1921年に誕生して以来、インディアンモーターサイクルの歴史と共に歩み続けてきた名物シリーズとも言える「Chief(チーフ)」。まさに酋長(しゅうちょう)の意味する通りにインディアン製モーターサイクルのモデル群を牽引してきた大エース格が誕生100周年を迎えることを機にフルモデルチェンジを敢行。その一環としてラインナップに加わったのが、漆黒の装いをまとったマッシブでクラシカルな雰囲気の漂う『Chief Bobber Dark Horse(チーフ ボバー ダークホース)』です。

初代から数えること第3世代となった新生チーフに加わった本機・チーフボバーダークホースは、総排気量1,890ccの空冷Vツイン『Thunder Stroke 116(サンダーストローク116)』を搭載する同年式のチーフダークホースをベースモデルとし、ミニエイプバーハンドルとフォワードコントロールのステップによって前方に足を投げ出す1960年代に流行したスタイルを採用。前後16インチのワイヤースポークホイール採用でさらにヘリテイジ感を高めているのもポイントで、チーフダークホースの前19・後16インチのホイールとは全く別物のダークスタイルチョッパーに。シンプルな鉄製パイプフレームの無骨さを前面に押し出したチーフシリーズの特徴は守りつつ、64インチのホイールベースを確保することで近代モーターサイクルに求められる直進安定性や車体のコントロール性を担保した上で、1998年の“ギルロイ・インディアン"出身デザイナーのオラ・ステネガルド監修による新規デザインで新たなスタイリングに。クラシカルでコンパクトな印象は残しつつ、華美な外装類を排除したボバースタイルを下敷きにフロントフォークとリアショックにブーツを履かせたアクセントや、暗色系カラーリングにブラックアウトされたナセルに覆われた大型ヘッドライトとエンジンでシックにまとめあげ、インディアン製モーターサイクルらしい精悍かつ野趣あふれるテイスト。さらに容量15.1リットルのガソリンタンク左右にあしらわれたウォーボンネットがインディアンらしさを質感をさらに高めており、デザイナーであると同時にカスタムビルダーとしても名を知られるステネガルドの見事なデザイン力が光るものだと言えるでしょう。

その見事なボディメイクに合わされる新エンジンも大きな見所で、先代チーフに搭載されていた総排気量1,811ccのサンダーストローク111がさらに排気量を拡大し116キュービックインチとなったことに伴い、最大トルクは116Nm/3,200rpmにまで増強。これはエイプバーハンドルに前後16インチホイールを採用したライバルであるH-D・FXBBソフテイル ストリートボブを凌駕するもので、ツアー、スタンダード、スポーツの3つのライドモードとクルーズコントロールで扱いやすくシティユースしやすい出力特性を付与。空冷OHV3カム特有のゴロゴロとした鼓動感はそのままに、強化されたパワーを従来モデルよりも全域で扱いやすい従順さにセッティングされているのが小面憎いところで、ビッグツイン愛好者ならば思わず唸らされてしまうほど完成度の高いものに仕上げられております。街乗りでは図太い低速トルクにものを言わせた殿様乗り、ハイパワーが活かせるシーンではスチール製シャーシながら均整の取れたバランス感が際立つ車体により、しっかりと攻める走りができるのも高得点。スポーツ適性の高さと寿命の長さに定評のあるピレリ製ナイトドラゴンが標準タイヤに設定されているため、じっくり乗り込むごとにその完成度の高さが実感できるのも非常に良く、グリップ力と限界値の高さに優れたタイヤだけに、ウェットコンディションでも無理が利き、心ゆくまで愛車との走りを楽しめる作りとしている点も大いに評価に値するポイントだと言えます。シンプルな作りのソロシートを採用しながら、その実は肉厚でロングライドにも配慮した居住性の高さも隠れた長所のひとつ。前後ともに300mm径のシングルディスクで製造コストを抑えつつも、前4ポット後2ポットキャリパーによる優れた制動力を発揮するブレーキシステムを採用しており、ボバースタイルながらも走りの資質の高さは申し分なし。総じて走行シーンを選ばないオールラウンダーなクルーザーだと言えるでしょう。

