1920年に産声を上げ、サイドバルブ時代を代表する名車のひとつとして名高いIndian Scout(インディアン スカウト)。その姿を現代的にアレンジし直し、排気量1,1133ccの水冷Vツイン搭載モデルとして復刻されたのが、ポラリス傘下入りを果たした新生インディアン謹製のMSA型・新生スカウトです。

今回の復刻における最大の見所はその車体にあり、1920年から1949年まで製造されたヘッド角42度の610ccVツイン(サイドバルブ)と20インチスポークホイールの初代をオマージュしたボディそのものが新生スカウトの特徴。初代スカウトのタンクを彷彿とさせる優美な曲線を描くガソリンタンクに、レザー製サドルシートでビンテージ感を演出。鍛造アルミ製フレームと41mm径正立式フロントフォークにトラベル量76mmのツインリアショックで現代的な設計ではあるものの、サブフレームを採用しないことでオールドスタイルを見事に再現しているのがポイントで、フレームの前部を鋳造したことで超がつくほど大型のラジエーターを覆いつくす構造を実現し、プラスチック樹脂といった現代的で「目障り」になるパーツを徹底的に排除している点は賞賛に値すると言えます。その独自構造の専用フレームにメッキの光沢が美しいエンジンを搭載し、艶を抑えたフレームとの対比でクラシック感を見事に演出したその姿は、映画『世界最速のインディアン』で広く知られるようになった伝説の名車の再臨に相応しいボディだと言えるでしょう。外側のエッジをブラシ仕上げにしたマルチスポークホイールがチョイスされている点も評価すべきポイントで、ブラックパウダーコートによってエンジンとの美しい対比がなされているのも高得点。

往年のスカウトは総排気量610ccのサイドバルブでしたが、今回の復刻にあたりボア99ｍｍ×ストローク74ｍｍの狭角60度水冷Vツインユニットを新たに開発・採用。最大トルク97.7Nm/5,900rpmに100PSの出力を発揮するパワーユニットにより、数々のレースや『Wall of Death(ウォール・オブ・デス。オートバイサーカス)』などで活躍した初代スカウトの優れた運動性能を現代的に再現。2015年の新生スカウトに際し、モーター・ドローム(前述ウォール・オブ・デスの別称)を主催する『American Motor Drome Company(アメリカン・モータードローム・カンパニー)』のショーをお披露目の場として指名したほどで、この晴れ舞台では同ショーで使用されている1926年式と1927年式のスカウトと共に本機2015年モデルを壁面走行させるという新旧モデルの競演が繰り広げられ、会場に集まったファンによって興奮のるつぼと化すほどの盛り上がりを見せました。全長2,311×全幅880×全高,1207mmという車体サイズは決して大きいものではありませんが、「ロングホイールベースで乾燥重量244kgという重さのクルーザーであるにもかかわらず壁面走行を可能としている」事実は瞠目に値するポイントで、数々の伝説を作ってきた大立者の後継者に相応しいパフォーマンスの持ち主だと言えるでしょう。2015年の初年度モデルはトラクションコントロールなどの電子制御は非搭載で、100馬力のエンジンパワーを乗り手の意思と技術で自由自在にコントロールしきることが可能なほど出力バランスに優れており、スロットルの開け始めから十分なトルクとパワーを発揮し小気味よく回るエンジンフィールと加速感、水冷Vツインによる若干控えめな鼓動感が持ち味。その他インディアン製の大排気量クルーザーに見られる1つのギアでなんでもこなせる、という性質ではないものの、エンジンの回転数に合わせたギアを使い分けることで発揮される瞬発力、トルク感はその他モデルにはない新生スカウトならではの魅力だと言えるでしょう。

本国アメリカでは2015年モデルとしてデビューすると同時に、H-D・XL1200フォーティエイトといったスポーツスターシリーズの強力なライバルとして多くの注目を集め、その高性能ぶりでアップデートを重ね、年々シェアを拡大中。モデルイヤーごとの特筆事項とカラーリングは以下の通りです。

・2015年…初年度モデル(サンダーブラック/インディアンレッド/サンダーブラックスモーク/シルバースモーク)
・2016年…排気量999ccの弟分・スカウト シックスティ登場(サンダーブラック/インディアンレッド/サンダーブラックスモーク/シルバースモーク/ワイルドファイアレッド)
・2017年…ツートーンカラー導入等(サンダーブラック/サンダーブラックスモーク/シルバースモーク/バーガンディメタリック/アイボリークリーム/ブリリアントブルー&ホワイト&レッド/インディアンモーターサイクルレッド&オーバーサンダーブラック/)
・2018年…派生モデル・スカウト ボバー登場等(サンダーブラック/バーガンディメタリック/ウィローグリーン&アイボリークリーム&ゴールド/メタリックジェイド/ブリリアントブルー&ホワイト&レッド)
・2019年…USB充電ポート導入等(サンダーブラック/メタリックジェイド/ディープウォーターメタリック/インディアンモーターサイクルレッド&オーバーサンダーブラック/ウィローグリーン&アイボリークリーム&ゴールド)
・2020年…スカウト誕生100周年記念モデルを限定販売(サンダーブラック/ホワイトスモークディープウォーターメタリック/レッド&アイボリークリーム/メタリックジェイド＆サンダーブラック/ダートトラックスモーク&サンダーブラック/インディアンスカイブルー&パールホワイト/ルビーメタリック&パールホワイト)
・2021年…エンジンの出力特性見直し等(サンダーブラック/ホワイトスモーク/ディープウォーターメタリック/ステルスグレー&サンダーブラック/ブルースレートメタリック&コブラシルバー/マルーンメタリック&クリムゾンメタリック/アリゾナターコイズ&パールホワイト)
・2022年…派生モデル・スカウト ローグ登場/アイコンカラー導入等(ブラックメタリック/マルーンメタリック/ホワイトスモーク/シルバークォーツメタリック&ブラック/(以下、アイコン)ライオットオレンジ&ブラック/ブルースレートメタリック&シルバー)
・2023年…カラーリング刷新/価格改定等(ブラックメタリック/シルバークォーツメタリック/マルーンメタリック/(以下、アイコン)スピリットブルーメタリック&ブラックメタリック/ブラックメタリック&シルバークォーツメタリック/ライオットオレンジメタリック&ブラックメタリック)
・2024年…フルモデルチェンジ

様々な派生モデルを生み出しつつモデルイヤーを重ねてきた新生スカウトでしたが、デビュー10年目となる2024年モデルにて、排気量を1,250ccへ拡大した新型エンジンや新設計スチール製フレームなどを導入してのフルモデルチェンジを実施し、『SCOUT 1250(スカウト1250)』シリーズとして販売を開始。スタンダードモデルとなる『Scout Classic(スカウト クラシック)』、おなじみとなったボバー仕様『Scout Bobber(スカウト ボバー)』、スカウトローグに続くビキニカウルを装着した『Sport Scout(スポーツ スカウト)』、サドルバッグとウインドシールドを装着したバガー仕様の『Super Scout(スーパー スカウト)』、往年のレースモデルを現代的に再現した『101 Scout(101スカウト)』の全5モデルを一挙導入。開発を主導したオラ・ステネガルドによる発表会では、『スカウトは日本市場における戦略車です』という言葉も飛び出し、前年よりも引き下げられた新車販売価格に高性能化したエンジン、さらなる可能性を秘めた5タイプのモデルが公開され、2024年のインディアン製モーターサイクルの目玉となったのは記憶に新しいところ。今後もさらなる飛躍が期待されるクルーザー市場きっての風雲児だと言えるでしょう。

