FJR1300Aは、2001年に欧州向けに発売されました。
開発コンセプトは「タンデムライドで10日間 3,000km の走行を快適に行える高次元な走行性を有する、世界最高水準の欧州縦断ツアラー」で、ロングツーリングの本場ヨーロッパをメインターゲットにしています。
水冷４ストロークDOHC4気筒16バルブのエンジンは、143.5馬力を発生し、シャフトドライブ、電動可動式のスクリーンなど、装備はコンセプトに確実に合致しています。
たびたびマイナーチェンジが行われ、その都度ツアラーとしての信頼性と安全性を向上させています。
・2002年
フロントフェンダーとアンダーカウル形状変更により、空気抵抗を軽減
・2003年
イモビライザー装備、カウル大型化、上記機種であるFJR1300AS発売
・2007年
ABSを標準装備、ラジエター形状変更、スクリーン大型化、グリップヒーター装備
・2008年
パニアケースをオプションで設定、ABSを改良
・2013年
出力を147馬力に向上
・2016年
6速ミッションとアシストスリッパークラッチを搭載
他にはトラクション・コントロール・システム、D-MODE（走行モード切替システム）、クルーズコントロールを搭載しています。
また、バイクでは珍しく、ハンドルとシートにもポジションのアジャスト機構を装備しているので、ライダーの体格や好みに合わせたライディングポジションが選択できます。
ヤマハの1300ccには、2015年まで製造されたネイキッドのXJR300もあります。方向性は違っていても、どちらもヤマハらしい堅実なバイク作りで、日本はじめ世界各国のライダーから支持を受けています。FJR1300Aは2015年までで世界で10万台を販売しました。
メインスタンド、デュアルライト常時二灯点灯左右2本出しマフラーなども、所有にあたっては嬉しいポイントです。
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解説記事更新日：2021年05月02日

フルモデルチェンジを受けて発売された2006年モデルのFJR1300A。
スタンダードモデルがなくなった事でABS搭載モデルのFJR1300Aがメインモデルとなり、フロントマスクに形状変更、スイングアームの延長、12Vのアクセサリーソケットの新設が行われた。
また、上位モデルとしてクラッチ操作を必要としない電子制御式クラッチYCC-S（ヤマハ・チップ・コントロールド・シフト）を搭載したFJR1300ASがタイプ追加されている。
プレスト（YAMAHA車の正規輸入代理店）での逆車販売価格は143万円だった。
2007年モデルはカラーチェンジのみでブルーイッシュシルバー4、ダークパープリッシュブルーメタリックU、ダークグレイッシュレッドメタリック3の3色を設定。
ライバル車にはスズキのハイスピードツアラーである”BUSA”ことハヤブサが挙げられる。2006年モデルの最高出力は175PS/9800rpm、乾燥重量は217kgで2台のパワーウエイトレシオを比較してみるとハヤブサが1.24kg/PSで、対するFJR1300Aは1.83kg/PSで、数値上の加速性能ではハヤブサが優っていた。
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解説記事更新日：2021年09月21日

カラーチェンジを受けて発売された2009年モデルのFJR1300A。
カラーバリエーションにはダークグレイメタリックA、ブラックメタリックX、ライトイエロイッシュグレーメタリック9の3色を設定。
また、 翌2010年モデルは2009年モデルから変更点はなく、カラーバリエーションも継続となった。
ライバル車にはカワサキのハイスピードツアラーであるZZR1400が挙げられる。2009年モデルの最高出力はカワサキのお家芸であるラムエア加圧付きで203PS/9,500rpm、乾燥重量は257kgで、2台のパワーウエイトレシオを比較してみるとZZR1400が1.26kg/PSで、対するFJR1300Aは2.02kg/PSとなっており数値上の加速性能ではZZR1400が優っていた。
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解説記事更新日：2021年09月21日

カラーチェンジを受けて発売された2011年モデルのFJR1300A。
カラーバリエーションにはブラックメタリックX、シルバー3の2色を設定。
ライバル車としてはカワサキのグランドツアラーモデルである1400GTRコンコースが挙げられる。2011年モデルの最高出力は155PS/8800rpmで同カワサキのハイスピードツアラーのであるZZR1400の203PS/9500rpmと比べるとライバル車として親しみの持てる数字となっており、装備重量は304kgとパニアケースがあるため少々重め。それでも2台のパワーウエイトレシオを比較すると1400GTRコンコースが1.96kg/PS、FJR1300Aは2.02kg/PSとなっており数値上の加速性能では僅差ながら1400GTRコンコースが優っていた。
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解説記事更新日：2021年09月21日

フルモデルチェンジを受けて発売された2013年モデルのFJR1300A。
エンジンでは吸排気系の最適化で最高出力が従来の144PS/8,000rpm→146.2PS/8,000rpmに向上、直メッキシリンダーを採用、ピストンリングも更新された。
また電子制御系にはYCC-T(ヤマハ電子制御スロットル)を搭載し、トラクションコントロール、クルーズコントロール、ヤマハD-MODEが同時に採用されている。
足回りでは新設計フロントフォークの採用に加えてとリアサスペンションのセッティングを最適化された。
ヘッドライトの形状変更により表情が鋭くなったフロントマスクは、スクリーンのモーターをアップグレードして従来より駆動を一段と滑らかなものにした。
カラーバリエーションにはダークグレーメタリックN、ベリーダークオレンジメタリック1、イエローイッシュグレーメタリック5の3色を設定。
YCC-Tは主に自動車に採用されていた電子制御スロットル技術を二輪スポーツモデル用として高速化、小型化をしたシステムで、ライダーのアクセル操作を1000分の1秒単位の高速演算を可能とし、ヤマハのサーキットフラッグシップであるYZF-R6にも’06年から、YZF-R1には’07年から搭載されていた。
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解説記事更新日：2021年09月21日

カラーチェンジを受けて発売された2014年モデルのFJR1300A。
カラーバリエーションにはベリーダークオレンジメタリック1、イエローイッシュグレーメタリック5の2色を設定。
新車販売価格は141.7万円だった。
2015年モデルではカラーチェンジを受けてカラーバリエーションはダークグレーメタリックN、ベリーダークオレンジメタリック1の2色を設定。
2014年モデルから国内仕様が新たに登場。輸出仕様との差はスピードリミッターとオートクルーズの速度設定、北米版とはメーターの表示の差のみで、最高出力や電子制御系は国内仕様、輸出仕様に変更はなかった。国内仕様の発売は海外でFJR1300A/ASの人気が高まっていたことに加えて2013年の騒音規制緩和で欧州と規制値を共通としたことで実現した。
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解説記事更新日：2021年09月22日

フルモデルチェンジを受けて発売された2016年モデルのFJR1300A。
平成28年の排ガス規制に対応すると共に新たにミッションのギア数が5速から6速に増加。アシスト＆スリッパークラッチを搭載、灯火器類はフルLEDとなり、リアコンビネーションランプやマルチファンクションメーターのデザインも新装されるなど電装系をメインにアップグレードが行われた。
カラーバリエーションにはマットシルバー1、ダークグレーメタリックNの2色を設定。
新車販売価格は151.2万円だった。
翌年の2017年モデルは仕様変更無し、カラーバリエーションも継続となった。2018年モデルはカラーチェンジを受けて発売。カラーバリエーションにはマットダークパープリッシュブルーメタリック1、ダークグレーメタリックNの2色を設定。2019、2020年と継続して販売されたもののカラーバリエーションも含め2018年モデルから変更は無かった。
トランスミッションにはヤマハ初となるセパレートドッグ式を採用しており、ギアとドッグを別体とし、各ギアの歯車にはヘリカルギアが新採用された。ヘリカルギアは2015年モデルまで採用されていたスパーギアよりも高い噛合い率を実現するとともにミッション小型化、軽量化にも寄与していた。
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解説記事更新日：2021年09月22日

ヨーロッパの高速道を快適に移動するために2001年に発売された「FJR1300」は、2022年式で「20周年アニバーサリー」仕様を設定した。
カラーリングは、「ブラックメタリックX」の1カラー展開で、以下の特別ディテールを作用する。

・専用タンクエンブレム
・ゴールド「FJR」ロゴ
・ゴールドホイール
・エンボス加工シートなど

メカニカルな部分は従来モデルと同様で、主要諸元に変更は無い。
ダイヤモンド型フレームに搭載するパワーユニットは、DOHC4バルブ水冷直列4気筒エンジン。排気量が1,297ccの心臓部は、8,000回転で147馬力を発揮する。最大トルクは7,000回転138Nmというスペック。駆動系統は6速ミッションとシャフトドライブを組合せる。メンテナンス性には優れた構造だが重量は289kgと重い。
ライバルモデルとしては、同じくリッタークラスで直列4気筒エンジンを搭載するカワサキの「ヴェルシス1000 SE」が比較対象になるだろう。ルックスはアドベンチャーツーリングスタイルを採用。1,043ccの水冷4気筒ユニットは9,000回転で120馬力を発揮。最大トルクは7,500回転102Nmというスペック。重量は257kgと軽い。パワーウエイトレシオは「FJR1300A」が優れている。足元は、両モデルとも前後17インチ仕様だが、「ヴェルシス1000SE」は倒立フォークを装備しており剛性感や路面追従性という面で一歩リードする。
なお2022年式の「FJR1300A」は、アニバーサリーモデルの他に通常タイプも継続でラインアップされている。カラーリングは、「マットダークパープリッシュブルーメタリック1」と「ダークグレーメタリックN」の2タイプ。価格はアニバーサリーモデルが165万円(税込)で、通常タイプは154万円(税込)。この2022年式をもって国内向けの生産終了がヤマハよりアナウンスされた。

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解説記事更新日：2023年04月24日

2014年に発売されたFJR1300Aは、欧州向けに販売されているFJR1300を国内で正式に導入したものです。ABS、YCC-T（ヤマハ電子制御スロットル）搭載エンジン、ヤマハ国内向けモデルでは初となるクルーズコントロールを搭載しています。
カラーリングは《イエローイッシュグレーメタリック5》、《ベリーダークオレンジメタリック1》です。エンジンは水冷４ストロークDOHC4気筒16バルブで、出力は2013年に147馬力にアップされました。
クルーズコントロールを一度セットすれば、アクセルやブレーキを操作しない限り、アクセルグリップを回さなくても指定した速度で走ってくれます。高速を長時間走るライダーにはとても便利な装置です。
またオーナーにとっては、メインスタンド標準装備、デュアルライト常時二灯点灯（ロービーム時片点灯が多い）、後方から見たときに安定感と重厚感のある左右2本出しマフラーなども、所有にあたっては嬉しいポイントです。左右パニアケースをつけても、スタイリングに違和感はありません。
“ロングのタンデムも余裕でこなす、落ち着いた大人のためのバイク、そしてその気になれば速い”　FJR1300Aとは、そんなバイクです。
2016年には6速ミッションとアシストスリッパークラッチを搭載し、一層ライディングが快適になりました。
ライバルは、ホンダのゴールドウィング、カワサキの1400GTR、BMWの1600GTLなどです。
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解説記事更新日：2021年05月01日