1390スーパーデュークR EVO【2024～現行】毎週更新の買取査定相場

2022年に「DUKE」シリーズの新型フラッグシップとして展開された「1290 スーパーデュークR EVO」だが、早くも2024年ラインアップにその姿は無く、新たなマシンへと世代交代が行われていた。そこで登場したのが本モデル「1390 スーパーデュークR EVO」だった。
ちなみにKTMは1994年に「620 デューク」を展開したことで「DUKE」シリーズの歴史が始まったのだが、2024年はシリーズ誕生から30周年という節目の年となる。そしてこのタイミングで新たなフラッグシップ「1390 スーパーデュークR EVO」が投入された形だった。
従来モデル「1290 スーパーデュークR EVO」の正常進化形とも言える本モデルの特徴的なディテールは以下の通り。

・新型エンジン搭載
・第3世代セミアクティブサスペンション採用
・足回り仕様変更
・軽量ホイール採用
・メーターインタフェース変更
・ヘッドライトデザイン変更
・燃料タンク容量アップなど

シャシーは伝統スタイルのクロモリ鋼管製スペースフレームで継続されるが、使用されるパイプ径は太くなって剛性が高められている。そこにマウントされるエンジンは、ボア・ストロークが110mm×71mmの1,350cc水冷DOHC4バルブV型75度2気筒ユニットを搭載。従来モデルの108mm×71mmユニットからボアアップによって排気量を拡大したニューエンジン。最高出力は、10,000回転で190馬力を発生する。最大トルクは8,000回転145Nmというスペック。先代モデルの180馬力&140Nmからパワーアップしている。環境性能も欧州の「ユーロ5+」に適合する。
ライディングモードは引き続き「ストリート」・「レイン」・「スポーツ」の3タイプが標準装備で、「パフォーマンス」と「トラック」がオプションで用意された。
足回りは、フロントに48mm径WP製APEX倒立フォークを装備して、リヤはリザーブタンク付きのWP製APEXモノショックを組合せる。第3世代へとアップデートされたセミアクティブサスペンションのダインピングモードは、従来の3タイプから5タイプに増強された。
そして前後17インチホイールはデザインの見直しで約1.2kgの軽量化に成功。バネ下重量の軽減で走行性能を高めている。

機能装備面ではマシンコンディションの確認やサスペンション設定の変更も可能な5インチTFTフルカラー液晶パネルのインターフェースがリニューアルされて視認性が向上するとともに操作感も良くなっている。

ライバルモデルとしては、ドゥカティが展開する「ストリートファイター V4S」が比較対象になるだろう。本モデルより5kg軽い195kgのマシンに搭載されるエンジンは、1,105ccのV型4気筒「デスモセディチ・ストラダーレ V4」となる。最高出力は13,000回転で208馬力、最大トルクは9,500回転123Nmというスペック。パワーは「ストリートファイター」が格上だが、トルクは「1390 スーパーデュークR EVO」が優れている。シート高は本モデルが834mmで11mm低い設計だ。

なおデビューモデルとなった2024年式の「1390 スーパーデュークR EVO」日本仕様は、「オレンジ」と「ブラック」の2カラーが導入されて、価格は269.9万円(税込)で発売された。

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解説記事更新日：2024年04月17日