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【2015年式】MVアグスタ F4 RC

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データ最終更新:2026年06月17日

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MVアグスタ F4 RC【2015~18年】毎週更新の買取査定相場

MVアグスタ F4 RC【2015~18年】 買取査定に役立つ車両解説

【車両解説】MVアグスタ F4 RC【2015~18年】
MVアグスタ F4 RC【2015~18年】|2015年式 赤・白・緑
MVアグスタ F4 RC【2015~18年】|2017年式 赤・白・緑

F4 RCは、MVアグスタが2015年に発表したF4シリーズの頂点に立つ限定生産モデルである。車名末尾の「RC」は「Reparto Corse(レパルト・コルセ)」、つまり「レーシング部門」を意味し、世界スーパーバイク選手権(WSBK)でMVアグスタのワークスマシンを駆ったレオン・キャミア選手のファクトリーレーサーをベースに、ホモロゲーション(公認競技用車両認定)取得のために開発された。一言で表現するなら「公道走行可能なWSBKマシン」であり、F4シリーズの究極形にして、MVアグスタが半世紀以上にわたり築き上げてきたレーシング遺産の集大成である。
2015年に250台限定で発表された初代F4 RCは、レオン・キャミア号と同じ赤・白・緑のカラーリングを纏い、F4 RRの上位グレードとして登場した。標準排気装着時205hp/13,450rpm、Termignoni製チタンエキゾーストと専用ECUを含む「レースキット」装着時には212hpを発生する。特筆すべきはF4 RRと比較して7kg(レースキット適用時はさらに6kg、計13kg)もの軽量化を果たしている点で、チタン・カーボンファイバー・マグネシウムといったエキゾチック素材を惜しみなく投入することで実現された。乾燥重量は標準175kg、レースキット適用時169kgに達する。
そして2018年式F4 RCは新たなカラースキームを纏って再登場した。レオン・キャミアのWSBKマシンを模した新塗装に、車番「37」が大書される──これはMVアグスタがモーターサイクルレース史上獲得した37回のメーカー世界タイトルを記念する数字である。同様に2018年式も250台限定で生産され、価格はUSD46,000(北米参考)に設定された。Bosch製レースABS(9MP)、3軸ジャイロ+加速度センサーによる慣性プラットフォーム、EAS 2.0電子制御クイックシフター、Öhlins NIX 30フォーク、Brembo M50ラジアルキャリパー、TIG溶接クロモリ鋼トレリスフレーム、調整式スイングアーム・ピボットといった、F4シリーズで最も豪華な装備の集合体として、F4 RCはF4 1000の終焉を飾るプレミアム派生グレードとなった。

エンジンはF4 RR/Corsacortaから発展したショートストローク仕様の998cc水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ「Corsa Corta」エンジン。ボア79.0×ストローク50.9mm、圧縮比13.4:1、最高出力205hp/13,450rpm(標準仕様)、最大トルク115Nm(11.7kgf・m)/9,300rpmを発生する。Termignoni製チタンエキゾースト+マップ済み専用ECUからなる「レースキット」を装着すると212hp(市販車公道仕様としては当時クラス最強領域)に達する。中央配置のカムドライブチェーン、ラジアルバルブ配置、ミクニ製φ50mmスロットルボディ、ライドバイワイヤ、可変長インテークを採用。エキゾチック素材活用の一例として、マグネシウム製エンジンサイドケースが標準装備される。
電子制御パッケージは、EAS 2.0(Electronically Assisted Shift、双方向クイックシフター&オートブリッパー)、3軸ジャイロセンサーと3軸加速度センサーによる慣性プラットフォーム、リーン角センサーを統合する高度な構成。スロットルレスポンス・最大トルク・エンジンブレーキ・エンジンレスポンス・レブリミッターをカスタマイズできる4種ライディングモード(Sport/Race/Rain/Custom)、8段階トラクションコントロール、アンチウィリー、フロントリフトコントロール、Bosch製9MPレースABS(コーナーリングABS対応)を搭載。F4 RRが採用するÖhlinsの電子制御サスペンションとは異なり、F4 RCはあえて電子制御なしのフル機械式Öhlinsを選択している。これは「サーキット走行では電子制御サスより機械式の方が制御性が高い」というMCN記事の指摘とも合致する、純粋なレーシング思想の表れである。
サスペンションはフロントがÖhlins NIX 30 USDフォーク(チタンナイトライドコーティング、左右独立の高速・低速圧側調整、伸側調整、スプリングプリロード調整)、リアがÖhlins TTX36モノショック(リモートリザーバー付き、フル調整式)。ステアリングダンパーはÖhlins製。ブレーキはフロントがBrembo製M50モノブロックラジアルマウントキャリパー+φ320mmダブルディスク(アルミフランジ)、リアはBrembo製φ220mmディスク+4ポット。タイヤはピレリ ディアブロ・スーパーコルサSP(フロント120/70ZR17、リア200/55ZR17)。
ホイールはマルケジーニ製7本Yスポーク鍛造アルミ。F4 RRよりさらに軽量な鍛造仕様で、ばね下質量を抑えて旋回性能を高める。車体はクロムモリブデン鋼TIG溶接トレリスフレーム、軽量アルミ合金製フレームクロージングプレート、調整式スイングアーム・ピボット、調整式ステアリングアングルを備える。シングルサイドスイングアームと座面下4本出し角形エキゾーストはF4のアイデンティティとして継承。乾燥重量175kg(標準)/169kg(レースキット適用時)、シート高830mm、燃料タンク容量17L。