現在の中古バイク市場においては、2019年までは名古屋に本拠を構えるホワイトハウスオートモービルが日本における販売を担当しており、目の肥えたベテランライダーなどを中心にセールスを展開していた関係上、少々認知度の低さに甘んじていたものの、2019年12月に設立されたポラリスジャパンが日本市場における正規販売を開始すると同時に精力的なプロモーションを展開し、認知度とシェアを拡大することに成功。年間で20万台におよぶ中古バイクが取引され、名実ともに中古バイク業界最大のマーケットである業者間オークションの取引記憶を見てみますと、2019年以前は60万円を少し超える平均取引価格であったのが、新型コロナウイルスの世界的流行で悪化した新車供給体制が回復した2022年初を境に大きく上昇。2020年までのイヤーモデル中心ながらも平均取引価格は115万円台にまで上昇しており、ポラリスジャパンという販売・修理・アフターケアまでを総括する現地法人設立によって新型への買い替え・乗り換え需要が進んだことで相場が活性化し、国内バイクメーカーの新車供給体制が軒並み悪化した2020年のコロナショック期にバイクとしての完成度の高さに気付いたファンの増加との相乗効果が相場に良い刺激を与えたと考えられます。今後はフルモデルチェンジが実施された2024年以降のモデルが市場に流通することにより、この相場状況が下落に転じることが確実視されているものの、大幅な下落が生じていないこのタイミングは過去最高値での売却も十分期待できる絶好のチャンス。2015年の最初期モデルであっても、2020年以前と比べ倍近い平均取引価格を維持している今を逃す手はございません。気になるニューモデルへの乗り換え・買い替え、あるいは高額での売却を希望するオーナー様は、買取査定だけでも受けておく価値大だと言えるでしょう。

ポラリス・インダストリーズ傘下入り後、現代技術に拠って生まれ変わった新生スカウトシリーズで高額買取を狙うには業者選びが非常に重要で、長い歴史を誇るスカウトシリーズに関する正しい知識と理解、大排気量クルーザーの中でも際立った個性による相場事情、目まぐるしく変動する最新の相場事情への精通、並びにそれらを反映した買取価格を提示できる誠実さ、業者間オークションなどへの転売だけではなく自社店舗による直販体制などを駆使した様々な販路によって利益が出せる業者であることがもっとも肝要だとされており、販売力の差が買取価格に直結するもっとも大きなファクターとまで言われております。弊社バイクパッションはそのどちらをも満たしており、特にH-D製ビッグツインを含む海外メーカー製バイクに関しても単一店舗としては日本最多の販売台数実績を誇る直営店舗を持つ強みを活かし、再販売を前提とした「販売仕入れ価格」を適用した上で相場を大きく上回る超高額買取にも期待できます。多くの派生モデルを生み出し、今や新生インディアンの全モデルの中でも中核を成すモデルだけに、その真価を知る弊社だからこそ可能な高額買取にてオーナー様のご期待にお応えさせていただくことをお約束いたします。

インディアン・スカウトシリーズの買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定は海外モデルの価値にも精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年10月03日

第二次世界大戦以前に製造されたモーターサイクルの中でも数多くの伝説を残し、今なお世界中のモーターサイクリスト達から20世紀を代表する名車のひとつとして名が挙げられることも多いIndian Scout(インディアン スカウト)。そのビジュアルと優れた運動性を現代技術でリファインし、復刻モデルとして2015年より販売を開始したのが、MSAの型番を付与された新生スカウトシリーズです。

かつて63歳の高齢で世界最速記録を樹立したバート・マンローの愛機が1920年製の初代スカウトであったことは余りにも有名で、チャールズ・B・フランクリンの手によって開発されたギア付きのプライマリドライブを採用したアメリカ製Vツインとしては初となる空冷Vツインを搭載したモデルが本機のルーツ。この偉大な名車を現代技術で甦らせた新生スカウトの特徴は、バイクが走行時に発生させる遠心力を利用し壁面走行を繰り広げる『Wall of Death(ウォール・オブ・デス。オートバイサーカス)』でも未だに現役として活躍を続ける1928年モデルの特徴的なガソリンタンクなどをオマージュした装いと、クルーザーモデルとしては前代観門の優れた運動性能。アルミ製シャーシの軽さを活かした骨格にご先祖様譲りの優美な曲線を描くガソリンタンクを配置し、41mm径の正立式フロントフォークにトラベル量76mmのツインリアショック、前後16インチのパウダーコート加工スポークホイールを組み合わせ、モダンさと近代モーターサイクルの造形技術とが見事に融合した車体により、本国アメリカ市場向けのプロモーション動画が公開されると大反響を巻き起こしました。この公式動画では削り出し感のブラック仕上げをベースにクロム処理を施したパーツによる見栄えのいいエンジンを始め、本革製サドルシートや『Indian =SCOUT=』の文字が躍るガソリンタンクなどがクローズアップして映し出され、サイドバルブ時代の設計図を用いて現代的にトライアングル構造を再現したことなどが示された非常に凝ったもの。このボディに惚れ込んだ視聴者からは「このバイクを購入するために所持しているスポーツバイクは手放す。悔いはない(意訳)」という言葉まで飛び出したほどで、その反響の大きさは推して知るべし。

搭載されるエンジンも大きな見所で、初代スカウトに搭載されていた37キュービックインチ(37ci)の空冷Vツインを設計上の規範としたボア99ｍｍ×ストローク74ｍｍの狭角60度水冷Vツインユニットが採用され、その最高出力は排気量1,133ccのアメリカ製Vツインとしては類を見ない100PSというハイパワーを発揮するもので、最大トルクも97.7Nm/5,900rpmという優秀な数値。これは排気量が近しいライバルのH-D・XL1200Xフォーティエイトの最高出力82PS・最大トルク87Nm/3,750rpmと比べると水冷と空冷という違いはあるものの、遥かに抜きん出た優秀さを誇るもの。乾燥重量244kgの体躯を縦横無尽に走らせるには十二分と言えるスペックであり、極めて優秀なエンジンと往年の名車を彷彿とさせるボディとが高い次元で融合した見事なマシンだと言えるでしょう。

2015年の初年度モデルにはサンダーブラック、インディアンレッド、サンダーブラックスモーク、シルバースモークの4色が設定され、海外市場ではインディアンレッドが一番人気で、ベーシックカラーのサンダーブラックが次点といったところ。このインディアンレッドはスカウト誕生100周年を記念して2020年に限定販売された特別仕様車にも採用され、スカウトという名車を象徴するカラーリングとして後続モデルたちにも受け継がれました。

現在の中古バイク市場においては、本機スカウト MSA型 2015年モデルはその他外車と比べ非常に相場の下落率が低く、安定した値段がつきやすい車種として定評あり。年間で20万台に及ぶ中古バイクが取引され、名実ともに中古バイク業界最大のマーケットである「業者間オークション」の取引記録を見るとその傾向は明らかで、2024年秋時点における平均落札価格は約75万円。2015年当時に140万円相当であった新車販売価格であったこと、それから10年もの歳月が経過したイヤーモデルであること、走行距離が1万～2万km弱とそれなりに乗り込まれ使用感が強めに出ている車両が中心であることを考慮すると、いかに下落率が低く優れたリセールバリューであるのかがご理解いただけるかと思います。さすがに初年度モデルのデビューイヤーである2015年秋に出品された店頭試乗車上がりの車両が記録した103万2000円という数値には及ばないものの、フロントフォークからのオイル漏れなどといった複数の不具合を抱えた車両でも安定した値段がつくというのは大いに注目すべきポイントで、排気量が1,250ccに拡大されるなどフルモデルチェンジが実施された新型スカウトへの買い替え・乗り換え、高額での売却を希望されるオーナー様はまだまだ高値での買い取りに期待できると考えていいでしょう。中古バイク市場に2024年以降のイヤーモデルが流通するにつれ、今後は下落率が高まることが確実視されているものの、「一定以上の値段がつく」という事実は決して無視できない重要なポイントであるだけに、現在の相場を知る一環として買取査定だけでも受けてみる価値は大いにあると言えるでしょう。

