R67/2 サイドカー【1952~54年】毎週更新の買取査定相場
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R67/2 サイドカー【1952~54年】 の買取査定相場
平均買取額は、対10年前比で1%上昇しています。
最も高く売れるカラーリングは緑となっています。
R67/2 サイドカー【1952~54年】 買取査定に役立つ車両解説

- R67/2 + Steib製TR500 アビスブラック/ホワイトストライプ 1952年
- 当時の新車価格
- 約 4,100 DM (約35万円相当)
- 現在の上限買取相場指標
-
126.0万円
- 現在の平均買取相場指標
-
126.0万円
- 上限参考買取率
- 360.0%
- 平均参考買取率
- 360.0%
R67/2は、戦後から1969年まで続くフラッグシップ「R6シリーズ(600cc)」の実用ツアラーとして1952年に登場した。この「実用フラッグシップ+サイドカー」という強靭な組み合わせは、約50年にわたるBMW純正サイドカー史において、文字通り『戦後復興期の最高峰サイドカー』としての重責を一身に担った存在である。
サイドカー牽引の最適解となる『アールズフォーク時代(1955〜1969年)』が幕を開ける前夜。1938年のピュアスポーツ『R51』に由来するテレスコピックとプランジャーという「あくまで単車用の骨格」のまま重い側車を牽引し続けた本機は、“低圧縮・太トルクで重量物を運ぶ”という役割を明確に決定づけ、戦後BMWにおける実用ツアラー系統の偉大なるルーツとなった。
ハーレーダビッドソンをも凌駕する「サイドカー特化メーカーの最右翼」として君臨したBMW。本項では、その約半世紀にわたるサイドカー進化史において本機が担った「中期」の力強い立ち位置と、ピュアスポーツ(R68)との鮮やかなコントラストを紐解いていく。さらに、純正Steib(TR500/S500)のグレードがもたらす相場のねじれ現象から、プランジャー時代特有の過酷なメカニズム酷使が招くシビアな減額査定のリアルまで、プロの鑑定眼で余すところなく掘り下げる。
■ BMW純正サイドカー史の変遷と本機の位置づけ
驚くべきことに、BMWにおける「ボールジョイントによるサイドカー・マウント機構」の基本構造は、1923年の初号機「R32」の時代にすでに確立されており、純正サイドカーが終焉を迎える1969年までの約半世紀にわたって頑なに踏襲され続けた。 しかし、サイドカーを牽引する「単車側の骨格(サスペンション機構)」は、時代ごとのサイドカー需要の変遷とBMWの戦略によって、大きく3つの世代に分類することができる。本機「R67/2」はまさにその「中期」を担う歴史的要衝であった。本項の主役である「600cc(R6シリーズ)」の系譜を軸に、その変遷を紐解いていく。
① 幕開け(1923年〜):特権階級・軍需とリジッドフレーム BMW初号機「R32」から始まる第一世代(フロント板バネ/リアリジッド)。この時代、サイドカーは一部の特権階級の乗り物であると同時に、「悪路を走破する軍事力」としての需要が極めて高く、軍需向けに大排気量で展開された。600ccクラスの実用ツアラーのルーツである戦前の「R6(1937年)」や「R61(1938年)」もこの系譜に属する。過酷な歴史背景ゆえに現在までの残存数は極めて少なく、市場に出れば青天井の超絶プレミアム価格となる世代である。
② 中期(1950年〜):四輪代替需要の開拓とプランジャー機構 戦後の厳しい排気量制限下で誕生した「R25」シリーズや、制限解除後に登場した本機「R67/2」に代表される第二世代(フロントテレスコピック/リアプランジャー)。BMWは、まだ一般市民には手が出なかった「四輪車の代替需要」を積極的に取り込もうと展開し、戦後復興のインフラとして大活躍した。そのため市場に残る球数(残存数)は比較的多いが、大衆向けのR25と、重量物牽引の最高峰たる本機R67/2(600cc)とでは、現在の希少性やプレミアム度は全く異なる。
③ 後期(1955年〜1969年):全車マウント標準装備と時代の終焉 アールズフォークを採用した第三世代。特筆すべきは、単気筒からフラッグシップに至る全モデルのフレームに「サイドカー・マウント機構」が標準装備されたことである。当時、サイドカー大国であったハーレーダビッドソンでさえ側車は「後付けの付属品(アタッチメント)」という思想であったのに対し、BMWは単車として乗るユーザーの車両も含め、全車種の骨格を「サイドカー牽引に最適化したアールズフォーク」へと完全に切り替えるというパラダイムシフトを断行した。この史実こそが、BMWが世界のモーターサイクル史において【他を凌駕するサイドカー特化メーカーの最右翼】であった決定的な証明である。これによりサイドカーは完全に一般化(大衆化)し、市場に残る球数も非常に多くなった。そのため、ヴィンテージとしてのプレミアム度は第②世代と同様に「当時のモデル・ヒエラルキー」に強く依存しており、実用ツアラーの「R60」と最高峰の「R69S」とでは、現在の取引価格に歴然とした格差が存在する。しかし、1960年代末期にいよいよ本物の四輪車が大衆に普及(代替需要の終焉)したことで、1969年の次世代「/5シリーズ」の登場と共に、BMWの純正サイドカーはその歴史的使命を終え、完全に姿を消すこととなる。