F4 RCの直接的ライバルとしては、同時期にホモロゲーション・特装プレミアム枠で競合した各社の限定モデルが挙げられる。具体的にはドゥカティ 1299パニガーレR Final Edition/1299スーパーレッジェーラ、ホンダ RC213V-S、カワサキ ZX-10RR、BMW HP4 Race、アプリリア RSV4 RFといった超プレミアム派生グレードである。これらはいずれも数百台規模の限定生産、200万円〜数千万円という価格帯、そして「公道走行可能なレーシングマシン」というコンセプトを共有する。F4 RCは250台限定・36,900ユーロ〜46,000USDという価格設定で、この超プレミアム枠の一角を確実に占めた。
兄弟車として、F4シリーズ内ではF4 RR Corsacorta(201hp、最上位の量産グレード)が直近の比較対象となる。F4 RRに対しF4 RCは出力で+4hp(レースキットで+11hp)、重量で-7kg(同-13kg)、装備でÖhlins機械式サス・Brembo M50・マグネシウムエンジンケース・調整式スイングアームピボット等を獲得した格上げ仕様となる。また同2015年には「Reparto Corse」シリーズとしてF3 RC(675ccミドル)、Dragster RC、Turismo Veloce RCも同時発表され、F4 RCはこのシリーズの頂点として位置づけられた。さらに2018年にはF4 RCと並行して、F4 1000の生産終了を記念するファイナルモデル「F4 Claudio」(CEO Claudio Castiglioni追悼モデル、100台限定)が発表され、F4シリーズは限定モデルでその歴史を閉じることになる。

モデルの変遷(年次改良の系譜)
2015年:F4 RC(Reparto Corse)初代発表。250台限定生産。レオン・キャミアWSBKマシンのレプリカカラー(赤・白・緑)。205hp/レースキット212hp。Öhlins機械式サス、Brembo M50、マルケジーニ7本Yスポーク鍛造ホイール、マグネシウムエンジンケース、調整式スイングアーム・ピボット採用。価格36,900ユーロ。
2016年:販売継続。基本仕様の変更なし。
2017年:販売継続。新カラースキームへの切り替え準備期間。
2018年:新カラースキーム発表。レオン・キャミアの最新WSBKマシンを模した塗装に、MVアグスタのメーカー世界タイトル獲得数を表す「37」番号を大書。再び250台限定生産。Euro4対応の細部セッティング調整を継続。Bosch 9MPレースABS、EAS 2.0、慣性プラットフォーム搭載。F4 1000生産終了を控えた最終形として、F4 Claudioと並行してシリーズの締めくくりを担う。
2019年〜:F4 1000の生産終了に伴い、F4 RCも生産終了。Euro5規制対応の見送りにより、F4シリーズ全体が一つの時代を終える。

F4 RCは中古市場において、F4シリーズ全体の中でも別格の評価を受けている。理由は明確で、各年式250台限定という希少性、ホモロゲーション特装グレードとしての位置づけ、F4 1000シリーズ最終世代の頂点であること、そしてF4が生産終了したことで今後新規供給の途絶えた「絶版モデル」となっていることだ。F4 RR(量産フラッグシップ)の市場価格を大幅に上回る相場で取引されており、初代2015年式・2018年式ともに新車価格を維持または上回るケースも見られる。
装備面では、マグネシウム製エンジンケース、Öhlins NIX 30フル機械式フォーク、Brembo M50キャリパー、マルケジーニ7本Yスポーク鍛造ホイール、TIG溶接フレーム、調整式スイングアームピボットといった「F4 RR以上の素材・装備」を中古でも維持できる点が大きな魅力となっている。レースキット(Termignoni製チタンエキゾースト+マップ済みECU)の有無も価格に影響し、付属する個体は市場でも高評価を受ける。
注意点として、F4 RCは250台限定の特装車であるため、専用部品の入手難度はF4 RRや無印より高い。MVアグスタ共通の整備性課題に加え、マグネシウムエンジンケースや特殊塗装の維持には専門知識が要求される。長期保有にはRC専門の整備体制を持つディーラー・工場との関係が必須となる。とはいえ、F4の終焉とともに歴史に刻まれた250台×2世代の希少モデルとして、F4 RCの資産価値は今後も維持される蓋然性が高い。所有することが投資と趣味を兼ねる、稀有な一台である。