ポラリス・インダストリーズ傘下入り後、現代技術に拠って生まれ変わった新生スカウトシリーズで高額買取を狙うには業者選びが非常に重要で、長い歴史を誇るスカウトシリーズに関する正しい知識と理解、大排気量クルーザーの中でも際立った個性による相場事情、目まぐるしく変動する最新の相場事情への精通、並びにそれらを反映した買取価格を提示できる誠実さ、業者間オークションなどへの転売だけではなく自社店舗による直販体制などを駆使した様々な販路によって利益が出せる業者であることがもっとも肝要だとされており、販売力の差が買取価格に直結するもっとも大きなファクターとまで言われております。弊社バイクパッションはそのどちらをも満たしており、特にH-D製ビッグツインを含む海外メーカー製バイクに関しても単一店舗としては日本最多の販売台数実績を誇る直営店舗を持つ強みを活かし、再販売を前提とした「販売仕入れ価格」を適用した上で相場を大きく上回る超高額買取にも期待できます。多くの派生モデルを生み出し、今や新生インディアンの全モデルの中でも中核を成すモデルだけに、その真価を知る弊社だからこそ可能な高額買取にてオーナー様のご期待にお応えさせていただくことをお約束いたします。

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解説記事更新日：2024年10月04日

ダウンチューブのないアルミ製フレームによる軽さ、マウント位置の低いエンジンによる低重心、軽快なハンドリングによる操縦性のよさなど、優れた運動性能で往年の名車を再現してみせたMSA型 Scout(スカウト)。デビュー2年目の2016年モデルではABS搭載モデルを追加すると同時に、車体を共有する弟分が誕生しさらなるファンの獲得に意欲を見せることに。

基本構成は前年の2015年モデルと同一ながら、前後16インチホイールに機械加工のハイライトが施され、カラーリングの刷新が行われたスカウト 2016年モデル。新車販売価格も前年から据え置きの10,999ドルという良心的なプライスタグが維持されました。このイヤーモデルで特筆に値するのはABS搭載モデルが追加されたことで、標準モデル4色に対しインディアンレッドのみでの提供となったものの、標準モデルにプラス800ドルと意外に割安な価格での提供となり、ポラリスが掲げる「利益をユーザーやファンへと還元する」という姿勢に裏表がないことの証だと好意的な評価を得ることにつながりました。カラーリングはABS仕様車を含め以下の全5色。

・ABS仕様車…インディアンレッド(ABS仕様車専用カラー)
・標準モデル…サンダーブラック/サンダーブラックスモーク/シルバースモーク/ワイルドファイアレッド

車体・エンジンが前年モデルからのキャリーオーバーとなるだけに、41mm径正立式フロントフォークとデュアルリアショックとの調和もしっかりと図られており、スピードが乗った状態でのフルブレーキングにも的確な反応を見せるABSの働きは素晴らしく、800ドルという対価以上の性能だと言えるでしょう。前後ともに298mm径シングルディスクに前2ポット/後1ポットキャリパーという構成であるため、急ブレーキ時には若干フロントの減衰力が下がるようなケースもあるものの、フロントブレーキのABS介入が自然でソフトなものであるため慌てるようなシーンはさほど多くはなく、踏み込みと同時に強力な制動力を発揮するリアABSとの組み合わせでコントロールするのが基本。この感覚に慣れるとマシンコントロール性は大きく向上し、乗り手の力量次第ではアクロバティックなエクストリームライドすらこなせてしまうほど。さすがに公道では危険すぎますが、十分な安全性が確保されたクローズドな場所であれば本来の優れた運動性能との相乗効果が遺憾なく発揮され、本国アメリカでは「クルーザーでそれをやっちまうのかよ！」と観客を沸かせた撮影動画が公開されることもしばしば。これだけの運動性能の持ち主が当時の日本円換算で140万円そこそこで販売されたことを踏まえると、まさしくバーゲンプライスだったと言えるでしょう。

また、この年は本機スカウト MSA型の車体をそっくりそのまま継承し、排気量999ccのダウンサイジングエンジンを搭載した『Scout Sixty(スカウト シックスティ)』が弟分としてラインナップに加わることに。60キュービックインチエンジンは兄貴よりも控えめながら、最大トルク88Nｍ/5,800rpmを叩き出す活きのいい素直な出力特性と軽快なハンドリングにより、オーバー750クラスのスポーツクルーザー界隈で敵なしとされていたH-D・883スポーツスターに匹敵する好評を得ることに成功。以降、2021年モデルを以ってロールアウトするまで新生スカウトシリーズを盛り上げた功労者の一人として愛され続けました。

現在の中古バイク市場においては、パッと見た感じでの変更点こそ乏しいものの、年式による優位性と追加カラーリングなどが評価額を引き上げることにつながっており、2015年リリースの最初期モデルと比べて高めの相場を形成しております。年間で20万台に及ぶ中古バイクが取引され、名実ともに中古バイク業界最大のマーケットである「業者間オークション」の取引記録を見てみますと、2015年モデルが2022年秋時点で平均取引価格75万円であったのに対し、2016年モデルのMSA型スカウトはそれから1年後となる2023年冬時点で84万円台を記録しており、その差は一目瞭然。現在も製造販売が続けられているバイクの場合、月日を重ねるごとに評価額が下がっていくのが基本であり常識ですが、1年のビハインドがあるにもかかわらずこれだけの差が生じているのは、新生スカウトの完成度とユーザーからの高評価を示すひとつの目安となりえるもので、なるべく高く売りたいとお考えのオーナー様にとっては有利な材料となることは間違いありません。ただし、これはあくまでもフルモデルチェンジが実施された2024年以降のイヤーモデルが出回っていないからこそという側面もあり、今後の中古バイクとしての流通状況次第では大幅な下落に転じる可能性も十分考えられるだけに、高額買取に期待するならば早めに買い取り査定を受けておくことをおすすめいたします。

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解説記事更新日：2024年10月06日

優れた車体と美しさ、力強い加速力に軽快なハンドリングによる運動性がユーザーから支持され、好調なセールスを記録した新生スカウト。デビュー3年目を迎えた2017年モデルでは製造コスト増加により価格改定を強いられたものの、ツートーンカラーのオーダーシステム導入で新たな魅力を提案。経営母体で大きな動きがあった中、前年デビューの弟分である『Scout Sixty(スカウト シックスティ)』と共に新生インディアンモーターサイクルの普及率向上に励む一年を過ごすこととなりました。

車体を共有する弟分のスカウト シックスティがH-D・XL883アイアンらを相手に好評を博したことにより、ユーザーからの意見を汲み取って翌年以降のアップデートに繋げる選択肢を採ったのが2017年モデルのスカウトですが、製造コスト増加などの影響により前2年の販売価格から販売価格を200ドル引き上げることを余儀なくされました。昨今の物価の上昇振りを考えると良心的な価格改定でしたが、ポラリス全体としては盛り上がりを見せている新型スカウトシリーズの勢いを留めたくなかったのか、カラーリングの刷新とツートーンカラーオーダーシステムを導入し、従来モデルとは異なるカラーによる新たな魅力を提案。予算による選択肢の幅を広げるという意味でABS非搭載モデルも継続販売され、値上げというセールス面での悪影響を好印象に変えることに成功しました。この2017年モデルに設定されたカラーリングは以下の通りです。

