XV1700A ロードスター【2004~10年式】毎週更新の買取査定相場
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- 状態別の取引額
- 過去5年間の買取相場の推移
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
XV1700A ロードスター【2004~10年式】 に関するこのページの内容
XV1700A ロードスター【2004~10年式】 買取査定に役立つ豆知識
アメリカンバイクの絶対王者であるH-Dのビッグツイン群を始め、カワサキ・バルカン1500シリーズなどがひしめく海外の大排気量クルーザー市場にて苦戦を強いられたヤマハは、2002年より既存のXV1600シリーズを早くもフルモデルチェンジ。その尖兵となったXV1700ロードスターウォーリアから2年後、オーソドックスなクルーザーとしてラインナップに加わったのが本機XV1700A Road Star(XV1700Aロードスター)です。
ボア×ストロークを97×113mmにまで拡大した1,670ccの空冷Vツインエンジンが最大の特徴で、カムシャフトやロッカーアームにバルブシステムを見直し、吸気系のさらなる安定化を図るために拡大された新型エアボックスを採用。2003年6月当時のプレスリリースでは、従来モデルよりも馬力とトルクのピークがそれぞれ 18 パーセントと 15 パーセント向上するという発表を行い、既存のXV1600シリーズよりもしっくりとくる自然な出力特性に仕上げました。また、エンジンの冷却フィンも冷却効率と造形の美しさを両立した肉厚な新形状フィンへと変わり、同一エンジン搭載のウォーリアがFIであるのに対し、調整の行いやすいキャブレター仕様を継続。ただし、従来のミクニ製40mm径BSRキャブはより安定化を図るためにH-Dのビッグツインと同じ40mm径のCVキャブへと変更されており、シンプルかつチューニングが容易に行えるモデルであることを強くアピールしました。エンジンがより高回転型となったことに加え、ギアレシオも従来モデルよりローギアード化されているのがポイントで、先代よりも信頼性と耐久性のために若干硬くなったクラッチスプリングではあるものの、同じく見直しが行われたプーリーにより滑らかで操縦性の高いものへと進化しているのはエンジン開発技術の高さを誇るヤマハならではの作りだと言えるでしょう。
車体の基本構成は先代のXV1600Aロードスターとほぼ同一ですが、ホイールベースを66.5インチ(約1,689mm)に延長し、グリップ位置を下げるべく見直されたワンピースハンドルバーとマウント方式により、フロントにしっかりと荷重がかけられる構造に修正。また、先代のXV1600Aが欧州市場ユーザーから不評であった大きな理由のひとつであったチューブタイヤを完全廃止。代わりに新型の鋳造キャストホイールとチューブレス タイヤを採用することにより、優れた路面追従性とパンクなどのトラブル回避率の強化、スポークホイール特有のメンテナンスのわずらわしさを解消したことで汚名返上を期するアップデートが実施されました。その一方、40mmのワイド化とより肉厚なサドルシートとなったものの、リアサスペンションに関しては従来モデルと変わらず、同時期にフルモデルチェンジを果たしていたバルカン1600よりもハードなタッチとなっており、長距離クルージング適性の面では劣る形となってしまったのが少々微妙なところ。とは言え、この硬めのリアサスペンションはコーナリング時における長所となっており、乾燥重量312kgという重さを腰の動きひとつで問題なくコントロールできる小憎らしいスポーツ性に昇華しているのが面白いポイント。新形状のインサートゴム緩衝材を用いたフローティングフロアボードによる脚部へのエンジン振動化の低減、非バランサーながらも緻密に考えられた車体各部の振動対策、3Dマーキングが施されたデジタル時計内蔵型の新メーターにLED化されたテールライトなど、ライダーの利便性と走行時の安全性強化などもしっかりと実施しているのにも関わらず、新車販売価格を先代モデルと同様の10,999ドルに抑えてみせたのは、カワサキ・バルカンシリーズを含む日本メーカー製のライバルクルーザーモデルへ対する意識の高さの表れだったと言えるでしょう。
その他の注目ポイントとしてはベーシックな標準モデルは新車販売価格を10,999ドルの据え置きとしつつも、200ドル追加で黒と赤のツートンカラーの掲載画像パターン、追加クロムパーツとスタッズ(鋲)が付与されたオールブラック仕上げの外装とホイールのミッドナイトバージョン( XV1700AM ロードスターミッドナイト)を追加800ドルで設定するというカラーリングオーダーシステムの導入で、H-Dのファクトリーカスタムモデル群のヒット要素を貪欲に取り入れる施策が取り入れられて点も本機のマニアックなポイント。また、ツアラー仕様のカワサキ・バルカン1500ノマド(米国市場以外での名称はバルカン1500クラシックツアラー)への対抗モデルとして、ウインドシールド、シーシーバー、サドルバッグ、ホワイトリボンタイヤなどを装着したXV1700ATロードスターシルバラードを加えて3グレード体制で海外の大排気量クルーザーファンへの積極的なアプローチを行いました。純粋なイヤーモデルとしては2010年で新規製造はストップしたものの、2006年に登場した次世代モデルであるXV1900A MidnightStar/Roadliner(XV1900Aミッドナイトスター/ロードライナー)と並行して2012年まで販売が継続されたことからも察せられるようにユーザーからの支持率は高く、2008年モデルからはFI採用のロードスターS/ロードスターシルバラードSをラインナップに追加。2010年以降はストック分を継続するキャリーオーバーの形ではあったものの、2012年までの10年間販売を継続し、海外の大排気量クルーザー市場における確固たる地位を築き上げることに成功しました。
現在の中古バイク市場においては、ヤマハの海外向けモデルを取り扱うプレストコーポレーションなどによって少数ながらも日本国内で販売されていたこともあり、玉数は少ないものの流通あり。アメリカンながら倒立式フロントフォークに集合マフラーなどを装備したXV1700ロードスターウォーリアほどのインパクトはないものの、2024年春時点における業者間オークションでは実動車7件の取引記録があり、カワサキ・バルカンシリーズやホンダ・ワルキューレルーン、スズキ・ブルバードC90といったかつてのライバルたちよりは知られた存在となっております。2008年以降のFIモデルを示すロードスターSか否か、走行距離の多寡で評価額が大きく分かれる傾向が非常に強く、VP28型が約65万円の平均取引価格であるのに対し、キャブ仕様で初期型であることを示すVP17型の平均取引価格はおおよそ31万円となっており、かなりくっきりと明暗が分かれる状態に。上から下までかなりの幅があるレンジではございますが、走行距離3万km未満の車両であれば一定以上の入札が見込めるということもあり、該当されるオーナー様にとっては高額買取を狙えるだけの余地はまだ残されており、気になるモデルへの乗り換え・買い替え、あるいは高額売却を希望されるならば一度は買取査定を受けてみるだけの価値があるモデルであることは確かです。
排気量の拡大と車体各部のアップデートで完成度が高められたヤマハ・XV1700Aロードスターシリーズで高額買取を狙うには業者選びが非常に重要で、出向地ごとに異なるスペックの差異などから生じるモデルごとの正確な価値の見極め、キャブ仕様車とFI仕様車に加え派生モデルを含む全年式の差異への造詣の深さ、車両コンディションを的確に見抜ける確かな経験に裏打ちされた査定力、最新の相場事情に照らし合わせた買取価格が明示できる誠実さ、再販売による利益が出せる販売力など、様々な要素を満たした買取業者に任せるのが最善です。弊社バイクパッションはそれら基準を全て満たしており、中古バイク買取業界トップの顧客満足度の高さにより、買取査定をお申し込み頂いたオーナー様からお褒めの言葉を頂戴しております。また、車両状態によっては単一店舗としては日本最多の販売台数実績を誇る直営店舗を持つ強みを活かし、再販売を前提とした「販売仕入れ価格」を適用した上で相場を大きく上回る超高額買取にも期待できます。
ヤマハ・XV1700Aロードスターシリーズの買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定は海外モデルを含むヤマハ全モデルの価値に精通しているバイクパッションに!
車名/型式/年式 | XV1700A Roadstar(XV1700Aロードスター)/VP17&VP28型/2004年モデル(※画像・スペック共) |
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発売年月 | 2003年6月~2012年(※製造は2010年にて終了) |
車両サイズ(mm)・重量(kg) | 全長2,500×全幅980×全高1,140mm・乾燥重量312kg |
シート高・最低地上高(mm) | シート高708mm・最低地上高145mm |
エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷4ストロークSOHC4バルブV型2気筒・75PS/4,750rpm/16.2km/L |
エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル・キャブレター・20リットル |
新車販売価格 | $10,999~$11,199(2003年当時価格・海外専用モデル) |
ジャンル | 国産アメリカン クルーザー |
- 事故 不動車
- 実働車
【実働車の取引価格帯】 XV1700A ロードスター【2004~10年式】
【取引価格帯と構成比】
【事故 不動 故障車の取引価格帯】 XV1700A ロードスター【2004~10年式】
【取引価格帯と構成比】
【状態別の取引額】 XV1700A ロードスター【2004~10年式】
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
78.0万円
78.0万円
1台
平均
最低
取引
36.7万円
26.4万円
5台
平均
最低
取引
21.6万円
21.6万円
1台
- 事故 不動車
- 実働車
【実働車|過去120ヶ月の買取相場の推移】 XV1700A ロードスター【2004~10年式】
【平均買取相場の変動】
取引台数
【事故 不動 故障車|過去120ヶ月の買取相場の推移】 XV1700A ロードスター【2004~10年式】
【平均買取相場の変動】
取引台数
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
- 事故 不動車
- 実働車
XV1700A ロードスター【2004~10年式】 上位20台の取引額 (データ更新:2024年04月19日)
落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
1 | XV1700A ロードスター【2004~10年式】 | 78.2万円 | 4.8点 | VP28N68A | 7,699km | ■ |
---|---|---|---|---|---|---|
2 | XV1700A ロードスター【2004~10年式】 | 51.6万円 | 4.0点 | VP28NX8A | 15,671km | ■ |
3 | XV1700A ロードスター【2004~10年式】 | 41.4万円 | 4.2点 | VP17N27A | 46,885km | ■ |
4 | XV1700A ロードスター【2004~10年式】 | 36.6万円 | 3.8点 | VP17N64A | 3,858km | ■ |
5 | XV1700A ロードスター【2004~10年式】 | 28.2万円 | 3.8点 | VP17N75A | 49,540km | ■ |
6 | XV1700A ロードスター【2004~10年式】 | 26.5万円 | 3.7点 | VP17N46A | 74,535km | ■ |
7 | XV1700A ロードスター【2004~10年式】 | 21.7万円 | 3.8点 | VP17N64A | 91,502km | ■ |
【事故 不動 故障車】 XV1700A ロードスター【2004~10年式】 上位20台の取引額 (データ更新:2024年04月19日)
落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています