ツーリングファミリーの中でも、とり大陸横断仕様の快適装備が充実したウルトラからトップケースなどを取り外して簡素化し、ローダウンでスタイリッシュに仕上げたバガーマシンが「FLHX ストリートグライド」である。2014年モデルの展開を最後にラインアップから姿を消し、以降は「FLHXS ストリートグライド スペシャル」のみが設定されていたが、2018年モデルで再びラインアップに含まれた。前年モデルで同ファミリーにも採用され始めたニューエンジン「ミルウォーキーエイト 107」を搭載しての再登場である。
ちなみに1999年から採用されてきたTwin Camに代わる新ユニットは1気筒4バルブの計8バルブ仕様だ。このバルブ数「8」が、ユニット名「エイト」の由来である。ツインプラグのツインインジェクターを採用した、電子シーケンシャルポートフューエルインジェクションシステムのシングルカムエンジンである。ボア・ストロークは、100mm×111.1mmで、排気量は107キュービックインチ(1,745㏄)だ。世界的な環境規制の強化が進む中で、さらなるハイパワーを追求するハーレーは、ますます排気量が拡大している。
4年ぶりとなる「FLHX ストリートグライド」の最大トルクは3,250回転150NmというスペックだTwin Cam103世代の最終モデル2014年式は、3,497回転126Nmというスペックだったので、より低回転で大きなトルクを発揮する仕様へ進化している。
フロントフェアリングやパニアケースといったツーリング装備を残しつつストリートで映えるスタイリングを追求した本モデルは、利便性装備の充実も図られている。今回デビューした2018年モデルには、純正ナビを搭載。当初は、日本語に対応していなかったが翌年の2019年モデルで対応し、より国内ユースでの魅力が増した。
なお、兄弟モデルの「FLHXS ストリートグライドスペシャル」も同時ラインアップされていたが、ブラックアウトされたメカニカル機構やフロン1インチ・リア2インチアップの大径ホイールを装備している点などが異なっていた。

買替や売る際の買取査定は、2018~19年式 FLHX ストリートグライド M8 107 の中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年04月06日

2014年モデルで「PROJECT RUSHMORE」のもとに足回りからデザイン面に至るまでお幅に進化した「FLHX ストリートグライド」は、翌年以降ラインアップから姿を消していた。しかし、ツーリングファミリーがニューエンジンMilwaukee Eight 107ユニットを採用して新世代へと移り変わる最中なの2018年モデルで再び姿を現した。
4年ぶりとなる登場では、電子シーケンシャルポートフューエルインジェクション仕様の107キュービックインチ(1,745㏄)エンジンを搭載してデビュー。最大トルクは、3,250回転150Nmというスペックで、6速トランスミッションを組合せる。
ウルトラからトップケースなどの装備を外し、ストリート映えするスタイリングにモディファイされた本モデルはカラーラインアップの豊富さも特徴だ。
2018年モデルは、ベーシックカラーとなる「ビビッドブラック」が299.5万円(税込)で展開。その他モノトーンカラーの「ブラックテンペスト」、「インダストリアルグレーデニム」、「ウィキッドレッド」、「シルバーフォーチュン」4パターンが304.2万円(税込)。キャンディーカラーの「ハードキャンディーシャッタードフレーク」、「ハードキャンディーカメレオンフレーク」が328.6万円(税込)に設定された。
また、ハーレーダビッドソン誕生115周年記念のツートーンカラー「レジェンドブルー×ビビッドブラック」も用意され、価格は309.5万円(税込)となった。

買替や売る際の買取査定は、2018年式 FLHX ストリートグライド の中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年04月06日

