2022年の3月、大阪モーターサイクルショーでダックス125が発表されました。それはかつてのダックスに瓜二つ。そして2022年7月、その通りのスタイリングでダックス125は発売されました。「ダックス」という名前には聞き覚えのある方も多いでしょう。初代ダックスは50ccと70ccで1969年に発売され、1995年にもダックス50が一度復活しています。
スタイリングはTボーンフレームに前後12インチの小径タイヤ（幅はフロント120+リア130）にアップマフラー、幅広のタンデムシート、丸いヘッドライトなど、ダックスらしいアイコンは健在です。
ただし21世紀のバイクらしく、インジェクション、灯火類はLED、前後ディスクブレーキ、フロントブレーキはABS、チューブレスタイヤ、デジタルメーター、倒立フォーク、キャストホイールなどを装備しています。面白いのはデジタルメーターで、目とまつげのように見えるパネルがスイッチオンでまばたきしてお迎えしてくれます。
エンジンは、空冷4スト単気筒2バルブで、最大出力9.4馬力を7,000回転で発生します。
ミッションは4速、遠心クラッチで後輪に伝えます。クラッチレバーがないため小型限定の普通二輪免許、オートマ限定で運転できます。
カラーリングは《パールネビュラレッド》、《パールカデットグレー》の2色です。
かつてのバイクを、昔のスタイルそのままで復活するよう望む声は大きいですが、なかなか実現しません。そんな中、昔のスタイルそのままで21世紀に復活したダックスは、ホンダの伝統を身にまといつつ、レジャーバイクというジャンルを世に再提示したものと言えます。速く走るのも一人になれるのもバイクの愉しみですが、家族や仲間と気軽にバイクを楽しむ－そんなライフスタイルをダックスは提案しています。こんなバイクが1台家にあるだけで、生活が楽しくなるような気がしてきます。
ちなみに、よく比較されるのが【モンキ－125】ですが、両車には意外な違いがあります。それは、
・ダックスは遠心クラッチ（レバーなし）、モンキーはマニュアルクラッチ
・ミッションはダックスが4速、モンキーは5速
・ダックスはオートマ限定免許で運転可能
・エンジンスペックはモンキーのほうが低速寄り
・デリケートなクラッチ操作がないため、ダックスの1速はモンキーよりハイギヤード
・9.4馬力（7,000rpm）に対し2021年モデルのモンキー125は9.4馬力（6,750rpm）
などで、性格や使用用途によってこれだけの違いが出ています。
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解説記事更新日：2022年07月23日

ダックスフンドをイメージして1969年に発売された親しみやすいフォルムのレジャーバイク「ダックス」のDNAを受け継ぐ新型レジャーバイクが「ダックス 125」だ。デビューモデルとなった2023年式は、当初、2022年7月に発売予定とアナウンスされていたが、新型コロナウィルス感染症の影響や部品供給の遅延によって一時は発売延期となった。しかし、状況の改善により同年9月に発売されたという経緯がある。
JB04型として登場した2023年モデルは44万円(税込)で発売された。用意されたカラーリングは以下の通り。

・「パールネビュラレッド」
・「パールカデットグレー」

T字型のバックボーンフレームにはレトロデザインの「Dax」ロゴ、ホンダウィングマーク、さらに「ST125」のエンブレムも配置されている。
エンジンは空冷OHC単気筒ユニットで、7,000回転9.4馬力というスペック。最大トルクは5,000回転で11Nmを発生する。トランスミッションは、クラッチ操作不要の自動遠心式の4速ギヤボックスを組合せる。
足元は、前後12インチの小径キャストホイールで、フロントサスペンションは倒立フォークを装備するという豪華仕様。さらにブレーキも前後ディスクタイプでクラスを超えた走行性能を誇る構造だ。安全装備としてはフロントABSが標準装備となっているので安心だ。
ノスタルジックな印象を与えるフロントの丸型ヘッドライト、そしてウィンカーはLED仕様とすることで最新モデルらしいファッショナブルなスタイルに仕上げられている。
コンパクトな車体ながらもロングタイプのシートとグラブバーを装備することで、ちょっとしたタンデムはもちろんのこと、ライダーの体格に応じた多様なライディングポジションにも対応する。

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解説記事更新日：2024年04月19日

パイプフレーム剥き出しデザインで胴長スタイルを創り上げる個性的なレジャーバイク「DAX 125」が登場したのは2022年のことだった。1960年代や90年代に販売されていた「ダックス」シリーズのスタイルを踏襲する親しみやすさとレトロなフォルムが特徴的だ。日本国内向けとしてデビュー2年目となる2024年式は、カラーチェンジが行われた。
2023年モデルで展開された「パールネビュラレッド」と「パールカデットグレー」は継続。そしてニューカラーとして「パールグリッターリングブルー」が追加されてトータル3タイプを設定。

メカニカル面のアップデートは無く主要諸元は前年と同じ。
プレスバックボーンのフレームに搭載するエンジンは9.4馬力仕様の123㏄OHC2バルブ空冷シングルユニット。最大トルクは5,000回転11Nmというスペック。トランスミッションはクラッチ操作不要の自動遠心4速リターンを採用する。そのため免許は小型限定2輪のオートマ限定で運転できる。オシャレアイテムのひとつとして女性ビギナーライダーからの支持も熱いだろう。

比較対象としては、同系エンジンを搭載する「CT125 ハンターカブ」が候補に挙がる。アウトドアテイスト溢れるスタイルで、ホイールは前後17インチのワイヤースポークタイプを履く。シート高は800mmで本モデルより25mm高い。オプションアイテムも豊富で純正キャリアを追加することで積載能力をアップすることも可能だ。実用性重視となると「CT125 ハンターカブ」が優れていると感じるかもしれない。

なお2024年式の「DAX 125」は、前年から据え置き価格となる44万円(税込)で販売された。

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解説記事更新日：2024年03月05日