また、2022年はインディアン製モーターサイクル全モデルを対象に、ライドコマンドシステムの見直しとアクセサリー類の拡充が図られた年でもありましたが、これはニューカマーである本機チーフボバーダークホースにも適用。Blue ToothやUSBによるスマートフォンとの連動システムの充実化に加え、5つものバラエティに富んだハンドルやソロスタイルのラックにラックバッグ、ローまたはミッドサイズのウインドシールドといった70種類にも及ぶ豊富なカスタマイズパーツが設定され、メーカーメイドのカスタムモデルらしくオーナーの好みに合わせた選択肢の豊富さでも多くの関心を集めました。2022年の最初期モデルから、2024年モデルに至るまでのカラーリングは以下の通りで、H-Dのライバル勢へ対抗すべく積極的なお色直しを実施中。

2022年モデル…セージブラッシュスモーク・ブラックスモーク・チタニウムスモーク
2023年モデル…ブラックスモーク・チタニウムスモーク・シルバークォーツスモーク・カッパースモーク
2024年モデル…ブラックスモーク・サンセットレッドスモーク・ストームグレー・カッパーメタリックグレー

全体的にはマットカラーで精悍さとシックさを強調したものとしつつも、メタリック系を採用し新たなビジュアル性を提案しているのが興味深いところで、今後もさらなる飛躍に期待が持てるモデル群だと言えるでしょう。

現在の中古バイク市場においては、初回車検が迫ったことで少なめながらも流通し始めており、年間で20万台に及ぶ中古バイクが取引される「業者間オークション」の記録では、2023年秋から2024年秋にかけての約1年間で5台の実動車が出品され、その平均取引価格はおおよそ157万円。2020年当時に新車販売価格が257万円であったことと比較すると少々低く感じられますが、個体による程度差はあれど使用感が目立ち始めた車両のみでこの平均値というのはなかなかに高く、車両状態次第ではこれ以上の評価額となることにも十分期待が持てるでしょう。また、カラーリングによる評価額への影響も気になるところで、前述した実動車5台全てがチタニウムスモークとなっており、一般的な受けのよいスタンダードカラーのブラックスモークやカラーリングオプションとなったカッパーメタリックグレーなど、評価の上で有利になるものも。中古バイクの評価は外観・エンジンを始めとする車両状態を中心に、年式・走行距離・純正パーツ欠品数などの様々な要素で決まるため一言では言い切れない部分が多々あるものの、ファンからの評価が高いモデルだけに高額買取への期待値は大だと考えて差し支えございません。特に前述のインディアン公式によるオプションパーツと対象の純正パーツが保有されている場合は買い取り価格の上乗せにも期待できるため、買い替え・乗り換えを検討中のオーナー様は買取査定だけでも受けてみる価値大だと言えるでしょう。

生誕100年を機に第3世代へ移行したインディアン・チーフシリーズで高額買取を狙うには業者選びが非常に重要で、H-Dのビッグツイン群との違いや独自の魅力を正しく理解した上で適切に車両状態を評価できる目利き力を大前提とした上で、業者間オークションなどへの転売だけではなく自社店舗による直販体制などを駆使した様々な販路によって利益が出せる業者であることがもっとも肝要だとされており、販売力の差が買取価格に直結するもっとも大きなファクターとまで言われております。弊社バイクパッションはそのどちらをも満たしており、特にH-D製ビッグツインを含む海外メーカー製バイクに関しても単一店舗としては日本最多の販売台数実績を誇る直営店舗を持つ強みを活かし、再販売を前提とした「販売仕入れ価格」を適用した上で相場を大きく上回る超高額買取にも期待できます。

インディアン・チーフシリーズの買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定は海外モデルの価値にも精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年09月18日

生誕100周年という大きな節目となった2021年、満を持してのフルモデルチェンジを実施したChief(チーフ)シリーズ。そのラインナップ群の中で、大排気量クルーザーというジャンル内で一大カテゴリへ成長したダークスタイルの装いを与えられたのが本機Chief Bobber Dark Horse(チーフ ボバー ダークホース)。

親会社であるポラリス・インダストリーズ所属のオラ・ステネガルド監修により、大胆な刷新が図られた本機の特徴は、漆黒の野生馬を彷彿とさせるスタイリングと前後16インチホイール。筋肉質な車体にミニエイプバー、フォワードコントロールというエッセンスを加え、1960年代のチョッパーとボバースタイルとを融合。華美な装飾を取り払ったボバースタイルで精悍さを演出しつつ、フロントフォークとリアショックにはブーツを履かせレトロテイストを濃厚にするなど、1998年の“ギルロイ・インディアン"出身のステネガルドらしいカスタム色が光るマシンです。

搭載されるのは総排気量を1,890ccへと拡大した新型空冷Vツイン『Thunder Stroke 116(サンダーストローク116)』で、最大トルク162Nm/3,200rpmという怒涛のハイパフォーマンスが自慢。Vツインとしては世界最高レベルのパワフルさを誇りつつ、3つのパワーモードとクルーズコントロールなどで扱いやすく仕上げており、前後16インチホイールとの相乗効果で見た目以上の運動性能を付与されました。その運動性能の高さはセールス面におけるライバルのH-D・FXBBソフテイルを凌駕し、数あるボバーカスタムマシンの中でも上位に君臨できる実力派。このエンジンをブラック仕上げで巧みにデザインへ取り入れているところも素晴らしく、新生インディアン渾身のメーカーカスタムだと言えるでしょう。その満足度の高さをさらに引き上げているのがカラーリングで、デビューイヤーの2022年モデルに用意されたのはセージブラッシュスモーク・ブラックスモーク・チタニウムスモークの3色。鋼管パイプ製フレームの無骨さとこのカラーリングは非常に相性が良く、本機チーフ ボバー ダークホースのマッシブ感を大きく高めることにも繋がっております。

現在の中古バイク市場では2023年秋頃より取引されるようになり、年間で20万台に及ぶバイクが取引される業界最大のマーケットである「業者間オークション」の取引記録では、2024年秋までの時点で実動車5台の取引記録あり。その全てがグレー(チタニウムスモーク)というのが興味深いポイントで、セージブラッシュスモーク・ブラックスモークの2色はオーナー満足度が高くプラス評価に期待できるカラーリングだというのが業界関係者の見方。総合評価の平均値は『程度良好車』を示すレベルの5点台で、その平均取引価格は157万円。それなりに乗り込まれ、使用感が出ている車両で形成された相場であることを鑑みると、基本評価額の高さがご理解頂けるかと思います。車両状態を中心に、年式・走行距離・純正パーツ欠品数などの様々な要素で決まるため一言では言い切れない部分が多々あるものの、ファンからの評価が高いモデルだけに高額買取への期待値は大だと考えて差し支えございません。まだまだ流通台数が少ないため、高額での売却を希望されるならば今が好機で、買取査定だけでも受けてみる価値は大いににあると言えます。

生誕100年を機に第3世代へ移行したインディアン・チーフシリーズで高額買取を狙うには業者選びが非常に重要で、H-Dのビッグツイン群との違いや独自の魅力を正しく理解した上で適切に車両状態を評価できる目利き力を大前提とした上で、業者間オークションなどへの転売だけではなく自社店舗による直販体制などを駆使した様々な販路によって利益が出せる業者であることがもっとも肝要だとされており、販売力の差が買取価格に直結するもっとも大きなファクターとまで言われております。弊社バイクパッションはそのどちらをも満たしており、特にH-D製ビッグツインを含む海外メーカー製バイクに関しても単一店舗としては日本最多の販売台数実績を誇る直営店舗を持つ強みを活かし、再販売を前提とした「販売仕入れ価格」を適用した上で相場を大きく上回る超高額買取にも期待できます。

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解説記事更新日：2024年09月25日

新型空冷Vツイン『Thunder Stroke 116(サンダーストローク116)』搭載でビジュアル刷新となった前2022年モデルの勢いをそのままに、2023年モデルのリリースでさらなる支持層の拡大に挑むこととなった新生チーフシリーズ。本機チーフボバーダークホースはカラーリング変更と販売価格改定のみの実質キャリーオーバーの形でセールス面では苦境に立たされるも、世界にその名を轟かせることとなった出来事もあり実りある一年となりました。

諸元的な変更はなく、事実上のキャリーオーバーでの販売継続となった2023年モデルのチーフ ボバー ダークホース。新型コロナウイルスの世界的流行も収まり、新車の供給体制は以前と変わらぬ水準まで回復となったものの、原材料の高騰化や為替変動などの影響を大きく受けてしまい、販売価格の見直しが実施されることに。デビュー初年度の2022年モデルの新車販売価格は257万8000円でしたが、2023年モデルでは315万円まで引き上げられ前年モデル比にして約20%もの値上げに。円安傾向に歯止めがかからなかった日本市場では特に大きな打撃を受け、前年モデルで見られた勢いがなりを潜める状況に陥ってしまいました。