本機R67/2は、シュタイブ(Steib)製の「TR500」などの堅牢な側車と組み合わされ、①の軍需特化時代から③の一般普及時代へとバトンを繋ぐ、「最強の働く馬(ヘビーデューティー・トラクター)」として歴史の中期を力強く走り抜けたのである。
■ ポジショニング:ピュアスポーツ「R68」との鮮やかなコントラスト
BMWは1928年の黎明期から「同一排気量の中で実用ツアラーとピュアスポーツを分化させる」という伝統を持っていた。600ccクラスにおいても、1937年に誕生した「R6」が、翌1938年には実用ツアラーの「R61」とピュアスポーツの「R66」へと明確に分化された歴史を持つ。そして戦後の600ccシリーズにおいて、この伝統的な分岐点(起点)が再び訪れたのが、まさに本機が生産されていた1952年という年である。
この年、BMWは最高速100mph(約160km/h)を誇る戦後初のピュアスポーツモデル「R68(35馬力)」を華々しく発表する。しかし、BMWはこの高性能なR68と同時に、あえて出力の低い「R67/2(28馬力)」を並行して生産・販売し続けた。 なぜなら、高圧縮・高回転型のR68のエンジンは、重い側車を引っ張る過酷な労働には全く不向きだったからである。実用車としてサイドカーを牽引し、低速から確実なストップ&ゴーを繰り返すためには、低圧縮で粘り強い極太のトルクを持つR67/2が「サイドカー牽引専用の絶対的マストモデル」として絶対に必要だったのだ。「見栄と速さのR68」と「実用と牽引のR67/2」という鮮やかな役割分担が、ここに完全に確立されたのである。
■ メカニズムのリアル:プランジャー&テレスコピックの限界と腕力
「働く馬」として酷使されたR67/2サイドカーだが、そのメカニズムには「アールズフォーク以前」の古典的モデルゆえの過酷なリアルが潜んでいた。
フロントにはテレスコピックフォークが採用されていたが、サイドカーを繋いでコーナリングする際に発生する強烈な「横方向からのねじれ剛性」に対し、当時のテレスコピック構造は非常に弱かった。そのため、直進安定性を保ち、思い通りに曲がるためには、ライダーに相当な「腕力と操縦のコツ」が要求されたのである(これが、後にサイドカー牽引に特化した『アールズフォーク』が誕生する直接的な要因となる)。 また、リアのプランジャー・サスペンションもストローク量が短く、重い側車と乗員を乗せて荒れた戦後の路面を走れば、容易に底付きを起こした。 しかし、この「乗り手を選ぶ荒削りな操縦性」と「原始的なメカニズム」こそが、ヴィンテージ愛好家にとっては堪らない『戦後復興期の生の鼓動(ロマン)』として、現代でも熱狂的な支持を集めている理由なのである。
■ 買取相場と査定の核心:シュタイブの真贋と「酷使の代償」
現在、海外市場においてR67/2のサイドカー仕様は、後のアールズフォーク期(最高峰のR69Sなど)ほどの洗練度やステータス性がないため、価格相場は少し落ち着く傾向にあるものの、状態の良いマッチングナンバー車であれば十分に20,000〜30,000(約300万〜450万円) のプレミアム・コレクターズアイテムとして取引されている。
プロの査定において、このプレミアム価格を保証する絶対条件となるのが、「純正パートナーであるシュタイブ(Steib)製サイドカーのグレードと、そのマッチング(真正性)」である。 シュタイブには、単気筒向けの軽量な「LS200」、実用・運搬用の堅牢な「TR500」、そして最高級流線型の「S500」といった明確なグレードが存在した。「働く馬」として開発されたR67/2にとって、歴史的な正解(本来の純正セット)と呼べる真の相棒は実用志向の『TR500』である。しかしヴィンテージ相場の残酷なリアルとして、最高峰のスポーツ舟である『S500』が連結されていた場合、トラクターにスポーツカーを合わせたようなキャラクターの不一致はあれど「本物のS500自体の異常な資産価値」が牽引し、トータルの査定額はさらに一段階高騰することになる(もちろん両者ともに後年のレプリカではないことが大前提だ)。
そのオリジナルであることが証明された上で、次に問われるのがR67/2特有の「メカニズム酷使による代償」だ。 飾るためのレジャー仕様とは異なり、R67/2は当時は本当に「実用運搬・ファミリーカー」として泥臭く酷使された。そのため、テレスコピックフォークの深刻な曲がり、プランジャーフレームの金属疲労や修復不可能な歪み、そして重牽引によるエンジンの極度な消耗を抱えている個体が大半を占めるという残酷な現実がある。
つまり、R67/2サイドカーの査定においては「本物のシュタイブであるか(純正度)」という第一関門に加え、「蓄積された骨格レベルのダメージを、後年のオーバーホールでどこまで正確に修復できているか」というサバイバル能力がシビアに問われる。
