バルカン1500【1987~99年】毎週更新の買取査定相場
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バルカン1500【1987~99年】 に関するこのページの内容
バルカン1500【1987~99年】 買取査定に役立つ豆知識
1984年に北米市場をターゲットに、カワサキ初のV型2気筒エンジン搭載車として産声を上げたバルカンシリーズ。その中でも、特にアメリカ市場における評価を不動のものとしたのが、1987年に登場した「VULCAN88」ことバルカン1500です。
カワサキ製アメリカンといえば、Z1をルーツとする空冷4気筒エンジン搭載のZ750スペクター、水冷6気筒の”黒船”Z1300の系譜であるZ1300ボイジャーが有名どころですが、本機は88キュービックインチのエンジンサイズを用いたネーミングが示す通り、H-Dのビッグツイン群をライバルとして生まれたモデルとなっており、デビュー初年度モデルにして総排気量1,470ccはV型2気筒エンジン搭載量販車としては間違いなく1987年当時の最高排気量となりました。ケイヒン製36mm径CVKキャブとの組み合わせで最大トルクは123.6Nm/3,000rpmにも及び、ハイパワーを好むアメリカのニーズを捉えた力強いパワーフィールが最大の持ち味。最高出力72PSという数値は些か控えめに感じるものの、点火方式をデジタル化すると同時にツインプラグを採用し、全回転域で安定した吹け上がりと滑らかな出力特性に仕上げているのがポイント。乗り手が持て余すことなく扱えるフレンドリーさにより、王者H-Dのエボリューションエンジンに勝るとも劣らない魅力的なエンジンフィールで好評を博しました。
ちなみにデビュー当年の1987年はアメリカ市場でもカタログに詳細なスペックデータを記載するのが常態化していましたが、本機VULCAN88(※アメリカ市場での名称。VN-15は欧州市場向けモデル)は車体サイズを伏せた形となっており、武骨で悠々とした車格の良さはH-Dのツーリングファミリーにもひけを取らないほどで、当時のアメリカ西部のダイナーでは本機バルカン1500とFXRといったHD製クルーザーが並ぶ光景も見られたと言われており、存在感の強さにおいてもかなりの高評価を勝ち得ていたことが伺えるでしょう。H-Dのビッグツイン群との違いはエンジンフィールにあり、低速時はVツインらしい鼓動感を出しつつも、高回転域ではまるで4気筒エンジンのようにしっかりと伸びるスムーズな回り方と図太いトルク感があり、特に100km/hを超えたあたりからはエンジンからの振動が皆無に感じられるほど快適で、水冷エンジンの長所を最大限に引き出した80年代製クルーザーの傑作だと言えるでしょう。
低いポジションのシート、居住性と取り回しの面で優れたプルバックハンドル、プリロード調整機構付のデュアルショックなど、オーソドックスなアメリカンバイクという作りの車体は、巨大な水冷2気筒エンジンを搭載しつつも252kgという乾燥重量に抑えられ、小柄な日本人でも取り回しにさほど苦労しない点が国内ユーザーからの関心を引き、第二世代となった1996年から日本国内への導入が決定。以後、翌年の1997年モデルより、型番VN1500-Dのバルカン1500クラシックが日本国内でも流通することとなりました。
純粋なバルカン1500としては、1987年の最初期型であるVN1500AのA1から99年モデルのA13型、1987年に同時デビューとなった容量12リットルのスモールタンクとローシート装着のバルカン1500SE(VN1500/VULCAN88SE)VN1500B型(1987年のB1から最終モデルとなった90年のB4型)が該当しますが、日本市場では国内販売が行われた以下のラインナップがメジャーどころ。
・バルカン1500クラシック
1997年モデル 型番VN1500D・通称D2型
1998&99年モデル 型番VN1500E・通称E1及びE2型
・バルカン1500クラシックツアラー(※海外での名称はノマド)
1998&99年モデル 型番VN1500G・通称G1及びG2型
・バルカン1500ドリフター
1999年モデル 型番VN1500J・通称ドリフター&J型
日本国内では第二世代の派生モデルのみが展開された形となっており、それぞれ1999年モデルまではキャブレター仕様車として販売を継続。うち、ドリフターのみは2004年までキャリーオーバーモデルとして販売が続けられたものの、バルカンクラシックとクラシックツアラーは後にFI化し、純粋なFI専用モデルとしてリリースされたバルカン1500ミーンストリーク等と共に一大勢力となりました。後継モデルとしては、排気量を拡大したバルカン1600ノマド、前述の「ボイジャー」の名称を受け継いだバルカン1700ボイジャー、およびバルカン1700ボイジャーカスタム、2,053ccの排気量で2004年当時世界最大のVツインマシンとして注目を集めたバルカン2000があり、日本市場では2022年モデルを以て姿を消したバルカンSは今なお欧州市場で販売を継続しており、息の長いシリーズに。ちなみに、水冷V4エンジンを搭載するエリミネーターシリーズは言うなれば姉妹車に近い存在としてカワサキでは扱われており、1990年に欧州市場向けモデルとしてリリースが始まったEN-500(バルカン400の排気量拡大モデル)が掲載された1990年クルーザーモデルの欧州市場向けカタログでは両者の関係性と姿が大きく取り扱われ、カワサキにとっては大きな意味合いを持つ世界戦略モデルであったことが伺えます。前述のバルカンSが日本市場から姿を消した2023年、大阪モーターサイクルショーにて公開されたエリミネーター400が現在のミドルクラス市場を賑わせていることを鑑みると、両者の関係性は推してしるべし、だと言えるでしょう。
