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YZ80【1974~2001年】

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YZ80【1974~2001年】毎週更新の買取査定相場

YZ80【1974~2001年】 買取査定に役立つ車両解説

【車両解説】YZ80【1974~2001年】
YZ80【1974~2001年】

ヤマハYZ80は、1974年にモトクロス界へ投じられてから、2001年の生産終了に至るまで、約30年間もの間ミニモトクロス(80ccクラス)の性能基準を定義し続けた、技術進化の結晶です。この競技車両の核心的な価値は、空冷時代のシンプルな構造から、水冷、そして高度な排気デバイスへと進んだ、極めて密度の高い技術的変遷の歴史にあります。現在、その市場価値は、「歴史的コレクションの価値(VMX)」と「純粋な高性能レーサーとしての実走価値」の二極に明確に分かれており、所有する車両の年式とコンディションが、客観的な買取相場を決定づける鍵となっています。

YZ80のルーツは1974年式YZ80Aの登場に遡ります。当時のミニクラスにおける高性能化競争を牽引するため、排気量73ccの空冷単気筒2ストロークエンジンを搭載し、5速トランスミッションを備え、車両は製造者報告重量でわずか約60.8kgに抑えられていました。この初期世代の設計思想において、YZの競争力を決定づけたのが、ヤマハの象徴的なリアサスペンションシステムであるモノクロス(中央に一本のショックアブソーバーを配したリアサスペンション)です。これは、当時の主流であったツインショック方式を凌駕する高い路面追従性とストローク量(緩衝能力)をもたらしました。

この空冷初期モデルは、現在、実走性能ではなく、ビンテージモトクロス(VMX)競技の隆盛とコレクターズアイテムとしての希少性によって評価が定まっています。市場データの分析によれば、1974年式YZ80Aの優良コンディションの参考取引価格は$4,160(約62万円)、極めて高額な取引例では$14,468(約217万円)に及ぶことがあります。これは、1980年代中期の水冷モデルの参考価格と比較しても著しく高値で取引される傾向を示しており、この世代の価値が、エンジンの稼働状態に加え、タンクや外装、フレームなどのオリジナルパーツがどの程度保持されているかという、歴史的・美術的な要素に大きく依存していることを証明しています。欠品や非純正パーツの使用は、プレミア価値を大きく損なう要因となります。

1980年代に入ると、ミニモトクロス市場は本格的な高性能化時代へと突入しました。これに対応するため、YZ80は1982年型または1983年型で冷却方式を空冷から水冷(Liquid Cooled)へと根本的に変更しました。この水冷化は、エンジンの最高出力を高めるだけでなく、過酷なレース環境下での性能安定性の維持を可能にすることが目的です。特に1983年型では冷却システムがさらに強化され、ラジエーターの表面積が前モデル比で35%増大しています。ラジエーターを燃料タンクの下のフレームに直接マウントする構造へ変更し、低重心化(マスの集中化)も図られました。この冷却性能の向上により、1983年型YZ80は、最大出力21.9馬力(HP)を12,250回転/分(rpm)で安定して供給可能となり、高い熱安定性が確保されています。

1980年代中期の水冷過渡期モデルは、歴史的希少性によるVMXプレミアムを持つ初期型と、後期の圧倒的な高性能を持つモデルの中間に位置するため、その評価は完全に「実走性能」と「機関の健全性」に集約されます。例えば1986年式の参考価格帯は$900(約14万円)から$1,635(約25万円)であり、初期型のような高額な取引例は限定的です。この時期のモデルの価値を最大化するには、冷却システムの維持管理状態が決定的な要素となります。適切なメンテナンスの実施は、オーバーヒートによるエンジン内部へのダメージがないことの信頼性を高める客観的な証明となります。

