GS1200SSは、21世紀最初の月：2001年1月に発売されました。
しかしそのスタイリングは賛否両論が分かれました。スラントしたカウル、取ってつけたようなタンク、シート、リアカウルなどはまるで80年代耐久レーサー【GS1000R】のようで、
「無骨すぎる、時代遅れ」という意見と、
「時代を超えた普遍的スタイリング」という意見です。
しかし、結果的に3年というモデルライフからすれば、やはり市場には受け入れられなかったと考えるべきでしょう。ポジションも外見から想像される通りで、低いハンドルと深い前傾、SSより安定したハンドリングなどが特徴です。
またGSという車名ながらエンジンは4バルブ（スズキの「GS」は2バルブの意味）、油冷で100馬力を発生します。メカニズムや性能は申し分なかったと言うべきでしょう。【inazuma200】のエンジンを使用した油冷の細かいフシリンダーィンも美しいです。
カタログには「男のバイク」というキャッチコピーが踊るものの、人気は出ず、2001年にはヨシムライメージの赤/黒のツートーンを投入、2002年にはスズキワークスカラーの青/白にモデルチェンジしましたが、やはり売れませんでした。もっとスマートなデザインだったら、あるいは2010年代に登場していたら、もっと人気が出たことは間違いないでしょう。
ただし性能は1200cc油冷エンジンで申し分ないので、80年代レーサーで街道を走りたい方には非常にお勧めできるバイクです。そうした雰囲気を味わえる点では、GS1200SSは唯一無二の存在です。
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解説記事更新日：2021年11月08日

2001年にスズキから新発売されたGS1200SS。
後のネオクラシックとも捉えられる単車らしい外観が特徴的な本車。そのモデルとなったのは、鈴鹿8耐の記念すべき第一回にてチャンピオンに輝いたスズキとPOPヨシムラの共同制作から生まれた名車GS1000である。エンジンにはINAZUMA1200をベースにした油冷4ストロークDOHC4気筒を搭載、最高出力は100ps / 8,00orpmを発揮した。カラーバリエーションにはブラックを採用。
新車販売価格は91万円だった。
同年8月には第一回鈴鹿8耐でチャンピオンになった際のGS1000のヨシムラカラーを施したスペシャルカラーモデルも追加されている。大柄なスクリーンやアップライトなライディングポジションなど、当時のGS1000を踏襲する装備が魅力的なポイントは多々見受けられるものの、スズキ社内でのウケは芳しくなく、8：2という割合で否定的な意見が多かった。確かに同社のGSX-R1000が新登場した同年に新発売されたバイクとは到底思えないルックスではあるが、鈴鹿8耐のファンには大ウケであったことは言うまでもないだろう。
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解説記事更新日：2021年10月06日

マイナーモデルチェンジを受けて発売された2002年モデルの GS1200SS。
給油口の形状変更、メーターはアナログ式タコメーターと液晶表示速度計からアナログ2連式となり、よりクラシックな雰囲気に。
ボディのカラーは、スズキのレーシングカラーであるブルー×ホワイトを設定。
GS1200SSはこの2002年モデルを最終型として生産を終了。カタログのキャッチコピーは「男のバイク」で鉄馬よろしく無骨な印象は一部の熱烈なファンを作りながらも販売面では苦戦を強いられ、販売年数は約3年という短いモデルライフに幕を降ろした。2010年代の後半にはネオレトロブームが訪れたことを考えると、GS1200SSはどうやら世に出るのが早すぎたようだった。
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解説記事更新日：2021年10月06日