その打撃を予想しての上か、インディアン公式は2023年モデルの価格改定実施と同時にチーフフォークバッグ、チーフボバーサドルバッグというふたつのバッグとコンフォートソロシートという新作アクセサリーの追加を実施。ハンドルバーの前部にマウントするタイプのフォークバッグはグローブやスマートフォン、財布などを収納するのに十分な容量があり、ボバーサドルバッグは耐候性と収納性に優れエンボス加工のIndian Motorcycleロゴが刻印されたもので、本機チーフ ボバー ダークホースのカスタム感にマッチした雰囲気のあるオプション。コンフォートソロシートは標準シートよりも厚みを持たせ居住性を高めたもので、マッスルクルーザーに似合う質感の高い刺繍など、ドレスアップパーツとしての魅力も兼ね備えたもの。新車販売価格の引き上げによる影響を完全にカバーすることは難しかったものの、高品質なオプションパーツの追加は本機チーフ ボバー ダークホースを始めとする新生シーフシリーズの高級クルーザーとしてのイメージをさらに高めることに繋がり、日本市場における販売台数こそ低迷したものの、オーナー満足度の高さでは前年モデルを上回る好感触な結果となりました。

これには2022年12月、ドイツのバート・ザルツウフレンにて開催された欧州におけるカスタムバイクの祭典である『European Biker Build-Off 2022』にて、Bike-Farm Melle(バイクファーム・メル)プロデュースによるチーフ2022年モデルをベースに『Purple Haze(パープルヘイズ)』と名付けられたカスタム車が見事優勝。ロングフォークによる迫力あるロングボディが印象的なこのカスタムバイクは、決勝戦の相手となったハーレー・ダビッドソン・ビーレフェルトに529対179という圧倒的な得票差で優勝を決め、新生チーフシリーズのカスタムベース車としての資質の高さを証明。この評判が海外市場でのセールスに好影響を及ぼし、世界の主要市場でのシェアを伸ばす大きな原動力となり実りある一年となりました。

カラーリングに関しては、ブラックスモーク・チタニウムスモークの2色を前年から続投としつつ、シルバークォーツスモーク・カッパースモークの新規2色を追加し計4色を設定。マットカラーという点では前年モデルと同様ながら、新規2色によってポップなスタイリングへの適性も見せたことが印象的で、このニューカラーもカスタムベース車としての注目度を高める遠因に繋がったという見方もできるのが興味深いところ。残念ながら前2022年モデルで注目を集めたセージブラッシュスモークは廃止されてしまいましたが、新たな可能性を提唱し新規ユーザー開拓への意気込み度が伺えるイヤーモデルだと言えるでしょう。

現在の中古バイク市場においては、前述の通り大幅な販売価格の引き上げが実施されたことにより、日本国内における販売は苦戦を強いられたことなどにより、チーフ ボバー ダークホースの2023年モデルは玉数少なめ。年間で20万台に及ぶ中古バイクが取引され、名実ともに中古バイク業界最大のマーケットである「業者間オークション」の場においても、2024年秋時点での取引記録がないほど品薄。ただしこれは単に「売れなかった」ということではなく、完成度が極めて高い高級クルーザーとしての評価が確立されたことによるオーナー保有率の高さに起因するものと考えるのが妥当で、基本評価額は前年の2022年モデルより高いと考えて間違いありません。事実、前述の『European Biker Build-Off 2022』での活躍に刺激を受け、日本国内でも本機チーフ ボバー ダークホースを含むインディアン製モーターサイクルを取り扱うカスタムショップやビルダーは増加しており、完成度とオーナー満足度の高さでは定評があります。今後はそうしたビルダーの手によるカスタム車などが市場に流通することが見込まれますが、極端な品薄状態の今は高値がつきやすく高額での売却にもっとも期待できる時期だと考えて差し支えございません。事情あって手放すことを考えておられる現有オーナー様にとって、この状況は高額買取に期待できる千載一遇の好機であり、早い段階で買取査定だけでも受けてみるだけの価値は十分にございます。

生誕100年を機に第3世代へ移行したインディアン・チーフシリーズで高額買取を狙うには業者選びが非常に重要で、H-Dのビッグツイン群との違いや独自の魅力を正しく理解した上で適切に車両状態を評価できる目利き力を大前提とした上で、業者間オークションなどへの転売だけではなく自社店舗による直販体制などを駆使した様々な販路によって利益が出せる業者であることがもっとも肝要だとされており、販売力の差が買取価格に直結するもっとも大きなファクターとまで言われております。弊社バイクパッションはそのどちらをも満たしており、特にH-D製ビッグツインを含む海外メーカー製バイクに関しても単一店舗としては日本最多の販売台数実績を誇る直営店舗を持つ強みを活かし、再販売を前提とした「販売仕入れ価格」を適用した上で相場を大きく上回る超高額買取にも期待できます。

