ソフテイルファミリーの2012年モデルは、前年の8車種ラインアップから5車種まで絞り込まれたが、一足遅れて2012年2月に「FL」シリーズにニューモデルが追加された。それが「FLS ソフテイル スリム」だ。
モデル名に「スリム」というワードが採用されている通り、一目見て感じられるのはシンプルを追求しているスタイリングである。ソフテイルファミリーの「FL」系と言えば、チョッパースタイルの「FX」系とは異なりクラシカルで重厚な装備が特徴である。ステップボード付きシーソーペダルや大型のヘッドライト、そして厚めのサドルシートといった装備だ。しかし、今回デビューした「FLS ソフテイル スリム」はフットボード付きシーソーペダルこそ採用されているが、シートは薄めのタックロールソロシートで装備も簡素化されている。クロスバースタイルのハリウッドハンドルバーを装着し、1950年代のクラシックカスタムボバーを懐古させるようなデザインだ。
足回りは、ブラックリムの前後16インチホイールにチョップド・フェンダーを組合せている。
パワートレインは、インジェクション仕様のバランサー内蔵タイプTwin Cam 96Bを搭載する。最大トルクは、3,000回転117Nmというスペックで登場した。トランスミッションは6速仕様で、ABSも標準装備する。
ソフテイルファミリーは足つきの良さが特徴なシリーズだが、その中でも「FLS ソフテイル スリム」はシート高が605mmとひと際低く、小柄な女性でも跨りやすいサイジングに仕上がっている。ちなみにデビュー時の2012年モデルの同ファミリー内では、本モデルが最もシート高が低い。続いて、同年唯一の「FX」シリーズ、「FXS ブラックライ」の610mm、「FLSTFB ファットボーイ ロー」の616mmとなる。
デビュー以降の「FLS ソフテイル スリム」は、カラーチェンジを繰り返しながら2015年モデルまで展開。翌年には、ニューエンジン空冷Twin Cam 103Bユニットを採用してさらなるパワーアップを遂げた。

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解説記事更新日：2022年04月12日

古き良き時代のカスタムボバーを彷彿させるスタイリングで2012年モデルへ追加される形で登場したのが「FLSソフテイル スリム」だ。カラーリングはモノトーン仕様のみで、「ブラックデニム」、「エンバーレッドサングロ」、「ビビッドブラック」の3バリエーションが展開された。価格は、206.8万円(税込)に設定された。
重厚でクラシカルなデザインが特徴の「FL」シリーズではあるものの、そのたたずまいは非常にシンプルでスタイリッシュだ。ハリウッドハンドルバーにタックロール仕様のソロシート、前後チョップドフェンダーでスッキリとした車体に足元は、ハーフムーンフットボードを採用したシーソーペダル仕様と「FL」系のクラシカルなディテールも残されている。
エンジンは、他のファミリーメンバー同様となるフューエルインジェクション仕様の空冷Twin Cam 96Bユニットを搭載。最大トルクは3,000回転で117Nmを発揮する。トランスミッションは6速リターン式だ。装備の簡素化で車両重量は318kgに収まっている。ちなみに上位グレードの「FLSTN ソフテイル デラックス」は330kgだった。シート高も本モデルは605mmで「デラックス」より17mm低い。なお、「FLS ソフテイル スリム」は2012年モデルのソフテイルファミリーで最もシート高が低く、足つきの良さが特徴的なマシンとなった。

