カリフォルニア1100EV【1997~2003年】毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ車両解説
- 高く売れる型式・年式
- 買取相場の推移
- 型式・年式別|買取相場の推移
- 状態別
- 走行距離別
- カラー別
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
カリフォルニア1100EV【1997~2003年】 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングはワイン、最も高く売れる年式は2003年式となっています。
カリフォルニア1100EV【1997~2003年】 買取査定に役立つ車両解説

- ワイン 2001年
- 当時の新車価格
- 11,500USD (約140万円相当)
- 現在の上限買取相場指標
-
41.2万円
- 現在の平均買取相場指標
-
33.0万円
- 上限参考買取率
- 29.4%
- 平均参考買取率
- 23.5%

- ブルー 1997年
- 当時の新車価格
- 10,990USD (約133万円相当)
- 現在の上限買取相場指標
-
10.4万円
- 現在の平均買取相場指標
-
10.4万円
- 上限参考買取率
- 7.8%
- 平均参考買取率
- 7.8%

- ブラック 1997年
- 当時の新車価格
- 10,990USD (約133万円相当)
- 現在の上限買取相場指標
-
35.0万円
- 現在の平均買取相場指標
-
35.0万円
- 上限参考買取率
- 26.3%
- 平均参考買取率
- 26.3%
1921年、イタリア北部のマンデッロ・デル・ラリオでカルロ・グッツィとジョルジオ・パローディが創業したモトグッチ社は、その百年を超える歴史の中で常に独自の道を歩み続けてきたメーカーである。空冷横置きVツインという極めて個性的なエンジン配置、シャフトドライブ、大排気量ツアラー志向という同社の設計哲学は、時代の潮流に迎合することなく、頑なに継承されてきた。そのモトグッチが1971年、当時ロサンゼルス市警察交通課からのオファーを受けて開発したのが「California」シリーズであった。850GTを置き換える形で誕生した初代Californiaは、白バイ用途を念頭に置いた電装装備、フットボード、リンク式ブレーキ、ヒール&トゥシフター、直立姿勢の乗車位置といった特徴を持ち、以後2021年まで実に半世紀にわたるロングセラー・シリーズへと発展した。
その長い歴史の中で、1997年に投入された「California 1100 EV」は、シリーズの現代化における最も重要な節目のひとつと位置づけられる。それまでツアラー志向のバージョンとして展開されていた「Tourer」がCalifornia EVへと改称され、同時にラインナップ全車がキャブレターから電子燃料噴射(Magneti Marelli IAW Multipoint方式)へと供給系を刷新した。エンジン自体は1064ccの空冷横置き90度Vツインを継承しつつ、燃料噴射化により始動性、燃費、排出ガス性能のすべてが底上げされた。同時期に強化されたBrembo製前後連動ブレーキ、Marzocchi製45mmテレスコピック・フロントフォーク、スチール製ダブルクレードル・フレームといった主要コンポーネントが一体となって、モダンなアシスト装置を必要としない骨太なイタリアン・クルーザーの完成形を提示した。
この1100 EVの生産期間はおおむね1997年から2003年までとされ、途中で「Special」(1999〜2000年)、「Jackal」(1999年)、「Stone」(2001年)、「EV Touring」(2002〜2006年)といった多数のバリエーションが派生した。2000年前後に親会社がアプリリア傘下(後にピアジオ傘下)となる激動の時期を挟みながらも、Californiaシリーズの根幹的な意匠と機構は揺らぐことなく、むしろ多様な派生機種を通じてマーケットの隅々に浸透していった。カラー展開もソリッド系のブラック、シルバー、レッド、ホワイト、そして2001年Stoneではマットブラック、マットグレー、マットホワイト、マットオレンジといった意欲的な仕上げが試みられ、単なる保守的なクルーザーには収まらない多面性を示した。
搭載エンジンは、空冷4ストローク90度Vツイン、排気量1,064cc、横置き(クランクシャフトが車両進行方向と平行)配置というモトグッチ伝統の構成である。ボア×ストロークは92.0×80.0mm、圧縮比9.8:1、OHV駆動2バルブヘッド、湿式サンプ潤滑という古典的でシンプルな内燃機関構造を採用する。この横置きVツインは、右手側からエンジン、変速機、リアシャフトドライブへと動力が一直線に伝達される構造であり、後輪駆動系にチェーンやベルトを持たないシャフトドライブ方式の完成された解答である。最高出力は74馬力(53.9kW)を6,400rpm、最大トルクは95Nmを5,000rpmで発揮する。数値だけを追えば控えめに映るが、その真価は特有の1,000rpm前後から湧き出す濃厚な低速トルクと、5,000rpm付近で「もう充分だろう」と言わんばかりに完結する扱いやすい出力特性にある。
