「レッツ5」は2008年3月に発売されたフューエルインジェクション仕様の50ccスクーターである。スズキからは既に同じく4ストロークエンジン搭載でフューエルインジェクションの「レッツ4」が販売されていたが、併売される形で展開された。デビュー時の販売価格は129,000円(税別)で「レッツ4」の119,000円(税別)より10,000円(税別)高かった。
「レッツ5」の外観デザインンは全体的に丸みを帯びているが、フロントフェンダーやヘッドライト、カウルなどに直線的なデザインを採用した独特なスタイル。
特徴的なディテールとしては50ccスクーターとして初採用となるハンドルポケットを装備したことだ。メーターの真下に配置されたこのポケットには眼鏡やガムなどちょっとした小物を入れておくのに便利なサイズ。
パワートレインは空冷4ストローク単気筒のA404型で最高出力は8,000回転で4.5馬力というスペック。平成18年の排ガス規制にも適合していた。なお、当エンジンは2010年から「レッツ4」にも採用された。
上位グレードとして、広めの開口部を持ったフロントインナーポケットや盗難防止アラーム、ツートンカラーシートを採用した「レッツ5G」も同時展開された。
環境性能や新たな利便装備を採用してデビューした「レッツ5」だったが、併売されていた「レッツ4」に人気が集まっていたため2011年の最初のマイナーチェンジモデルで販売終了となった。その後は約2年半の空白期間を経て2013年5月に再生産が始まるものの、そのごの仕様変更やカラーチェンジは行われず2015年に生産終了となった。

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解説記事更新日：2021年09月25日

2008年にスズキから新発売されたレッツ5の初期モデル。
エンジンには先代で併売されたレッツ4と同じ空冷4ストロークOHC単気筒を搭載、最高出力は4.5PS/8,000rpmを発揮し燃費は73km/L(30km/h)となった。
外観ではフロントフェンダーを始め小物入れやメーターパネルなどに変更を受けている。
カラーバリエーションにはネーブルオレンジ、ソリッドスペシャルホワイトNo.2、ソリッドブラックの3色を設定。
新車販売価格は13.5万円だった。
2010年モデルのカラーチェンジではカラーバリエーションをソリッドスペシャルホワイトNo.2、ソリッドブラックの2色に変更、新車販売価格は据え置きだった。
レッツ5のシート高は当時のライバル車であるディオやジョグより低い695mmそして車体の全幅でも一番狭い600mmで足つき性良好、細い道やすり抜けも簡単で取り回し性に長け、女性からの人気も高かった一台だ。
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解説記事更新日：2021年11月20日

マイナーモデルチェンジを受けて発売された2011年モデルのレッツ5。
ロゴの変更、ブレーキレバーへのバフ加工を受け、メットインのインナーマットが廃止となった。
カラーバリエーションは先代から変わらずソリッドブラックとソリッドスペシャルホワイトNo.2の2色を設定。
新車販売価格は14万円となった。
2013年モデルではカラーチェンジを受けてバリエーションにはアイボリーNo.2、パーセクブルーNo.4、ソリッドブラック、スプラッシュホワイトの4色を設定。
新車販売価格は14.3万円となった。
以降は2015年まで販売が続いたのちに生産を終了。後継モデルとしてはレッツシリーズ初代の車名を復刻させたレッツが2015年モデルから登場している。
ライバル車であるホンダ ディオのスペックをレッツ5と比較すると2010年モデルの最高出力は0.4PS低い4.1PS/8,250rpm、乾燥重量では8kg重い81kgとなっており、加速性や取り回し性ではレッツ5が優れていると言える。また、新車販売価格はレッツ5が14万円台だったのに対してディオは15万円強となっておりこちらもレッツ5に軍配が上がっている。
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解説記事更新日：2021年11月20日