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解説記事更新日：2022年04月12日

前年モデルの遅れて使いされる形で登場したソフテイルファミリーのニューカマー「FLS ソフテイル スリム」2013年モデルはカラーチェンジを実施。デビューモデルは3カラー展開だったが、今回は4バリエーションへラインアップを増やした。
いずれもモノトーン仕様で、「ビッグブルーパール」、「ビビッドブラック」、「ブラックデニム」、「エンバーレッドサングロ」を設定。価格は207万円(税込)と0.2万円の値上げとなった。
オフロードバイクの様なサブフレームが渡されたハリウッドハンドルバーやキャッツアイコンソールといった専用装備は、1950年代のボバースタイルを懐古させるスタイリングだ。レトロな趣を重視したモデルということもあって、メッキパーツの仕様は控えめとなっておりギラギラした印象は無い。デビューから約半年というタイミングでの2013年モデルということもあってメカニカル機構に変更は加えられていない。引き続き、3,000回転で117Nmを発揮するフューエルインジェクション仕様でバランサー内蔵の空冷Twin Cam96Bユニットを搭載し、6速ミッションを組合せる。
従来モデルは最低地上高が130mmでシート高は605mmと抜群の足つき性の良さが翌兆だったが、2013年モデルではカタログ値で最低地上高が115mmへ下がりシート高は650mmへ高くなった。ハーフムーン型のステップボードを採用しているので、コーナーリング時の車体ポジションには注意が必要だ。

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解説記事更新日：2022年04月12日

ソフテイルファミリーの中でもシンプルな装いと軽さが好評で、カスタムベースとしても支持を集めている「FLS ソフテイル スリム」は、2014年モデルでカラーバリエーションを増やし、さらに充実のラインアップとなった。
モノトーンカラーは、「チャコールサテン」、「キャンディーオレンジ」、「ビビッドブラック」の3バリエーションが用意され、価格は217万円(税込)で据え置かれた。そして、ニューラインアップのツートーンカラーは、「チャコールサテン×ビビッドブラックサテン」と「ミステリアスレッドサングロ×ブラッケンドカイエンサングロ」の2パターンが設定され、価格は222.6万円(税込)となった。
2014年モデルのハーレーは、「PROJECT RUSHMORE」が始動。ツーリングファミリーの一部モデルにはツインクールド Twin Cam103ユニットが採用されていた。
ソフテイルファミリーに関しては、「FXSB ブレイクアウト」が唯一の「FX」系となり、5モデルの「FL」系と合わせ、トータル6車種でのラインアップとなった。
その中でもFLS ソフテイル スリム」は、車両重量が318kgで最も軽い。続いて「FXSB ブレイクアウト」の322kg、「FLSTF ファットボーイ」の330kgとなる。
また、シート高は本モデルが650mmで最も低く、続いて「FXSB ブレイクアウト」の660mm、「FLSTFB ファットボーイ ロー」の670mmだ。扱いやすさや足つき性の良さを重視してソフテイルに乗るなら「FLS ソフテイル スリム」がお勧めだ。

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解説記事更新日：2022年04月12日

2012年に追加モデルとして遅れてデビューした「FLS ソフテイル スリム」は、デビュー以降、そのスタイリッシュなデザインと足つき性の良さや軽さからカスタムベースにはもちろん、ハーレー初心者の女性や小柄なライダーカラーも支持を集め、一躍人気モデルへと成長していた。スタイリングは、ハリウッドハンドルバーに薄型ソロシート、ハーフムーンフットボードに前後16インチスポーツホイールで1950年代のカスタムボバーを彷彿させる仕上がりだ。
2015年モデルでは、エンドがポール形状で使い勝手の良いジフィースタンドが採用された。
カラーラインアップは、モノトーンタイプとツートーンタイプの2グレード構成で展開。
「ビビッドブラック」が、217万円(税込)で据え置き。「チャコールサテン」、ニューカラーの「サンドカモデニム」と「スーペリアブルー」の3バリエーションは220.5万円(税込)でモノトーン仕様の中でも価格の差別化が図られた。
ツートーン仕様は、「アンバーウィスキー×ビビッドブラック」と「チャコールサテン×ビビッドブラックサテン」の2タイプで224万円(税込)。こちらは、1.4万円の値上げにとどまった。
なお、デビューから4年目となる本モデルだが、96キュービックインチ(1,584cc)のTwin Cam 96Bエンジンを搭載した「FLS ソフテイル スリム」は、今回の2015年モデルが最終仕様となった。翌年からは、1,689㏄のTwin Cam 103Bを採用して新世代へと進化した。

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解説記事更新日：2022年04月12日