1997年式以降の最大のアップデートポイントが、燃料供給系のフルデジタル化である。従来のDell'Orto製30mmキャブレターに代わり、Magneti Marelli製IAW(Iniezione Alfa-Weber)Multipointフェーズド・シーケンシャル電子燃料噴射システムが採用された。これは各気筒に独立したインジェクタを持ち、点火順序に同期して燃料噴射タイミングを制御する当時としては先進的な方式であり、始動性の改善、寒冷時の安定性向上、そして環境規制への適合を同時に達成した。点火系も電子デジタル制御へと更新され、従来のポイント式点火から完全にトランジスタ制御へと切り替わっている。始動はセル一発、変速機は5速リターン式で、乾式シングルディスク・クラッチを介して動力が伝えられる。ファイナルドライブはモトグッチ伝統のシャフト式で、走行1万kmごとのグリスアップ程度のメンテナンスで長期使用が可能な信頼性を持つ。
車体はスチール製ダブルクレードル・フレームを軸に、フロントにMarzocchi製Ø45mmテレスコピック・ハイドロリック・フォーク、リアにスイングアーム+左右2本サイドマウント式ハイドロリックショック(プリロード調整式)という保守的な構成を採用する。ブレーキシステムは、モトグッチが古くから採用してきた前後連動リンク式Brembo制動が最大の特徴である。フロントに320mmディスク2枚とBrembo製4ピストン対向キャリパー、リアに282mmディスクとBrembo製2ピストンキャリパーを組み合わせ、右手フロントレバーとフットペダルの操作それぞれが前後ブレーキを一定比率で連動作動させる。この設計はABSが一般化する以前の時代において、大排気量重量級クルーザーを扱う上での安全性と扱いやすさを高める重要な工夫だった。ホイールは前後ともワイヤースポーク仕様の18/17インチアルミリムを装着し、タイヤはフロント110/90-18、リア140/70-17サイズが標準となる。装備重量は乾燥ベースで約251kg、シート高760mmという低い着座位置、燃料タンク容量19リットル(19Lタンクで巡航燃費18km/L前後を実現し、航続距離300km以上を確保)という寸法値が本車の物理骨格を規定している。ホイールベース1,560mm、最高速度は約190km/hに達する。
モトグッチCalifornia 1100 EVが挑んだ市場は、1990年代後半における「ヘリテージ型大排気量クルーザー」というカテゴリーであり、そこには文字通りの巨人たちが控えていた。最大の直接ライバルは間違いなくHarley-Davidson FLHR Road Kingであり、両者はほぼ同じ価格帯・排気量帯・車格を持って世界市場でぶつかり合っていた。しかし両者の性格は好対照であった。Road Kingが低回転で暴力的な鼓動を放つロングストローク型V型2気筒の「アメリカン・クルーザー」であるのに対し、California 1100 EVは横置きVツインという特殊な配置がもたらす独特の乗車感覚(アクセルを開けると車体が微かに左に傾く反力)、シャフトドライブの静粛性、リンクブレーキの洗練された制動フィールという「ヨーロッパの解釈による大人のクルーザー」として、明確に別の価値を提示していた。
ホンダShadow VT1100、ヤマハRoyal Star、スズキIntruder VS1400、カワサキVulcan 1500といった日本製大排気量クルーザーも同時代の競合として無視できない存在だった。これらの日本車は品質信頼性の高さ、価格の相対的な手頃さ、細部の造り込みで市場を席巻していたが、モトグッチが提供する「1971年から続くシリーズの継承性」という文化的重みは持ち得なかった。この「伝統の重み」こそがCalifornia 1100 EVを購入するユーザーの動機の中核であり、その意味で真の競合はハーレーただ一社に絞られていたと言っても過言ではない。
社内の兄弟車としては、まず時代的な前身にあたるCalifornia 1100(1994〜1996年、キャブレター仕様)が最も近い存在である。基本骨格は共通で、供給系のFI化と各部熟成がEVで実現された形になる。EVと並行して展開された姉妹モデルとして、「California 1100 EV Special」(1999〜2000年、上位仕様のホイールとステアリングダンパー、専用サスペンションを備えた高級版)、「California Jackal」(1999年、シンプル化された廉価派生版)、「California Stone」(2001年、マット仕上げの装飾を抑えたベア・ボーン版)、「California EV Touring」(2002〜2006年、大型スクリーンとレッグガード、パニアケース、パッセンジャーバックレストを備えたフルツアラー仕様)、そして「California Aluminium」「California Titanium」(2003年以降、専用外装色仕上げの限定シリーズ)が投入され、共通のエンジン・フレームを軸にして異なる需要層を細かく取り込む戦略が展開された。
モデルの変遷(年次改良の系譜)
1997年(EV初年度・FI化元年): 前身のCalifornia 1100 Tourerを「California EV」へと改称し、シリーズ全車がMagneti Marelli IAW Multipoint方式の電子燃料噴射を新規採用。点火系も電子デジタル化された。カラー展開はブラック、レッド、シルバー基調のクラシックな配色を主体とし、伝統の丸型ヘッドライトの上部に速度計と回転計を並列配置する意匠を継承した。
1998年(成熟期): 大きな仕様変更はなく、細部のマイナーチェンジと生産品質の熟成に留まる。この時期のEVは初年度の細かな不整を落ち着かせた完成度の高い個体として、後年のコレクター評価が高い。