当時のライバル車に目を向けると、1980年代はホンダがCR80、カワサキがKX80で本格的にミニモトクロス市場に参入し、スズキのRM80も加わって、日本の4大メーカーによる激しい競争が繰り広げられた時期です。どのメーカーの80ccクラスも年々驚くべき速度で性能が向上していましたが、YZはモノクロスサスペンションの優位性を活かしつつ、いち早く水冷化を進めることで、常に市場をリードし続ける存在でした。

そして1990年代初頭、YZ80は再び大規模な技術的飛躍、すなわちフルモデルチェンジを遂げ、現代のミニモトクロスレーサーの基礎を完成させます。1993年に完全新設計として登場したYZ80の性能飛躍の核心は、ヤマハの排気デバイスシステムであるYPVS(Yamaha Power Valve System:エンジンの回転数に応じて排気ポートのタイミングと形状を可変させる排気デバイス)の搭載でした。YPVSは、2ストロークエンジンの最大の弱点である低・中回転域のトルク不足を解消しつつ、高回転域では最大限の出力を引き出すことを可能にします。

YPVSを搭載した1997年型モデルのデータに基づけば、排気量79.4ccから最大出力28.0馬力(HP)を12,000回転/分(rpm)で発生させ、驚異的な出力密度を達成しました。この高出力化に対応するため、車体も全面的に刷新され、シャシー剛性と路面追従性に優れる36mm倒立フォークと、高性能なモノクロスリアエンドが採用されています。さらに、制動面ではYZ250の技術をフィードバックしたフロントブレーキマスターシリンダーと220mmのディスクブレーキが装備され、高い制動力が確保されました。このモダンレーサー(現代的な高性能競技車両)としての装備重量は、満タン時で71kgから73.9kgに抑えられており、高出力と軽量性が見事に両立しています。

ただし、1990年代以降のYPVS搭載モデルは、当時の80ccクラスにおいて最高の性能を発揮した反面、技術の限界まで出力を引き出した結果、エンジン部品のストレスが高まり、「メンテナンス要求度」が大幅に増大したことも事実です。この事実は、消耗部品の交換サイクルが短くなり、適切な整備が性能維持に不可欠になったことを意味します。後期高性能モデルの買取査定においては、エンジン内部、特に高負荷に晒されるピストンやシリンダーの状態、そしてYPVS機構の正確な動作が厳しく評価されます。キャブレターにはMikuni VM26などが使用されていますが、常に最高の性能を維持するためには、適切なジェッティング(キャブレター内部の燃料噴出ノズルを交換し、燃料供給量を調整すること)や定期的な清掃が不可欠です。これらの高性能機を適正に評価してもらうためには、オイル交換やトップエンドオーバーホール(ピストン等の交換整備)といった高頻度メンテナンスの実施を証明する記録が欠かせません。

YZ80は2001年モデルでその長い歴史に幕を閉じましたが、その技術的遺産はすぐに後継機へと引き継がれました。2002年からは、排気量を85ccに拡大し、さらなる改良を加えたYZ85が、そのバトンを受け継ぎ、次世代のライダーのためのミニモトクロスレーサーとして登場しました。YZ85は、YZ80の技術を基礎としながら、より剛性を高めたフレームやスイングアーム、冷却システムの改善といったアップデートを受けて進化を続けています。

この車両は、主に北米や欧州といったグローバル市場向けの競技車両として開発されたため、日本国内での販売状況や仕様の詳細は不明確な部分が多く、本記事で提示する数値は北米または欧州仕様に基づいています。国内仕様と海外仕様との性能や装備の差異、そして中古市場での人気や買取相場についての具体的な比較は、情報源の欠如により明確に区別できません。

YZ80の市場価値は世代により評価軸が大きく異なり、その全体の中央値は$6,000(約90万円)に達しますが、この数値は、初期のVMXモデルの極めて高額な取引例によって平均が押し上げられている結果であることを注意深く認識する必要があります。実走を目的とした1980年代中期の優良車は、おおよそ$1,635(約25万円)の価格帯で取引される傾向にあり、市場中央値との大きな乖離は、車両の価値が、コレクション価値か実走価値かによって大きく異なることを示唆しています。高額査定を期待できるのは、完全にレストア(復元修理)された初期型か、または完璧な整備記録と極上コンディションを持つ後期高性能機に限定される傾向です。

