ホークCB250T買取査定事例｜難有の1979年モデル

買取させて頂きましたのは、1979年モデルのHAWK CB250T。
77年型のやかんタンクやグラフィックに変更されていますが、カスタム比率が非常に高いCB250Tとしてはオリジナル度の高い個体です。
使用感は年式並みながら、基幹部品であるエンジン不調、フレームの皺寄りが大きなマイナス判定に。
2017年に業者間オークションで28万円で取引されていた個体ですが、2021年の相場急上昇の余波を受け80万円の査定額で買取させて頂きました事例です。

ホークCB250T買取価格実例

事故不動

新車

総合評点：3点

エンジン 3　車体フレーム 3　外装 4　電装保安部品 3　フロント周り 4　リア周り 3

【評価点の目安】
8点以上：新車　7点：超極上車　6点：極上車
5点：良好車　4点：多少の使用感　3点：難有　2点：劣悪
1点：事故不動

バイク名
ホークCB250T
買取価格
800,000円
年式
1979年モデル
走行距離
36,621km
車台番号
CB250T-200
カラー
赤
エンジンの状態
始動性良好も、クラッチ付近から大きめの異音、目立つ白煙吹きあり
外観の状態
年式並みの使用感
損傷や事故転倒歴
タンク内サビ
カスタムや改造
77年型タンクとシートに変更。77年型グラフィックに―ルペン。マフラー・ハンドル・グリップなど社外品
買取年月
2022年6月1日
買取エリア
江戸川区一之江の買取事例
ジャンル
プレミアム旧車絶版車

最新の買取相場
HAWK (ホーク CB250T)【1977～80年】

【5年前の2.5倍で買取】ホークCB250Tの買取査定内容

『自賠責も切れたままでここ数年公道走行をしておらず売るか悩んでいたところに。。旧車のブームが来ていてホークも買取金額があがっていると小耳にはさんだので。教えてくれた友人が旧車を売るなら良い会社があると教えてくれたので』と売却に至る理由を教えて下さったオーナー様。高額査定でご期待にお応えしたいとモチベーションを高めた査定員。
250ccの旧車としては、KHやマッハにRZ、2ストレプリカのNSRやTZRにガンマの最終型と比べると、2番手・3番手的なプレミアム価値に甘んじていたHAWKシリーズ。
ですが2021年に驚くべき相場上昇を魅せました。先ずは買取相場の変動からご覧ください。

HAWK CB250Tの買取相場

元祖ホークである、ホーク-II CB400Tのデビューから遅れること2カ月、1977年7月に登場したホークCB250T。
買取相場のトピックは、2021年の異常な相場上昇に尽きます。
下記右記のグラフは、買取業者の最大の転売先であり販売業者の最大の仕入れ先として年間に約20万台のバイクが取引される業者間オークションの過去5年間の取引額推移です。

対5年前比で3倍と高騰したCB250Tの買取相場

2020年までは平均30万円付近(販売当時のメーカー希望小売価格水準)で推移していたHAWKシリーズですが、2021年に入ると状況は一変。
特に強い上昇を魅せたのは、ホークCB250Tとスーパーホーク III。ホークCB250Tは100万円台に、スーパーホーク IIIは120万円台に、2020年以前の水準から一気に3倍に飛躍。

上昇の理由はコロナ禍で新車供給が細り、通勤用途などでバイク需要が増えた事による需給ギャップです。そのため中古バイクの多くの機種で相場が異常高騰しましたが、中でも以前からプレミアム化していた旧車は上昇率が高く、とりわけHAWKシリーズは伸び率は高く、KHやマッハにRZ（そして2ストレプリカのNSR・TZR・ガンマ）といった同クラス筆頭格のプレミアム機種との差を少し縮めました。

ただし、2021年末からメーカーの新車供給が一部回復したことを受けて、コロナバブルとも言えた異常相場は急激に萎み2020年以前の水準に戻りつつあります。

状態によって査定額が大きく変わるCB250T

2022年5月時点で直近1年間の取引に焦点を当てると、業者間オークションで4台の実働車が取引されているHAWK CB250T。落札の最高額は118万円、最低は75万円、101万円が平均(買取業者の転売額＝販売業者の仕入れに相当)と、2021年のコロナバブル最盛期の取引実態が反映されています。スポークホイールの初期型の買取相場が最も高いCB250Tですが、4台はいずれもコムスターホイールを履いた78年型以降です。

上から下まで43万円と落札額に大きな開きがありますが、カスタム内容やオリジナル度、エンジン状態、車体の使用感、要修理や整備項目の箇所によって落札額が大きく変わってきます。

▼落札額が伸びやすいHAWK CB250Tの傾向
定番のブランド品で纏めたカスタム車
オリジナル度の高いノーマル車
エンジン状態が良い
使用感が少なく外装が綺麗
▼落札額が伸び悩む傾向
要修理や要整備の判定が入る不調エンジン
要オーバーホールまたは整備判定が入る機能部品の不良
使用感の強い外装
フレーム修正や加工
職権打刻や不鮮明なフレーム番号

以上の買取相場を踏まえて、カスタムが施された1979年モデルホークCB250Tの査定内容と買取額についてご紹介させて頂きます。（※上記の取引額は、買取業者の転売額＝販売業者の仕入れ額に相当するため、実際の買取相場は95％相当となります）

【HAWKシリーズ】相場の推移

【ホークCB250T】相場の推移

【ホークCB250T】業者間の取引価格帯

買取業者の最大の転売先であり、販売業者の最大の仕入れ先として年間に約20万台のバイクが取引される業者間オークションの取引データ

査定のトピック

1979年モデルのCB250T。買取査定に当たってのトピックは4つございます。
１）77年型のパーツやグラフィックに変更されているカスタム内容
２）エンジン状態
３）見た目の使用感と機能部品の状態
４）フレーム状態

4年前に28万円で取引されていたCB250T

車体のグラフィックは登場1977年モデルのホークCB250Tでしたが、登録証記載の車台番号から1979年モデルであることが判明。
さらに車台番号で過去の取引履歴を検索したところ、年間に20万台の中古バイクが取引される業者間オークションにおいて5年前に28万円で落札されていた個体であることも判明しました。

そのことをオーナー様にお伝えすると、
『マジで？？。
4年近く前に60万円くらいで買ってるんだけど、販売店の仕入れ値は28万円ってこと？結構上乗せされてるね』とのご感想が。。

旧車は、販売までに手の入る工数が多く、販売後の応対コストも高く、さらに在庫期間が長い特性から、仕入れ価格の2倍や機種によっては数百万円上乗せされて販売されることは珍しくありません。。

77年型仕様に一部変更したカスタム

フレーム番号は1979年モデルを示していますが、丸みを帯びたガソリンタンクと段差のないシートは初期79年型のパーツに変更されています。
ガソリンタンクのグラフィックも合わせて79年型のパターンにオールペンされていますが、色合いが少し異なります。
業者の手による施工で仕上がりは綺麗ですが、かなり前の処理らしく色褪せが。。気になるオールペンの評価ですが査定額への影響は一長一短でプラスマイナスゼロといったところです。
色褪せが無く、色調も再現されていればプラスとなっていただけに残念です。

買取した1979年モデルHAWK CB250T。78年型のグラフィックにオールペンされたやかんタンク

独自のグラフィックに変更されたサイドカバー

サイドカバーは、メーカーグラフィックではなく独自のパターンに変更されています。
こちらも業者の手による施工で綺麗な仕上がりではありますが、CB250Tのアイデンティティーともいえる部分だけに、ユーザーによって好みの割れるデザインは若干ですが買取価値を下げることに。サイドカバーの社外品で若干ですがプラス査定が見込めるのは、HAWKⅡ アルフィンサイドカバーです。

買取した1979年モデル・ホークCB250T。サイドカバーのグラフィックは独自パターン

メーカー不明の社外マフラー

HAWKシリーズに共通している2 into 1 out of 2(エンジンから2本出ているエキパイが途中で1本に纏まって最後に2本出しされる)マフラーですが、メーカー不明の社外品に交換されています。
状態が良いBEETショート管やKING管等でカスタム内容と合致していれば査定額の上澄みも期待できましたが、使用感の強い無名メーカー品の為、若干ですが買取価値を下げる結果に。

買取した1979年モデルHAWK CB250T。ブランド不明の社外マフラーは若干のマイナス査定に

エンジン状態

錆びや腐食、そして塗装はげが見られ、見た目はやや年季が入っていたHAWKシリーズ共通の2気筒3バルブエンジン。始動は一発。70年代の機種で始動性が良いのは高評価です。
ただしアイドリングやアクセル解放時の白煙吹きとクラッチ付近からのやや大き目の異音が気になりました。
快調なエンジンを積んでいる個体を探す方が難しいCB250Tですが、腰下からのオイル漏れもあり、平均的な状態よりも整備の工数は多そうな状態です。ともないまして査定の評価は3点(要修理または整備)の判定に。

買取した1979年モデルHAWK CB250T。異音や白煙吹きなど不調がある2気筒3バルブエンジン

タンク内の錆びや車体の使用感

オールペンの外装を除いた車体の使用感は年式相当といったところ。
手の入りにくい箇所を中心に強めの錆が出ており、車体全体の見栄えは70年代マシンの実働車としては平均的な状態です。
ただしタンク内の錆びは強く、タンク内の錆び除去とコーティングは至急必要な状態。
リアショックからの多量のオイル漏れは要オーバーホール判定に。ブレーキパッドは要交換判定。と機能部品で所々にマイナスが入りました。

フレーム状態

右側のハンドルストッパーに大きな曲がりがあったCB250T。高さを抑えた社外ハンドルに交換されていますが、右側のハンドルストッパーが機能していないためハンドルの切れ角は左右で大きく異なります。
鉄の突起であるハンドルストッパーはハンドルを経由して大きな衝撃を受けた際に変形します。
グリップも社外品に交換されていることからハンドルが変形するようなバ転倒歴がある事が推察できます。フレーム回りを慎重に検分していくと、フレームのネック部分に微かですが皺が寄っています。フレーム自体の変形は無く通常使用は可能な状態ですが、フレームの剛性を若干でも損なう皺寄りはフレームの評価点を下げ、買取価値を損ねる判定に。

買取した1979年モデルHAWK CB250T。社外ハンドルに変更され、ハンドルストッパーに大きな曲がり

総合評価と買取額

ポジティブな査定項目

白煙吹き・大きな異音がある不調エンジン
フレームネック部分の皺寄り

ポジティブな査定項目

年域並みの使用感、業者の手によるオールペン
カスタム比率の高いCB250Tとしてはオリジナル度が高い

中古バイクの買取において2大パーツとなるエンジンとフレームに難があったホークCB250T。
上段で触れた買取相場に照らすと、業者間オークションでの落札額は90万円想定(買取業者の転売額＝販売業者の仕入れ額相当)。 90万円は、2021年のコロナバブル相場を前提にしています。
仮に2019年以前の相場環境であれば落札額は20万台後半の想定です(事実、2017年に28万円で落札されていた個体です)。
査定額の算出には、2022年に入り反落に転じた相場をどう読むかが問われます。

年間に数十台の取引があり対前年比での比較が可能な旧車はZ2をはじめ、2022年に入り相場は2～5割反落しています。
相場下落の端的な例としては、現行モデルの人気車であるレブル250・Z900RS・ZX-25Rなども店頭から新車が消えたタイミングで、新車価格を優に超える中古が店頭に並ぶようになりました。
しかし2021年末から新車供給が一部回復したことを受けて、消費者は新車よりも高い年式落ちの中古を敬遠し始め、上がり過ぎた中古は値崩れし相場は反落に転じました。

2022年に入り反落に転じた相場を踏まえると難有ホークCB250Tの転売額相当90万円は希望的観測で、80万割れも充分に想定されます。市場での落札額が80万円割れも想定されると、経費や儲けを差し引いた買取額は70万円後半がギリギリとなります。

弊社が提示させて頂いた査定額は80万円。
はたしてオーナー様の反応は？
『半年前に売っていれば100万円の査定額も見込めた。と聞くと少々ガクッとしましたが。。
相場が落ち始めたことは、見せてもらったデータや、新車が定価で店頭に並んでいるのにそれより高い中古も併売されている状況から理解できました。急激に上がり過ぎただけに今後はもっと下がる可能性もあるわけだし、今のうちの売却が正解かと。もとも乗出しと60万円で購入した車両だから。』
とのご返答を受けて買取成約となりました。
今回はCB250Tのご売却を誠にありがとうございました。

ホークCB250Tの買取相場

【1977～80年モデル】

【実働車】の業者間オークション市場における、買取時点直近12ヶ月間の落札データ

取引台数：　2台
平均価格：　1,011,750円
最高価格：　1,180,000円
最低価格：　750,000円

【事故車・不動車】の業者間オークション市場における、買取時点直近12ヶ月間の落札データ

取引台数：　3台
平均価格：　449,333円
最高価格：　611,000円
最低価格：　322,000円

相場情報：2022年5月11日時点

最新の相場情報は、10秒で買取相場が出る自動査定でチェックして頂けます。

上記金額は、買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札データであり、買取業者の転売金額です。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引される市場です。
買取業者が買取したバイクの約９割は上記市場において転売されています。
その事実が、業者間オークション市場の落札金額が買取業者の査定額の基準値である所以です。
査定現場での買取価格は下記の転売（落札）金額から買取業者の儲けと経費（運送料や出品手数料など）を差し引いた金額となります。
査定現場での正味の買取額は、転売金額である落札額から5～10％を割り引いた金額が適正で競争力のある価格となります。
金額にすると単価の安い原付バイクで1万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正な割引額です。

プレミアムな価値が付く250ccに関連する買取事例

KH250

買取査定価格
700,000円

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買取査定価格
555,000円

1981年型走行34,520km
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250SSマッハ I / MACH I (S1)

買取査定価格
100,000円

S1F-2 走行 12,000km
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70,000円

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買取査定価格
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1996年式走行距離不明
5年放置で錆び錆びの不動車
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1982年式走行 12,000km
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RGV250ガンマγ

買取査定価格
355,000円

1996年式　6,128km
転倒傷あるも全体綺麗

CB250Tは売ろうと考え時が一番高く売れます

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5～10分
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5～10分
交渉不成立でも査定は無料

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その場合も査定は完全無料です。無駄に交渉を重ねることは一切なく、速やかに辞去させて頂きます

（1分）
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5分

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買取の際に必要なもの

登録書類（廃車済みの場合は廃車証）

▼下記のいずれか1つ
・125cc以下：標識交付証明書
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・251cc以上：自動車検査証
※登録書類が無くても、ご登録名義と住所が分かれば買取に支障はございません
身分証のご提示

査定にお立会い頂くご本人様の身分証をご提示ください。コピーなどは必要ございません。（オートバイの名義人と売却される方が同一である必要はございません）
買取成立となった場合、お客様のサインを頂戴しております。