・単色…サンダーブラック/サンダーブラックスモーク/シルバースモーク/バーガンディメタリック/アイボリークリーム
・ツートーン…ブリリアントブルー&ホワイト&レッド/インディアンモーターサイクルレッド&オーバーサンダーブラック

オプション扱いとなったツートーンカラーでは、タンクサイドにインディアンモーターサイクルの象徴である「ウォーボンネット」を華やかなゴールドで彩った意匠を採用。これにより標準モデルとの差別化を図ると同時に高級感あふれるルックスへと昇華させ、ブランド力の向上化も兼ねているのが現実的。単色の方もビンテージインディアンでおなじみであったアイボリークリームが復活し、大人らしい渋く落ち着いた雰囲気のバーガンディメタリックの追加で高級クルーザーらしさを覗かせることとなり、ユーザーの多様性に合わせる形で正鵠を射た販売戦略だったと言えるでしょう。

ちなみにこの2017年という年は、経営母体のポラリス・インダストリーズの方に大きな動きがあり、迫力と高い運動性能を備えた『GUNNER(ガンナー)』などをリリースしていた「Victory Motorcycle(ヴィクトリー・モーターサイクルズ)。ヴィクトリーは通称」が2017年1月12日にてブランドの終了をアナウンス。以後、10年間は補修用部品を供給し、規定のメーカー保証を継続するという方針を公表したことでオーナーたちを安堵させましたが、大排気量クルーザーとしての評価が高かっただけに、18年の歴史に唐突な形で幕が下ろされたことに対する反響はかなりのものであったことは言うまでもありません。諸説あるものの、このブランド終了にはポラリスが傘下に納めた新生インディアンの快進撃が絡んでおり、世界第3のマーケットである日本市場でも好感触のスカウトシリーズなど、販売面で顧客の奪い合いになりかねないことを懸念しての一本化だという説があり、今日現在までの順調さを考えるとこの説は非常に具体的で理に適ったもの。前述のヴィクトリー・ガンナーは排気量の差は大きいものの、前後16インチホイールによる軽快な運動性能とボバースタイルで人気を博したモデルで、新生スカウトとの共通点がある遠縁の親戚といった存在。その静かな引退にエールを送る形で今日現在まで発展を続けているスカウトシリーズの隆盛ぶりをみると、ポラリス経営陣の判断は大正解だったとだと言えるでしょう

現在の中古バイク市場においては、前述のヴィクトリーが2017年1月と早い段階でブランド終了の声明を出したため、当時日本国内における販売窓口となっていたホワイトハウスオートモービルがその日本語訳を公式サイトに掲載したことで知られるようになり、経営母体が同じポラリスであることを懸念して買い控えた層が多かったことが影響し、玉数自体が少なめ。年間で20万台にも及ぶ中古バイクが取引され、名実ともに中古バイク業界最大のマーケットである業者間オークションの場でも出物がない状況となっており、2024年秋時点でも出品記録そのものが皆無という状態が続いております。世界全体では好調なセールスを記録したイヤーモデルだけに残念なところではありましたが、全部儒のウォーボンネットが輝くツートーンカラーモデルは仕上げが美しく素晴らしいルックスの持ち主であり、極端に品薄の今ならばご祝儀価格も飛び出すのでは、という市場関係者からの声もあり、売り時を模索しておられるオーナー様にとっては絶好のチャンスだと考えて差し支えございません。

ポラリス・インダストリーズ傘下入り後、現代技術に拠って生まれ変わった新生スカウトシリーズで高額買取を狙うには業者選びが非常に重要で、長い歴史を誇るスカウトシリーズに関する正しい知識と理解、大排気量クルーザーの中でも際立った個性による相場事情、目まぐるしく変動する最新の相場事情への精通、並びにそれらを反映した買取価格を提示できる誠実さ、業者間オークションなどへの転売だけではなく自社店舗による直販体制などを駆使した様々な販路によって利益が出せる業者であることがもっとも肝要だとされており、販売力の差が買取価格に直結するもっとも大きなファクターとまで言われております。弊社バイクパッションはそのどちらをも満たしており、特にH-D製ビッグツインを含む海外メーカー製バイクに関しても単一店舗としては日本最多の販売台数実績を誇る直営店舗を持つ強みを活かし、再販売を前提とした「販売仕入れ価格」を適用した上で相場を大きく上回る超高額買取にも期待できます。多くの派生モデルを生み出し、今や新生インディアンの全モデルの中でも中核を成すモデルだけに、その真価を知る弊社だからこそ可能な高額買取にてオーナー様のご期待にお応えさせていただくことをお約束いたします。

インディアン・スカウトシリーズの買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定は海外モデルの価値にも精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年10月08日

経営母体であるポラリス傘下のヴィクトリーがブランド終了を宣言したことに伴い、さらなる飛躍が期待されることとなった新生インディアン。セールス面での中核を成すモデルへ成長したMSA型スカウトも2018年モデルにて4年目を迎え、シリーズを牽引していく頼もしい相棒の誕生とマイナーチェンジを実施して熟成度を高めることとなりました。

このスカウト 2018年モデルではユーザーからの意見を汲み上げてのアップデートが行われ、パッセンジャーシートを追加しタンデムが可能となりました。ライダーシートと同じ素材を用いて製造されたパッセンジャーシートは統一感・質と共に優秀で、デュアルエキゾースト上部に堅牢かつ車体の造形を妨げないタンデムステップが設けられ、標準的な体躯の持ち主であれば快適なタンデムクルーズが楽しめる仕様となりました。また、ピークパワーこそ据え置きではあるものの、より高い安定性と吹け上がりを求め、ピークパワー発生回転数を6,000rpmへと引き上げ。数値にするとわずか100回転ではあるものの、中速域からの伸びやかさに磨きがかかり、従来モデル以上に爽快なエンジンフィールへと進化を遂げたと言えるでしょう。

製造コストの増加による値上げを余儀なくされた前年に続き、2019年モデルでも200ドルの値上げとなってしまったのは残念でしたが、高品質なレザー製パッセンジャーとタンデムステップが追加された対価としては割安であり、刷新されたカラーリングも含めるとむしろお得感のほうが上回る内容だったと言えます。カラーリングの方は前年より導入されたツートーンカラーオプションを含め、以下の全5色が設定されました。

単色…サンダーブラック/バーガンディメタリック/メタリックジェイド
ツートーン…ウィローグリーン&アイボリークリーム&ゴールド/ブリリアントブルー&ホワイト&レッド

2018年モデルの新規色となったメタリックジェイドは翡翠色にラメの入り具合が美しく、非常に見目麗しい仕上がりで高級感を高めているのが高得点。ツートーンの方はビンテージインディアンを彷彿とさせるウィローグリーン&アイボリーが導入され、オールドファンにとっては魅力的なカラーの導入で訴求力を高める販売戦略が採られたと言えるでしょう。また、この年は『Scout Bobber(スカウト ボバー)』がラインナップに加わり、シックで落ち着いたカラーをまとったロースタイルボバーとして好評を博し、後にスカウトシリーズを共にリードしていくこととなったのは皆様も周知の通りです。

現在の中古バイク市場においては、前年の2017年モデルと同様に中古バイクとしての玉数が少なく、新生スカウトの中でも国内流通数が乏しいイヤーモデルのひとつです。これは前年1月に唐突な形でヴィクトリーのブランド終了が宣言されたことによるポラリス傘下企業製品としての将来性が不安視されたことに伴うものですが、バイク乗りにとって愛車の維持性が将来にも保たれるというのが重要なポイントであるだけに、その影響が尾を引いて日本国内での販売台数を伸ばせなかったことに起因するもの。中古バイク業界最大のマーケットである「業者間オークション」の取引記録にもデータがないことが絶対数の少なさを如実に示しており、リリース時期から換算すると10年近くも品薄状況が続いております。この状況は高額での売却を希望されるオーナー様にとっては好材料のひとつであり、前述のメタリックジェイドといったカラーリング、車両状態の良い個体であればかなりの高額買取となる可能性は高く、一度は買取査定に出してみる価値ありだと言えるでしょう。

