「スカイウェイブ250 タイプM」は、同シリーズの3代目モデルに設定されたマシンで7速マニュアルモードの電子制御CVTを搭載している。発売は2007年3月で型式はCJ45A型となる。
当時の「スカイウェイブ250」シリーズがグレードがいくつも存在していたが、ベースになっているのはCJ46A型「スカイウェイブ250」だ。
「スカイウェイブ250」シリーズは1998年のデビュー時から扱いやすさと収納スペースの充実さがウリのひとつで、本モデルもそのディテールは健在である。シート下のスペースはヘルメットが2個入る大容量仕様。さらにフロントには車のグローブボックスのように開く大型の収納スペースを備えている。その中にはDCソケットも標準装備されているのでスマホのバッテリーチャージやアクセサリーグッズの電源確保にも困らない。
パワートレインには、CJ46A型の兄弟モデルシリーズと同じく水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒の249ccエンジンを搭載。最高出力は7,500回転で26馬力を発揮する。
トランスミッションは電子制御CVTで「タイプM」の専用装備として7段変速マニュアルモードを装備している。ハンドル左側に操作スイッチが配されており、マニュアルモードとオートマチックモードの切り替えはワンタッチ操作で可能。シフトポジションのアップダウンもボタン操作で簡単に切り替えることができる。マニュアルモードに設定して発信すれば、自動でシフトアップは行われないためタコメーターを確認しながら走行シチュエーションに応じた任意のタイミングで変速できる。ワインディングロードでコーナーを攻める時にはスクーターであることを忘れるようなスポーティなライディングを楽しめるだろう。
ライバルは、ホンダの7速Sマチックを搭載した「フォルツァ Z」だろう。スタイリッシュなデザインに大容量収納スペース、そしてスマートキーシステムと共通ポイントは多い。「フォルツァZ」の最高出力は22馬力で重量は201kgで本モデルより20kg軽い。
「スカイウェイブ250 タイプM」は、デビュー以来カラーチェンジとマイナーチェンジを実施しながら2014年モデルまでラインアップされた。

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解説記事更新日：2021年10月17日

ハンドルシフトでマニュアル感覚の操作を楽しめる電子制御式CVTを搭載した「スカイウェイブ250 タイプM」のデビューモデルは2007年3月に発売された。
カラーラインアップは、「マーブルデイトナイエロー」、「パールビガーブルー」、「パールネブラーブラック」、「パールグラスホワイト」の4パターン設定された。また、同年10月には、500台限定で「マーブルエラキスレッド」も発売され2007年式は合計で5カラーというバリエーション豊かなラインアップとなった。価格は693,000円（税込）だった。
2007年モデルのCVT制御プログラムは、「ドライブモード」、「7速マニュアルモード」、そして「MTアシストモード」の合計4パターンから選択可能。
ボタン操作で走行シチュエーションに応じたモードを設定することで、オートマチックスクーターでありつつもスポーティな走行を楽しむことができた。
「スカイウェイブ250 タイプM」デビュー年となった2007年の12月には、ライバルモデルの「フォルツァZ」もフルモデルチェンジを実施。最高出力は、「フォルツァZ」が22馬力に対して本モデルは26馬力と20%ほどハイパワーな仕様だった。

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解説記事更新日：2021年11月08日

2008年3月に発売された「スカイウェイブ250 タイプM」は、カラーチェンジのみならず初のマイナーチェンジも実施した。
電子制御式のCVTを搭載してフレキシブルな走行モードを選択できることがウリなモデルだが、その部分がさらにグレードアップされた。従来モデルでは、「7速マニュアルモード」、「ドライブモード」、「MTアシストモード」と「パワーモード」の4パターンから設定することができたが、2008年モデルでは、「CVTドライブモード」、「CVTパワーモード」、「7MTアシストモード」、「7ATドライブモード」、そして「7ATパワーモード」の合計5パターンに選択肢が増えた。当時の電子制御CVT搭載スクーターとしては最多の走行モード数を採用していた。
さらにスロットルとブレーキ操作の組み合わせでシフトダウンを可能にする「スロットルシフト」も搭載されたことで、より細かな走行シーンに応じた運転操作を楽しめるようになった。
カラーラインアップは、「マーブルデイトナイエロー」、「トリトンブルーメタリック」、「パールネブラーブラック」、「パールミラージュホワイト」でブルーとホワイトの色味が変更されている。
価格は、703,500円(税込)で従来モデルから税抜き車両価格で10,000円の値上げが実施された。
「スカイウェイブ250 タイプM」は、スポーティな走行性能だけでなくフルフェイスヘルメットを2個も収容できるシート下スペースを備え、実用性面でも優れたスペックを誇っていた。

