空冷単気筒エンジンを搭載したネイキッドモデル「GB」シリーズは、1980年代の「GB250クラブマン」を第一弾とし上位排気量の「GB400TT」や「GB500TT」とラインアップを展開していったが、いずれも90年代で生産終了に至っていた。それから20年以上の月日を経たのち再び「GB」の名称が復活した。それが、2021年4月に発売されたNC59型「GB350」である。
日常ユースからツーリングに至るまで幅広いシチュエーションで快適なライディングを可能にすることをコンセプトに開発されたロードスポーツマシンだ。
車体はスチール製のセミダブルクレードル型フレームを採用し、パワートレインには空冷4ストロークOHC単気筒の348ccエンジンを搭載。最高出力は5,500回転で20馬力という控えめなスペック。エンジン内部にはバランサー軸のみならずメインシャフト軸上にも追加でバランサーを搭載することで単気筒特有の振動を最小限に抑えつつもロングストロークシングルならではの鼓動感を楽しめるフィーリングにセッティングされている。
トランスミッションは5速リターン式を採用。
足回りは、フロントにインナー41mmの大径仕様の正立フォークを装備。ホイールは19インチアルミを採用しブレーキは310mmディスクに2ポットキャリパーを組合せる。リアはスイングアームにツインショック仕様で18インチホイールを履き240mmディスクと1ポットキャリパーを装備する。ABSは標準装備で前後輪独立制御タイプを採用している。
デビューモデルのカラーリングは、「マットジーンズメタリック」、「キャンディークロモスファイアレッド」、「マットパールモリンブラック」の3バリエーション。レトロでオーソドックスなデザインとマッチしたカラーラインアップを展開した。
機能装備面では丸形のヘッドライトを含め灯火類は全てLEDを採用している。トラクションコントロールやアシストスリッパークラッチといったライダーサポート機構も充実しており、どこか懐かしさを感じさせる趣の中にも最新テクノロジーが詰め込まれた現代のバイクだ。
空冷単気筒のロングセラーマシン、ヤマハ「SR400」が「ファイナルエディション」を発売して多くのライダーに惜しまれていたタイミングでのデビューとなり、今後の人気動向に注目が集まるマシンだ。

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解説記事更新日：2022年01月30日

往年のロードスポーツスタイルを採用して海外マーケットでは「Hiness CB350」として展開されたマシンが、2021年4月に日本国内にも導入。それが本モデル「GB350」だ。
デビューモデルとなった2021年式は55万円(税込)で発売となった。
シーンを問わず馴染みやすいデザインを採用する車体には、OHC2バルブの空冷単気筒エンジンを搭載する。ボア・ストロークが70mm×90.5mmのロングストロークユニットで、排気量は348cc。環境規制の基準強化によって国内中型クラスの空冷モデルが姿を消していく中で、希少で個性的なマシンとなるだろう。最高出力は、5,500回転で20馬力を発揮。最大トルクは3,000回転29Nmというスペックになる。
ライバルとしては、ヤマハからファイナルエディションが展開されたロングセラーモデル「SR400」が台頭する。399㏄の空冷単気筒エンジンは、6,500回転で24馬力を発揮。最大トルクは3,000回転28Nmという仕様。重量は175kgで本モデルより5kg軽い。
なお2021年式の「GB350」は、「マットジーンズブルーメタリック」、「キャンディークロモスフィアレッド」、「マットパールモリオンブラック」の3カラーバリエーションを設定。
フォークブーツを装着して17インチのワイドタイヤをリヤに組合せるスポーティな「GB350S」も並行ラインアップ。こちらは本モデルより4.4万円高の59.4万円(税込)で発売となっていた。

買替や売る際の買取査定は、2021年式 GB350の中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2023年07月06日

20年以上ぶりに「GB」のネーミングが復活するきっかけとなった本モデル「GB350」は、今となっては希少な国内中型クラスの空冷単気筒マシンということもあって多くのライダーを魅了している。2023年モデルでは、デビューから初となるマイナーチェンジを受けて以下の仕様変更が施された。

・排ガス規制適合
・カラーチェンジ

デビュー3年目となるこのタイミングでアップデートを受けた理由は、時代の流れとともに厳しさを増していく環境規制に対応することだった。OHC2バルブ348㏄の空冷ロングストローク単気筒ユニットは、2023年式で令和2年排ガス規制に適合。型式は従来の2BL-NC59型から8BL-NC59型へと変更されている。
エンジンスペックは変わっておらず、最高出力は5,500回転で20馬力、最大トルクは3,000回転29Nmという仕様。カタログ上の燃費性能はWMTCモード値で、リッターあたり41.0kmから39.4kmへダウン。
レトロなスタイリングの中にもLEDの灯火類やABS、トラクションコントロールといった最新装備で安定した信頼性の高い走りを実現するロードスポーツだ。
カラーバリエーションは、「マットパールモリオンブラック」と「マットジーンズブルーメタリック」が継続設定で、ニューカラーとして「パットパールグレアホワイト」が登場。トータル3タイプが用意された。またリアサスペンションのスプリングがブラックに変更されており引き締まったイメージに仕上がっている。価格は56.1万円(税込)で、1.1万円の値上げ。
なお、本モデルをベースにリヤを17インチ仕様に小径化してワイドタイヤを装着し、ハンドルとステップポジションを変更することでスポーティに仕上げた「GB350S」も同じ内容でマイナーチェンジを受けている。こちらは本モデルより4.4万円高の60.5万円(税込)で発売された。

買替や売る際の買取査定は、2023年式 GB350 の中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2023年06月30日