ポラリス・インダストリーズ傘下入り後、現代技術に拠って生まれ変わった新生スカウトシリーズで高額買取を狙うには業者選びが非常に重要で、長い歴史を誇るスカウトシリーズに関する正しい知識と理解、大排気量クルーザーの中でも際立った個性による相場事情、目まぐるしく変動する最新の相場事情への精通、並びにそれらを反映した買取価格を提示できる誠実さ、業者間オークションなどへの転売だけではなく自社店舗による直販体制などを駆使した様々な販路によって利益が出せる業者であることがもっとも肝要だとされており、販売力の差が買取価格に直結するもっとも大きなファクターとまで言われております。弊社バイクパッションはそのどちらをも満たしており、特にH-D製ビッグツインを含む海外メーカー製バイクに関しても単一店舗としては日本最多の販売台数実績を誇る直営店舗を持つ強みを活かし、再販売を前提とした「販売仕入れ価格」を適用した上で相場を大きく上回る超高額買取にも期待できます。多くの派生モデルを生み出し、今や新生インディアンの全モデルの中でも中核を成すモデルだけに、その真価を知る弊社だからこそ可能な高額買取にてオーナー様のご期待にお応えさせていただくことをお約束いたします。

インディアン・スカウトシリーズの買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定は海外モデルの価値にも精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年10月08日

アンダー1,000ccの優秀な弟に加え、頼もしい兄弟分が登場したことにより、世界的な評価を大きく高めることに成功した新生スカウトシリーズ。翌2019年モデルでは、基本諸元を据え置きとしつつも、ユーザーの利便性向上のため充電用USBポートを標準実装化。これまでオプション扱いとなっていたパーツを標準化しつつ、販売価格を据え置くという措置でさらなるファン獲得に意欲を見せました。

車体構成やエンジンに関する仕様変更はなかったものの、前年よりラインナップに加わった兄弟分・スカウトボバーと共にUSB充電ポートが実装されたスカウト 2019年モデル。従来モデルではメーター付近にあるプラグに別売りキットを接続する形でしたが、2015年の最初期モデルにもポン付けが利くタイプのものを採用したことで既存ユーザーへのフォローを兼ねる形に。残念ながら弟分のスカウト シックスティへの標準化は見送られたものの、メーカー公式による正規キットがオプションとして提供され、全モデルが充電機構を備えることとなりました。

また、従来モデルまではオプション費用を別途支払う形でABSの搭載と問わず好みのカラーリングにすることが可能でしたが、この2019年モデルからはABS非搭載モデルはサンダーブラックのみとする措置が採られ、ABS非搭載モデルはロープライスの廉価グレードという形に。手頃な価格で購入したいと考える新規ユーザーにとっては少々手厳しい措置でしたが、新車販売価格は前年同様の11,499ドルに据え置かれ、USB充電ポートが備わったことによる反響は悪くなく、相対的には新規ファンを増やす結果につながりました。

この年は日本市場にとっては大きな動きがあり、これまで日本市場における販売の窓口となっていたホワイトハウスオートモービルに代わり、ポラリス・インダストリーズの100%子会社となるポラリス・ジャパンの設立準備が始まり、翌2020年モデル以降はポラリスジャパンによる正規販売で新車販売価格が従来モデルよりも安価で入手可能となる報がバイク愛好家達を喜ばせることに。翌2020年は初代スカウトの誕生から数えて100年目という大きな節目の年を迎える前のことであったため、利便性を高めるアップデートを実施しつつも販売価格を据え置くことで訴求力を保つという販売戦略は大正解だったと言えるでしょう。前3年までのイヤーモデル同様、この2019年モデルでもカラーリングの刷新が行われ、以下のバリエーションで展開されました。

・単色…サンダーブラック/メタリックジェイド/ディープウォーターメタリック
・ツートーン…インディアンモーターサイクルレッド&オーバーサンダーブラック/ウィローグリーン&アイボリークリーム&ゴールド

前年から続投となったウィローグリーン&アイボリークリーム&ゴールド以外は全体的に落ち着いた雰囲気のある暗色系が採用され、高級クルーザーとしての側面を若干強める形となったものの、身上である運動性能の高さや吹け上がりのよいエンジンによるキャラクター性が広く知られるようになったことにより、「手を出すことがはばかられる高級クルーザー」というイメージよりも「お手頃価格なのに高性能で見た目もクール」という評価を定着させる結果に。この親しみやすさは翌年以降の日本市場でも大いに評価される好材料となり、メーカー公式をして「日本は世界第3のマーケットであり、スカウトはその戦略車である」とまで公言させるに至りました。

現在の中古バイク市場においては、同じポラリス傘下であったヴィクトリーが突然のブランド終了を宣言した2017年モデルと同様、日本市場ではアフターサービス等を懸念した新規ユーザーが買い控えることが続き、2019年モデル自体がレアな存在に。年間で20万台に及ぶ中古バイクが取引され、名実ともに業界最大のマーケットである「業者間オークション」の場でも、2024年秋になってようやく使用感が目立つ実動車1件が出品された程度。その車両の最終落札価格となった84万円という価格を以って相場を語ることは憚られますが、取引データが存在する従来モデルの同程度車両よりも高い水準の評価額であることは間違いありません。日本への正式導入前としては最後のイヤーモデルであるだけに、車両状態によって評価額は大きく異なってきますが、フルモデルチェンジを果たした2024年モデルなどが本格的に流通する前の今は高値での売却が可能な最後のチャンスだと考えてよく、気になるモデルへの乗り換え・買い替えを思案中のオーナー様は買取査定だけでも受けておいて損はないと言えるでしょう。

ポラリス・インダストリーズ傘下入り後、現代技術に拠って生まれ変わった新生スカウトシリーズで高額買取を狙うには業者選びが非常に重要で、長い歴史を誇るスカウトシリーズに関する正しい知識と理解、大排気量クルーザーの中でも際立った個性による相場事情、目まぐるしく変動する最新の相場事情への精通、並びにそれらを反映した買取価格を提示できる誠実さ、業者間オークションなどへの転売だけではなく自社店舗による直販体制などを駆使した様々な販路によって利益が出せる業者であることがもっとも肝要だとされており、販売力の差が買取価格に直結するもっとも大きなファクターとまで言われております。弊社バイクパッションはそのどちらをも満たしており、特にH-D製ビッグツインを含む海外メーカー製バイクに関しても単一店舗としては日本最多の販売台数実績を誇る直営店舗を持つ強みを活かし、再販売を前提とした「販売仕入れ価格」を適用した上で相場を大きく上回る超高額買取にも期待できます。多くの派生モデルを生み出し、今や新生インディアンの全モデルの中でも中核を成すモデルだけに、その真価を知る弊社だからこそ可能な高額買取にてオーナー様のご期待にお応えさせていただくことをお約束いたします。

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解説記事更新日：2024年10月08日

2019年10月1日、日本法人であるポラリスジャパンがインディアン製モーターサイクルの正規輸入販売を開始し、ついに新生スカウトを始めとする全モデルが日本市場へ導入されることに。この記念すべき年となったスカウト 2020年モデルでは、生誕100周年を記念する特別仕様車が世界限定750台設定され、標準モデルも車体サイズの変更などでさらに熟成化。共にシリーズを牽引する姉妹車も名称変更によるリニューアルが実施されるなど、販売における主力モデルとの充実化が著しい一年となりました。

この2020年モデルではホイールベースが1,567mmに延長されたことに伴い、車体サイズが変更に。同時に幅広なビーチバーハンドルの採用とさらなるローボディ化により、全長2,324×全幅916×全高1,068mmと従来モデルよりも車格が良く低重心化による直進安定性の強化が図られたのがポイント。ちょうどハンドルに手を伸ばして走り出した際、ライディングフォームと車幅が等しくなる好バランスとなっており、人馬一体となって走る際の美しさにも磨きがかかりました。ライダーシートにプレートが埋め込まれた新型シートは従来よりも肉厚になり、空車状態では以前のモデルより約1インチ高くなったものの、クッション性とホールド性も抜かりなく向上しており、さらに沈み込みが良くなったローボディ化によって足つき性に変わりなし。今回の見直しによって得た恩恵はかなり多く、フォワードコントロールの強みでもある足元の自由度の高さを活かした極低速時の細かい切り返し、ワイドハンドルの操舵のみでもすっきり曲がれる素直な操縦感など、ホイールベース延長とローダウン化の調和ぶりが素晴らしく、日本の道路事情に合わせたかのような器用さが備わったと言えるでしょう。

最高出力は100PS/6,000rpmのままながら、排気系の見直しも同時に実施され、吹け上がり具合がさらに良くなっているのも見所のひとつで、アイドリングから1,500rpm辺りまでのエキゾースト音に凄みが増すなど、音質・スロットルレスポンス向上を果たしました。この改良はポラリスジャパン直営の全店に用意された試乗車を中心に新規ユーザーからの評判を呼び、同社が掲げる「お客様体験の強化」を具体化した販売戦略の一環として好意的に受け入れられ、日本市場への正規販売初年度ながらも全モデルの販売台数は前年比でほぼ倍増。この普及率の大幅上昇にはスカウト 2020年モデルが大きく貢献していることは間違いなく、前年秋に来日したポラリス・インダストリーズのスコット・ワイン社長兼CEOが記者会見で口にした「日本は世界第3位のバイク市場であり、参入しない理由はない」という言葉が単なるリップサービスではないことを明確に示しました。

その目覚しい飛躍ぶりに拍車をかけたのが、1920年に誕生した初代スカウトから数えて100周年を迎えたことを記念して世界限定750台の特別仕様車『Scout 100th Anniversary Edition(スカウト 100thアニバーサリーエディション)』。インディアンというブランドを象徴するインディアンレッドとクラシカルな「Indian」のロゴを彩るゴールドのアクセントカラー、本革ソロサドルシートにブラック仕上げのワイヤースポークホイール、V型エンジンの中央に鎮座する100周年記念バッジなど、往年の雄姿を現行モデルでリファインした特別感あふれる内容でありながら税込み192万円と200万円を切る価格で提供。2020年モデル全体では以下の全9色が設定されました。

・単色…サンダーブラック/ホワイトスモーク/ディープウォーターメタリック/インディアンレッド(※100thアニバーサリー専用色)
・ツートーン…レッド&アイボリークリーム/メタリックジェイド＆サンダーブラック/ダートトラックスモーク&サンダーブラック/インディアンスカイブルー&パールホワイト/ルビーメタリック&パールホワイト

その他シリーズ全体としてはセールス面での両翼の片割れであるスカウトボバーが日本市場での正規導入に伴い、『Scout Bobber Twenty(スカウト ボバートゥエンティ)』に名称変更してリニューアル。エイプハンドルと暗色系のカラーリングが特徴のカスタム色が非常に強いモデルながら、新車販売価格は税込み187万8000円からと控えめなプライスタグがつき、本機スカウト 2020年モデルと共にポラリスジャパンの業績に多大なる貢献を果たすことに。

現在の中古バイク市場においては、新型コロナウイルスの世界的流行に伴う各種イベントなどでのセールス活動制限など、多くの苦難にさらされた不遇のイヤーモデルでしたが、同社直営の正規販売店全てで試乗車が用意されるなど、ライダーエクスペリエンスを重視した前向きな活動によって日本での正規導入初年度ながら好調なセールスを記録し、2023年半ばごろより中古バイクとして流通し始めました。年間で20万台に及ぶ中古バイクが取引され、名実ともに中古バイク業界最大のマーケットである「業者間オークション」の取引記録では2023年の1年間で4台の実動車が出品され、4台合計での平均取引価格はおおよそ134万円。2020年当時の日本向け新車販売価格が156万8000円からであったことを踏まえると、それから3年が経過したイヤーモデルとしては破格のリセールバリューとなっており、高額での売却を希望されるオーナー様にとっては嬉しい状況だと言えるでしょう。その一方、フルモデルチェンジとなった2024年以降のイヤーモデルが中古バイク市場に流通し始めた際にはかなりの相場下落となることも予想されるだけに、最高値で売るならばこの機を逃さず早め早めに決断することが大きなポイントとなります。気になるオーナー様は、今のうちに買取査定だけでも受けてみられることをおすすめいたします。

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解説記事更新日：2024年10月11日

日本における現地法人・ポラリスジャパンが本格的に始動した矢先の2020年初頭、新型コロナウイルスの世界的流行により本国からの輸入や各種モーターショーなどが甚大な影響を受け、セールス面で大きなビハインドを負ったインディアン・スカウトシリーズ。しかし直営全店舗で試乗車を用意するなど、ライダーエクスペリエンスを重視した地道な営業活動により、2019年比でほぼ倍増となる販売台数を記録。2021年モデルでは新車価格の引き上げを余儀なくされたものの、多彩なカラーバリエーションで地盤固めの一年となりました。

日本市場への正式導入に併せ、前年モデルで初代スカウトに寄せたビーチハンドルバーを採用するなど、日本市場への正規導入に相応しい改良を実施した直後ということで諸元に関しては変更なしで据え置き。外観に関しては若干の変更があり、シート表皮がブラックへと変わり前年モデルまでのブラウンはセレクトオーダーの措置が取られました。その一方、前年に156万8000円であったスタンダードモデルの販売価格は175万8000円に引き上げとなり、弟分である『スカウト シックスティ』も本年を以って生産終了に。新型コロナウイルスの流行による輸入に関するコスト増や為替レートの変動、原材料の高騰といった様々な理由に負う部分が大きいとは言え、兄貴譲りのフルサイズボディに軽やかに回るエンジンフィールが特徴のスカウトシックスティを愛するファンにとっては寂しいアナウンスとなってしまいました。ただし、スカウトシリーズの中核モデルである本機には2021年の新アクセサリーとして、冷えの厳しい時期のマストアイテムであるヒートグリップ、デザイン性を損なうことなく風坊効果を高めるロー&ミッドウインドシールド、セミリジッドタイプのサドルバッグにフェアリングバッグといったスカウト専用装備が加わり、自分好みにカスタマイズする楽しさを提案する形で販売力を補強する展開が成されました。

毎年恒例となったカラーリングの刷新は2021年モデルでも実施され、MSA型スカウト 2021年モデルに用意されたバリエーションは以下の通り。

・単色…サンダーブラック/ホワイトスモーク/ディープウォーターメタリック
・ツートーン…ステルスグレー&サンダーブラック/ブルースレートメタリック&コブラシルバー/マルーンメタリック&クリムゾンメタリック/アリゾナターコイズ&パールホワイト

単色に関しては前年からのキャリーオーバーながら、ツートーンの方はガラリと様変わりしており、H-D製マシンなどその他モデルではちょっとお目にかかれない色の組み合わせが印象的で、旧き佳きインディアン製モーターサイクルを彷彿とさせるバリエーションだと言えるでしょう。

現在の中古バイク市場においては、美しい翡翠の光沢が人気を博したジェイドグリーンや100周年アニバーサリーカラーが注目を集めた2020年モデルに対し、スカウト 2021年モデルは全体的にやや相場が低いという逆転現象が生じているのが興味深いところ。年間で20万台におよぶ中古バイクが取引され、名実ともに中古バイク業界最大のマーケットである「業者間オークション」の取引記録を見比べてみますと、スカウト 2020年モデルが同オークションに出品されだした時期となる2023年から2024年までの集計では約134万円という平均取引価格を記録した一方、それよりも早い2022年より同オークションへの出品が始まったスカウト 2021年モデルの平均値は132万円となっており、年式によるアドバンテージをカラーリングが覆すという結果になりました。2020年モデルの出物には100th アニバーサリーエディションが1台含まれているとは言え、車両コンディションに関してはどちらの年式もほぼ同等であるだけに、カラーリングによって評価額に差が生じやすい、と考えていただいて差し支えございません。ただし、2021年モデルの全てのカラーリングが低めの評価となるわけではなく、2020年モデルからのキャリーオーバーとなった単色モデルの方は年式による優位性が働くなど、車両の個々条件によってもだいぶ変わってきますので、なるべく高く売ってニューモデルへ買い換えたい、などとお考え中のオーナー様は買取査定を受けてみた上で検討するというのも大いにありだと言えます。

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解説記事更新日：2024年10月17日

新型コロナウイルスの流行も終焉となり、ようやく日本市場におけるセールス活動の基盤を整える形となった新生インディアンは、2022年より日本市場向けのスカウト&FTRシリーズをベトナムにて生産し、出荷の迅速化と輸入コストを抑える方針を発表。シリーズに加わったニューフェイス『Scout Rogue(スカウト ローグ)』も加わり、為替レートの変動でその他メーカーの新車販売価格引き上げが相次ぐ中での明るいニュースとなりました。

車体サイズやエンジン出力など、諸元・販売価格据え置きでの販売となったスカウト 2022年モデルでしたが、この2022年モデルではカラーリング変更の実施と共にアイコンカラーオプションの導入を開始。アイコンカラーはガソリンタンク両サイドにインディアン製モーターサイクルのトレードマークである「ウォーボンネット」に加え、上質なメタリックをメインカラーとしたツートーン仕様で、シンプルな「Indian」ロゴがタンクサイドの記された標準モデルよりも華やかな装い。

残念なことに2022年のインディアン全ラインアップの中から弟分のスカウト シックスティが姿を消してしまったものの、その空白を埋めるべく『Scout Rogue(スカウト ローグ)』がラインナップに加わりました。このニューフェイスは『Scout Bobber Twenty(スカウト ボバー トゥエンティ)』がベースとなっており、ビキニカウル風のクォーターフェアリングとフロント19インチホイールを採用し、ミニエイプバーハンドル・専用ソロシート・リバースタイプのバーエンドミラーでカスタムテイストを高めている見所で、暗色系の落ち着いたカラーリングとブラックアウトされたエンジン、同じくブラック仕上げのデュアルショットガンマフラーによってダークスタイルに仕上げているのが特徴。　クールなアウトローといった雰囲気を漂わせる独特のオーラを放ちながらも、新車販売価格194万9000円という魅力的なプライスタグで多くのカスタムファンの心を鷲掴みにし、新生スカウトシリーズをさらに盛り上げることとなりました。

この年は本機スカウト向けにアジャスタブルピギーバックリアサスペンションとアナログタコメーターがアクセサリーとして用意され、元々の高い運動性能に拍車をかける高性能サスペンションと、クラシカルテイストを高めるアナログタイプメーターの追加でさらにカスタム性の高さを強調。スカウトボバー向けにはスモークタイプウインカーが設定されるなど、オプションパーツの充実ぶりが目立つ一年だったと言えるでしょう。

現在の中古バイク市場においては、日本市場への供給体制が大幅に向上したことでデリバリースピードが格段に上がった影響もあり、従来のイヤーモデルよりも早い時期から中古バイクとしての流入があり、走行距離が浅く綺麗な車両が多めであることにより、初物が出た2023年内の平均取引価格は約131万円を記録し、従来モデル同様にオーナー満足度の高さとユーザーからの高評価を示す形となりました。それから約1年半が経過した2024年内のデータでは、フルモデルチェンジとなった2024年モデルの新型スカウトがデビューしたことで平均値は102万円台にまで低下したものの、次世代へ移行した後であるにも関わらず100万円超えの相場を維持しているのはさすがスカウト、といったところ。今後はさらに下落基調となることが確実視されているだけに、最新モデルへの乗り換え・買い替え、あるいは高値での売却を希望される現有オーナー様は早いうちに買取査定で見積もりを取ることで最良の結果を得ることにつながりますので、検討材料のひとつとして一考の価値ありだと言えるでしょう。

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解説記事更新日：2024年10月18日

為替レートの変動に世界的な半導体不足などに代表される原材料費の高騰など、多くの苦難に晒されたバイク業界は多くの苦難に直面した一年でしたが、アイコンカラーの導入や新しくラインナップに加わったニューフェイスらにより、MSA型の新生Scout(スカウト)シリーズは従来同様の高い支持率を維持することに成功。その翌年である2023年モデルは値上げが実施されたものの、カラーリング変更と走破性を高める地味な改良が実施され、さらなる熟成化が図られた形となりました。

前年に導入されたアイコンカラーにより、インディアンのトレードマークである「ウォーボンネット」とツートーンカラーによる新たな魅力を引き出された新生スカウトシリーズ。その見栄えのよさはさらなるファン層の拡大にもつながり、日本市場での地位を不動のものとしました。しかしながら、2023年は世界経済の情勢変動により円安が顕著になったことで新車販売価格の改定を余儀なくされ、前年の2022年モデルでは175万8000円であった新車販売価格は223万8000円と一気に3分の1近い引き上げに。

ポラリスジャパンによる日本への正規導入開始時と比べ、1.5倍近い値上がりとなってしまったものの、この2023年モデルではリアのツインショックに見直しが入り、従来モデルの2インチ(51ｍｍ)から3インチ(76ｍｍ)へと大幅にトラベル量を増加。この仕様変更はマスの分散という弱点こそあるものの、衝撃吸収性の向上と座り心地の良さに直結するもので、路面との接地感とライディングポジションの安定化にも良い影響を及ぼすもの。小柄な体格のライダーが多いアジア市場や、大柄なライダーが多い欧米市場など、新生スカウトの評価がワールドワイドなものになったことに伴う現実的な改良と言えるもので、従来モデルよりも自身のベストセッティングが出しやすくなった改良点だと言えます。また、カラーリングも入れ替えと追加が行われ、2022年モデルの標準色のひとつであったホワイトスモークに代わりシルバークォーツメタリックに。ツートーンのアイコンカラーにもブラックメタリックをベースに追加色をあしらったブラックメタリック&シルバークォーツメタリックが登場し、カラーバリエーションは以下の全6色が用意されました。

・単色…ブラックメタリック/シルバークォーツメタリック/マルーンメタリック
・アイコンカラー…スピリットブルーメタリック&ブラックメタリック/ブラックメタリック&シルバークォーツメタリック/ライオットオレンジメタリック&ブラックメタリック

