レブル1100は2021年に発売が開始されたクルーザーモデルで、2017年4月に同時発売された【レブル250】と【レブル500】の上位排気量に当たります。
V-TwinMAGNA以来10年ぶりのアメリカンタイプとして登場したレブル250が2018～21年まで4年連続して250ccクラスで販売数1位を記録している一方で、レブル500は印象が薄く401cc以上の部門で販売数上位10位へのランクインは未経験です。ハーレーなどが競合として視野に入る大型排気量でレブル1100がどこまで販売数を伸ばしていくか注目されます。
250や500がタンク周囲とエンジン部分のボリュームにややアンバランスさがあるのに対し、1100ではエンジンが大きいためにグッドバランスの印象を受けます。250と500の車体サイズは同一ですが、1100は全長で5cm、幅で3cm、高さで2.5cm大きくなっています。タンク容量も1100では2L多いなど、ややボリューミーとなっています。
ホンダではレブル1100の開発コンセプトを「Sit back & Enjoy the ride」としており、「クルーザー」カテゴリとしながらも、クルーザーの特徴であるカウルはついていません。ハイスピードクルーザーと言うよりは、アメリカンスタイルを取り入れたクルーザーです。
スタイリングはアメリカンを基本とし、ステアリングヘッドからリアに斜めに伸びるフレームの上にタンクとシートが乗っています。フレームはライダーの股下でくびれて細くなると共に、低いシートとしています。
ボディは黒を多用しており、エンジンをはじめ酸化チタンコーティングされたフロントフォーク、エキパイからマフラーまで黒で統一されています。《ガンメタルブラックメタリック》では全身黒ずくめといった趣きです。
エンジンは、【アフリカツイン】同様の水冷4スト並列2気筒、7,000回転で87馬力を発生します。クランクは270度位相タイプで、不等間隔爆発となるためパルス感が強く感じられます。最大トルク10.0kgfはわずか4,750回転で発生するため、低速から豊かなトルクで引っ張るエンジンだと言えます。ミッションは6速、グリップヒーターとETC2.0車載器、LCDの直径120mmスピードメーターなども装備面の特徴です。
ステップが前寄りにあるため、ポジションはゆったりした楽なスタイルです。低いシートともあいまって、レブル1100は長距離をストレスなく走れるクルーザーとなっています。
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解説記事更新日：2022年02月28日

異なる排気量クラスで展開するホンダのクルーザー「レブル」シリーズにリッターオーバーモデルが登場。それが本モデル「レブル 1100」である。国内向けマニュアルミッションの本モデルSC83型は、2021年5月に110万円(税込)で発売された。ちなみにDCT仕様が既に同年3月から121万円(税込)で販売されている。
デビューモデルとなった2021年式のカラーバリエーションは、「ボルドーレッドメタリック」と「ガンメタルブラックメタリック」の2タイプを設定。
マシンの心臓部にはブラックに染められた1,082ccのSOHC4バルブ水冷パラレルツインエンジンを搭載。最高出力は7,000回転で87馬力を発揮する。最大トルクに関しては4,750回転98Nmというスペックになる。ちなみにこのパワートレインはオフロードアドベンチャー「CRF1100L アフリカツイン」に採用されているユニットをベースにしている。ただ、出力特性はセッティング変更を施すことでクルーザーらしいフィーリングを実現している。
実用面では、シート下のUSB-Cソケットやグリップヒーター、ETC車載器が標準装備。
比較対象としては、ハーレーのスポーツスター「XL1200NS アイアン」が候補となる。搭載する1,202㏄の空冷VツインEvolutionは、3,500回転で96Nmのピークトルクに達する。重量は256kgで本モデルより33kg重い。価格は「XL1200NS　アイアン」のベーシックカラーが142万7,800円(税込)で、本モデルより約30万円高くなる。
空冷Vツインのフィーリングが好みならスポーツスター、スペックや価格を優先するなら本モデルだろう。

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解説記事更新日：2023年04月11日

パラレルツインを搭載する大型クルーザーとして2021年に登場した「レブル1100」。今回の2023年モデルではカラーチェンジが行われた。
カラーバリエーションは従来モデルと同じく2パターンで展開。「ガンメタルブラックメタリック」は継続となって、新色として「イリジウムグレーメタリック」が加わった。「ボルドーレッドメタリック」は廃止。価格は3万8,500円(税込)の値上げで、113万8,500円(税込)となった。DCTタイプも同じ内容でカラーチェンジと価格改定が行われている。
主要諸元に変更は無く従来通り。ダイヤモンド型フレームに搭載するエンジンは、水冷4ストロークOHC4バルブの2気筒ユニット。1,082ccのパワーユニットは、7,000回転で87馬力を発揮。最大トルクは4,750回転98Nmというスペック。足元は、フロントに18インチホイールをセットしてリアは丸型パイプ製のスイングアームに16インチタイヤを組合せる。ちなみに下位排気量の「レブル250/500」は、前後16インチサイズを装着している。
なお2023年式の「レブル1100」には、新たなバリエーションモデルとしてツーリング仕様の「レブル 1100T」が登場した。フロントフェアリングとサドルバッグを標準装備するバガースタイル。メカニカル機構は本モデルと同じでトランスミッションも6速タイプとDCTタイプが用意されている。街中ユースがメインであれば本モデル、ツーリングや長距離移動を重視するなら新登場の「レブル 1100T」が有力候補になるだろう。価格は「レブル1100 T」が、17.6万円高となる。

買替や売る際の買取査定は、2023年式 レブル 1100の中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2023年04月11日

異なる排気量クラスで展開されるクルーザースタイルの「レブル」シリーズ。その中でフラッグシップクラスとなるのが「レブル 1100」だ。バガースタイルの「1100T」も設定するなど充実のラインアップとなっている。2024年式の本モデル「レブル 1100」は、カラーチェンジが行われた。
ボディカラーは前年同様の「イリジウムグレーメタリック」と「ガンメタルブラックメタリック」のダークな2タイプで変わらないのだが、フレームはいずれのカラーもマットブラックに変更された。さらにガンメタボディのホイールはブラウンに変更されてイメージチェンジが図られている。

メカニカルは従来通りで主要諸元に変更は無い。
ダイヤモンド型フレームに搭載されるエンジンは1,082㏄のOHC4バルブ直列2気筒ユニット。アドベンチャーモデル「CRF1100L アフリカツイン」系やツアラー「NT1100」と同系エンジンだが、クルーザーらしいフィーリングに仕上げるためにバルブタイミングなどセッティングの変更が施されている。最高出力は7,000回転87馬力で、最大トルクが4,750回転98Nmというスペック。トランスミッションは6速ギヤボックスを搭載する本モデルの他にDCTタイプも用意されている。
足回りは、フロントが正立式テレスコピックフォークに18インチホイールを履き、リヤはツインショックに16インチホイールというアメリカンクルーザースタイルを採用する。

パラレルツインユニットを搭載するクルーザーとしては格下排気量となるが、カワサキの「バルカン S」が比較対象になるだろう。エンジンは649ccのDOHC4バルブ水冷2気筒で61馬力仕様。最大トルクは6,600回転で62Nmを発生する。本モデルよりコンパクトなユニットだが、ホイールベースは1,575mmで「レブル1100」より55mmもロングな車体。シート高は5mm高い705mmとなっていた。

なお2024年式の「レブル 1100」は、前年から据え置き価格の113万8,500円(税込)で継続販売となった。

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解説記事更新日：2024年03月06日