リジットスタイルのフレームにBMWとしては最大排気量となる1,802ccの水平対向2気筒エンジンを搭載する大型クルーザー「R18」が、2020年に登場。そのデビューから1年が経過した2021年7月にパワートレインを共用するバリエーションモデルが展開された。それが、本モデル「R18B」である。マシンネーミングの末尾に付されている「B」の文字は、「バガースタイル」を意味する。
車体は鋼管製のダブルクレードル型フレームを採用するが、フォークマウントの大型フェアリングを装着するためにフレーム上部は板金成形素材を使用して剛性アップを実施。さらにステアリングヘッドやヘッドアングルもベースモデルの「R18」から変更されている。
マシンの心臓部は、ボア・ストロークが107.1mm×100mmのショートストローク空油冷OHV4バルブ水平対向2気筒エンジンを搭載。最高出力は4,750回転で91馬力を発揮。最大トルクは3,000回転で158Nmに達する。トランスミッションは6速仕様で、重量は398kgのヘビー級マシンとなる。
足回りは、フロントにインナーチューブ49mm径のテレスコピックフォークを装備して、19インチのキャストホイールと300mmのダブルディスクブレーキという組み合わせ。
リアはストローク依存型のダンパーとカンチレバーサスペンションを採用してリジットスタイルのリア周りを創り上げている。ホイールサイズは16インチで、ブレーキは300mmのシングルディスク仕様。
ライバルモデルとしては、バガースタイルのアメリカンクルーザー代表格、ハーレーの「FLTRXS ロードグライド スペシャル」が比較対象になるだろう。387kgの車体に搭載するビッグツインMilwaukee Eight 114エンジンは、1,868ccの排気量で3,250回転158Nmというスペック。本モデルより軽量ハイパワーマシンだ。
「R18B」の装備面では、ショートスクリーン仕様のフロントフェアリング内側には10.25インチのTFTカラーディスプレイをインストール。車両コンディションの確認や電子制御デバイスのコントロールも可能だ。さらにアナログ4連メーターも装備することでヴィンテージテイストを感じさせるマシンの造形にマッチしたスタイルに仕上げられている。オーディオシステムはマーシャルの6スピーカータイプを標準装備で採用。
また重量級の大型クルーザーの有難い装備としてリバースユニットも採用している。パーキング時や街中でのちょっとした旋回時に重宝するシステムだ。また、坂道発進をサポートするヒル・スタート・コントロールも標準装備だ。
なお本モデルのデビューと同時にトップケースや大型スクリーンを装着する「R18 コンチネンタル」も登場している。
「R18」シリーズのラインアップが充実してきており、どのスタイリングをチョイスするかはライダーの好みとニーズ次第といったところだろう。
バガースタイルのボクサーエンジンクルーザー「R18B」は、デビュー以降カラーチェンジなどのアップデートを実施しながらラインアップを継続している。

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解説記事更新日：2023年02月05日

1,802㏄の大型フラットツインを搭載して2020年4月に登場した「R18」だが、同年には大型フロントスクリーンを装備する「R18 クラシック」を展開。そして2021年7月には「R18 トランスコンチネンタル」と本モデル「R18 B」の2マシンが登場してラインアップの充実が図られた。
デビューモデルとなった2022年モデルの「R18 B」は、「ブラックストームメタリック」、「マンハッタンメタリックマット」、Option 719「ギャラクシーダストメタリック×チタンシルバー2メタリック」の3カラーバリエーションが用意された。国内モデルの価格は311万2,500円(税込)で発売。
また従来モデルの「R18」や「R18 クラシック」でもデビューイヤーに設定されていた、「ファースト エディション」が本モデルにも設定された。この特別仕様には以下の専用ディテールが採用されており価格は341万8,500円(税込)からとなる。

・ブラックコントラストホイール
・ファーストエディションエンブレム
・クロームインテークトリム
・クロームシリンダーヘッドカバー
・ホワイトダブルピンストライプなど

