英国の名門・トライアンフ初の3気筒エンジン搭載ミドルスポーツとしてデビューし、瞬く間に世界中で大ヒットを飛ばしたデイトナ675の兄弟車として誕生したのが、2007年9月販売開始となったStreet Triple（ストリートトリプル）。
上位クラスのスピードトリプル同様の丸目2灯ヘッドライトを採用し、デイトナ675と共通のフレームに107PSの中低速トルク重視型エンジンを搭載。デビューから10年以上を経た現在でも人目を惹くルックスもさることながら、ヒュルヒュルとしたメカニカルノイズとゼロスタート時からのパンチが利いた鋭い加速力が自慢となっております。トルクフルでパワフルなエンジンに加え、思わずヘルメットの下で微笑んでしまうほど高いコーナリング性能、デイトナ675よりもアップライトで快適なライディングポジション。ヤマハ・MT-09が国産3気筒モデルとして復活する下地を作ったきっかけであり、2000年代屈指の名車のひとつと言っても過言ではありません。
日本市場でも好調なセールスを記録し、中古バイク市場ではそれなりの流通台数があるものの、660ccモデルが現行として販売されていることもあって年式相応の相場状況を形成しております。状況的には安定傾向にあり、言ってしまえば思い立った時が売り時と言えるでしょう。弊社ではモデルイヤーによる違いが分かる査定スタッフが買取査定を担当し、オーナー様ご所有のストリートトリプルを最新相場に適した買取価格でご期待にお応えすることをお約束いたします！

解説記事更新日：2020年10月14日

トライアンフが手掛けるミドルクラスSSの「デイトナ675」をストリートファイターネイキッドに仕立てたニューマシンが2008年ラインアップに展開された。それが本機「ストリートトリプル」だった。1994年から販売されている「スピードトリプル」の弟的存在とも言えるマシンだ。デビューモデルは2007年9月に以下のカラーバリエーションで発売された。

・「フュージョンホワイト」　7,999ドル
・「ジェットブラック」　7,999ドル
・「ルーレットグリーン」　7,999ドル

シーンや乗り手を選ばず馴染みやすいブラックとホワイトに加えて、スポーティでビビッドなイメージのグリーンというトータル3タイプが用意された。
マシン構造は、アルミ製のツインスパーフレームに675ccのDOHC水冷トリプルユニットという組み合わせ。スペックは、最高出力が11,700回転106馬力仕様で、最大トルクは9,100回転で69Nmを発生する。フレーム構成はベースマシンの「デイトナ675」と変わりないが、出力に関しては17馬力低いセッティングとなっていた。
足回りは、カヤバ製の41mm倒立フォークをフロントにセットして、リヤも同じくカヤバ製のアジャスタブルモノショックを両持ちアルミ製スイングアームに接続する。ブレーキはトリプルディスクにニッシン製キャリパーで必要十分な制動力を確保していた。
上位排気量の「スピードトリプル」と比較すると乾燥重量は22kg軽い167kgで、シート高は15mm低い800mmジャストとなっているので、ハイパフォーマンスネイキッドに乗りたいけれどもマシンサイズが気になるというライダーにはちょうど良い大きさかもしれない。

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解説記事更新日：2024年10月14日

新たなミドルクラスロードスポーツとして前年に展開された本機「ストリートトリプル」だが、2009年ラインアップには早くも上級グレードの「R」モデルが設定された。
フルアジャスタブルサスペンションキットを前後に装備してラジアルマウントフロントブレーキを採用。さらにディメンジョンも変更されていて、ホイールベースは本機より5mmショートの1,390mmとなっていた。サーキットユースも想定した仕様で、さらなるパフォーマンスを求めるライダーをターゲットにした上級モデルということになる。
なおデビュー2年目となったエントリーモデルの本機「ストリートトリプル」の2009年式に目立った変更ポイントは無く、キャリーオーバーで続投。北米向けに展開されたカラーリングと価格は以下の通り。

・継続「フュージョンホワイト」　8,699ドル
・継続「ジェットブラック」　8,699ドル
・継続「ルーレットグリーン」　8,699ドル

カラーバリエーションは前年と同じ3タイプで継続されたが、価格に関しては前年比で700ドルの値上げが実施された。
マシンの心臓部は、スーパースポーツ「デイトナ675」のユニットをベースにする675㏄の水冷DOHC並列3気筒エンジン。最高出力は11,700回転106馬力で、最大トルクが9,100回転69Nmというスペック。燃料供給系統はベースマシンと共通の44mmのインジェクションだったが、出力はセッティングが異なっていて「デイトナ675」が12,500回転125馬力・11,750回転72Nmのハイスペック仕様だった。

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解説記事更新日：2024年10月14日

カウルレス丸型2灯式ヘッドライトが個性的な表情を見せるトライアンフのロードスポーツ「ストリートトリプル」は、デビュー3年目を迎える2010年式で最初のカラーチェンジが行われた。カラーバリエーション数は3タイプで増減なしだが、そのうちの1色が新色へ入れ替わっている。展開されたカラーリングは以下の通り。