1999年(Special登場、Jackal派生): 上位仕様として「California 1100 EV Special」がラインナップ入り。専用のトップエンド・リム、フロントサスペンション、ステアリングダンパーを装備し、価格帯もひとつ上に設定された。同時に廉価派生版「California Jackal」が投入され、ノンカウル、単座風のスポーティなソロシート、スチール製シンプルホイールなどで既存EVよりも一段カジュアルな性格を打ち出した。
2000年(Special継続): EV Specialが継続販売される。同年、モトグッチの経営権がアプリリア(当時)へと移り、以降の細部設計や電装系の管理体制に静かな変化が生じ始める。
2001年(Stone登場、リコール発生): マット仕上げの装飾抑制版「California Stone」が3月に発表される。ブラック、グレー、ホワイト、オレンジのマット4色設定で、クロームメッキ装飾も控えめに、より若い層への訴求を試みた仕様である。エンジン内部は74馬力/1,064ccの基本構成を維持しつつ、電装系の一部にヘヴィデューティ化のアップデートが施された。同年11月には、1997年以降生産の全Californiaシリーズを対象とするアロイリム関連の安全リコールが発令され、スポークニップル脱落によるトランスミッション損傷リスクへの対応としてインナーセーフティリム装着が実施された。
2002年(EV Touring登場): ロングツーリング志向を強化した「California EV Touring」が加わる。大型ウインドスクリーン、レッグガード、専用パニアケース、パッセンジャーバックレストを標準装備し、日本市場では「カロッツァ」の名称でも流通した。EV系列の最上級ツアラー仕様として、当時のモトグッチ大排気量ラインナップにおける存在感を高めた。
2003年(EV最終期・Aluminium/Titanium登場): 通常のEV Baseは2003年をもって生産終了となり、後継としてより装飾性の高い「California Aluminium」(アルミ調シルバー仕上げ)、「California Titanium」(チタン調グレー仕上げ)へと世代交代する。EV Touringは2006年頃まで、Stoneは短期間で終了した後、ラインナップは「Vintage」「Classic」といった新機種名へと展開される。EV名称そのものは1997年から2003年までの7年間、モトグッチのフラッグシップ・クルーザーとしての役割を全うした。
市場動向と中古車としての価値
California 1100 EVは新車販売時代においても、決して大量生産・大量販売を目指す性格の車両ではなかった。生産の中心地であるイタリア・マンデッロ・デル・ラリオの工場は、年間生産台数が数千台規模の限られた出力しか持たず、日本市場を含む世界各国への配分は輸入代理店経由の少数流通が実態だった。それゆえ、新車購入層は「ハーレー以外の本物のヨーロッパ製クルーザーが欲しい」という明確な意志を持つ、モトグッチというブランドと横置きVツインという構造への強いこだわりを持つユーザーに限定される傾向にあった。
このモデルの中古選びで押さえるべきポイントは四つある。第一に、電子燃料噴射系。Magneti Marelli IAW Multipoint方式は当時としては先進的だったが、20年以上を経た今、インジェクタやセンサー類の劣化が発生している場合がある。始動性、アイドリング安定性、加速時の息継ぎ有無を購入前に確認したい。第二に、シャフトドライブ最終減速部。オイル漏れやガタ、異音の有無は必ずチェックポイントとする。第三に、2001年11月発令のアロイリム・リコール対応の履歴確認。特に1997〜2000年式の個体では、リコール未対応のスポークニップル脱落による事故リスクが残る場合がある。第四に、タペット音。カムシャフトとフォロワーの摩耗は修理費用が嵩むため、購入前の熱間・冷間両方での音の確認が推奨される。
ハーレーが年式落ちでも値崩れせず維持コストも高い中、モトグッチCalifornia 1100 EVは「日本製クルーザーの相場感で本物のヨーロピアン・ヘリテージが手に入る」という稀有な位置取りを保っており、コレクター的な価値と実用車としての価値の両面を静かに評価され続けている。
モトグッチCalifornia 1100 EVの本質は、性能や装備の絶対値ではなく、「1971年から連綿と続くCaliforniaシリーズの伝統を、20世紀末の現代化技術で丁寧に翻訳した完成形」という文化的な位置づけにある。ハーレーダビッドソン一極集中の様相を呈していた1990年代後半の大排気量クルーザー市場において、California 1100 EVは「ヨーロッパの解釈するツーリングクルーザーの成熟した回答」を提示し続け、シリーズが2021年まで生き続けた事実そのものが、その存在意義の正当性を証明している。横置きVツイン、シャフトドライブ、リンク式Bremboブレーキ、ワイヤースポーク仕様のクラシカルなホイール、フットボードとヒール&トゥシフターというコンビネーションは、単なる装飾ではなく「モトグッチというメーカーが何を大切にしてきたか」という哲学の総和として、車体全体に体現されている。
