ロケット3 TFC【2019~20年】毎週更新の買取査定相場
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ロケット3 TFC【2019~20年】 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは黒となっています。
ロケット3 TFC【2019~20年】 買取査定に役立つ車両解説

- ブラック
- 当時の新車価格
- 税抜 295.5万円 (税込325万円)
- 現在の上限買取相場指標
-
278.5万円
- 現在の平均買取相場指標
-
278.5万円
- 上限参考買取率
- 94.3%
- 平均参考買取率
- 94.3%
2004年に初代ロケット3(ローマ数字表記でロケットIII)が誕生したとき、2,294ccという世界最大の市販バイク用エンジンを搭載したその存在は、バイク業界に「そこまでやるのか」という驚きをもたらした。巨大な3気筒が生み出す圧倒的なトルク、シャフトドライブ、240mmという非常識なリアタイヤ幅——すべてが「最大であることそのもの」を目的とした設計で、初代はまさにパワークルーザーというジャンルの象徴的存在となった。以来15年、後継モデルの噂と否定を繰り返しながら、2019年1月のディーラーカンファレンスで突如ステージ上を走る車両の写真がSNSに流出し、世界中のファンが色めき立った。その正体がロケット3 TFC——「TFC」はTriumph Factory Custom(トライアンフ・ファクトリー・カスタム)の略称だった。
TFCとはトライアンフ社内のカスタム部門が手がける最上位限定モデルラインであり、その第1弾は2014年のTFCボバーとスクランブラーの発端から、2018〜2019年にかけてスラクストンTFC、そして本機ロケット3 TFCという流れで展開された。各モデルはプレミアム素材と特別な仕様を盛り込み、「市販車の最高峰」を体現するシリーズとして位置づけられている。ロケット3 TFCはシリーズ第2弾として世界750台限定で生産され、発表後ほどなくして全台が完売となった。
ロケット3 TFCの核心は、先代の2,294ccから164cc拡大された2,458cc水冷DOHC4バルブ縦置き並列3気筒エンジンである。ボア×ストロークは110.2mm×85.9mmで、先代の101.6mm×94.3mmからよりショートストローク寄りの設計へと改められた。軽量チタン製インテークバルブ(先代比40%の軽量化)の採用によって高回転への追従性が向上し、マシン加工フィンを施したアッパー・ロワークランクケース、ドライサンプ+一体オイルタンク設計で潤滑系もゼロから再構築された。最終的にホモロゲーション後のスペックは発表時の数値を大幅に上回り、182ps(7,000rpm)・225Nm(4,000rpm)を達成。このトルク値は当時の市販バイク世界最大値であり、先代比約20%のパワーアップかつ近傍のライバル比で約70%増という圧倒的な数値だ。
フレームはアルミニウム製フルフレームへと刷新され、エンジン自体をストレスメンバー(構造部材)として活用する設計によって大幅な軽量化を実現。先代ロケット3から44.5kg(14%)を削いだ乾燥重量290kgは、このクラスの常識を塗り替えるものだった。アルミキャスト製シングルサイドスイングアームにはシャフトドライブを収め、視覚的なクリーンさとドライブの無調整性を両立させている。サスペンションはフロントにShowa製47mm径倒立フォーク(コンプレッション・リバウンド調整式、トラベル量120mm)、リアにはリモート油圧プリロードアジャスター付きのShowa製ピギーバックリザーバーモノショック(トラベル量107mm)を採用。ブレーキはフロントに320mmツインディスク+Brembo M4.30 Stylema 4ピストンラジアルモノブロックキャリパー、リアに300mmシングルディスク+Brembo M4.32 4ピストンモノブロックキャリパーという最高峰の構成で、さらにBrembo製ラジアルマスターシリンダーとスパン・レシオ調整式MCSレバーをフロント・クラッチ双方に採用する。タイヤはフロント150/80R17・リア240/50R16で、17インチ20スポークキャストアルミホイールとの組み合わせがTFCらしい精悍なシルエットを形成する。シート高773mm、乾燥重量290kg(公称値)。
外装はすべてカーボンファイバー製で、フロントフェンダー、フライスクリーン、ドライブシャフトカバー、ヒールガード、タンクストラップ、サイレンサーエンドキャップ、エキゾーストヒートシールドが軽量化と質感向上を両立させる。エキゾーストはシリンダーヘッドから流れるように曲げられた3イントゥ1ハイドロフォームヘッダー管に、TFC専用Arrow製カーボンエンドキャップ付きサイレンサー2本がスタック状に並ぶ独自のレイアウト。このビジュアルこそがロケット3 TFCを見た瞬間に「普通のバイクではない」と感じさせる最大の要素だ。電子制御面ではコーナリングABS、トラクションコントロール、4種のライディングモード(ロード・レイン・スポーツ・ライダーカスタム)、Triumph Shift Assist(アップ/ダウン対応クイックシフター)、ヒルホールドコントロール、クルーズコントロール、キーレスイグニッション、TPMS、USBソケットを標準装備し、第2世代TFTカラー液晶メーターがライダーに必要な情報を集約して提供する。
2,458ccという排気量を持つ「パワークルーザー」という括りでロケット3 TFCに対峙できるライバルは、事実上ほとんど存在しない。最も近いキャラクターを持つドゥカティ ディアベル1260S(2019年当時)は1,262cc・159ps・129Nmというスペックで、スポーティな車体設計と軽快なハンドリングで高い評価を得ていたが、排気量は半分以下・トルクは100Nmほど下回る。BMWのK1600シリーズは水平対向6気筒160psという多気筒の壮快さで独自の存在感を放つが、こちらも1,649ccでロケット3 TFCの排気量圧倒的優位には及ばない。ヤマハのVMAX(2009〜2016年製造)は1,679ccのV4で179psを発揮した歴史的なパワークルーザーだが、そのモデルはすでに生産終了していた。つまりロケット3 TFCがデビューした2019年時点で、「世界最大排気量・世界最大トルク」というカテゴリーの頂点を争う直接のライバルは存在せず、トライアンフは自ら独自のクラスを作り上げていた。
ディアベル1260Sとの実走比較では、コーナリングの鋭さと車体の軽快さでイタリアンが上回る一方、発進から中間域にかけての怒涛のトルクとシャフトドライブのスムーズな駆動感、そして「2,458ccが奏でる3気筒サウンドと振動」という体験の深さではロケット3 TFCが独自の世界を確立している。兄弟車として同年デビューしたロケット3 RおよびGTはTFCと同じエンジン・フレームを共有する市販版で、TFCが先行展開した新世代アーキテクチャーを引き継ぐ「量産版ロケット3」として位置づけられる。
