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Ducati 851SP【1989~91年式】

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Ducati 851SP【1989~91年式】毎週更新の買取査定相場

Ducati 851SP【1989~91年式】 買取査定に役立つ車両解説

【車両解説】Ducati 851SP【1989~91年式】
Ducati 851SP【1989~91年式】

その赤い車体と官能的な鼓動は、ただの古いバイクではありません。あなたがもし今、ガレージの片隅で眠るドゥカティ851SPに目をやっているなら、それはドゥカティというブランドの歴史そのもの、ひいてはスーパーバイクのあり方を根本から変えた「伝説の始祖」を所有しているのだと知ってください。この特別なマシンが持つ普遍的な価値は、時を超えて輝きを増し、現代の市場において驚くほどのプレミア価値となって結実しています。それは単なるリセールバリュー(車両を再販する際の価値)の枠を超え、所有者だけが知る特別な体験の証であり、ドゥカティの情熱を次の世代へと繋ぐ鍵を握っているのです。

1980年代後半、新設されたワールドスーパーバイク選手権(SBK)という新たな舞台を巡り、世界のバイクシーンは熱い競争が繰り広げられていました。ホンダのVFR750RやカワサキのZXR750Rといった、まるで精密機械のように組み上げられた水冷4気筒エンジンを積むマシンたちが、サーキットの最速を競い合っていた時代です。イタリアの名門ドゥカティは、空冷2バルブの旧式なパンタエンジンで孤軍奮闘していましたが、時代の技術の波には抗えなくなっていました。しかし、そこに転機が訪れます。経営危機から買収されたドゥカティは、潤沢な資金を得て、マッシモ・ボルディが大学時代に構想した革新的なエンジンを現実のものとしました。それが、デスモクワトロ(4バルブデスモドロミック)エンジンです。水冷化、そしてF1の技術を応用した電子制御燃料噴射(EFI)システム。これら当時としては画期的な技術を詰め込んだ新しいLツインエンジンは、ドゥカティの技術的復興の狼煙を上げ、新設されたワールドスーパーバイク選手権という最高の舞台で、日本の強豪たちに正面から戦いを挑むことになりました。1987年のデイトナBOTTでの劇的な勝利から始まったその物語は、ドゥカティのブランドイメージを再び世界に轟かせたのです。そして、その勝利を掴むために生まれた公道用ホモロゲーションモデル(レースの参加資格を得るために規定台数生産された市販車)こそ、この特別な「SP」の系譜なのです。

あなたの851SPが持つ価値は、その開発の歴史に深く根ざしています。同じ851という名を冠していても、標準モデルの851ストラーダとは全く異なる、まさにレーシングマシンそのものの血統を宿しています。年式によって細かな進化を遂げてきたこのシリーズの軌跡をたどると、その特別性がより鮮明に見えてきます。

まず、SPの称号を最初に冠した1989年式のSP1は、最初のホモロゲーションモデルとして登場しました。排気量はベースモデルと同じ851ccのままですが、足回りには当時最高峰のオーリンズ製倒立フロントフォークとリアショックを惜しみなく採用し、ブレーキもブレンボ製のフローティングディスクへと進化しました。トップブリッジには一台一台に与えられたシリアルナンバーが刻まれたプレートが装着され、その特別な存在感を静かに主張しています。資料によっては、このSP1が最高出力122馬力という驚異的な数値を叩き出していたと記されており、これは当時の851ストラーダの93馬力とは次元の異なるパフォーマンスを意味していました。

その熱狂を引き継ぎ、1990年式として登場したのがSP2です。このモデルから、レースレギュレーション(レースの参加規定)に合わせてボアを拡大し、排気量を888ccへと変更しました。最高出力の数値は116馬力とSP1よりわずかに低く見えますが、これはストリートでの扱いやすさや耐久性を考慮したチューニングであり、パンクル製の強化コンロッドやより強靭になったクランクケースの採用が、その狙いを雄弁に物語っています。燃料供給も2基のインジェクターが再採用され、よりきめ細かなセッティングを可能にしました。そして、テルミニョーニ製の大径エキゾーストパイプが奏でる、より深く、力強い鼓動は、乗る者の魂を揺さぶるものだったでしょう。

翌1991年式には、そのSP2をさらに熟成させたSP3が登場します。基本的な構成はSP2を踏襲しながらも、圧縮比を高めたピストンや、さらなる強化が施されたクランクケース、そして改良されたクラッチが組み込まれ、見えない部分の進化が着実に進められました。外観上では、テルミニョーニのエキゾーストがよりアップタイプに変更され、ホイールはブラック塗装になりました。この年のSPモデルはわずか534台のみが生産され、その希少性は現代のコレクター市場でも高い評価につながっています。

