「ストリートグライド」シリーズの最高峰マシンとして君臨する「FLHXSE CVO」だが、2023年モデルでは「ツーリング」シリーズに展開されるベースモデル群とは似ても似つかないようなスタイルで登場。特徴的なディテールとしては以下の内容をピックアップできる。

・ニューデザインフロントフェアリング
・シグネーチャーLEDヘッドライト
・Milwaukee Eight VVT 121 エンジン
・リニューアルサスペンション
・ニューインフォテイメントシステム
・空気圧モニタリングシステム付きホイール

マシンの各部が刷新されており大胆なイメージチェンジを図っているが、まずは新たに採用された心臓部に注目したい。2023年モデルで与えられたエンジンは、ハーレー史上、最大排気量となる121キュービックインチ(1,977cc)のMilwaukee Eight VVT 121だ。
ボア・ストロークが、103.5mm×117.5mmの新設計ユニットで、VVT(可変バルブ機構)を組み込んだ強力なパワートレイン。最大トルクは、僅か3,500回転でピークの183Nmに達する。最高出力は5,020回転115馬力というスペック。
Milwaukee Eight 117世代最終となった2022年式の3,500回転169Nmから大きくパワーアップ。そして重量は従来比で13kg減の380kgとなる。
ビッグツインの大排気量化&ハイパワー化が進むことで懸念される熱対策だが、Milwaukee Eight VVT 121では、ヘッド部分に水冷システムを採用することで必要な冷却性能を確保している。
足回りは、フロントに大径47mmSHOWA製の倒立フォークを装備して、マシンカットされたアルミ鋳造製の19インチコンボキャストホイールを履く。ブレーキは320mmのダブルディスクに4ピストンラジアルマウントキャリパーを組合せる。
リヤサスペンションは純正装備のサドルバッグで隠れているが、デュアルアジャスタブルエマルジョンショックに18インチホイールと300mmのシングルディスクブレーキという構造。
安全装備としては、ABS、RDRS、VHC、TPMS(タイヤ空気圧モニタリングシステム)といった電子制御システムが数多く採用されている。
また快適装備のインフォテイメントシステムも新OS「Skyline OS」を採用して、12.3インチのTFTスクリーン上で各メニューを操作できる。
そして「ストリートグライド」のトレードマークである「バッドウィングフェアリング」は、デザインが刷新された。カウル両サイドにはLEDウィンカーが埋め込まれており、ヘッドライトも形状変更でフロントマスクのイメージが大幅に変更された。
ニューエンジン&ニューデザインで展開された2023年式「FLHXSE CVO」は、2カラーバリエーションを設定し、「ストリートグライド」シリーズ最高級マシンとしてラインアップされている。

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解説記事更新日：2023年07月20日

刷新されたデザインのバッドウィングフェアリングを装着して近未来的な顔立ちへとイメージチェンジが行われた「ストリートグライド」系の頂点マシンが「FLHXSE CVO ストリートグライド」だ。2023年式でエンジンはハーレー史上、最大排気量となる1,977ccの「Milwaukee Eight VVT 121」が与えられた。最高出力は5,020回転で115馬力、最大トルクは3,500回転で183Nmを発生する。
ニューエンジンと最新装備で次世代マシンへとアップデートされた「FLHXSE CVO」は、2023年6月に世界発売された。日本向けに導入されたカラーリングと価格は以下の通り。

・「ダークプラチナ×ピンストライプ」　549万7,800円(税込)
・「ウィスキーニート×レイヴンメタリック」　621万2,800円(税込)

エンジン本体は、いずれのカラーもブラックアウトされているが、エキゾーストパイプやホイールリムは、「ダークプラチナ」がブロンズ仕上げに対して、「ウィスキーニート」はシルバー仕様で、印象が大きく異なる。

メカニカル面では可変バルブタイミング機構を組み込むビッグツインには、空冷大排気量ユニットの悩みどころとなる熱対策として、シリンダーヘッドの一部水冷化された冷却系統が改良されている。
そして、ハイパワーユニットの動力を受け止める足回りは、フロントにショーワ製の倒立フォークを新たに採用。
装備面では、フェアリング内側にインストールされるメーターパネルが大型カラータッチパネルディスプレイに集約されるなど最新エレクトロニックテクノロジーを取り入れた構造へ進化した。

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解説記事更新日：2024年04月25日

ニューデザインのバッドウィングフェアリングとハーレー史上最大の排気量を誇る可変バルブタイミング機構を組み込んだビッグツイン「Milwaukee Eight 121 VVT」を搭載して衝撃的なデビューを飾ったストリートグライドの最高峰が「FLHXSE CVO」である。
デビュー2年目となった2024年式では、カラーチェンジが行われた。カラーバリエーションは2タイプで、以下の内容で展開された。

・新色「カッパーヘッド」(スコーチドクロームトリム) 562万9,800円(税込)
・限定カラー「レジェンダリーオレンジ」(クロームトリム) 651万3,100円(税込)

「カッパーヘッド」に採用されるタンクバッジは前年と同デザインだが、ピンストライプのグラフィックパターンは変更されていた。エキゾーストパイプなどは、スコーチドクロームトリムを採用することで落ち着いたダーティな印象を表現していた。
そして「レジェンダリーオレンジ」は、CVOの誕生25周年を記念するカラーリングで、タンクには「ナンバー1」グラフィックを配する。さらにコンソールインサートには「CVO 25th Anniversary」の文字が刻まれており限定カラーであることを証明する。

カラーリングの他は前年の仕様を引き継いで継続ラインアップとなっていた。
マシンの心臓部は、1,977㏄のMilwaukee Eight VVT 121 エンジンを搭載する。最高出力は5,020回転115馬力で、最大トルクは3,500回転183Nmというスペック。
空気圧モニタリングシステムを搭載する足元には、フロント19インチ・リヤ18インチの個性的なコンボキャストレースホイールを履く。

なお2024年式の「CVO」シリーズでは、専用チューンで126馬力・193Nmまでパワーアップされた「Milwaukee Eight 121 High Output」を搭載する「FLTRXSTSE CVO」が登場。前年から続投となる「FLTRXSE CVO」は、本モデルと同様のカラーチェンジを受けて展開されていた。

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解説記事更新日：2024年03月13日