「伝統的で伝説的な」を意味する「Legendary Classic」の略語である「LC」の2文字を付された250ccアメリカン「イントルーダー LC250」は、1999年11月に発売された。
なお、「イントルーダー LC」シリーズは1500㏄、250㏄、125㏄の異なる排気量で3機種ラインアップされており、すべてのモデルが海外展開されてたが、125㏄モデルのみ国内仕様が存在しない。
「イントルーダー LC250」の車体は、セミダブルクレードルフレームにSOHC3バルブの空冷4ストロークV型2気筒エンジンを搭載。最高出力は8,000回転で24馬力を発揮する。トランスミッションは5速リターンで乾燥重量は143kgだった。
スタイリングは、ロー&ロングのアメリカンクルーザーらしいスタイリングで685mmの低めのシート高とアップライトなハンドル位置がゆとりのライディングポジションを実現した。ライバルモデルとしては、約半年遅れでヤマハから「ドラッグスター250」がデビューした。こちらもロー&ロングのどっしりとしたスタイリングで23馬力エンジンを搭載していた。乾燥重量は147kgと本モデルよりも僅かに重たかったが、カスタムパーツも豊富で人気争いでは優位に立っていた。
「イントルーダー LC250」の足回りは、フロントがテレスコピックフォークに18インチホイールを履いてブレーキはディスク仕様。リアはスイングアームにツインショックの組み合わせでホイールは15インチ、ブレーキはドラムだった。
外観デザイン面では、エンジンや足回りメーターカバーやヘッドライトケースにメッキパーツを採用することで高級感のある仕上がりになっていた。
発売開始後はカーチェンジを繰り返しながら国内では2006年まで販売されてカタログ落ちとなった。

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解説記事更新日：2021年12月15日

1999年に登場したイントルーダーLC250の初期モデル。
アメリカンブームの中、スズキの250ccクラスにおいてのアメリカンモデルとして登場した本車。エンジンには空冷4ストロークV型SOHC2気筒を搭載し、最高出力は24PS/8,000rpmを発揮した。
フレームにはセミダブルクレードル型を採用、ローアンドロングなボディに各所のメッキパーツが存在感と高級感を際立たせる一台だ。
カラーバリエーションにはパールノベルティブラック、フラッシュシルバーメタリックの2色を設定。
新車販売価格は49.9万円だった。
翌2001年モデルではカラーチェンジを受けバリエーションをパールノベルティブラック、ソニックシルバーメタリックの2色を設定した。新車販売価格は50.9万円。
スズキのイントルーダーシリーズの中でも“LC”は油冷の1,500ccモデルと同様のサブネームではあるがLC250のエンジンは空冷で共通している点はスズキお得意の3バルブを採用している点くらいであった。
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解説記事更新日：2021年11月24日

2003年モデルは仕様変更は無く発売され、翌2004年モデルではカラーチェンジを受けた。
カラーバリエーションにはパールネブラーブラック、バリアブルシルバーメタリックの2色を設定。
新車販売価格は52.3万円だった。
2005年モデルのカラーチェンジではパールネブラーブラック、パールダークスペースブルーの2色を設定。新車販売価格は据え置きだった。
ライバル車にはヤマハのドラッグスター250が挙げられる。イントルーダーLC250を追うようにヤマハ250ccクラスのローアンドロングなアメリカンモデルとして登場しており、2004年モデルの最高出力はイントルーダーより1PS低い23PS/8,000rpm、車両重量は2kg重い159kg、最大トルクはドラッグスターが1.9kg-m/6,000rpmでイントルーダーは2.3kg-m/6,000rpmとなっており加速性能ではイントルーダーが優っていたと言えるだろう。
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解説記事更新日：2021年11月24日

カラーチェンジを受けて発売された2006年モデルのイントルーダーLC250。
カラーバリエーションにはレッド、ブラックの2色を設定。
新車販売価格は先代から据え置きの52.3万円だった。
ライバル車にはホンダの250ccアメリカンモデルであるVツインマグナが挙げられる。2006年モデルの最高出力はイントルーダーより3PS高い27PS/10,000rpmだったが、装備重量イントルーダーより27kgと大幅に重い184kg。最大トルクではVツインマグナが2.3kg-m/7,500rpmなのに対しイントルーダーは2.3kg-m/6,000rpmとなっており、加速性能ではVツインマグナよりかなり軽量、かつ低回転型のイントルーダーが優っていたと言えるだろう。
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解説記事更新日：2021年11月24日