XV1100ビラーゴは、1995年に日本国内向けに発売されました。
XV750ビラーゴ発売が1984年ですから年代が随分違いますが、海外向けに販売されていたものを国内でも販売したものです。
エンジンは1063ccのV型2気筒、車体デザインや構成はXV750ビラーゴに非常によく似ています。寝かされた長いフロントフォーク、ツートーンカラーのティアドロップガソリンタンク、ローシート、手前に大きく引いたプルバックハンドル、車体右に2本出しにしたマフラー等、かなりの思い切りのよさがあります。結果、メーターはほぼ垂直の角度となっています。
角パーツはクロームを効果的に用いることでVツインならではの美しさを強調しています。美しいティアドロップタンクや葉巻型サイレンサーの組み合わせもあって、よりアメリカンテイストの濃いバイクへと仕上げられています。
ビラーゴのカスタムの決め手となるのは、やはりマフラーです。COBRAのスリップオンなど、歯切れのいい音のマフラーはわくわく感も高まりますし、安全にも役立ちます。
もしあなたがXV1100ビラーゴをお持ちで売却をお考えでしたら、ぜひバイクパッションまでご相談ください。カスタムしてあっても結構です。当社専門の査定スタッフが確かな目で査定を行い、どこよりも高額で査定できるよう務めてまいります。

解説記事更新日：2020年12月13日

異なる排気量で展開されていたクルーザー「XV ビラーゴ」シリーズのフラッグシップモデル「XV1100 ビラーゴ」は、1995年2月に国内仕様を展開した。海外モデルは86年から既に販売されていたので、約10年遅れのデビューということになる。
車体は、プレスバックボーンフレームにOHC2バルブの空冷75度V型2気筒エンジンを搭載。最高出力は6,000回転で60馬力を発揮。
キャブレターにはスロットルポジションセンサーを装備。大容量エアクリーナーにデュアル出しマフラーを組合せ、最大トルクは3,000回転で8.3kgmを発揮。ロー&ロングのスタイリングとも相まって、ゆったりと快適にツーリングを楽しめるクルーザーだ。乾燥重量は223kgだった。
ライバルモデルとしては、1ヵ月遅れで登場したホンダ「シャドウ アメリカンクラシックエディション」が比較対象になるだろう。もともとアメリカホンダが生産していたモデルを正規輸入という形で展開されたマシンだ。乾燥重量261kgというヘビー級ボディに48馬力の水冷Vツイン1,099㏄エンジンを搭載。最大トルクは8.7kgmだった。運動性能では、圧倒的に本モデルが有利だった。
「XV1100 ビラーゴ」のトランスミッションは、5速リターン式を採用。パワーとトルクをロスすることなく伝達するため駆動方式はシャフトドライブ仕様だ。
足回りは、フロントにテレスコピック正立フォークに19インチホイールを装着。ブレーキは267mm径のダブルディスク仕様で安心感のあるスペック。リアはスイングアームに減衰力調整機構付きのツインショックを組合せ、15インチホイールにドラムブレーキを装備しる。
外装デザインはツートンカラーのティアドロップタンクにルーズクッションシートと大型シーシーバーを組合せアメリカンクルーザーらしい貫禄のあるスタイリングに仕上がっている。
「XV1100 ビラーゴ」の国内仕様は、デビュー後のモデルチェンジは実施されずわずか数年で販売終了に至った。ちなみに、海外モデルは2000年まで生産されるロングセラーモデルとなっていた。

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解説記事更新日：2022年01月29日

海外仕様のXV1100Viragoは1986年から99年まで14年間製造販売されました。日本国内仕様は750cc自主規制が撤廃されたあと95年から96年の2年間だけですから、海外仕様のほうがモデルライフは遙かに長いです。輸出先は主に北米ですが、ヨーロッパ・ブラジル仕様とスイス・オーストリア仕様も存在します。
アメリカに輸入するバイクへの高い関税を避けるため、87年までViragoシリーズはアメリカで製造されました。高い関税の裏には、高性能で安価な日本製バイクが市場に入るのを嫌ったアメリカのバイクメーカーがあったようです。
エンジンは1,063ccの空冷4ストOHCの1100cc・75度V型2気筒で、Vツインならではの独特の鼓動感とトルクを発揮します。ミッションは5速、駆動方式はシャフトです。
海外仕様の出力は日本国内仕様と同じで、最大出力は61.8馬力/6,000回転、最大トルクは85.0N・m（8.7kgf・m）/を3,000回転で発生します。
日本仕様と比べ、外観ではホイールカラー、リアサス、タイヤなどが異なります。
1995年にマイナーチェンジ、スロットルポジションセンサー（TPS）、フロントブレーキに2ピストンキャリパーを採用、3～5速がハイギヤード化されています。ブレーキディスクは穴あきからスリットつきに変更されました。
ホイールはキャストとスポークの2タイプがあります。
XV1100Viragoは、先にヤマハが製造した【XV750スペシャル】がモノサスなどの点でアメリカンになりきっていなかったことから、思い切って方針転換して生まれました。Viragoとは、「じゃじゃ馬娘」「おてんば娘」などを意味するラテン語です。
高いステアリングヘッドとその上にレイアウトされたメーター、中央が低くタンデム部が高いシート形状から、Viragoを横から見ると「V」の字を描いたようなスタイルとなっています。32度と非常に寝かされたフロントフォークはリーディングアクスル方式で、とても長く見えます。
ヤマハVツインのフラッグシップ的存在だった1100Viragoはアメリカでも高く評価され、
スロットルポジションセンサー付きのBSTキャブレター、大容量のエアクリーナー、排気効率の良いサイドアップ・デュアルマフラーなどは強力な低速トルクを生み出します。
リアサスは4段階の減衰力調整と5段階のイニシャル調整ができ、オーソドックスな2本サスを採用、バックボーンフレームはエンジン自体も強度メンバーとして活用して軽量化と高剛性を実現しています。
1,525mmのロングホイールベース、低シート高、柔らかいルーズクッションシートなどもあり、クルージングは快適です。事実、XV1100Viragoへの評価は「過去最高」など今でも高く、ヤマハが80年代から90年代に輸出用に製造したバイクの中でも優秀な部類に入ります。
国産のアメリカンクルーザーは数々の機種がリリースされてきましたが1100ccという区分の機種は意外に少なく、2021年に税抜100万円～で発売された現行機【レブル1100シリーズ】、1999年に83万円で発売され2008年までラインナップされていた【ドラッグスター1100シリーズ】と合わせて3機種に留まっています。
販売期間が重なる機種には、1995年発売の【バルカン800】です。1995年発売の【バルカン800クラシック】や【シャドウ American Classc Edition】96年発売の【ワルキューレ シリーズ】等がライバル機に挙げられます。
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解説記事更新日：2024年03月20日