ミルウォーキーエイト 107ユニットを採用して前年に4年ぶりとなるラインアップ復活を果たした「FLHX ストリートグライド」は、2019年モデルでさらなる進化とカラーチェンジを実施。従来モデルでは、ハーレーの115周年アニバーサリーモデルを含めて全9カラーの豊富なバリエーションが用意されていたが、今回は5パターンに絞り込まれている。
「ビビッドブラック」は、価格が据え置きの299.5万円(税込)で展開。その他のモノトーンカラーも価格は据え置かれ、「ウィキッドレッド」、「ミッドナイトブルー」が304.2万円(税込)。「キネティックグリーン」と「ブルーマックス」が316.9万円(税込)という価格設定だった。
ウルトラからスポットライトやトップケースなどを取り外しシンプルなスタイリングで、ロング&ローのストリート映えするバガースタイルの「FLHX ストリートグライド」は、カスタムベースとしても使いやすいモデルである。
2019年モデルのツーリングファミリーでは、「FLHRXS」、「FLHXS」、「FLTRXS」、「FLTRU」、「FLHTK」、「FLHTKL」の6機種が1,868㏄のミルウォーキーエイト 114ユニットにアップグレードされていた。
本モデルは、前年から採用された1,625㏄のミルウォーキーエイト 107エンジンで、最大トルクは3,250回転150Nmというスペックだ。実用性装備面では、純正ナビゲーションが日本語対応となり利便性が向上している。なお、今回の2019年モデルが「FLHX ストリートグライド」の最終仕様となり再びラインアップから姿を消すことになった。

買替や売る際の買取査定は、2019年式 FLHX ストリートグライド の中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年04月06日

スッキリとしたリア周りでバガースタイルのカスタムベースとしても扱いやすい「FLHX ストリートグライド」。日本国内向けはカタログラインアップから姿を消したが、本国では2020年モデルもカラーチェンジを実施して継続されている。
ベーシックカラーの「ビビッドブラック」は、21,999USドル。「ミッドナイトブルー」、「ブラックデニム」、「バラクーダシルバー」は、22,499USドル。そしてカスタムカラーの「スティレットレッド」と「タヒチアンティール」が23,199USドルで展開された。
エンジンは、クロームカバーで煌びやかな仕上げの1,746cc空冷Milwaukee Eight 107ユニットを搭載する。最大トルクは、カナダ向けが3,250回転で151Nmというスペック。
実用装備面では、最新の安全装備としてライダーサポートシステム「リフレックス・ディフェンシブ・ライダー・システム(RDRS)」が投入されている。本モデル「FLHX ストリートグライド」に関しては、標準装備ではなくオプション扱いて展開。価格は995USドルとなっていた。クルーズコントロールやセキュリティシステム、ABS付きのブレンボ製リフレックスリンクドブレーキシステムは標準装備。
なお2020年の国内ラインアップには、上級グレードの「FLHXS ストリートグライド スペシャル」の姿がある。マシンの心臓部には163Nmの最大トルクを発揮する1,868ccのMilwaukee Eight 114を搭載。最新のRDRSも新たに装備する優れた安全性とハイパワーを兼ね備える純正カスタムバガーモデル。価格は337万5,900円(税込)からとなるが、スペックや装備を考慮すると、本モデルでカスタムに費用をかけるよりも「FLHXS」を純正スタイルで乗るのもアリかもしれない。

買替や売る際の買取査定は、2020年式 FLHX ストリートグライド の中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2023年06月07日

バーチャルイベントで世界同時公開となった2021年モデルだが、「ツーリング」シリーズの国内向けは最終的にトータル7マシンが導入された。その中でも注目のマシンが、世界限定1,500台、日本向けには114台のみとなった「FLH エレクトラグライド リバイバル」だ。1969年の「エレクトラグライド」をモチーフにしたノスタルジックなスタイルが特徴である。台数限定で展開されていく復刻シリーズの「アイコンコレクション」第1号マシンとして展開された特別モデル。
なお本モデル「FLHX ストリートグライド」は、2019年モデルを最後にラインアップから姿を消しているが、本国の「ツーリングシリーズ」2021年モデルではトータル10マシンが用意されており、その中には本モデルの姿もある。前年仕様から以下のアップデートを受けて継続。

・タンクバッジ変更
・カラーチェンジ

メカニカルな部分は従来通りでエンジンスペックの変更もない。排気量1,746ccの大排気量ビッグツイン Milwaukee Eight 107ユニットを搭載。最大トルクは、3,250回転で151Nmに達する。足回りは、フロントに49mmの大径デュアルベンディングブルブフォークを装備。そこに19インチのエンフォーサーキャストホイールとブレンボブレーキで足元を固める。リアはハンドアジャスタブル仕様のプレミアムローサスペンションを採用する。ホイールサイズは18インチで300mmのディスクブレーキを組合せる。
ニューデザインのタンクバッジを装着する車体は、3カラーバリエーションを設定。
「ビビッドブラック」は、北米向けが21,999USドルで据え置き。ニューカラーの「ビリヤードレッド」と「リバーロックグレー」は、22,499USドル。こちらも前年から据え置き価格となっていた。

買替や売る際の買取査定は、2021年式 FLHX ストリートグライド の中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2023年06月07日

2022年モデルの「ツーリング」シリーズ国内向けは、トータル8マシンで展開。ビッグツインの大排気量化はとどまることを知らず、ニューカマーとして登場した「FLHXST ストリートグライド ST」と「FLTRXST ロードグライドST」には、3,500回転で168Nmを発揮する1,923ccのMilwaukee Eight 117エンジンが与えられている。
そして、「FLHXS ストリートグライド スペシャル」と「FLTRXS ロードグライド スペシャル」は、158NmのMilwaukee Eight 114ユニットを搭載する。今や2017年モデルで登場したMilwaukee Eight 107を搭載する国内向け「ツーリング」は、「FLHR ロードキング」のみとなった。
なお「ストリートグライド」シリーズの中でも、ベーシックな存在となる本モデル「FLHX ストリートグライド」は、日本向けが既にラインアップから姿を消しているが本国やカナダ、ヨーロッパでは継続されている。メカニカル構造は従来通りで変更は無く、2022年モデルもカラーチェンジを受けた。
スタンダードカラーの「ビビッドブラック」は、22,249USドルで前年から250ドルの値上げ。ニューカラーは、「ミッドナイトクリムゾン」と「ホワイトサンドパール」の2タイプで、22,824USドル。こちらは、325ドルの値上がりとなった。
ピュアなアメリカンホットロッドバガースタイルを演出するマシンの心臓部は、クロームカバー仕上げ1,746ccのMilwaukee Eight 107エンジン。最大トルクは、3,250回転151Nmというスペックで前年通り。最高出力は、5,020回転で93馬力を発揮する。
最新装備のRDRSはオプション扱いだが、ワンタッチオープンのサドルバッグやクルーズコントロール、インフォテイメントシステムといった快適アイテムが標準装備となっており「ツーリング」シリーズのエントリーマシンとも言えるだろう。

買替や売る際の買取査定は、2022年式 FLHX ストリートグライド の中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2023年06月10日

バッドウィングフェアリングをフォークマウントで装備するバガースタイルの「ストリートグライド」シリーズは、異なる排気量でトータル3モデルを展開している。その中で中間排気量クラスにあたる1,868㏄エンジンの「FLHXS ストリートグライド スペシャル」は、2023年モデルでハーレーの創業120周年記念仕様が用意された。専用デザインのタンクバッジやボディカラー、シートを採用して世界限定1,600台の特別モデルだ。
なおシリーズのエントリーモデル的な存在の「FLHX ストリートグライド」は、日本国内向けラインアップから既に外れているが、本国では2023年式ではカラーチェンジを受けて継続となっている。
ベーシックカラーの「ビビッドブラック」は、21,999USドルで250ドルの値下げ。新色の「アトラスシルバーメタリック」と「レッドラインレッド」は、22,759USドル。こちらは65ドルの値下がりとなった。
搭載するパワーユニットは、既に登場から6年目となったシングルカム8バルブ構造のMilwaukee Eight 107エンジンで継続。最大トルクは、3,250回転151Nmで従来通り。今はビッグツインの中では最小排気量ユニットとなっているわけだが、376kgのツーリングマシンを滑らかに巡行させるに十分以上のパワーを備えている。
ちなみに本国では、同エンジンを搭載してフレームマウント構造のシャークノーズフェアリングを装着する「FLTR ロードグライド」もラインアップされている。重量は388kgで本モデルより12kg重いが、軽快なハンドリングが特徴だ。価格は「FLHX ストリートグライド」と同じなので悩ましい選択肢となるだろう。

買替や売る際の買取査定は、2023年式 FLHX ストリートグライド の中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2023年06月10日