この車両を適正価格で売却するためには、その技術的特性を理解し、世代特有の弱点や重要技術の健全性を証明する客観的なデータを提供することが必須となります。査定スタッフは、客観的な状態を裏付ける整備記録を重視するため、エンジンオイル、ギアオイル(SAE 10W30推奨、容量0.5L)、冷却水の定期交換履歴は基本として、特に高性能な後期モデルでは、トップエンドオーバーホール(ピストン交換など)の実施時期や使用時間が、エンジンの健全性を証明する重要な指標となります。また、YPVS機構は複雑な構造を持つため、動作不良が発生しやすい箇所ですが、定期的な清掃・点検が行われていることの記録があれば、高額査定に繋がるでしょう。倒立フォークのインナーチューブの傷や、クラッチの滑りなどの消耗部品の状態も、査定における最終チェックポイントとなります。

YZ80は、それぞれの時代における最高のミニモトクロス技術を体現し、多くのライダーの競争心を支えてきた車両です。その愛車が持つ歴史的価値、そして技術的なポテンシャルを正しく理解し、適切な整備記録とともに査定に臨むことが、オーナーの納得のいく売却へと繋がる道となるでしょう。
バイクパッションでは、あなたのYZ80が持つユニークな技術的背景と、適切なメンテナンスによって維持された真の価値を、データに基づいて正確に評価いたします。

解説記事更新日:2025年10月05日

【スペック・仕様】
車名/型式/年式 YZ80 / - / 1974-2001年式
発売年月 不明確
車両サイズ(mm)・重量(kg) 全長 全幅 全高 不明確(共通)1974年式:134ポンド(約60.8kg, 乾燥)/ 1978年式:83kg(乾燥)/ 1986年式:65kg(乾燥)/ 1997年式:71 kg(装備, 小ホイール)73.9 kg(装備, 大ホイール)/ その他年式:不明確
シート高・最低地上高(mm) 1997年式:854mm(小ホイール)/ 890mm(大ホイール)・347mm(小ホイール)/ 389mm(大ホイール)/ その他年式:不明確
エンジン機構・最高出力・燃費 1974年式:空冷2ストローク単気筒 (73cc)・不明確・不明確 / 1983年式:水冷2ストローク単気筒 (79cc)・21.9 hp @ 12,250 rpm・不明確 / 1997年式:水冷2ストローク単気筒 YPVS (79.4cc)・28.0 HP (20.6 kW) @ 12,000 rpm・不明確 / その他年式:不明確
エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 キックスターター式(共通)・1978年式:キャブレター (VM30SS)・5.2L / 1986年式: キャブレター (Mikuni Ø 26)・4.6L / 1997年式:キャブレター (Mikuni VM26)・5L / その他年式:不明確
新車販売価格 不明確
ジャンル オフロード コンペ競技用
【ライバル・兄弟車】最新買取相場

実働車|過去10間の買取相場の推移】 YZ80【1974~2001年】

【平均買取相場の変動】

対前年比
+45
% up

【2025年間 vs 2026年】

対3年前比
+21
% up

【2023年間 vs 2026年】

対10年前比
+172
% up

【2016年間 vs 2026年】

年間平均
取引台数
5

過去10年間の取引台数÷10

YZ80【1974~2001年】の平均買取相場は、対10年前比で172%上昇。対3年前比では21%上昇。そして対前年比では45%上昇しています。ここ10年で相場は2倍以上となっており、直近で大きく上げています。正に絶好の売り時にあるといえるでしょう。

※データ更新:2026年02月27日

【状態別の買取相場】 YZ80【1974~2001年】

最高額
平均落札額
最低額
【評価点】
バ
イクイメージ画像 レブ
カウンター 
針
No Data
【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2026年3月時点から 3 間遡った数字

