2006年に発売されたER-6f。
ER-5の後継モデルにあたり、同時に発売されたネイキッドモデルのER-6nの派生系フルカウルモデルとして登場、エンジンには水冷4ストロークDOHCパラレルツイン4バルブを搭載。最高出力は72PS、車重は178kgとなっていた。リアサスペンションにはキャスター角が深いのが特徴的なオフセットレイダウンタイプを搭載、また、シート高は790mmと海外仕様のミドルクラスとしては低めの設定となっていた。北米仕様の車名はNinja650R。
2009年には生産拠点をKMT(タイカワサキ)に移してフルモデルチェンジを受け、エンジンマッピングの変更、外観ではヘッドライトを1眼から横2眼へ変更、カウルデザインも全体的に尖を増していた。メーターはアナログからフルデジタルに変更、またラバーマウントを採用して走行中の振動を低減化した。
2012年のフルモデルチェンジではフレームを新設計のダブルパイプペリメター型に変更、スイングアームやタンクの形状も変更され、マスの集中化が図られた。外観は従来からさらに尖ってスポーティな雰囲気を増し、ボディのエアインテークは2つに増加した。
ER-6fとしては2015年モデルを最終型として生産を終了。2016年には後継モデルとしてNinja650が登場している。
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解説記事更新日：2021年07月31日

2006年に発売されたER-6fの初期モデル。
同時に発売されているネイキッドモデルのER-6nをベースにフルカウルモデルとして登場、エンジンには水冷 4ストロークDOHCパラレルツイン4バルブを搭載。最高出力は72PS、車重は178kg。リアサスペンションにはキャスター角が深いオフセットレイダウンタイプを搭載しており、シート高は790mmと足つき良好だった。
カラーバリエーションにはギャラクシーシルバーTYPE2、エボニーの2色を設定。
新車販売価格は£4,895だった。
ちなみにER-6fは北米では性能や外観の殆どを共有しながらロゴやフレームのカラーリングを変更したNinja650Rとして発売されており、北米でのカワサキ Ninjaというネームバリューの高さを感じさせる。
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解説記事更新日：2021年07月24日

カラーチェンジを受けて発売された2007年モデルのER-6f。
カラーバリエーションにはメタリックディアブロブラック、キャンディプラズマブルーの2色を設定。
同年にはABS搭載モデルも登場している。
また、ライバル車ではVツインエンジンを積んだスズキのミドルクラス、カウル付きモデルのSV650Sが挙げられる。最高出力は奇しくもER-6fと同数72.1PS、乾燥重量はSV650SがER-6fより3kg軽い175kgだった。パワーウェイトレシオで2台を比較するとSV650Sは2.42kg/PS、対するER-6fは2.46kg/PSとなり、わずかにSV650Sが優位ではあるものの、約40g/PSの差は走行性に変化を生むことはなかっただろう。
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解説記事更新日：2021年07月26日

カラーチェンジを受けて発売された2008年モデルのER-6f。
カラーバリエーションにはライムグリーン、メタリックディアブロブラックの2色を設定。
ABS搭載モデルも継続して設定されている。
ライバル車には2006年まで販売されていたホンダのフルカウルスポーツ CBR600F4iが挙げられる。最高出力は69PS、乾燥重量は168kgでパワーウェイトレシオを比較するとCBR600F4iは2.43kg/PS、対するER-6fは2.46kg/PSとなり僅差だがCBR600F4iが優っていた。
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解説記事更新日：2021年07月27日

生産拠点をKMT(タイカワサキ)に移してフルモデルチェンジを受けた2009〜11年モデル C型のER-6F。
性能面ではエンジンマッピングの変更が行われ、外観ではフロントマスクは1眼から横2眼の変更、Sugomiデザインとも共通したシャープでエッジの効いたデザインに変貌した。メーターはアナログからフルデジタルに変更し、ラバーマウントの採用で振動の低減化が図られている。
2009年、2010年のモデルチェンジで性能に変わりはなくカラーのみ変更、ABSモデルも継続して設定された。
KMTとして初のグローバルモデルとなったER-6f/nだが他メーカーも含み当時まだ多いとは言えなかったアジア製のモデルは安全性を疑問視するユーザーも多かった。そこでカワサキは明石工場からの熟練スタッフをこれでもかとKMTに送り込み、通常以上の品質管理を徹底したことで、ランニングコストはかかったもののその完成度でユーザーの疑惑を見事に払拭して見せた。
ちなみに本モデルからフルデジタルになったメーターはアナログ派ユーザーからのクレームが舞い込み、2012年にフルモデルチェンジを受けて発売されたE型ではタコメーターのみ別体のアナログ式に戻されていた。
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解説記事更新日：2021年07月26日

フルモデルチェンジを受けて発売された2012〜2015年モデル E型のER-6f。
エンジンや最高出力に変更はなく、フレームを従来のトラス型に近いものから新設計のダブルパイプペリメター型に変更、スイングアームやタンクの形状も変更され、マスの集中化が図られた。フロントマスクはさらに尖ってスポーティな雰囲気を増し、ボディのエアインテークは2つに増加、空気抵抗を考慮して創り上げられていることを感じさせる外観となった。
2013〜15年モデルは性能に変わりはなく毎年カラーのみ変更。
ライバル車としては2011年に海外向けに登場したホンダのCBR600F PC41型が挙げられる。国内販売はされていないが海外では人気が高く、デチューンしたCBR600RRのエンジンを搭載し、最高出力は100PS、装備重量は206kgとなっており、パワーウェイトレシオで比較するとCB600Fは2.06kg/PSでER-6fが2.9kg/PS。ほぼ1kgの差でCBR600Fが優っており、CBR600RR譲りのエンジンに軍配が上がった。
2016年にフルモデルチェンジを受け、以降は車名が北米仕様と統一したNinja650に変更されている。
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解説記事更新日：2021年07月26日