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解説記事更新日：2024年09月25日

2022年暮れに開催された『European Biker Build-Off 2022』で優勝に輝き、世界中のカスタムビルダーやフリークからの注目を集めることに成功した新生チーフシリーズ。2024年モデルは前年に続く値上げを強いられたものの、出力特性の見直しとカラーリング変更とを実施。より低回転域での鋭い加速と粘り強いトルクに磨きをかけ、熟成度を高めたイヤーモデルとなりました。

昨今の物価高騰化による製造コスト増加に伴い、新車販売価格を初年度モデルから20%あまりの引き上げを迫られたインディアンの新生チーフシリーズ。円安が進んだ日本市場では多くの影響を受け、2023年下半期はセールスが伸び悩みましたが、欧州の名門カスタムコンテストで優勝を飾ったことにより、完成度の高い高級クルーザーとしての評価を確立。それにより、世界全体では前年よりも高評価を獲得することに成功しました。その評価を不動のものとすべく、本機チーフ ボバー ダークホース 2024年モデルはエンジン出力特性の見直しを図り、最大トルク発生回転数を300rpm引き下げることに。元々、162Nm/3,200rpmという極太トルクを発生するハイスペックエンジンでしたが、この見直しによってさらに極低速域での粘り強さ、頼もしいパワー感に加速力へ磨きをかけ、マッスルクルーザーとしての資質の高さを強調することとなりました。電子制御や諸元等に関しての変更こそなかったものの、大排気量Vツインエンジンの魅力である鼓動感はそのままに、スポーツクルーザーとしての素質をも覗かせるアップデートだと言えるでしょう。

諸外国では為替レート変動による影響が若干の落ち着きを見せてはいたものの、円安傾向が続く日本市場ではその余波が大きかったことに加え、輸入品への貿易コスト増加がネックとなったことなどにより、本機チーフ ボバー ダークホース2024年モデルは前年比5万円アップの320万円に新車販売価格が引き上げられました。とは言え、前2023年モデルでの大幅な値上げ率に比べると良心的なレベルに留められたのが救いといったところ。セールスにおける魅力を高めるべく、2024年モデルでもカラーリング変更が行われ、ベーシックカラーのブラックスモークをはじめ、サンセットレッドスモーク、ストームグレー、カッパーメタリックグレーの計4色を設定。特にチーフ ボバー ダークホースとしては初のメタリックカラーとなるカッパーメタリックグレーはインディアン公式によるアイコンとして認定されており、翌年以降のモデルへの導入にも期待されるのかマニア層から注目を集める話題色となりました。

現在の中古バイク市場においては、2024年夏に円安傾向がようやく落ち着きを見せたものの、変動を続ける為替相場の影響で前年の2023年モデル同様にセールス面での苦戦を強いられたことにより、流通台数はやはり少なめ。高級クルーザーとしての評価の高さに陰りがない一方、オーナー満足度の高さで手放されるケースは極めて少数という結果にもつながり、年間20万台におよぶ中古バイクが取引される「業者間オークション」においても、2024年秋時点では出品記録そのものがないほど品薄状況です。この点では2023年モデルと共通しているものの、低速域での出力特性の見直し、並びにカラーリング刷新が行われたことも含め年式に拠る優位性は確実に生じており、従来モデルよりも車両評価額は高いものと考えて差し支えございません。搭載される『Thunder Stroke 116(サンダーストローク116)』の長所をさらに活かす改良が実施されたイヤーモデルであるだけに、高額での売却を希望されるオーナー様にとって、品薄状況は高額買取に直結する絶好のチャンスとなるため、買取査定を受けてみるだけの価値は十分にあると言えるでしょう。

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解説記事更新日：2024年09月25日

精悍さを強調した見事なボバースタイルでアメリカンクルーザーファンの心を見事に鷲掴みにし、新生チーフシリーズにおける主役格のひとりにまで成長した本機チーフボバーダークホースは、2025年モデルでは世界各国の各種環境規制適合化のためにエンジン出力を若干抑えつつカラーリング変更と併せてのマイナーチェンジを実施。搭載エンジンがついに水冷化したチーフテンシリーズとの差別化を図った形となり、旧来の鼓動感を大事にするという方向性を強く押し出した形となりました。

この2025年という年は、ポラリスインダストリーズ傘下入りした新生インディアン・チーフシリーズにおいて重要な転換期となり、シリーズの基本にして重要な旗艦モデルであるChieftain(チーフテン)シリーズが搭載エンジンを新開発の『Power Plus 108(パワープラス108)』、およびその上位グレードとなる『パワープラス112』へと変更。冷却方式変更によるポテンシャル強化に加え、シルキーなエンジンフィールとより強大なパワー感を誇るモデル群へと進化を果たした年となりました。

その新型水冷エンジン搭載モデルとなったチーフテン系統に対し、本機チーフボバーダークホースは敢えて新型エンジンの投入は行わず、大排気量Vツインの鼓動感が楽しめる空冷方式のサンダーストローク116搭載モデルとしての存続を決定した形となりました。ただし、世界各国で強まる排ガス規制や騒音規制といった各種環境規制へ対する将来的な対策としてエンジン出力の下方向への修正を実施することに。これにより、前年の2024年モデルでは162Nm/2,900rpmであった最大トルクが156Nm/3,300rpmにまで引き下げられることとなり、高回転型になったことと合わせ若干のスペックダウンを余儀なくされることとなってしまいました。とは言え、極低速域から図太いトルクを発生するキャラクター性に関しては従来モデルと変わっておらず、2,500rpmまでの粘り強さとドカンと来る推進力に関しては十分すぎるほどのものがあり、3,000rpmまでに感じられる鼓動感は従来モデルとほぼ同様。リアに採用されたチョップドタイプのボブフェンダーなど、チーフボバーダークホースの魅力であるその他ポイントについては何らのマイナスはなく、総合的には満足のいく調整であったと考えられる範囲内だと言えます。

毎年恒例化しているカラーリング変更に関しては2025年モデルでも健在で、この年はブラックスモーク・ストームグレー・サンセットレッドスモークを据え置いた上で、マルーンメタリックとアイコンカラーのカッパーメタリックパールを加えた計5色を展開。特にアイコンカラーであるカッパーメタリックパールはダークな色調とキャンディートーンを思わせる艶やかな輝きが美しく、新生チーフシリーズの顔役である本機チーフボバーダークホースに相応しい存在感を高めた魅力的なバリエーションだと言えるでしょう。また、この2025年モデルではチーフシリーズ全体での主役をチーフテンシリーズに譲った意味合いもあってか、新車販売価格が前年から10万円引き下げに。昨今の為替事情による買い控えの対策としては十分な企業努力を示しつつ、魅力的な価格帯でのセールス強化というインディアンの姿勢が見える展開となりました。

現在の中古バイク市場においては、2度目のアメリカ合衆国大統領に就任したドナルド・J・トランプ氏が自動車を始めとする高額な関税施策を就任前から大きく打ち出していた影響がかなり大きく、日本への輸入台数が前年よりも少なめであることなど様々な要素が絡んでおり、中古バイクとしての本格的な流通は当面先のこと、というのが業界関係者共通の見立て。実際、年間で20万台にもおよぶ中古バイクが取引され、名実ともに中古バイク業界最大のマーケットである「業者間オークション」の場でもこのチーフボバーダークホース 2025年モデルの出品記録は2025年春時点でも皆無となっており、言うなれば「初物待ち」というのが実情。それだけに、事情あって手放すことを検討されておられるオーナー様にとっては初物へ対するご祝儀価格が期待できる状況だと考えてよく、状態次第では新車価格以上の高額買取にも期待が持てると言えます。

生誕100年を機に第3世代へ移行し、本年2025年モデルでは空冷エンジンへのこだわりでその他チーフシリーズとの差別化が図られることとなったインディアン・チーフボバーダークホース 2025年モデルで高額買取を狙うには業者選びが非常に重要で、H-Dのビッグツイン群との違いや独自の魅力を正しく理解した上で適切に車両状態を評価できる目利き力を大前提とした上で、業者間オークションなどへの転売だけではなく自社店舗による直販体制などを駆使した様々な販路によって利益が出せる業者であることがもっとも肝要だとされており、販売力の差が買取価格に直結するもっとも大きなファクターとまで言われております。弊社バイクパッションはそのどちらをも満たしており、特にH-D製ビッグツインを含む海外メーカー製バイクに関しても単一店舗としては日本最多の販売台数実績を誇る直営店舗を持つ強みを活かし、再販売を前提とした「販売仕入れ価格」を適用した上で相場を大きく上回る超高額買取にも期待できます。

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解説記事更新日：2025年05月04日