メカニカル機構に関しては、いずれのタイプも共通で4,750回転91馬力仕様の空油冷OHV4バルブ水平対向2気筒エンジンを搭載する。最大トルクは3,000回転158Nmというスペック。重量は398kgとなる。
フロントフェアリングやリアサイドのサドルバッグなどを装備してバガースタイルに仕上げることで、ベースモデルの「R18」から53kgも重くなっている。それでも同時にデビューパッセンジャー用バックレストやトップケースを採用するツーリングマシン「R18 トランスコンチネンタル」よりは29kg軽い。

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解説記事更新日：2023年02月05日

圧倒的な存在感を放つ大排気量ボクサーツインを搭載するBMWモトラッドの「ヘリテイジ」クルーザー「R18」だが、2023年式はバリエーションモデルを含めてトータル5モデルがラインアップされている。その中でもハンドルマウントの大型フロントフェアリングとシャープなボディラインにマッチしたパニアケースで王道バガースタイルを演出するのが、本モデル「R18B」である。2023年モデルでは以下のアップデートを受けた。

・空気圧センサー採用
・カラーチェンジ

ブラックアウトされたマシンの心臓部はBMWモトラッド史上、最大排気量となる1,802ccのOHV4バルブ空水冷ボクサーツインエンジンだ。ボア・ストロークは、107.1mm×100mmのショートストローク構造。最高出力は、4,750回転で91馬力を発生する。最大トルクは3,000回転158Nmというスペック。
いかにも優れた風防効果を発揮しそうな大型フェアリングの内側には、計器類が整然とインストールされている。クラシカルなアナログ4連メーターの下には、10.25インチのTFTカラー液晶ディスプレイを設置。スマホとの連携機能のほか、2023年式では空気圧センサーが新たに採用されたので、より細かなマシンコンディションを正確に確認できるようになった。
マシンのリア両サイドに設置されている車体一体型のパニアケースは、各27Lの大容量タイプ。オプションアクセサリーでは、レザーとキャンバスを組み合わせたインナーライナーも用意されている。
カラーバリエーションは、漆黒のボディが威圧的な「ブラック・ストーム・メタリック」、「マンハッタン・メタリック・マット」、「ミネラル・ホワイト・メタリック」、「グラビティ・ブルー・メタリック」、そしてツートーン仕上げの「ギャラクシー・ダスト・メタリック×チタン・シルバー2・メタリック」のトータル5バリエーションを設定。価格は、314万1,500円(税込)からとなった。

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解説記事更新日：2023年06月29日

「R18」シリーズの中で、王道バガースタイルを採用する本モデル「R18B」だが、2024年の「ヘリテイジ」シリーズには、同じくバガースタイルのリヤセクションにフロントセクションはカウルレス&エイプハンガーハンドルを組合せる個性的なニューモデル「R18 ロクテイン」が追加された。このニューマシンが登場したことで、シリーズのラインアップは、さらに強化されてトータル5モデルの「R18」が日本向けに導入されている。
なおデビュー4年目となった2024年式の「R18B」は、以下の内容でアップデートを実施。

・スピーカー変更
・カラーチェンジ

大型フロントフェアリングの内側には、4連アナログメーターとオーディオコントロールも兼ねた10.25インチの大型TFT液晶ディスプレイがインストールされる。2024年式では、オーディオスピーカーとして、マーシャル製のゴールド・シリーズ・ステージ1スピーカーが標準装備となって音響性能が向上した。
メカニカルは前年通りで主要諸元に変更は無い。
スチール製のダブルクレードル型フレームに搭載されるパワーユニットは、1,801ccの空油冷ボクサーツイン。最高出力は4,750回転91馬力仕様で、最大トルクは、3,000回転で158Nmを発生する。
リヤの足回りはサドルバッグに隠れているが、スチール製のダブルスイングアームにスプリングプリロードが電子制御タイプのセンタースプリングストラットをセットしている。

日本向け2024年モデルとして導入されたカラーリングと価格は以下の通り。

・継続「ブラック・ストーム・メタリック」　325.3万円(税込)
・新色「レーシング・ブルー・メタリック」　335.4万円(税込)

前年に用意されていたツートンカラーは設定されず。2023年の5カラーバリエーションから2タイプまで縮小している。価格面では「ブラック」が前年比で11万1,500円の値上がりとなった。

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解説記事更新日：2024年04月06日