現在の中古バイク市場においては、大幅な値上げが実施されたことである種の覚悟を以って購入したオーナーの割合が非常に高いこと、並びに2024年半ばに発表された次世代スカウトが1,250ccの新型エンジン『Speed Plus(スピードプラス1250)』搭載モデルになるということが周知されたことにより、1,133ccエンジン搭載モデルが今後新車として手に入らなくないことを懸念した「売り控え」に近い状況。2020年のポラリスジャパン発足から活発な取引が行われてきたMSA型の新生スカウトシリーズとしては異例のことで、年間20万台におよぶ中古バイクが取引される業界最大のマーケットである「業者間オークション」の場でも、2023年から2024年にかけての出品記録が皆無というのが実情。出物が乏しいだけに、初物や程度良好な車両へ対する高額買取となる可能性はかなり高く、1250ccの次世代スカウトへの買い替え・乗り換えやなるべく高く売りたいとお考えのオーナー様にとっては絶好の売り時だと考えていいでしょう。1,133ccエンジン搭載モデルとしての価値を見極める意味も兼ね、買取査定だけでも受けておく価値は十分ございます。

ポラリス・インダストリーズ傘下入り後、現代技術に拠って生まれ変わった新生スカウトシリーズで高額買取を狙うには業者選びが非常に重要で、長い歴史を誇るスカウトシリーズに関する正しい知識と理解、大排気量クルーザーの中でも際立った個性による相場事情、目まぐるしく変動する最新の相場事情への精通、並びにそれらを反映した買取価格を提示できる誠実さ、業者間オークションなどへの転売だけではなく自社店舗による直販体制などを駆使した様々な販路によって利益が出せる業者であることがもっとも肝要だとされており、販売力の差が買取価格に直結するもっとも大きなファクターとまで言われております。弊社バイクパッションはそのどちらをも満たしており、特にH-D製ビッグツインを含む海外メーカー製バイクに関しても単一店舗としては日本最多の販売台数実績を誇る直営店舗を持つ強みを活かし、再販売を前提とした「販売仕入れ価格」を適用した上で相場を大きく上回る超高額買取にも期待できます。多くの派生モデルを生み出し、今や新生インディアンの全モデルの中でも中核を成すモデルだけに、その真価を知る弊社だからこそ可能な高額買取にてオーナー様のご期待にお応えさせていただくことをお約束いたします。また、パッセンジャーシーシーバーにフェアリングといったクイックリリース式純正オプション、CruzTOOLS(クルーズツール)製プレミアムツールキットなど、2023年モデルで人気のオプションパーツ装備車に関しても大いに期待していただいて結構です。

インディアン・スカウトシリーズの買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定は海外モデルの価値にも精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年10月20日

水冷Vツインを搭載した第2世代スカウトとしてのデビューから10年が経過した2024年モデルのMSA型Scout(スカウト)は、翌2025年モデルでのモデルチェンジ移行前の試験的な意味合いもあってなのか、ホイールベースの短縮とバーハンドルの見直しによる車体サイズとカラーリング変更を実施。翌年のフルモデルチェンジへ向けての準備を行いつつ、日本のフェンへ向けての販売継続となりました。

前年のスカウト 2023年までは62インチ(1,575mm)であったホイールベースを15mm短縮し、ハンドル幅を縮小させることで取り回しやすさと運動性能の向上化を狙ったマイナーチェンジを実施。それに伴い、車体寸法も全長2,310×全幅860×全高,1080mmへと変更されました。カラーリング・エンジン出力等が据え置きであったためなかなか気付かれにくいのですが、実際にシートに腰を下ろした状態で押し引きしてみるとかなりスポーティな印象の取り回しやすさとなっており、最後のアルミ製フレーム採用スカウトとしての集大成とも言える工夫がなされたイヤーモデルだと言えるでしょう。

この2024年という年は7月に1ドル:161.73円と近年稀に見る円安を記録することとなった年で、前2023年1月の最安値であった1ドル:127.92円と比べると一気に相場が変動したものの、日本市場を世界第3の主要マーケットであると重要視しているポラリスの判断で新車販売価格は据え置きの措置が採られることに。これは日本市場でのインディアン製モーターサイクルの販売台数が23年下半期に伸び悩んだことを意識したものと見られ、業界紙『二輪車新聞』へのインタビューでポラリスジャパンの藤原裕史代表が語った「クラシックなモデルも大事にしつつ、新しいテクノロジーをどんどん取り入れていくのが、1901年の創業以来続く我々のブランド。米本社も日本を重点マーケットと見ている」という言葉が単なるリップサービスではないことを明確に示す形となりました。カラーリングに関してはMSA型スカウトがリリースされてから初めて全色据え置かれる形となり、2023年モデルと同様に以下バリエーションが設定されました。

・単色…ブラックメタリック/シルバークォーツメタリック/マルーンメタリック
・アイコンカラー…スピリットブルーメタリック&ブラックメタリック/ブラックメタリック&シルバークォーツメタリック/ライオットオレンジメタリック&ブラックメタリック

また、24年は「今までにも増して皆さんをあっと驚かせる年にしたい」という発言は、後の同年7月に発表された1,250ccの新型エンジンを搭載した次世代スカウトが発表され、全世界をあっと驚かせたことは皆様も周知の通り。翌年の2025年モデル以降も販売が継続されることは間違いなしと目されていたものの、嬉しいニュースと共にスカウトシリーズの中核モデルとしてのMSA型スカウトは事実上の主役降板が明示されることとなりました。

現在の中古バイク市場においては、前年の2023年モデルと同様に極端な品薄状態と言える状況で、2024年半ばに発表された次世代スカウトが1,250ccの新型エンジン『Speed Plus(スピードプラス1250)』搭載モデルになるということが周知されたことにより、1,133ccエンジン搭載モデルが今後新車として手に入らなくないことを懸念した「売り控え」に近い状況。年間20万台におよぶ中古バイクが取引される業界最大のマーケットである「業者間オークション」の場でも、2023年から2024年にかけての出品記録が皆無というのが実情です。出物が乏しいだけに、初物や程度良好な車両へ対する高額買取となる可能性はかなり高く、1250ccの次世代スカウトへの買い替え・乗り換えやなるべく高く売りたいとお考えのオーナー様にとっては絶好の売り時だと考えていいでしょう。1133ccエンジンを搭載するMSA型スカウトのラストイヤーモデルとしての価値を見極める意味も兼ね、買取査定だけでも受けておく価値は十分ございます。

ポラリス・インダストリーズ傘下入り後、現代技術に拠って生まれ変わった新生スカウトシリーズで高額買取を狙うには業者選びが非常に重要で、長い歴史を誇るスカウトシリーズに関する正しい知識と理解、大排気量クルーザーの中でも際立った個性による相場事情、目まぐるしく変動する最新の相場事情への精通、並びにそれらを反映した買取価格を提示できる誠実さ、業者間オークションなどへの転売だけではなく自社店舗による直販体制などを駆使した様々な販路によって利益が出せる業者であることがもっとも肝要だとされており、販売力の差が買取価格に直結するもっとも大きなファクターとまで言われております。弊社バイクパッションはそのどちらをも満たしており、特にH-D製ビッグツインを含む海外メーカー製バイクに関しても単一店舗としては日本最多の販売台数実績を誇る直営店舗を持つ強みを活かし、再販売を前提とした「販売仕入れ価格」を適用した上で相場を大きく上回る超高額買取にも期待できます。多くの派生モデルを生み出し、今や新生インディアンの全モデルの中でも中核を成すモデルだけに、その真価を知る弊社だからこそ可能な高額買取にてオーナー様のご期待にお応えさせていただくことをお約束いたします。また、クイックリリース式セミリジッドサドルバッグといった純正オプションなど、2024年モデルで人気のオプションパーツ装備車に関しても大いに期待していただいて結構です。

インディアン・スカウトシリーズの買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定は海外モデルの価値にも精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年10月20日