現在の中古バイク市場においては、長年の間「ハーレーもどき」といった扱いで不遇を囲っていたものの、2022年以降からそのパワフルなエンジンとアメリカンとして王道的な車体が見直され始め相場が好転。業者間オークションにおける2022年末時点の平均取引価格は8万円に届くか否か、といった程度でしたが、2024年春時点における数値は17万円以上に急上昇。長年に渡って製造されたモデルであり、イヤーモデルやバルカン1500クラシック・バルカン1500クラシックツアラーといったモデルごとに異なる仕様に伴う車両評価額の差異はございますが、和製アメリカンの中でも独自の進化を遂げたモデル群だけに、今後の相場状況が注目されるモデルのひとつとなっていることは確かです。中古バイクという性質上、あくまでも車両状態次第にはなってくるものの、少しでも高く売りたいと考えておられるオーナー様にとっては絶好の売り時を迎えた、と考えて頂いて差し支えございません。
出向地により異なる名称や様々な仕様違いが存在するバルカン1500で高額買取を狙うには業者選びが非常に重要で、出向地ごとに異なる名称や車体番号の違い等に関する造詣の深さ、日本ではマイナーなモデル特有の微妙な差異を的確に見抜ける確かな経験に裏打ちされた査定力、最新の相場事情に照らし合わせた買取価格が明示できる誠実さ、再販売による利益が出せる販売力など、様々な要素を満たした買取業者に任せるのが最善です。弊社バイクパッションはそれら基準を全て満たしており、中古バイク買取業界トップの顧客満足度の高さにより、買取査定をお申し込み頂いたオーナー様からお褒めの言葉を頂戴しております。また、車両状態によっては単一店舗としては日本最多の販売台数実績を誇る直営店舗を持つ強みを活かし、再販売を前提とした「販売仕入れ価格」を適用した上で相場を大きく上回る超高額買取にも期待できます。
カワサキ・バルカン1500 全年式の買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定は海外モデルを含むカワサキ全モデルの価値に精通しているバイクパッションに!
車名/型式/年式 | バルカン1500(VN1500またはバルカン88)/VN-1500型/1987年モデル(※掲載画像は1992年のA6型) |
---|---|
発売年月 | 1987年~2006年 |
車両サイズ(mm)・重量(kg) | 全長2,375×全幅--×全高--mm・乾燥重量 |
シート高・最低地上高(mm) | シート高719mm・最低地上高--mm |
エンジン機構・最高出力・燃費 | 水冷4ストロークOHC4バルブ2気筒・最大トルク123.6Nm/3,000rpm・--km/L |
エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル・キャブレター・15.89リットル |
新車販売価格 | 海外専用モデル |
ジャンル | クルーザー アメリカン |
【実働車|過去5年間の買取相場の推移】 バルカン1500【1987~99年】
【平均買取相場の変動】
取引台数
【状態別の取引額】 バルカン1500【1987~99年】
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
12.5万円
5.8万円
6台
平均
最低
取引
7.7万円
5.2万円
3台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
9.0万円
1.8万円
16台
【走行距離別の取引額】 バルカン1500【1987~99年】
【走行距離別買取額の目安】
1〜2万km | 最高 | 8.4万円 | 1台 |
平均 | 8.4万円 | ||
最低 | 8.4万円 | ||
3〜5万km | 最高 | 12.8万円 | 1台 |
平均 | 12.8万円 | ||
最低 | 12.8万円 | ||
5万km〜 | 最高 | 9.6万円 | 1台 |
平均 | 9.6万円 | ||
最低 | 9.6万円 | ||
不明 メーター改 |
最高 | 17.4万円 | 6台 |
平均 | 11.3万円 | ||
最低 | 5.2万円 | ||
【カラー別の取引額】 バルカン1500【1987~99年】
- ■
- ■
- ■
- ■
- ■ ■
- その他
【カラー別 平均買取額の目安】
■ | 9.7 万円 | 2台 | |||
■ | 5.2 万円 | 1台 | |||
■ | 9.6 万円 | 1台 | |||
■ | 5.8 万円 | 1台 | |||
■ / ■ | 12.8 万円 | 1台 | |||
その他 | 15.2 万円 | 3台 |
【実働車の取引価格帯】 バルカン1500【1987~99年】
【取引価格帯と構成比】
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
バルカン1500【1987~99年】 上位20台の取引額 (データ更新:2024年11月29日)
落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
1 | バルカン1500【1987~99年】 | 17.6万円 | 4.0点 | 4945オヒ | 14,469km | ■ |
---|---|---|---|---|---|---|
2 | バルカン1500【1987~99年】 | 15.4万円 | 3.5点 | VNAA18HA | 816km | ■ |
3 | バルカン1500【1987~99年】 | 13.2万円 | 3.7点 | VNT50A-028 | 50,161km | ■ |
4 | バルカン1500【1987~99年】 | 13.0万円 | 3.8点 | VNT50A-023 | 40,206km | ■ / ■ |
5 | バルカン1500【1987~99年】 | 11.2万円 | 3.7点 | VNT50A-028 | 15,645km | ■ |
6 | バルカン1500【1987~99年】 | 9.7万円 | 2.8点 | VNAA17HA | 61,281km | ■ |
7 | バルカン1500【1987~99年】 | 8.5万円 | 3.3点 | VNAA11HA | 10,393km | ■ |
8 | バルカン1500【1987~99年】 | 5.9万円 | 3.5点 | VNAA1XHA | 17,589km | ■ |
9 | バルカン1500【1987~99年】 | 5.3万円 | 3.0点 | VNT50B-001 | 49,096km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています