FJR1300ASは、2001年からFJR1300Aとともに販売されています。ASのほうが上位機種で、次の特徴があります。2014年から国内販売もされています。
・YCC-S（クラッチ操作不要でシフトチェンジを可能としたメカ）を搭載
クラッチのないマニュアルトランスミッションで、スロットル操作からECUが回転数とスクラッチを最適に制御します。発進から加速、変則、停止などあらゆるシーンでクラッチ操作が不要です（レバーもありません）。操作は手元のスイッチボタンかシフトレバーで行います。
・YCC-T
ECUユニットがアクセル操作から最適なスロットルバルブ開度を計算し制御します。
・電子制御サスペンション
過去の主なマイナーチェンジは次のとおりです。
・2008年からパニアケースがオプションとなり価格が下げられました。
・2016年からフロントフォークが倒立式になり、左右別々の減衰力調整も可能です。4種類の荷重設定に加えて「強」「標準」「弱」と減衰力調整ができます。
・トラクションコントロール、クルーズコントロール、ヤマハD-MODE（走行モード切り替え）、グリップウォーマーも搭載しています。
2016年に6速ミッション、コーナーリングランプを搭載しました。
さらにはハンドルポジションは3段階・前後30mmの範囲で調整可、メインシートは2ポジション、高さ20mm の範囲で調整できます。
バイクは車と違って車格に体を合わせるという面がありますが、FJRのこうした調整機能はうれしい装備です。国内よりも欧州をメインターゲットとしたFJR1300ASですが、2015年まで欧州で累計10万台売れたように、日本での人気も高まっています。
その一方で147馬力という動力性能も秘めていますから、いざというときには瞬発力もあります。FJR1300ASは、ヤマハのフラッグシップとしてふさわしい装備と性能を持っています。
売却をお考えでしたら買取査定はFR1300ASの価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2021年05月02日

2006年に発売されたFJR1300ASの初期モデル。
FJRシリーズの最上位モデルとしてクラッチのレバー操作なしで変速できるYCC-S（ヤマハ・チップ・コントロールド・シフト）を搭載して登場した本車。
アジャスタブル可能なライディングポジション、可動域を広めたスクリーン、可動式ミドルカウル、ユニファイドブレーキシステムなど、ベースモデルであるFJR1300Aからエンジンや最高出力はそのままに、よりツアラーモデルとしての利便性を高めた。
カラーバリエーションにはブルーイッシュシルバー4、ダークパープリッシュブルーメタリックU、イエロイッシュグレーメタリック9
の3色を設定。
YAMAHAの逆輸入車を取り扱うプレストでの販売価格は167万円だった。
2007年モデルの変更はカラーチェンジのみでブルーイッシュシルバー4、ダークパープリッシュブルーメタリックU、ダークグレイッシュレッドメタリック3の3色を設定した。
このFJR1300ASの搭載された目玉商品であるYCC-Sはギアの変更をクラッチレスにした機構で、ハンドルにはクラッチレバーの代わりにパドルシフトが取り付けられ、左手の操作だけでギアの上げ下げを可能とした(シフトペダルも併設)。発進時も微速発進から全開加速まで対応可能となっており、当時のヤマハ最新鋭のシステムであった。
売却をお考えなら買取査定はYamaha FJR1300AS 2D2型 2006年モデルの中古価値に精通しているバイクパッションへ！

解説記事更新日：2021年09月21日

カラーチェンジを受けて発売された2009年モデルのFJR1300AS
カラーバリエーションはスタンダードモデルのFJR1300Sと共通で、ダークグレイメタリックA、ブラックメタリックX、ライトイエロイッシュグレーメタリック9の3色を設定。
また、 翌2010年モデルは2009年モデルから変更点はなく、カラーバリエーションも継続となった。
ちなみにこの上位モデルのASはシフトチェンジがN→1→2→3...というボトムニュートラルになっており(FJR1300Aは1→N→2→3...)これは走行中の細かい停止時にニュートラルにギアを入れ間違えることの無いように設定されたもので、停止時以外ニュートラルに入らないという安心感で長距離走行の疲労を減らすことが目的だった。
売却をお考えなら買取査定はYamaha FJR1300AS 2D2型 2009年モデルの中古価値に精通しているバイクパッションへ！

