1リッター越えの大型バイクと聞いて、一般の方が真っ先に連想するのはハーレーダビッドソン製クルーザーの数々ですが、そんな概念に真っ向から勝負を挑んだのが、英国の老舗・トライアンフが2003年9月にリリースしたROCKET3（ロケット3）。
排気量2,294ccという大排気量の水冷3気筒エンジンを搭載し、全世界の度肝を抜きました。最大の特徴はなんと言ってもその怒涛のトルクで、20.4kg-mは文句なしに市販量産車ナンバーワン。300kg超えの車体重量をどこ吹く風、とばかりにアイドリング状態から推し進めるほどパワフルで、ゼロスタートからの加速はまさにロケットそのもの。元々は1998年から企画されていた「ハーレー・ウルトラグライド、ホンダ・ゴールドウイングを超えるクルーザー」から生まれたマシンですが、2002年にヤマハが排気量1,670ccのロードスターウォーリアを、対抗するホンダがVTX1800をリリースしたことでさらに強化することに。結果として、同じ水冷エンジンでもライバル達のV型2気筒・4気筒エンジンではなく、トライアンフのアイデンティティとも言える3気筒の限界に挑戦し見事にクリアしてみせました。日本市場ではあまり出回ることがないものの、低回転域でのトルク強化と扱いやすさを重視したロケット3ツーリング、快適性やカラーバリエーションを重視した2006年リリースのロケット3クラシック、2007年リリースのサドルバッグ&フロントシールド装着モデル・ロケット3ツアラー、最高出力146PSを誇るシリーズ最強モデルのロケット3ロードスターという派生モデルも。2019年には車体重量を40kg軽くし排気量を2,458ccまで高めた2代目がデビューし、マッスルクルーザー界での地位を不動のものとしつつあります。
現在の中古バイク市場においては、平均で100万円前後というのが相場状況でしたが、2019年に2代目のデビューが公表されて以降は値下がり傾向。ピーク時であった2017年と比べると約3割減少という状況であり、大幅下落する前の今が売り時となっております。弊社パッションでは、国内外の大型クルーザー市場に精通するベテランスタッフが買取査定を担当することにより、日本市場のみならず海外市場をも視野に入れることで業界最高値の高額買取を実現。程度状況にも左右されますが、ロケット3オーナー様にご満足いただける買取価格をご提示することが可能です。世界最大排気量を誇るモンスターマシンだけに、高く売りたいと思われるのは至極当然のこと。2代目への乗り換え検討中のオーナー様も含め、お気軽にご相談いただければ幸いです。

解説記事更新日：2021年03月28日

クルーザータイプのマシンと言えば、アメリカのバイクメーカー「ハーレー・ダビッドソン」が展開する大排気量Vツインエンジンにロー&ロングのスタイルというイメージが強いが、欧州メーカーのトライアンフは2004年にその常識を覆すかのようなマシンを展開。それが本機「Rocket Ⅲ」だった。デビューモデルとなった2004年式は以下のカラーリングと価格でデビュー。

・「ジェットブラック」　11,999ポンド
・「カールディナルレッド」　11,999ポンド

チューブラスチール製ツインスパインフレームに搭載するパワーユニットは、ボア・ストロークが101.6mm×94.3mmのDOHC4バルブ水冷並列3気筒エンジン。排気量は当時の量産モデル史上最大となる2,300㏄だった。そしてトライアンフとしては初となる縦置きレイアウトでマウントする強烈なインパクトを放つ心臓部。最高出力は5,750回転142馬力というスペック。そして最大トルクだが、僅か2,500回転で200Nmという驚異の数値に到達してしまう。スロットルを開ければ一瞬でピークトルクに達するという怒号の加速性能を与えられていた。
そのパワーユニットの動力はシャフトドライブを介してリヤの16インチホイールに伝達される。タイヤサイズは240mm幅のファットタイプで優れた直進安定性を確保していた。フロントタイヤは17インチだが150mm幅の極太仕様。ブレーキもフロントが320mmのダブルディスクで、リヤも300mmオーバーの316mmディスクを装備することで、乾燥重量320kgの超ヘビー級マシンをコントロールする。

買替や売る際の買取査定は、2004年式 Rocket Ⅲの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年08月18日

2,300ccという巨大な水冷トリプルパワーユニット搭載してクルーザーカテゴリの常識を覆した「Rocket 3」は、量産モデル史上、最大排気量のオートバイとして発売された。デビュー2年目を迎えた2005年式はカラーチェンジを受けてラインアップを継続。北米仕様で用意された

・継続「ジェットブラック」　15,990USドル
・継続「カールディナルレッド」　15,990USドル
・新色「グラファイト」　15,990USドル

従来からのブラックとレッドは継続で、あらたにガンメタが追加されてトータル3カラーバリエーションへラインアップの増強が実施された。
エンジンは5,750回転で142馬力の最高出力を発生する縦置きレイアウトのビッグトリプルとなる。最大トルクは2,500回転200Nmという強烈なスペックだ。ちなみにアメリカンクルーザーの王道マシンでハーレーの「FLHTCUI ウルトラクラシック」は、1,449㏄空冷Vツインで3,100回転114Nmだった。

本機の足回りは、フロントに43mm径の倒立フォークを装備して17インチキャストホイールを履く。リヤはスイングアームにプリロード調整式のクロームスプリングタイプツインショックをセット。ブレーキはスポーツモデル顔負けの320mmダブルディスクと4ピストンキャリパーをフロントに採用して、リヤも316mmの大径ディスクと2ピストンキャリパーという構造だった。

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解説記事更新日：2024年08月18日

強烈なインパクトを与える存在感で世界のバイクシーンに衝撃を与えたトライアンフの「Rocket Ⅲ」だが、デビュー3年目を迎える2006年式新たなバリエーションモデルが設定された。プルバックハンドルやリバースコーン形状のトリプルマフラー、フットボード仕様のステップなどを採用する「Rocket Ⅲ クラシック」だった。
ニューモデルの登場で2タイプ構成となった「Rocket Ⅲ」シリーズだが、スタンダードタイプとなる本機「Rocket Ⅲ」は、以下のアップデート受けて継続ラインアップ。

・新色追加
・ブラックフィニッシュエンジン採用
・ファクトリーカスタムペイント仕様設定

変更ポイントはデザイン面のアップデートとなっていた。エンジン本体は従来のシルバー仕上げからブラックアウトされたことでマシン全体が引き締まった印象にイメージチェンジ。カラーリングは従来の3タイプから以下の4タイプへ増強されていた。

・新色「スコーチドイエロー」15,990USドル
・継続「ジェットブラック」　15,990USドル
・継続「カールディナルレッド」　15,990USドル
・継続「グラファイト」　15,990USドル

これまでは、ブラック・ガンメタ・レッドというシックな印象のカラーリングが用意されていたが、2006年式ではビビッドな新色としてイエローが登場。鮮烈でポーティなイメージに仕上がっていた。価格はUSモデルが据え置きの15,999ドルとなる。

メカニカルに関しては、変更ポイントは無く主要諸元は前年通り。
スチール製のダイヤモンドタイプフレームにマウントされる2,300㏄の大排気量ユニットは、トライアンフらしい水冷トリプル構造。縦置きレイアウトで設置されるエンジンは、最高出力が5,750回転142馬力で、最大トルクは2,500回転200Nmというスペックだった。

買替や売る際の買取査定は、2006年式 Rocket Ⅲの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年08月18日

2007年式の「Rocket Ⅲ」シリーズは、前年に登場したニューマシンをベースにしたバリエーションモデルがデビュー。フロントの大型シールドやパッセンジャー用バックレスト、サドルバッグといったツーリングアイテムを標準装備する「Rocket Ⅲ ツアラー」だった。このニューモデルが設定されたことでシリーズは、本機「Rocket Ⅲ」、「クラシック」、「クラシック ツアラー」のトータル3機種までラインアップの充実化が進んでいる。
その中でベーシックなエントリークラスとなる本機「Rocket Ⅲ」は、カラーチェンジが行われた。北米仕様として用意されたカラーリングと価格は以下の通り。

・新色「ファントムブラック」　14,999ドル
・新色「マルベリーレッド」　14,999ドル

デビュー時から展開されていたブラックとレッドだが、どちらも色味が変更された新色となっていた。価格は前年比で1,000ドルの値下げが行われた。

メカニカル部分に変更は無いので主要諸元も従来通りとなる。
トライアンフとしては初採用となった縦置きマウントの心臓部は、2,294ccの大排気量DOHC水冷並列3気筒ユニット。インジェクション仕様のエンジンは、最高出力が6,000回転142馬力というスペック。最大トルクは、2,500回転で200Nmを発生する。手元スロットル少し開けば、あっという間にピークトルクに到達する怒号のスタートダッシュ仕様。
高出力エンジンの動力はトランスミッションの5速ギヤボックスとドライブシャフトを介して、リヤの240mm幅16インチファットタイヤに伝達される。

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解説記事更新日：2024年08月18日

2008年の「Rocket Ⅲ」シリーズには、2006年デビューの「クラシック」に続く第2のバリエーションモデルが導入された。大型のフロントスクリーンに単眼式ヘッドライトを組合せ、ハードタイプのサドルバッグ、180mm幅のスリムタイヤなど各部に専用ディテールを採用することで長距離移動時の快適性を追求する「ツーリング」だった。エンジンスペックも変更されていて、最高出力は142馬力から108馬力までダウンしているものの最大トルクは200Nmから204Nmで高められていた。このニューマシンの追加で2008年式の日本向け「Rocket 3」は、トータル3マシン構成へと増強。
なおベーシックモデルという位置付けになった本機「Rocket 3」は、カラーチェンジを受けて展開。英国仕様が以下のカラーリングと価格で販売された。

・継続「ファントムブラック」　11,999ポンド
・新色「クラレット」　11,999ポンド

バリエーション数は2タイプで従来通り。カラー系統もブラックとレッドで変わっていないが、レッドは色味が異なる新色となっていた。

カラー変更の他にアップデートポイントは無く、主要諸元も前年と同じ。
大容量ラジエターが強烈なインパクトを放つ2,294cc水冷トリプルユニットは、6,000回転で142馬力の最高出力を発生する。最大トルクは2,500回転200Nmというモンスターマシンだ。足元はフロントが150mm幅の17インチで、リヤは240mm16インチのファットタイヤで固め、優れた走行安定性を可能にしていた。

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解説記事更新日：2024年08月18日

バリエーションモデルの展開で豊富なラインアップへと成長してきたメガクルーザー「Rocket Ⅲ」だが、最もベーシックなグレードのなる本機はデビュー6年目を迎える2009年式が最終仕様となった。カラーリングやメカニカルは前年モデルのキャリーオーバーで継続されたので主要諸元に変更は無かった。北米向けに展開されたカラーと価格は以下の通り。

・継続「クラレット」　15,399ポンド
・継続「ファントムブラック」　15,399ポンド

デビュー時点で、量産モデル史上最大排気量のエンジンを搭載するクルーザーということで世界のバイクシーンを震撼させた本機は、2,300㏄の水冷トリプルユニットを採用する。クルーザーと言えば大排気量のVツインエンジンのイメージが強いだけにトライアンフの水冷トリプルが超大型エンジンを載せたという点も話題をさらった要因だった。スペックは、最高出力が6,000回転142馬力仕様。最大トルクは2,500回転で200Nmを発生する。マシン右サイドにレイアウトされるエキゾーストパイプは2本が右出して、1本は左サイド出しという構造。ビッグエンジンを冷却すべくマシン前方に設置されるラジエターも巨大だ。動力の伝達はシャフトドライブ経由でリヤの240mmタイヤに伝えられるという、マシン各部のサイズも巨大な心臓部に見合う構成。

なお2004年に衝撃的なデビューを飾った「Rocket Ⅲ」だが、ベーシックな本機は2009年式が最終。以降は、2020年モデルでアラビア数字をモデル名に採用して2，458㏄エンジンを搭載する「Rocket 3 R/ブラック」が登場した。

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解説記事更新日：2024年08月18日