マメタンOR50は、1977年に発売されました。同年には【RG50】も発売されており、どちらも2スト単気筒の49ccエンジンを搭載しています。出力はRG50の6.3馬力からデチューンされ、5.5馬力になっています。
マメタン50の一番の特徴は、その丸っこくて可愛らしいスタイリングでしょう。（一応）アメリカンスタイルですが、丸いタンク、前後に圧縮したような姿は、おもちゃの「チョロQ」やデフォルメされたミニカーのような愛らしさがあります。全長は【RG50】より13センチも短いのです。
ただし細部を見ると作りは本格的で、大きなプルバックハンドル、シーシーバー風ストッパーのついたシート（50ccですからもちろん1人乗り）、ティアドロップ型のタンクなど、チョッパースタイルに仕上げられています。
実に、遊び心満点の作りだと言えるのがマメタン50です。
2スト単気筒の組み合わされるのは5段リターン式ミッションで、ホイールは前15インチ+リア14インチで、初期モデルは前後ドラムブレーキでした。
78年には、「カスタム」仕様が設定されると共に、タコメーターが追加され、フロントブレーキが機械式のディスクブレーキに変更されました。79年にはキャストホイール仕様の【マメタン50E】も発売されています。
当時の50ccバイクの主な購買層は男子高校生であり、彼らのニーズに対応するため、オンロードは【RG50】、アメリカンは【マメタン50】としてラインナップされていました。当時のバイクは、現在よりも遙かに若者の関心事でしたから、メーカーも豊富な車種を用意していたのです。
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解説記事更新日：2021年10月17日

1977年にスズキから発売されたマメタン50。
特徴的なアップハンドルに背もたれ付きのシート、寝かせて角度をつけたフロントフォークなどチョッパースタイルで登場し、エンジンにはRG50譲りの空冷2ストローク単気筒を搭載。RG50時代の6.3PS/8,500rpmからデチューンされながらも5.5PS/8,000rpmを発揮、ハンドルポジションや背もたれ付きのシートから重心が後ろ寄りになるため、発進時には簡単に前輪が浮いてしまうじゃじゃ馬バイクだった。
翌1978年にはマイナーモデルチェンジを受けてタコメーターが追加、フロントブレーキもディスク化されボディにはファイアーパターンのグラフィックが施された。また、車名はマメタンCustomに変更されている。
当時チョッパースタイルは日本国内において極めて斬新で、マメタンの登場に次いでヤマハのXS650スペシャルやXS250スペシャル、スズキのGN400Eなどが発売されていることからも、マメタンは小さいながら日本のアメリカンバイク史に欠かせない一台だと言えるだろう。
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解説記事更新日：2021年11月08日

1979年にマメタン50の派生系モデルとして登場したマメタン50E。
当時スズキがRG50EやGSX250Eなどにも採用していた星型のキャストホイールを採用して登場した本車。エンジンは空冷2ストローク単気筒を搭載、5.5PS/8,000rpmという最高出力や特徴的なチョッパースタイルの外観など基本的な部分はベース車であるマメタン50と変わらないままだ。
翌1980年にはフロントブレーキを油圧ディスク式に変更、シートはハイバックに変更。1981年には最高出力が6.3PS/8,500rpmにアップしホイールを大径化、加えてリアキャリアを標準搭載した。
マメタン50Eは1981年モデルを最終型として国内向けモデルの生産を終了。海外向けモデルのみ生産、販売が継続された。ちなみに海外向けの車名は仕向地によって異なっていたものの、OR50 rebel(レブル)というホンダのモデルでも聞いたことがある車名でも販売されていた。
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解説記事更新日：2021年11月08日