F4 RCは、MVアグスタが「F4というシリーズで何を実現したかったか」を最後に証明した一台である。世界スーパーバイク選手権ホモロゲーション・モデルという由緒正しい背景、レオン・キャミアのファクトリーレーサーから直接派生した設計、250台限定という希少性、そしてMVアグスタ史上37回のメーカー世界タイトルを「37」という車番で誇示する文化的厚み──これら全てが、F4 RCを単なる高性能スーパースポーツの枠を超えた存在に押し上げている。
機械的にはF4 RRに対する明確な格上げを果たし、出力で+4〜11hp、重量で-7〜13kg、装備でÖhlins機械式サス・Brembo M50・マグネシウムエンジンケース・マルケジーニ鍛造ホイール・調整式スイングアームピボットを獲得した。これらは数値上の優位というより「サーキットで結果を出すためにMVアグスタが選んだ最適解」の集合体であり、F4 RRが「ストリート寄りの最上位」だとすればF4 RCは「サーキット寄りの絶対最上位」と位置づけられる。電子制御サスをあえて採用せず機械式Öhlinsを選んだ判断にも、レーシング思想の明確さが表れている。
中古車として選ぶ場合、F4 RCは「所有することそのものが目的になる」希少モデルである。乗ることはもちろん、保有することの満足感、ガレージに置いた時の存在感、コレクションとしての将来価値、これら全てがバランスよく成立している。F4が生産を終え、Euro5以降のスーパースポーツが電子制御中心の時代に移行した今、F4 RCはタンブリーニ設計の血を引く最後のアナログ志向プレミアムスーパースポーツとして、MVアグスタの歴史の中で特別な位置を占め続けるだろう。F4 RR Corsacortaが「量産F4の到達点」だとすれば、F4 RCは「F4というブランドそのものの到達点」である。

解説記事更新日:2026年05月31日

【スペック・仕様】
車名/型式/年式 MVアグスタ F4 RC / F620B型 / 2015〜2018年モデル
発売年月 2015~2018年
車両サイズ(mm)・重量(kg) (長さ)2115 (幅)750 (高さ)-- (重さ)175
シート高・最低地上高(mm) (シート高)830 (最低地上高)--
エンジン機構・最高出力・燃費 水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ(Corsa Corta)・205hp(13,450rpm)標準仕様/212hp(13,450rpm)
エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 セル・フューエルインジェクション(ミクニ製φ50mmスロットルボディ、ライドバイワイヤ)・17リットル
新車販売価格 新車価格 4,698,000円(税込):2015年
ジャンル ホモロゲーション バイク スーパースポーツ
【ライバル・兄弟車】最新買取相場

実働車|過去10間の買取相場の推移】 F4 RC 2015年式

最高額
平均落札額
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業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移

2026年6月時点から 10 間遡った数字

【平均買取相場の変動】

対前年比
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【2025年間 vs 2026年】

対3年前比
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【2023年間 vs 2026年】

対10年前比
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%

【2016年間 vs 2026年】

年間平均
取引台数
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過去10年間の取引台数÷10

※データ更新:2026年06月17日

【状態別の買取相場】 F4 RC 2015年式

最高額
平均落札額
最低額
【評価点】
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【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2026年6月時点から 10 間遡った数字

【状態別買取額の目安】

8
新車
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
7
超極上
最高
平均
最低
取引
0.0万円
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0台
6
極上
最高
平均
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取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
5
良好
最高
平均
最低
取引
289.2万円
289.2万円
289.2万円
1台
4
軽い難
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
3
難有
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
2
劣悪
最高
平均
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取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
1
事故
不動
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台

※データ更新:2026年06月17日

【走行距離別の買取相場】 F4 RC 2015年式

最高額
平均落札額
最低額
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【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2026年6月時点から 10 間遡った数字

【走行距離別買取額の目安】

1〜2万km 最高 289.2万円 1台
平均 289.2万円
最低 289.2万円

※データ更新:2026年06月17日

【カラー別の買取相場】 F4 RC 2015年式

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【万円】

業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)

2026年6月時点から 10 間遡った数字

【カラー別 平均買取額の目安】

/ 289.2 万円 1台

※データ更新:2026年06月17日

実働車の取引価格帯】 F4 RC 2015年式

単位【万円】
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業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)

2026年6月時点から 10 間遡った数字

【取引価格帯と構成比】

最高
289 ~ 290
万円
%
100
構成比
最多
289 ~ 290
万円
%
100
構成比
最低
289 ~ 290
万円
%
100
構成比

※データ更新:2026年06月17日

自動査定の金額】は査定現場での実際の買取額です。
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。

【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。

MVアグスタ F4 RC【2015~18年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年06月17日)

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落札額 評価点 車台番号 走行距離 カラー
1 MVアグスタ F4 RC【2015~18年】 289.4万円 4.8点 F620BCFV 9,905km
No Data

【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)

【走行距離】単位はkm

上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています

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