XT1200Zスーパーテネレは2010年に発売されました。「テネレ」とはアフリカにある砂漠の名前で、文字通り広大な平野を駆け回る用途に作られています。ヤマハのオフ車作りは頑丈なことで有名で、第1回目のパリダカラリーでは【XT500改】でワンツーフィニッシュという快挙を成し遂げています。
テネレはアドベンチャーバイクに分類されますが、そのカテゴリには珍しく「くちばし」を持たず丸みを帯びたスタイリングが特徴です。
他には、
・水冷270度クランク並列DOHCエンジン
・フロント倒立+リアモノサス
・車幅を抑えるサイドラジエター
・ABS、トラクションコントロールなどを装備
・スポークホイールながらチューブレスタイヤ装着
などが特徴です。
2010年から13年まではカラーリングの変更が行われました。
14年にマイナーチェンジ、最大出力が2馬力、最大トルクが0.3kgfアップしています。
17年にもマイナーチェンジ、グラフィックとカラーリングが変更されSuper Ténéré ES Adventure Touringの名称に変更されています。
14年のマイナーチェンジで、エレクトロニクスを充実させた上位機種の【XT1200ZE】が発売され、1200Zはスポーツ走行としての位置づけがなされました。日本への逆輸入は14年式までです（ZEは継続輸入）。
なおY’s GEARなどでサイドケースやアンダーガード等が販売されていますので、アドベンチャーモデルとしての発展性は、両車ともあまり変わらないと言えます。
テネレに実際に乗ってみると、サスがとても柔らかく、ぐっと沈みます。がそのあとは芯がって踏ん張る印象です。ハンドルは比較的近くて幅があり、オフで車体を押さえるのに適しています。手動で上下できるスクリーンやナックルガードもノーマルで装着しており、テネレは、道を選ばずにどこまでも走って行けるバイクに進化し続けています。
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解説記事更新日：2022年05月12日

80年代、ヤマハには【XT600テネレ】【XTZ750スーパーテネレ」など、「テネレ」を名乗るエンデューロバイクがありました。その名を引き継ぎ、現代の技術で発売されたのが、2010年に発売された【XT1200Zスーパーテネレ】です。国内でよく見かけますが、実は輸出モデルです。
ちなみにテネレとはアフリカにある砂漠の名前で、実はヤマハは第１回パリダカラリーにおいて【XT500改】でワンツーフィニッシュという快挙を成し遂げているのです。
スーパーテネレを端的に言えば、「ヤマハが作ったアドベンチャーバイク」で、特徴は、
・水冷DOHC4バルブ、1,199cc の270度位相2気筒エンジン
・フロントはフルアジャスタブル倒立サス
・スポークホイール
・リアはイニシャル及び伸側減衰力が調整可能なリンク式モノクロスサス
・トラクションコントロール搭載
・ECU制御による吸気システムYCC-T搭載
・シャフトドライブ採用
・ABSシステム搭載
・2段階に高さを調整できるシート
など、至れり尽くせりの装備となっています。
アドベンチャーバイクというと、くちばしに似たフロントカウルを装着しているメーカーが多いですが、テネレにはそれがなく、むしろ丸っこく愛らしいデザインとなっています。テレビのキャラクター「ロボコン」にも似た印象です。
2010～2013年モデルでの変更はカラーリングのみで、
2010年では《ビビッドパープリッシュブルーカクテル5》、《シルバー3》で、
2011年に《ブラックメタリックX》、《ブルーイッシュホワイトカクテル1》が追加
2013年に《ヤマハブルー》、《マットグレー》、《コンペティションホワイト》に変更
が行われています。
輸出モデルですが、販売店によって多数輸入されており、テネレは日本国内の道路をオンからオフまで元気に走りまわっています。ヤマハファンかつアドベンチャーを好むライダーにはテネレはベストの選択なのではないでしょうか。
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解説記事更新日：2022年01月17日

2014年、XT1200Zスーパーテネレはマイナーチェンジを受けました。
・最大出力とトルクアップ
110→112馬力と2馬力アップ（共に7,250回転）、最大トルクは
11.6→11.9kgf・m（共に6,000回転）です。
・カラーリング変更
　サイドシュラウドがシルバーからブラックに、
シルバー/グレーだったシートがブラックに変更
です。
エンジンはスーパーテネレ専用設計で、・水冷DOHC4バルブ、1,199cc の270度位相2気筒エンジンに変更はありません。
注目すべきポイントは、
・エンジン本体を小さくするためのドライサンプ
・車幅を抑えるためのサイドラジエター
・大径ボアでの燃焼効率を高めるための気筒あたり4バルブ+ツインプラグ
・2軸バランサー搭載
・ダウンドラフト吸気レイアウト
で、2気筒ゆえのトルクフルな特性を最大限生かすレイアウトとなっています。
サスペンションは、フロント倒立不オーク、リア・リンク式モノクロスサスとこれも高い走破性に貢献しています。そしてメンテナンスフリーのシャフトドライブを搭載、ホイールはスポークですがチューブレスタイヤとしています。
カラーリングは、《ディープパープリッシュブルーメタリックC》、《マットグレーメタリック3》です。
2015年にマイナーチェンジを受け、カラーリングが《マットシルバー》に変更されました。
この2014～16年モデルあたりで、国内でのテネレ人気は高まっています。ブルーメタリックのテネレを非常によく見かけるようになりました。
Y’S GEARなどからオプション用品も多数販売されており、アルミのサイドケースとトップケースを装着すれば、積載量はかなりのものになります。ただしオフがメインとなる場合は、エンジンガードもつけたいところですね。
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解説記事更新日：2022年01月17日

2017年、XT1200Zスーパーテネレ（メーカー表示は17年モデルからSuper Ténéré ES Adventure Touringに変更されています）はマイナーチェンジを受けています。
・グラフィック変更
・カラーリングは《ヤマハブルー》、《テックブラック》に変更
2014年のマイナーチェンジで上位機種の【XT1200ZE】が発売されており、それに伴ってXT1200Zは、ノーマルではパニア等を装着しないスポーツモデルとして位置づけられることとなりました。なお上位機種の「E」では、電動調整サスやグリップヒーターを装着しています。
エンジン性能に変更はなく、最大出力112馬力（7,250回転）、最大トルク11.9kgf・m（6,000回転）は従来のままです。
テネレはヤマハが作ったアドベンチャーモデルと言え、2010年頃から世界的に人気が高まったブームに応えたものです。2気筒というシリンダーレイアウト、サイドラジエターなどは、スタイリッシュなヤマハ哲学が具現化されたものです。
ハイポイドギアのシャフトドライブも、ヤマハらしい特徴です。かつてスポーツモデル【XJ750E】でもシャフトを採用しており、ヤマハは他社よりシャフト採用率が高く、信頼性も高いです。
2019年にもマイナーチェンジがあり、《セラミックアイス》のカラーリングが追加されています。
ABS、トラクションコントロールなど、走りそのものに対する安全性も高いため、テネレはアドベンチャーとしてのみならず、幅広い用途にも柔軟に対応できるバイクです。オプションのパニアをつけてもつけなくてもよし、テネレはオンからオフまで、高い走破性を生かしてバイク本来の駆け抜ける喜びを味わうことのできるバイクです。
2017年以降のXT1200Zスーパーテネレの買替や売却をお考えでしたら買取査定はその中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年05月12日