走りの実力は、74馬力・95Nmという数値以上に、その官能的な鼓動と扱いやすい出力特性で語るべき性格を持つ。アクセル操作に対する車体の微かな左傾き、シャフトドライブ特有の直接的な後輪駆動感、そして5,000rpm付近で「これで充分」と語りかけるようなトルク供給。これらは他の日本製クルーザーやハーレーでは決して得られない、モトグッチだけの独特の乗り味である。乾燥251kgという重量級の車体でありながら、リンク式ブレーキと低いシート高760mmが組み合わさることで、街中の取り回しから高速巡航まで想像以上に扱いやすい懐の深さを示す。
乗り手にとっての意味は、性能ではなく「モトグッチというメーカーを選び、Californiaシリーズという系譜を継ぐ一員となる」という文化的な帰属意識に他ならない。この点においてCalifornia 1100 EVは、ハーレーが体現する「アメリカ」とは異なる「ヨーロッパの成熟した大人の乗り物」という価値観を、静かに、しかし揺るぎなく提示する存在である。1997年から2003年までのわずか7年間という限られた生産期間にもかかわらず、この機種が今なお中古市場でファンを持ち、愛好家の手元で走り続けているのは、その本質的な魅力が時代を超えて色褪せないことの証明である。派手ではないが本物である、という一言に集約される、モトグッチというメーカーの誠実な回答がここにある。
| 車名/型式/年式 | Moto Guzzi California 1100 EV / KDC120型、KDB2KD型 / 1997〜2003年 |
|---|---|
| 発売年月 | 1997~2003年 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | (長さ)2380 (幅)815 (高さ)1155 (重さ)251 |
| シート高・最低地上高(mm) | (シート高)760mm (最低地上高)-- |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷4ストローク横置き90度VツインOHV 2バルブ・74馬力・(6,400rpm) |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル・FI(Magneti Marelli IAW Multipoint)・19リットル |
| 新車販売価格 | 北米価格 10,990USR 約1,330,000円(実勢レート121円/USD) |
| ジャンル | クルーザー アメリカン |
【1998年式】カリフォルニア1100EV毎週更新の買取査定相場
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- 状態別
- 走行距離別
- カラー別
- 取引価格帯
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【1998年式】カリフォルニア1100EV の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは青となっています。
【1998年式】カリフォルニア1100EV 買取査定に役立つ車両解説
1971年、モト・グッツィが従来の850 GTに代わる新たな旗艦クルーザーとして送り出した「California」シリーズ。以来2021年まで実に半世紀にわたって生産が続けられ、イタリアン・クルーザーの代名詞として君臨し続けた同シリーズにおいて、1990年代後半の一時期を担ったのが「California 1100 EV」である。1997年に前身のCalifornia 1100/1100iから世代交代を果たして登場したこのモデルは、車名末尾に付与された「EV」の呼称が示すとおり、Evoluzione(イタリア語で「進化」)という位置づけを与えられた本流モデルであった。1998年式はその継続販売2年目にあたる年式で、機構面での大幅な刷新は行われず、初年度モデルからの熟成年式として市場に投入された。エンジンはモト・グッツィ伝統の縦置き90度V型2気筒空冷OHV、排気量1,064cc。Magneti Marelli製IAWシステムによる電子燃料噴射(FI)を採用し、この時代のV-Twinクルーザーとしては先進的な混合気供給を確立していた。カラー展開は伝統のクラシックレッドを軸に、ブラック、シルバー、メタリック系の複数バリエーションが用意され、ワイヤースポークホイール、ティアドロップ型燃料タンク、ツインエキゾーストといったCaliforniaシリーズ伝統の意匠を継承する。派生モデルとして同年に「California 1100 EV Special Sport」が追加設定され、EVシリーズの二本立て展開が本格化した年でもある。
1998年モデルは前年(1997年式)から主要メカニズムの変更なし。搭載エンジンはモト・グッツィが1970年代から連綿と磨き上げてきた縦置き90度V型2気筒空冷4ストロークOHV 2バルブユニットで、排気量1,064cc、圧縮比9.8:1。最高出力74馬力(一部資料では78馬力表記)を6,400rpm、最大トルク94Nm(9.6kg-m)を5,000rpmで発揮する。ボア×ストロークは92×80mmのショートストローク寄り設計。混合気供給はマグネッティ・マレリ製IAW(Iniezione Aria Weber)電子燃料噴射システムを採用し、点火制御も同システムに統合されている。1990年代後半のこの時期、大排気量V-Twinクルーザーの多くが依然としてキャブレターを採用していた中、FI化を先んじて実装した点はモト・グッツィの技術的進取性を示すものであった。始動はセルスターター、潤滑はウエットサンプ、クラッチはドライ・ツインプレート乾式(モト・グッツィ伝統形式)、変速機は5速リターン式で、後輪への動力伝達はチェーンではなくカルダンシャフト(シャフトドライブ)を用いる。このシャフトドライブの採用こそが、Californiaシリーズが長距離ツアラーとして支持され続けた最大の技術的アイデンティティの一つである。