2019年:1月のトライアンフ社内ディーラーカンファレンスで流出写真により存在が発覚し、5月に正式スペック公開。当初のメーカー発表値は168ps・221Nmだったが、最終ホモロゲーション後のスペックは182ps・225Nmへと大幅上方修正された。12月より納車開始で、全750台完売。カラーはカーボンブラック×マットカーボンブラックの専用ツートーンのみ。
2020年:TFCとしての表記年式が2020年モデルとして継続登録されている製品もあるが、実質的に新規の変更はなく、2019年末からの製品の引き渡し完了年として扱われる。同年、量産仕様の「ロケット3 R」と「ロケット3 GT」が正式発表・発売開始となり、TFCが切り開いた2,458cc新世代プラットフォームが市場に広く提供されることとなった。
750台という限定台数のうち北米向けが225台、残り525台が欧州・アジアその他に分配された。日本への正規輸入台数は少数に限られており、現在の中古市場では極めて希少な存在だ。新車価格は英国で25,000ポンド、米国で29,000ドルという2019年当時としても非常に高い設定にもかかわらず発表後ほどなく完売となったことが、このモデルの特別性を物語っている。全台にシリアルナンバー入りプレート・ニック・ブルーアCEO署名入り証明書・専用ビルドブック・レザーリュックサック・専用バイクカバーが付属しており、これらのオーナーズパックが揃った個体は状態証明としても価値がある。現在の中古市場では程度の良い個体が新車価格を上回る価格で取引されることもあり、「乗れるコレクターズアイテム」としての評価が確立されつつある。
ロケット3 TFCは、数値で語られる以上の存在だ。182psと225Nmという途方もないスペックは確かに魅力だが、このバイクの本質は「2,458ccという正気ではない排気量を持つ3気筒が、いとも自然にパワーを解き放つ体験の豊かさ」にある。4,000rpmで最大トルクが訪れる特性は、スロットルをほんの少し開けるだけで行き先を変えるほどの力が湧き出すことを意味し、その感覚はスポーツバイクの爆発的な高回転加速とも、ハーレーの低速ドコドコとも、まったく異なる第三の世界だ。先代比44.5kgの軽量化によって「重くて鈍い」というクルーザー的先入観を覆した取り回しの改善も、このモデルを単なる「スペック番長」ではなく本気で走れるマシンへと昇華させた要因だ。750台という限定生産数と、ニック・ブルーアの署名入り証明書が示すとおり、トライアンフが全力で「究極の一台」を作ろうとした意志が全身から伝わってくる。後に市販されたロケット3 R/GTが「普通に乗れる傑作」として高く評価されることになるのも、このTFCがパイオニアとして切り開いた設計的遺産あってこそだ。
| 車名/型式/年式 | Triumph Rocket 3 TFC / YBG12型 / 2019〜2020年 |
|---|---|
| 発売年月 | 2019~2020年 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | (全長)2,500 (全幅)886 (全高)1,066 (乾燥重量)290kg |
| シート高・最低地上高(mm) | (シート高)773mm (最低地上高)140mm |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 水冷DOHC4バルブ縦置き並列3気筒2,458cc・182ps(7,000rpm) |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル・ライドバイワイヤ式フューエルインジェクション・19リットル |
| 新車販売価格 | 新車価格 3,250,000円(税込) |
| ジャンル | 水冷3気筒 | クルーザー アメリカン | ドラッガースタイル | 240mm~極太タイア標準バイク | Triumph ロケット シリーズ |
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 ロケット3 TFC【2019~20年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年4月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年04月17日
【状態別の買取相場】 ロケット3 TFC【2019~20年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年4月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
278.5万円
278.5万円
1台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
※データ更新:2026年04月17日
【走行距離別の買取相場】 ロケット3 TFC【2019~20年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年4月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
| 0〜4999km | 最高 | 278.5万円 | 1台 |
| 平均 | 278.5万円 | ||
| 最低 | 278.5万円 | ||
![]() |
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※データ更新:2026年04月17日
【カラー別の買取相場】 ロケット3 TFC【2019~20年】
- ■
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年4月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ | 278.5 万円 | 1台 | ![]() |
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※データ更新:2026年04月17日
【実働車の取引価格帯】 ロケット3 TFC【2019~20年】
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年4月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年04月17日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
ロケット3 TFC【2019~20年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年04月17日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | ロケット3 TFC【2019~20年】 | 278.7万円 | 6.8点 | YBG12J5L | 2,947km | ■ |
|---|
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています





04月25日〜05月01日