【状態別買取額の目安】

8
新車
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
7
超極上
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
6
極上
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
5
良好
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
4
軽い難
最高
平均
最低
取引
21.0万円
12.6万円
7.8万円
10台
3
難有
最高
平均
最低
取引
10.2万円
9.1万円
8.0万円
2台
2
劣悪
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
1
事故
不動
最高
平均
最低
取引
19.1万円
6.8万円
0.1万円
33台
YZ80【1974~2001年】において。直近36カ月間で、最も平均買取相場が高いのは4点(軽い難)のコンディションとなっています。 4点は、ルーティンの整備に加えて軽整備で再販に回せる比較的コンディションの車両です。最高額が突出して高い場合はカスタム車に大きな査定額の伸びしろがある事を示唆しています。

※データ更新:2026年02月27日

【走行距離別の買取相場】 YZ80【1974~2001年】

最高額
平均落札額
最低額
バ
イクイメージ画像 レブ
カウンター 
針
No Data
【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2026年3月時点から 3 間遡った数字

【走行距離別買取額の目安】

不明
メーター改
最高 21.0万円 12台
平均 12.0万円
最低 7.8万円

※データ更新:2026年02月27日

【カラー別の買取相場】 YZ80【1974~2001年】

【カラー別 平均買取額の目安】

/ 11.1 万円 6台
12.8 万円 2台
7.9 万円 2台
/ 21.0 万円 1台
/ 15.0 万円 1台
YZ80【1974~2001年】において。直近36カ月間で、中古市場で最も多く取引されているカラーは白/青系です。最も平均買取相場が高いのは黒/黄系、次いで白/紺系となっています。

※データ更新:2026年02月27日

実働車の取引価格帯】 YZ80【1974~2001年】

【取引価格帯と構成比】

最高
21 ~ 22
万円
%
8
構成比
最多
10 ~ 11
万円
%
25
構成比
最低
7 ~ 8
万円
%
8
構成比
YZ80【1974~2001年】において。業者間取引額(買取業者の転売額)のボリュームゾーンは10 ~ 11万円で25%の構成比となっています。最高価格帯は21 ~ 22万円でその構成比は8%です。

※データ更新:2026年02月27日

自動査定の金額】は査定現場での実際の買取額です。
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。

【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。

YZ80【1974~2001年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年02月27日)

バ
イクイメージ画像 レブ
カウンター 
針
落札額 評価点 車台番号 走行距離 カラー
1 YZ80【1974~2001年】 21.2万円 3.7点 1T0-020 0km
2 YZ80【1974~2001年】 16.2万円 3.7点 CB02C-000 0km
3 YZ80【1974~2001年】 15.6万円 3.7点 CB02C-001 0km
4 YZ80【1974~2001年】 15.2万円 4.0点 4LB-010 0km
5 YZ80【1974~2001年】 12.6万円 3.8点 4LB-002 0km
6 YZ80【1974~2001年】 10.9万円 3.8点 4LB-011 0km
7 YZ80【1974~2001年】 10.3万円 3.0点 CB02C-002 0km
8 YZ80【1974~2001年】 10.1万円 4.0点 CB02C-003 0km
9 YZ80【1974~2001年】 9.1万円 4.0点 CB02C-003 0km
10 YZ80【1974~2001年】 8.3万円 3.5点 CB02C-002 0km
11 YZ80【1974~2001年】 7.9万円 3.3点 2JF-001 0km
12 YZ80【1974~2001年】 7.7万円 3.5点 4LB-010 0km
No Data
YZ80【1974~2001年】において。業者間取引(買取業者の転売額)で、直近36カ月間に最高値を付けたのは21.2万円で黒/黄系・走行距離0km・評価3.7点の車両です。

【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)

【走行距離】単位はkm

上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています

買取実例

事故車 不動車
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