1998年式Moto Guzzi California 1100 EVの位置づけは、モト・グッツィが半世紀にわたって育んできたCaliforniaという系譜の中で、20世紀末という時代性を最も色濃く反映した節目の一台である。1970年代の初代Californiaが「イタリアからの回答」としてハーレーダビッドソン支配のアメリカ市場に投入されたのに対し、1997年に登場したEVは既にCalifornia自体がイタリアン・クルーザーの独立したブランド価値を確立した後の時代の産物であり、その1998年式は「Evoluzioneという名を得た最初の完成形が、市場に定着した状態」として位置づけられる。
この年式を選ぶことは「1990年代後半の空冷イタリアン大排気量V-Twinが持つ、最も熟成された機械美と乗り味への投資」に他ならない。乾燥254kgという重量級の車格ながらシート高770mmという扱いやすい着座位置、19リットルのタンク容量による長距離航続能力、94Nmという大きなトルクによる余裕ある巡航性能は、高速道路と郊外ワインディングを中心とする成熟したツーリング用途に完璧に応える。中古市場ではモト・グッツィ愛好家の指名買い対象として底堅い相場を維持しており、状態の良い個体は経年に関わらず一定の価値を保つ性格のバイクである。派手ではないが、モト・グッツィという極めて特殊なイタリアン・メーカーの世界観に静かに向き合いたい層にとって、1998年式California 1100 EVは今なお色褪せない一台である。
| 車名/型式/年式 | Moto Guzzi California 1100 EV / KDB2KD型 / 1998年モデル |
|---|---|
| 発売年月 | 1998年 |
| 1つ前の年式モデルからの主な変更点 | 大きな変更なし |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | (長さ)2380 (幅)815 (高さ)1150 (重さ)254 |
| シート高・最低地上高(mm) | (シート高)770mm (最低地上高)-- |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷4ストローク縦置き90度V型2気筒OHV 2バルブ・74馬力・(6,400rpm) |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル・FI(Magneti Marelli IAWシステム)・19リットル |
| 新車販売価格 | 北米価格 $10,990USD 約1,330,000円(実勢レート121円/USD) |
【2003年式】カリフォルニア1100EV毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ車両解説
- 買取相場の推移
- 状態別
- 走行距離別
- カラー別
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
【2003年式】カリフォルニア1100EV の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングはワインとなっています。
【2003年式】カリフォルニア1100EV 買取査定に役立つ車両解説
イタリア・マンデッロ・デル・ラリオに本拠を構えるモトグッツィが、1971年から2021年までじつに50年にわたり生産を続けた同社を象徴するクルーザーが「カリフォルニア」シリーズである。その血脈のなかで1997年に登場した第4世代モデルが1100 EV(Elettronica Veloce=電子制御高速仕様)で、車名末尾のEVは同時期に電子燃料噴射化されたことに由来する。2003年モデルは、この1100 EVというプラットフォームが世代末期を迎えつつ完成域に入った時期の年式にあたる。エンジンは伝統の90度縦置きV型2気筒OHV空冷1,064ccを継承し、5速リターン式変速機とシャフトドライブという構成もそのまま。1997年以来磨き込まれてきた基本骨格に、EV Touring(大型スクリーンと40Lパニアケース装備のツアラー仕様)、EV80(モトグッツィ創立80周年記念仕様、レッドシートとクロームタンクインサート)、Special Aluminium(オールアルミフィニッシュ)、Stone Chrome(クローム化ベース仕様)といった多彩な派生モデルが並行してラインナップされ、購買層の嗜好に応じた選択肢の幅を形成した。ベースとなるEVの基本仕様には目立った変更なく、この年式は熟成の完成度こそが最大の魅力となる位置づけである。