事実、(本項の買取相場データで示されているように)日本国内の業者間オークションにおいては、2026年に「走行7万キロ台の実働車」が126万円で落札された記録がある。前述した海外のプレミアム相場(300万〜450万円)に比べると控えめな数字にも見えるが、これはまさに「シュタイブの真贋(マッチング)」や「フレーム・エンジンのダメージ状態」が、いかにシビアに査定額を大きく左右するか(減額要因として転嫁されるか)という残酷なリアルを示しているのである。
戦後を生き抜いた強靭なルーツだからこそ、不当に安く買い叩かれることなく適切な価格で売却するためには、各構成パーツの真贋判定からヴィンテージ車両の深い歴史的知見までを完全に網羅した、我々「バイクパッション」のような本物のプロフェッショナルにぜひご相談いただきたい。
| 車名/型式/年式 | BMW R67/2 / 1952年モデル |
|---|---|
| 発売年月 | 1952年 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | 2,130 × 790 × 985 mm (※単体時) 装備重量 約192kg |
| シート高・最低地上高(mm) | シート高 720 mm・最低地上高 130 mm |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 594cc 空冷4ストロークOHV2バルブ水平対向2気筒・28PS/5,600rpm |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | キック式 ・ Bing製 キャブレター(24mm)・17L |
| 新車販売価格 | 単車 3,235DM + シュタイブ製側車TR500 約900DM = 約4,100 DM(約35万円相当) |
| ジャンル | BMWサイドカー | BMWのビンテージバイク(旧車) | プレミアム旧車 絶版車 | サイドカー側車付バイク |
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 R67/2サイドカー
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年9月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年09月25日
【状態別の買取相場】 R67/2サイドカー
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年9月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
125.5万円
124.9万円
2台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
※データ更新:2026年09月25日
【走行距離別の買取相場】 R67/2サイドカー
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年9月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
| 5万km〜 | 最高 | 126.0万円 | 2台 |
| 平均 | 125.5万円 | ||
| 最低 | 124.9万円 | ||
※データ更新:2026年09月25日
【カラー別の買取相場】 R67/2サイドカー
- ■
- ■
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年9月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ | 124.9 万円 | 1台 | |||
| ■ | 126.0 万円 | 1台 | |||
※データ更新:2026年09月25日
【実働車の取引価格帯】 R67/2サイドカー
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年9月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年09月25日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
R67/2 サイドカー【1952~54年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年09月25日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | R67/2 サイドカー【1952~54年】 | 126.2万円 | 3.2点 | 197 | 70,147km | ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | R67/2 サイドカー【1952~54年】 | 125.1万円 | 3.3点 | 121744アイ | 71,668km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています




