「CR80R」は、1979年11月に発売スタートした本格的装備をまとったミニモトクロッサーだ。1970年代後半と言えば、モーターサイクルクロスカントリーが世界的人気を集めていた時代であった。そして、国内の各地ではクローズドコースでバイクデビューするキッズも増えていた。そのような時代背景にマッチしたモデルとして、子供でも乗りこなし易いバイクが「CR80R」というわけだ。想定されている年齢層は小学生高学年程度になっていた。
エンジンは新設計の2スト80㏄で発売開始時は空冷仕様だった。しかしながら、その後のモデルチェンで83年モデルからは水冷エンジンに変更されている。ミニバイクと言えどもその作り込みは本格的な仕様になっていた。モデル発表年には上位クラスに当たる「CR125R」と「CR250R」も仕様変更されているが、この「CR」シリーズのバージョンアップには、79年モトクロス世界選手権でメーカーチャンピオンに輝いたモトクロッサー「RC500M」のノウハウがフィードバックされている。
足回りはフロントにセミエア方式のサスペンション、リアはクラス初となる予備タンク付きダンパーを採用とミニバイクとは思えない豪華装備で本格的な走りを実現できた。後にフルサイズのホイールを履いた派生モデルとなる「CR80R2」も誕生した。
デザイン変更やモデルチェンジを経て2002年モデルまで生産された。
「CR80R」はモトクロス競技用のバイクのため、公道走行やナンバー登録はできない。
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解説記事更新日：2021年07月16日

軽量コンパクト設計のモトクロッサー「CR」シリーズの末っ子モデル「CR80R」は、1982年10月に発売された83年モデルでフレームとエンジンをアップグレード。
従来のシングルクレードル型フレームから軽量高剛性のセミダブルクレードル型へ変更し、パワートレインは空冷から水冷化された。最高出力は前年モデルの19馬力から21.5馬力へアップ。最大トルクは1.25kgmから1.29kgmへ高められている。
価格は18.3万円で従来モデルとなるHE02型最終の82年式から1.5万円の値上がりとなっていた。
なおライバルモデルとして台頭していたスズキの「RM80」も同年にエンジンを水冷化。乾燥重量は本モデルより3kg軽い59kgで、エンジンの最高出力は22馬力というハイスペック仕様。それでいて価格は18.9万円で「CR80R」より僅か0.6万円高いだけだった。
以降の「CR80R」は、仕様変更を繰り返しながらモトクロッサーとしての完成度を高めていくが、1985年モデルでは排気量は79㏄のままで、エンジンのボア・ストロークを49.5mm×41.4mmから46.0mm×47.8mmへ変更。
翌86年モデルでは、フロントブレーキをディスク化するというアップグレードが施された。
1990年代に突入してからは、92年モデルでリアブレーキもドラム式からディスク式へ変更。
その後は、1995年モデルまで展開されて翌年にフルモデルチェンジを実施した。
ちなみに95年式は、乾燥重量63kgで25馬力というスペック。価格は27万円(税抜)となっていた。

なお、「CR80R」はモトクロス競技専用マシンなのでナンバー登録や公道走行はできない。

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解説記事更新日：2022年11月14日

モトクロス入門用モデルとして1979年から展開されている「CR80R」だが、1996年モデルでデビュー以来初となるフルモデルチェンジを実施。95年10月に29.8万円(税抜)で発売された。なお、前後ホイールを大径化することで80ccモデルと125ccモデルの中間サイズを求めるライダーに応える「CR80R2」もタイプ別設定された。こちらは、フロント19インチ・リア17インチ仕様で、価格は31.4万円(税抜)で展開。
車体は軽量高剛性のセミダブルクレードルフレームで継続だが、パイプ径や素材の肉厚をアップすることでさらなる強化が図られている。そこにマウントされるパワーユニットは、ピストンリードバルブの水冷2ストローク単気筒エンジンだ。ボア・ストロークは、46.0mm×47.8mmのロングストローク仕様で、最高出力は12,000回転25.7馬力というスペック。
前年モデルの25馬力から僅かにパワーアップを実現している。
排気系統には、ローボーイタイプのエキスパンションチャンバーに軽量アルミ製ショートマフラーを装着してマスの集中化を追求。
足回りには、新たに軽量高剛性のアルミボトムブリッジを採用した倒立フォークを装備。17インチタイヤとシングルディスクブレーキを組合せる。
リアは荒れた路面で優れた走破性を発揮する軽量高剛性のデルタプロリンクにピギーバックモノショックをセット。
各部の軽量化と剛性アップで戦闘力を高めた「CR80R」は、カラーチェンジを繰り返しながら98年モデルでブレーキの強化を受けた。上位排気量クラスの「CR125R/250R」と同タイプのフロントブレーキマスターシリンダーを採用することでブレーキング性能がアップ。
以降は、2001年モデルでレースのレギュレーション変更に対応する形でエンジンのボア径を47mmに大径化して排気量を82.9ccまでアップ。翌2002年のカラーチェンジモデルが最終仕様となって後継マシンの「CR85R」へ世代交代となった。
ちなみに2002年モデルは、65kgの乾燥重量で12,500回転25.7馬力というスペック。価格は30.8万円(税抜)となっていた。

なお、「CR80R」はモトクロス競技専用マシンなのでナンバー登録や公道走行はできない。

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解説記事更新日：2022年11月14日

ホンダのモトクロス競技専用車両「CR」シリーズのビギナー向けモデルとして1979年11月に展開されたのが、本モデル「CR80R」である。
既に販売されていた「CR125R/250R」の弟分モデルというポジションになり主にキッズライダーを対象にしたマシンとなる。
エンジンは新設計の空冷2ストローク単気筒ユニット。大型の4枚羽リードバルブ仕様で26mm大径キャブレターとCDIの組み合わせで安定した吹け上がり性能を実現。
ボア・ストロークは49.5mm×41.4mmのショートストロークユニットで、最高出力は11,000回転16.5馬力というスペック。トランスミッションは6速仕様の本格的な構造。
足回りはフロントにセミエア式サスペンションに16インチタイヤとドラムブレーキを組合せる。リアはクラス初となるオイル分離型の加圧式予備タンク付きダンパーをセットして14インチホイールという仕様。乾燥重量は62.5kgでデビュー。
翌年には兄貴分モデルと共に性能アップの仕様変更を受けた。「CR250R」に関しては250cc市販モトクロッサーとしては世界初となる水冷エンジンを搭載。
本モデルはエンジンの圧縮比が7.2から7.9まで高められて最高出力が11,250回転19馬力というスペックまで向上。フロントタイヤは17インチへ大径化されて操作性もアップ。ただ、乾燥重量は僅かに増えて64kgとなった。
そして、1982年モデルでは吸排気系統と冷却効率の改善が図られて最大トルクが1.22kgmから1.25kgmへアップ。リアサスペンションにはプロリンク、ホイールはアルミ製リムを採用することでバネ下の軽量化を図り戦闘力をアップ。
1983年モデルからは、フレームを従来のシングルクレードルからセミダブルクレードル型へ変更し水冷エンジンを搭載したHE04型へ進化した。

なお、「CR80R」はモトクロス競技専用マシンなのでナンバー登録や公道走行はできない。

買替や売る際の買取査定は、HE02型 CR80Rの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年11月14日

モトクロス入門レース用マシンとして1979年に発売された「CRF80R」は、1983年モデルで従来のHE02型からHE04型へ進化。以下の仕様変更を受けることでミニモトクロスコースでの戦闘力を大きく高めてきた。

・セミダブルクレードル型フレーム
・水冷エンジン
・クラッチディスク大径化
・ギヤシフト機構刷新

車体は従来のシングルクレードル型フレームから上位排気量モデルですでに採用されていた軽量高剛性なセミダブルクレードル型フレームへアップグレード。
パワートレインは、ボア・ストロークが49.5mm×41.4mmのショートストローク79㏄エンジンで続投だが、冷却方式が空冷から水冷へ変更。最高出力は12,000回転21.5馬力というスペックで前年の19馬力からパワーアップを実現。そして乾燥重量は2kg軽くなって62kgとなった。
駆動系ではクラッチディスクが大径化されたことで、コース上での半クラッチ多用時の耐久性がアップ。
翌84年モデルではATAC機構が採用されてマシンの扱いやすさが向上した。
以降は85年モデルでエンジンのボア・ストローク費を変更。さらに大型サイズのフレームとフロント21インチ・リア18インチの大径ホイールを装着する「CR80R2」を設定。キッズのみならず幅広いユーザー層に小排気量のモトクロッサーを楽しめるように展開された。
ライバルモデルとしては、スズキの「RM80」が比較対象になるだろう。同じく水冷２すと単気筒エンジンを搭載していたが、85年モデルの乾燥重量は60kgと軽く、最高出力も22.5馬力で「CR80R」よりもハイスペックマシンだった。
本モデルは、その後もカラーチェンジと仕様変更を繰り返しながらラインアップを継続していくが、1996年にフルモデルチェンジを実施。フレームからパワートレインに至るまで刷新されて最高出力は25.7馬力まで高められた。
以降は2002年モデルまで展開されて後継マシンとなる「CR85R/2」へ世代交代となった。

なお、「CR80R」はモトクロス競技専用マシンなのでナンバー登録や公道走行はできない。

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解説記事更新日：2022年11月14日