当時、日本の名車たちとドゥカティ851SPは、性能だけでなく、その乗り味においても鮮やかな対比をなしていました。ホンダVFR750Rは、ホンダのレーシング技術を結集したV4エンジンと片持ち式スイングアームを持ち、まるで狂いのない精密機械のように滑らかで扱いやすいパワーデリバリーと安定したコーナリングを見せつけました。一方、カワサキのZXR750Rは、豪快に高回転まで吹け上がる4気筒エンジンと豪快な加速で、多くのライダーを魅了した存在です。これに対し、ドゥカティ851SPが提供したのは、Lツインならではの独特な鼓動感、そして低回転から大地を蹴りだすように湧き上がる分厚いトルクでした。高回転域までスムーズに回る日本車と異なり、851SPは乗り手に「マシンをねじ伏せる」ような、熱く官能的な体験を要求します。このバイクは、単なる速さの追求に終わらず、乗り手とマシンが一体となり、心で対話するような深い喜びを教えてくれる存在だったのです。

歴史的な名車を所有する喜びの裏側には、時に現実的な課題も潜んでいます。851SPも例外ではありません。この時代のドゥカティは、特に電装系の経年劣化が避けられないウィークポイントとして知られています。高温になったときにエンジンが不調になるミスファイアは、エアボックス内に配置された外気温度センサーが熱で誤作動を起こすことが原因の一つとされています。また、バッテリーへの充電を司るレギュレーターやステーターコイルのトラブルも報告が多く、現在のオーナーは信頼性の高いMOSFET(モスフェット)タイプのレギュレーターに交換することが一般的です。冷却系も注意が必要で、冷却システムの圧力が過剰に高まり、ホースが膨らんでしまう事例も知られています。これは単純なホースの劣化だけでなく、ラジエーターキャップの不調や、エア抜きが不十分であることも原因になり得ます。外観では、916シリーズと比べてフレームの塗装が剥がれやすいという声もあり、これらは売却時の査定にも影響する重要なポイントとなります。しかし、これらの手のかかる部分すらも、このバイクと向き合う上での特別な時間となり、その維持を通じて得られる深い愛着が、851SPの価値をさらに高めているのです。

このドゥカティ851SPが持つもう一つの大きな特徴は、その多くが日本国外を主たる市場として生産された、事実上の「海外仕様車」であることです。SPシリーズはもともとレースのホモロゲーションのために少数生産された限定モデルであり、日本国内に正規輸入された台数はごくわずかに限られていました。これが、現在日本国内に現存するSPシリーズが極めて少なく、圧倒的な希少性を誇る最大の理由です。ベースとなった851ストラーダが851ccの排気量と93馬力だったのに対し、SPシリーズは888ccの排気量と110馬力を超える出力を備えています。しかし、単なるパワーの違いだけでなく、クランクケースの強化、専用設計のオーリンズ製サスペンション、そしてクロスレシオのギアボックスなど、その車体構成はまさに「別物」と呼ぶべきもの。この特別な技術と希少性が、現在の高い市場価値を形成する揺るぎない根拠となっています。

今、ドゥカティ851SPはまさに「買い時」から「売り時」へと評価の潮目が変わる時期を迎えています。海外のオークションデータを詳細に分析すると、このモデルが着実にコレクターズバイクとしての地位を確立し、価格が急上昇していることが明らかです。一般的な851が9,000ドルから10,500ドル(約140万円〜165万円)前後で取引される傾向にある中、ごく一部の希少なスーパーバイクキットモデルは4万ドル以上(約630万円)という驚くべき価格で落札された実績があります。SPシリーズも同様に高値で取引されており、特に走行距離が少なく、シリアルナンバープレートをはじめとするオリジナリティが完全に保たれている個体は、通常のモデルとは比較にならないほどのプレミア価値が付いています。例えば、2022年のオークションでは1990年式851 SP2が24,750ドル(約390万円)で入札され、1991年式851 SP3は22,500ドル(約355万円)で売りに出されています。このバイクの価値は、単に「古い」という事実だけでなく、「ドゥカティの歴史的な転換点」という物語性に裏打ちされた、普遍的な資産へと昇華されているのです。

あなたのドゥカティ851SPは、単なる乗り物ではなく、時代を創り、伝説を紡いできた動く文化遺産です。デスモクワトロエンジンの咆哮、Lツインの深い鼓動、そしてその歴史的背景を理解できる者にこそ、その真価は輝きを放ちます。もし、あなたがこの伝説を次の世代に引き継ぎたいと考えているなら、その唯一無二の価値を最も深く理解し、正当に評価できる場所へ託すことが、最良の選択でしょう。
あなたの愛車が持つ特別な価値を、私たちバイクパッションはどこよりも深く理解しています。