・継続「フュージョンホワイト」　8,899ドル
・継続「ジェットブラック」　8,899ドル
・新色「トルネードレッド」　8,899ドル

2008年式のデビュー時から設定されているブラックとホワイトは継続。そして従来のグリーンが廃止となって、新たに鮮烈な印象のレッドが加わった。価格に関しては、北米仕様が前年から200ドルアップとなった。
メカニカル面のアップデートは無いため、主要諸元は変わっていない。
車体はミドルクラススーパースポーツ「デイトナ675」譲りのアルミ製ツインスパーフレームを採用して、そこに675㏄の106馬力水冷トリプルユニットを組合せる。最大トルクは9,100回転で69Nmを発生する。ちなみに上級グレードでフルアジャスタブルサスペンションを装備する「ストリートトリプル R」もエンジンスペックは同じだった。
本機はエントリーグレードというポジションのため、フロントサスペンションはカヤバ製の41mm倒立フォークを装備しているが調整機能は付いていない。リヤに関してはプリロードの調整のみ可能なカヤバ製のモノショックがセットされていた。
ブレーキは、フロントが308mmのダブルディスクにニッシン製2ピストンスライディングキャリパーをセット。リヤは220mmのコンパクトディスクにニッシン製シングルピストンキャリパーという構造だった。

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解説記事更新日：2024年10月14日

2011年のトライアンフ「ロードスター」カテゴリは、フラッグシップのストリートファイター「スピードトリプル」がモデルチェンジを実施。トレードマークだった丸型2灯ヘッドライトは異形5角形2灯式へ変更することで大胆なイメージチェンジが行われた。
フレームの変更やエンジンセッティングの見直しなどで各部の改良が進みポテンシャルアップした次世代マシンへと移行していた。なお、同カテゴリのエントリーモデルに位置する本機「ストリートトリプル」の2011年式は、メカニカルや車体デザインなどのアップデートもなくカラーチェンジのみで継続ラインアップされた。カナダ仕様は以下のカラーバリエーションで展開された。

・新色「スコーチッドイエロー」
・新色「ネオンブルー」
・新色「ファントムブラック」
・新色「ディアブロレッド」
・新色「クリスタルホワイト」

カラーリングは前年の3タイプから5タイプまで増強されていた。ブラック・ホワイト・レッドは従来からラインアップされているが、色味は変更されているのでニューカラーとなる。また新たにブルーとイエローが設定された。そのイエローは過去に「タイガー 1050」や本機のベースマシン「デイトナ675」にも採用された「スコーチッドイエロー」だった。こちらは日本にも限定50台の99万7,500円(税込)という価格設定で導入された。

メカニカルは従来通りなので主要諸元は前年から変わっていない。
パワーユニットには、675ccのミドルサイズ水冷DOHC並列3気筒エンジンを搭載。最高出力は11,700回転で106馬力を発生する。最大トルクは9,100回転69Nmというスペック。乾燥重量は167kgと軽くシート高も800mmなので、扱いやすいサイズと軽快なフットワークでマシンを駆る楽しみを存分に味わえるロードスポーツだ。

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解説記事更新日：2024年10月14日

2008年のデビュー以降、カラーチェンジのみで目立ったアップデートが無かったミドルクラスロードスポーツ「ストリートトリプル」は、2012年式で仕様変更が行われた。適用された変更ポイントは以下の通り。

・ヘッドライトデザイン変更
・カラーチェンジ

前年に「ロードスポーツ」カテゴリのフラッグシップとなる「スピードトリプル」がモデルチェンジを受けて異形5角形2灯式の新型ヘッドライトを採用したが、2012年モデルでは本機にも同デザインのライトへ変更された。フロントマスクは、よりアグレッシブかつ近代的な表情となって新たなトライアンフのアイコンになるだろう。さらにカラーチェンジも行われたことで印象は大きく変化している。本国イギリス向けに展開されたカラーバリエーションと価格は以下の通り。

・新色「インペリアルパープル」　6,849ポンド
・継続「ファントムブラック」　6,849ポンド
・継続「クリスタルホワイト」　6,849ポンド

カラーパターンは前年の5タイプから3タイプへ縮小。ベーシックカラーのブラックとホワイトは継続で、新色のパープルが展開された。
ヘッドライト形状とカラーリングの他に変更ポイントは無いので、エンジンスペックや足回り構成など主要諸元は前年と同じである。
アルミ製のツインスパーフレームに搭載するユニットは、675㏄のミドルクラス水冷トリプルで11,700回転106馬力というスペック。最大トルクは9,200回転で68Nmを発生する。
足回りは、前後カヤバ製の高性能サスペンションキットを装着して17インチアルミキャストホイールとトリプルディスクブレーキで固めることで優れたコントロール性能を発揮した。
ミドルクラスのハイパフォーマンスロードスポーツとして2008年デビューを果たした「ストリートトリプル」だが、2012年式が最終仕様となって、翌2013年からは「ストリートトリプル 85」が日本向けに導入された。

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解説記事更新日：2024年10月14日