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解説記事更新日：2021年11月08日

2007年のデビューから初となるマイナーチェンジを実施して電子制御CVTのプログラムアップデートが図られた2008年に続いて、2009年はカラーチェンジのみ実施された。
従来モデルと同じくバリエーションは4パターンの設定。「パールセルリアンブルー」、「キャンディマックスオレンジ」、「パールネブラーブラック」と「パールミラージュホワイト」の4カラーを展開。価格は、703,500円(税込)で据え置かれた。
ちなみに、ホンダSマチックを搭載したライバルモデル「フォルツァZ」は、693,000円(税込)で「スカイウェイブ250 タイプM」より約10,000円安かった。ただ、「フォルツァZ」は22馬力のSOHCエンジンを搭載し、タイプ別設定で「オーディオパッケージ」を展開するなどスポーティな走行性能を重視している本モデルよりもラグジュアリー感に重きを置いて設計されている。対して「スカイウェイブ250 タイプM」は、26馬力のDOHCエンジンJ443型を搭載している。燃費性能は、「スカイウェイブ250 タイプM」がリッターあたり39kmに対して「フォルツァZ」は43kmと経済性を求めるなら「フォルツァZ」になるだろう。

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解説記事更新日：2021年11月08日

電子制御式CVTを採用したビッグスクーター「スカイウェイブ250 タイプM」の2011年モデルは、カラーラインアップを従来モデルの4パターンからバリエーションを減らして3パターン展開となった。「アルバブルーメタリック」、「グラススパークルブラック」、「パールミラージュホワイト」というカラーリングで、2009年モデルで設定されたオレンジ系はラインアップから外れた。
そして、2012年1年には3パターンの車体カラーに変更は無かったものの装備面の変更を伴うマイナーチェンジを実施。従来モデルまではブレーキレバーにゴム製のカバーが装着されていたが廃止され、車載工具の内容に変更が加えられた。さらにスタートスイッチリングのイルミネーションがアンバーカラーに変更された。レバーを変更するカスタムを施している個体であってもスイッチの照明カラーを確認すれば2012年以降のモデルかどうかを判別することができるというわけだ。
車両価格は、680,000円(税別)で2009年モデルの670,000円(税別)から10,000円の値上げが実施された。

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解説記事更新日：2021年11月07日

無段変速のCVTを電子制御プログラムで7速マニュアルの様な作動を可能にしている「スカイウェイブ250 タイプM」は、カラーチェンジと細かなディテールデザインの変更を加えて熟成が図られた。
2013年モデルでは、マフラーリアカバーとメーターアッパーパネルのカラーリングを変更。なお、今回のデザイン変更は「スカイウェイブ250」シリーズの兄弟モデル「タイプS ベーシック」、「SS」、「リミテッド」も同じ内容で実施された。
「スカイウェイブ250 タイプM」のカラーラインアップは、ツートンカラーの「パールブレーシングホワイト×マットフィブロイングレーメタリック」、「パールミラノレッド×マットブラックメタリックNo.2」、そして「グラスパークルブラック」の3パターンが設定されて、価格は714,000円(税込)で据え置きとなった。
2014年4月には、本モデルの最終仕様が発売された。2013年モデルでは3カラーの内2カラーがツートン仕様を採用していたが2014年モデルでは全てツートンカラーでデビューした。従来から引き続き展開された「パールミラノレッド×マットブラックメタリックNo.2」に加えて、「パールプレーシングホワイト×マットブラックメタリックNo.2」と「グラススパークルブラック×マットブラックメタリックNo.2」の3バリエーションだ。
価格は、744,400円(税込)となっているが消費税率が引き上げられたことによる総額の値上がりが発生しているのであって、税抜き車両本体価格は680,000円から変わっていない。
デザイン面では、シートにレッドステッチが施されて、スズキの「S」エンブレムのデザインが変更された。この2014年モデルが最終型となり「スカイウェイブ250 タイプM」は販売終了に至った。

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解説記事更新日：2021年11月08日