解説記事更新日：2021年09月21日

カラーチェンジを受けて発売された2011年モデルのFJR1300AS。
カラーバリエーションはスタンダードモデルと共通でブラックメタリックX・シルバー３の2色を採用。
FJR1300ASに搭載されているYCC-S(ヤマハ・チップ・コントロールド・シフト)に似た機構としてホンダのDCT(デュアルクラッチコントロール)があるが、DCTはクラッチの操作だけでなくシフトチェンジそのものが自動で殆どATと言っていいもので、それに対してYCC-Sはクラッチを必要としない点では同じだがあくまでシフトの変更はライダーの操作が必要となっていたことからセミATと呼ばれ、ユーザーの好みを分けるポイントとなっていた。
売却をお考えなら買取査定はYamaha FJR1300AS 2D2型 2011年モデルの中古価値に精通しているバイクパッションへ！

解説記事更新日：2021年09月21日

フルモデルチェンジを受けて発売された2013年モデルの FJR1300AS。
スタンダードモデルと同様の変更に加えて電子制御式の倒立サスペンションを搭載。同ヤマハのフラッグシップであるYZF-R1にも採用された左右独立の減衰機構を持つ優れモノで、走行モードに伴う荷重設定をフロント、リアともに自動調整を可能とした。
また、低速走行から停止した際の1速へのシフトダウンを自動化する「STOPモード」を新たに採用、痒いところに手が届くライダーへの細かい気配りは日本企業のヤマハならではだと言えるだろう。
カラーバリエーションにはダークグレーメタリックN、ベリーダークオレンジメタリック1、イエローイッシュグレーメタリック5の3色を設定。
FJR1300A/ASは先代の2012年モデルまでで全世界総合10万台のセールスを突破。海外での人気を受けて2014年モデルからは満を辞して日本国内仕様の製造・販売が始まることとなる。
海外勢のライバル車としてはBMWのスポーツツアラーであるR1200RTが挙げられる。2013年モデルの最高出力は110PS/7,750rpm、装備重量は259kgで2台のパワーウエイトレシオを比較するとR1200RTが2.35kg/PS、FJR1300は2.02kg/PSで僅差ながら数値上の加速性能ではFJR1300Rが優っていた。
売却をお考えなら買取査定はYamaha FJR1300AS 1MD型 2013年モデルの中古価値に精通しているバイクパッションへ！
(画像はオプションのパニアケース付き)

解説記事更新日：2021年09月22日

カラーチェンジを受けた2014年モデルのFJR1300AS。
カラーバリエーションにはベリーダークオレンジメタリック1、イエローイッシュグレーメタリック5の2色を設定。
2013年の騒音規制緩和を受けてこの2014年モデルからは国内モデルの製造、販売がスタート。国内仕様と輸出仕様の違いは、国内仕様にはリミッターがかけられている点とドライブモードの速度設定の違いくらなモノで、スペック的には海外仕様と変わらないフルスペックでの登場となった。
国内仕様の販売価格は165万円だった。
ちなみに2013年には一般ユーザーよりもひと足早く日本の警察がFJR1300をベースにした白バイ仕様のFJR1300APを特注しており、特別塗装や赤色灯、サイレン、スピーカーと速度違反車両を取り締まるための速度計測器に加えてそれを印刷する小型のプリンターまで搭載されている。また、駅伝やパレードの先導を考慮してクルーズコントロールが15km/hという低速走行から使用可能になっていた。
売却をお考えなら買取査定はYamaha FJR1300AS 1MD型(国内仕様はEBL-RP27J型) 2014年モデルの中古価値に精通しているバイクパッションへ！

解説記事更新日：2021年09月22日

フルモデルチェンジを受けて発売された2016年モデルのFJR1300AS。
スタンダードモデルであるFJR1300Rと同様にギアの増加(5速→6速)や灯火器類のフルLED化などの変更を受けるとともにFJR1300ASのみの変更として夜間のコーナーでその威力を発揮するコーナリングランプをヤマハとしては初となる採用。バンク角を「IMU」（Inertial Measurement Unit）で高速演算処理してCAN通信でライトコントロールユニットにより作動。イン側前方を自動で照らし、夜間走行でのライダーの可視領域を広げた。
カラーバリエーションにはマットシルバー1、ダークグレーメタリックNの2色を設定。
新車販売価格は170万円だった。
以降はスタンダードモデルと同様に翌年の2017年モデルは変更無し。2018年モデルはカラーチェンジを受けて発売。カラーバリエーションにはマットダークパープリッシュブルーメタリック1、ダークグレーメタリックNの2色を設定。そして変更はないまま2019、2020年と継続して販売されている。
売却をお考えなら買取査定はYamaha FJR1300AS B95型(国内仕様は2BL-P518E型) 2016年モデルの中古価値に精通しているバイクパッションへ！

解説記事更新日：2021年09月22日

クラッチ操作不要でシフトチェンジが可能なYCC-Sを搭載することで、より快適な高速ロングツーリングを可能にするヤマハのグローバルフルカウルスポーツ「FJR1300AS」だが、2022年モデルで生産終了のアナウンスが行われた。
2001年に「FJR1300」としてヨーロッパ向けに登場して以降、2006年には6速ミッションの「FJR1300A」と上位グレードの本モデル「FJR1300AS」の2グレード構成でラインアップを継続してきた。国内向けは2014年から展開されている。
グローバルマーケットにおいてロングセラーマシンへと成長したマシンだが、今回の2022年式でデビュー20周年記念モデルを設定して最終仕様となった。
最終モデルとして展開されたアニバーサリー仕様は、「ブラックメタリックX」の1カラーのみ。価格は198万円(税込)で通常カラーより11万円高い。専用ディテールとしては以下の内容を採用している。

・アニバーサリーエンブレム
・ゴールド仕様「FJR」ロゴ
・専用デザインシート
・ゴールドホイール

メカニカル機構の変更は無く147馬力仕様の1,297cc直列4気筒エンジンを搭載。最大トルクは7,000回転で138Nmに達する。重量は6速ミッションモデルより7kg重く296kgとなる。ライバルマシンとしては、格下排気量となるがホンダから国内モデルが導入された「NT1100」が比較対象になるだろう。アドベンチャースタイルで248kgの車体に搭載するエンジンは、1,082ccのOHC4バルブ並列2気筒ユニットとなる。最高出力は7,500回転102馬力と控えめ。最大トルクは6,250回転で104Nmに達する。トランスミッションはクラッチレバー操作不要の6速DCTを採用する。最新モデルということもあって、走行モード選択機能やトラクションコントロール、クルーズコントロールといった電子制御システムが充実している。スペックよりも最先端テクノロジーを採用する設計の新しいマシンに乗りたければ「NT1100」、ロングセラーの最終モデルに乗りたければ「FJR1300AS」という選択方法もアリだろう。
なお、2022年式「FJR1300AS」は、アニバーサリーモデルの他に通常タイプも継続ラインアップ。こちらは、「マットダークパープリッシュブルーメタリック1」と「ダークグレーメタリックN」の2タイプ。価格は187万円(税込)で発売された。

買替や売る際の買取査定は、2022年式 FJR1300AS 中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2023年04月24日

FJR1300ASは、YCC-S（クラッチ操作不要でシフトチェンジを可能としたメカ）を搭載したFJR1300Aの上位機種です。2014年から騒音対策が欧州と共通化できるようになり、FJR1300Aと共に正式に国内販売されました。特徴は幾つもあります。
・YCC-S
クラッチレバーのない変速メカニズムで、スロットル操作だけでECUが回転数とスロットル開度からクラッチを最適に制御します。発進から全開加速、停止、変速などあらゆるシーンにおいてクラッチ操作が不要です（レバーもありません）。手元のスイッチボタン、またはシフトレバー操作だけでギアチェンジが可能です。
・YCC-T
アクセル操作を検知したECUユニットが最適なスロットルバルブ開度を計算、モーター駆動でスロットルバルブを作動させて吸入空気量を制御するメカです。
・電子制御サスペンション
倒立式になったフロントフォークは左右別々の減衰力調整ができます。走行条件変化に合わせて荷重設定は4種あり、その中で「強」「標準」「弱」と減衰力調整ができます。
・トラクションコントロール、クルーズコントロール、ヤマハD-MODE（走行モード切り替え）なども搭載しています。
2016年には6速ミッション、アシストスリッパークラッチ、コーナーリングランプも搭載し、一層ライディングが快適に安全になりました。
これ以上ないというほど充実した装備のFJR1300AS、ヤマハ歴代で最も優秀なフラッグシップモデルではないでしょうか。
売却をお考えでしたら買取査定はFJR1300ASの価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2021年05月01日