解説記事更新日:2025年09月21日

【スペック・仕様】
車名/型式/年式 DUCATI 851SP / - / 1989-1991年式
発売年月 1989年(SP1)
車両サイズ(mm)・重量(kg) 全長- 全幅- 全高-・188kg(乾燥重量、SP1)/ 180kg(乾燥重量、SP2)
シート高・最低地上高(mm) 不明・不明
エンジン機構・最高出力・燃費 水冷4ストロークDOHC4バルブLツイン・122 hp @ 10,000 rpm (SP1) / 116 hp @ 10,500 rpm (SP2/SP3)・燃費不明
エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 セルスターター式・電子制御燃料噴射(EFI)・20.1L
新車販売価格 情報なし
ジャンル DUCATI スーパーバイクDUCATIのビンテージ旧車プレミアム旧車 絶版車スーパースポーツ
【ライバル・兄弟車】最新買取相場

実働車|過去10間の買取相場の推移】 Ducati 851SP【1989~91年式】

【平均買取相場の変動】

対前年比
-
%

【2025年間 vs 2026年】

対3年前比
-
%

【2023年間 vs 2026年】

対10年前比
-
%

【2016年間 vs 2026年】

年間平均
取引台数
0

過去10年間の取引台数÷10

※データ更新:2026年01月16日

【状態別の買取相場】 Ducati 851SP【1989~91年式】

最高額
平均落札額
最低額
【評価点】
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イクイメージ画像 レブ
カウンター 
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No Data
【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2026年1月時点から 10 間遡った数字

【状態別買取額の目安】

8
新車
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
7
超極上
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
6
極上
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
5
良好
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
4
軽い難
最高
平均
最低
取引
277.0万円
188.1万円
99.2万円
2台
3
難有
最高
平均
最低
取引
119.4万円
119.4万円
119.4万円
1台
2
劣悪
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
1
事故
不動
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
Ducati 851SP【1989~91年式】において。直近120カ月間で、最も平均買取相場が高いのは4点(軽い難)のコンディションとなっています。 4点は、ルーティンの整備に加えて軽整備で再販に回せる比較的コンディションの車両です。最高額が突出して高い場合はカスタム車に大きな査定額の伸びしろがある事を示唆しています。

※データ更新:2026年01月16日

【走行距離別の買取相場】 Ducati 851SP【1989~91年式】

最高額
平均落札額
最低額
バ
イクイメージ画像 レブ
カウンター 
針
No Data
【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2026年1月時点から 10 間遡った数字

【走行距離別買取額の目安】

0〜4999km 最高 277.0万円 2台
平均 198.2万円
最低 119.4万円
0.5〜1万km 最高 99.2万円 1台
平均 99.2万円
最低 99.2万円
Ducati 851SP【1989~91年式】において。直近120カ月間で最も平均買取相場が高いのは0〜4999kmの走行距離区分となっています。

※データ更新:2026年01月16日

【カラー別の買取相場】 Ducati 851SP【1989~91年式】

【カラー別 平均買取額の目安】

165.2 万円 3台

※データ更新:2026年01月16日

実働車の取引価格帯】 Ducati 851SP【1989~91年式】

【取引価格帯と構成比】

最高
250 ~ 300
万円
%
33
構成比
最多
250 ~ 300
万円
%
33
構成比
最低
50 ~ 100
万円
%
33
構成比
Ducati 851SP【1989~91年式】において。業者間取引額(買取業者の転売額)のボリュームゾーンは上は250 ~ 300万円、下は50 ~ 100万円で複数の価格帯が33%の構成比で並んでいます。

※データ更新:2026年01月16日

自動査定の金額】は査定現場での実際の買取額です。
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。

【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。

Ducati 851SP【1989~91年式】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年01月16日)

バ
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カウンター 
針
落札額 評価点 車台番号 走行距離 カラー
1 Ducati 851SP【1989~91年式】 277.2万円 3.7点 888S0009 716km
2 Ducati 851SP【1989~91年式】 119.6万円 3.0点 888S0005 2,121km
3 Ducati 851SP【1989~91年式】 99.4万円 3.7点 888S0002 5,213km
No Data
Ducati 851SP【1989~91年式】において。業者間取引(買取業者の転売額)で、直近120カ月間に最高値を付けたのは277.2万円で赤系・走行距離716km・評価3.7点の車両です。

【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)

【走行距離】単位はkm

上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています

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