ゴールドウイング GL1500トライク毎週更新の買取査定相場

ゴールドウイングGL1500トライクは、1988年から2000年まで製造販売されたSC22型ゴールドウイングをベースとしています。
トライクとは、バイクを改造して後輪を2本とした左右対称の三輪車で、道路交通法では自動車、道路運送車両法では「側車付オートバイ」に分類されます。
自動車ですから運転するにあたって二輪免許は不要で、普通自動車免許があれば運転することができます。ただし四輪のマニュアルトランスミッション車ですから、オートマ限定の普通自動車免許、二輪免許では運転できません。
ヘルメットは不要、高速道路などの通行料金は「バイク」扱い、ETC使用やタンデムも可能。交通違反をした場合は四輪車の反則金が該当します。
このように法律によって二輪車扱いであったり四輪車扱いであったりしますが、車の免許しかない方が気軽に大型バイクの性能を体感できる点で、トライクはとても魅力的な乗り物です。
さてトライクは「ビルダー」によってバイクを改造して作られますが、ビルダーは原則的にエンジンと駆動系前半には手を加えません。
ビルダーはノーマルのスイングアームを外し、シートレールを切断。リアタイヤを外し、トライク用のフレームと左右2本のリアタイヤ、デフ（ディファレンシャルギア）を追加します。トライクはバンクしないため、4輪車用のタイヤとホイールです。
リアサスは左右独立懸架で路面追従性を確保、フロントフォークはキャスター角を多く取り、安定性志向とすることが多いです。
また法定および車重・構造の関係で、リバースギアと左右タイヤのサイドブレーキを取り付けなければなりません（ゴールドウイングではノーマルでリバースシステムがあります）。
2本のタイヤの間はフルカバードのトランクで、容量は約50リットル。見た目の迫力とパッセンジャーの乗り下りを考え、サイドスカートもオプションであります。

トライクではホイールベースがノーマルバイクから約300mm延長されますので、1500ccのパワーとトルクをバイク以上に味わうことができるでしょう。車両重量は増える反面、リアのトラクションが増えるため、加速性能はバイク以上かもしれません。
ただしトライクならではの注意点もあり、高速の料金所を過ぎたあとの高速下りコーナーなどでフロントブレーキをかけると、転倒する可能性が高まります。理由は、このとき前方外側ベクトルへのGがかかりますが、前輪は1本しかなく、バイクと違ってバンクしていないためです。
ヘルメットは法的には不要ですが装着したほうが安全です。高速道路の制限速度は80km/hです。
SC22型のトライクは車両数も少ないため、市場に出ればすぐ売れてしまいます。
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なお下記のスペックは、ビルダーによって多少の違いがあります。
車両価格＝GL1800+トライク改造費用となります。
トライク改造費用はGL1500の場合、200万円前後です。内訳は、トライクフレーム・リアタイヤ・サイドスカート等オプション本体費用と取り付け工賃、およびブレーキ等の検査費用、改造申請費用などです。

解説記事更新日：2023年07月10日