2003年モデルは、前年(2002年モデル)から主要メカニズムの変更なし。搭載エンジンはモトグッツィ伝統の空冷4ストローク90度縦置きV型2気筒OHV 2バルブ、排気量1,064cc、ボア×ストローク92×80mm、圧縮比9.8:1という基本諸元を1997年のEV初出以来変わることなく継承する。燃料供給はマニェッティ・マレリ製IAWマルチポイント・シーケンシャル電子燃料噴射、点火はマニェッティ・マレリ製IAW電子デジタルイグニッションによる。始動はセル、潤滑は湿式サンプ方式である。最高出力は74馬力(53.9kW)を6,400rpm、最大トルク94Nm(9.68kgf・m)を5,000rpmで発生する。実測での後輪出力は67.8馬力(6,600rpm付近)で、シャフトドライブによる駆動ロスを勘案しても実用域で必要十分な動力性能を確保している。変速機は5速リターン式で、乾式単板ではなく湿式ケーブル操作クラッチを組み合わせる。最終減速はシャフトドライブで、モトグッツィならではの縦置きクランク配置と組み合わせて、Vツイン特有の左右非対称なエンジン振動特性と、シャフトドライブ由来のトルクリアクションを味わい深く伝えてくる。
2003年式モトグッツィ・カリフォルニア1100 EVの位置づけは、1997年の初出から6年間にわたり細かな熟成と派生展開を重ねてきたシリーズが、電子制御と伝統デザインの均衡点として完成域に達した年式である。翌2004年以降、モトグッツィはIE(Iniezione Elettronica)系エンジンの改良を進め、2009年にはBreva 1100系ユニットを流用したClassicへと世代交代していく。この歴史的な位置取りから見れば、1100 EVは「電子燃料噴射化されつつも、なお素朴なOHVプッシュロッドV型2気筒の味わいを色濃く残した最後の世代」であり、その最終期に位置する2003年式は、シリーズの美点が最も凝縮された年式のひとつと言える。
| 車名/型式/年式 | Moto Guzzi California 1100 EV / KDC120型 / 2003年モデル |
|---|---|
| 発売年月 | 2003年 |
| 1つ前の年式モデルからの主な変更点 | 前年から主要メカニズムの変更なし |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | (長さ)2380 (幅)815 (高さ)1150 (重さ)251 |
| シート高・最低地上高(mm) | (シート高)770mm (最低地上高)-- |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷4ストローク90度縦置きV型2気筒OHV 2バルブ・74馬力・(6,400rpm) |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル・FI(マニェッティ・マレリIAWマルチポイント)・19リットル |
| 新車販売価格 | 北米価格 $11,690USD 約1,350,000円(実勢レート116円/USD) |
実働車【型式・年式別】平均買取相場 カリフォルニア1100EV
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年7月時点から 10 年 間遡った数字
【年式別】平均買取額の目安
※データ更新:2026年07月24日
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 カリフォルニア1100EV
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年7月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年07月24日
実働車【型式・年式別|買取相場の推移】 カリフォルニア1100EV
-
2003年式 -
1998年式
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)の推移
2026年7月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別の買取相場】 カリフォルニア1100EV
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年7月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
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0.0万円
0台
平均
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0.0万円
0台
平均
最低
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0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
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29.5万円
10.4万円
6台
平均
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平均
最低
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0.0万円
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不動
平均
最低
取引
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0.0万円
0台
※データ更新:2026年07月24日
【走行距離別の買取相場】 カリフォルニア1100EV
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年7月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
| 1〜2万km | 最高 | 35.0万円 | 1台 |
| 平均 | 35.0万円 | ||
| 最低 | 35.0万円 | ||
| 2〜3万km | 最高 | 35.8万円 | 1台 |
| 平均 | 35.8万円 | ||
| 最低 | 35.8万円 | ||
| 3〜5万km | 最高 | 41.2万円 | 2台 |
| 平均 | 37.7万円 | ||
| 最低 | 34.2万円 | ||
| 5万km〜 | 最高 | 20.6万円 | 2台 |
| 平均 | 15.5万円 | ||
| 最低 | 10.4万円 | ||
※データ更新:2026年07月24日
【カラー別の買取相場】 カリフォルニア1100EV
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業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年7月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ | 33.0 万円 | 4台 | |||
| ■ | 10.4 万円 | 1台 | |||
| ■ | 35.0 万円 | 1台 | |||
※データ更新:2026年07月24日
【実働車の取引価格帯】 カリフォルニア1100EV
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年7月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年07月24日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
カリフォルニア1100EV【1997~2003年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年07月24日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | カリフォルニア1100EV【1997~2003年】 | 41.4万円 | 4.5点 | KDC1203M | 33,404km | ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | カリフォルニア1100EV【1997~2003年】 | 36.0万円 | 4.2点 | KDC1203M | 23,837km | ■ |
| 3 | カリフォルニア1100EV【1997~2003年】 | 35.2万円 | 4.2点 | KDC1203M | 9,976km | ■ |
| 4 | カリフォルニア1100EV【1997~2003年】 | 34.4万円 | 4.3点 | KDC1203M | 33,412km | ■ |
| 5 | カリフォルニア1100EV【1997~2003年】 | 20.8万円 | 4.3点 | KDC1203M | 65,868km | ■ |
| 6 | カリフォルニア1100EV【1997~2003年】 | 10.5万円 | 4.0点 | KDB2KDWM | 66,932km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています
【1998年式】カリフォルニア1100EV 上位20台の取引額 (データ更新:2026年07月24日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | 【1998年式】カリフォルニア1100EV | 10.6万円 | 4.0点 | KDB2KDWM | 66,256km | ■ |
|---|
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています
【2003年式】カリフォルニア1100EV 上位20台の取引額 (データ更新:2026年07月24日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | 【2003年式】カリフォルニア1100EV | 41.4万円 | 4.5点 | KDC1203M | 33,404km | ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | 【2003年式】カリフォルニア1100EV | 36.0万円 | 4.2点 | KDC1203M | 23,837km | ■ |
| 3 | 【2003年式】カリフォルニア1100EV | 35.2万円 | 4.2点 | KDC1203M | 9,976km | ■ |
| 4 | 【2003年式】カリフォルニア1100EV | 34.4万円 | 4.3点 | KDC1203M | 33,412km | ■ |
| 5 | 【2003年式】カリフォルニア1100EV | 20.8万円 | 4.3点 | KDC1203M | 65,868km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています













