BMW R90S 【1973~76年式】毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ車両解説
- 買取相場の推移
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- 走行距離別
- カラー別
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
BMW R90S 【1973~76年式】 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは黒/銀となっています。
因みに事故車や不動車の買取査定相場は95.2万円が平均です。
BMW R90S 【1973~76年式】 買取査定に役立つ車両解説
戦前の「R51」から脈々と続くBMWの「ピュアスポーツ・フラッグシップ」の正統なる後継機、それが1973年に登場した本機「R90S」である。
先代にあたるR69Sが、アールズフォークの特性上「絶対的な信頼を誇るグランドツアラー(GT)」として極北に達していたのに対し、本機はテレスコピックフォークの軽快なハンドリングを武器に、再び「サーキットで勝てるピュアスポーツ」へと強烈な原点回帰を果たしたモデルである。R90Sの誕生は、当時のBMWが抱えていた保守的なブランドイメージを根底から覆し、後のスポーツツアラーの概念を世界で初めて確立した歴史的救世主であった。
■ 登場背景:アップデートを迫られた背景(なぜR90Sが必要だったのか)
1970年代初頭、世界のモーターサイクル市場は劇的なスピードウォーズの真っ只中にあった。ホンダ・CB750Four(1969年)やカワサキ・Z1(1972年)といった日本製の直列4気筒スーパーバイクが台頭し、最高速度は200km/hの領域へと突入していた。 この時、BMWのフラッグシップであった/5シリーズ(R75/5)は極めて優秀なオートバイであったものの、圧倒的なパワーを誇る日本車勢を前にして、市場からは「信頼性は高いが、パイプを咥えた老人が乗る退屈な実用ツアラー」という不名誉なレッテルを貼られつつあった。 この絶対絶命の危機的状況を打破するため、BMWは気鋭のインダストリアル・デザイナーである「ハンス・ムート(Hans Muth)」を招聘。見た目も中身も過激で、誰もが憧れる最高峰のスーパーバイクの開発を急務としたのである。
■ 本機の残した功績 ~R51以来のメジャータイトル戴冠~
R90Sが世界のモーターサイクル史に永遠にその名を刻むことになった最大の功績が、北米レースシーンでの大番狂わせである。 当時、世界を席巻していた日本車勢のスペックは、ホンダ・CB750Four(67PS/200km/h)や、最新鋭のDOHCエンジンを搭載したカワサキ・Z1(82PS/210km/h超)という途方もないものであった。旧態依然としたOHV(プッシュロッド式)エンジンであるR90S(67PS/200km/h)は、排気量900ccでありながら750ccのホンダと同等、同じ900ccクラスのカワサキのDOHC・Z1にはパワーで遠く及ばない数値であった。 しかし、1976年に初開催された全米最高峰の市販車レース「第1回 AMAスーパーバイク選手権」において、歴史は覆る。米国輸入元(Butler & Smith)がチューニングしたR90Sを駆るレグ・プリドモアが、圧倒的な「コーナリングスピードと総合力」を見せつけ、見事初代シリーズチャンピオンの座を獲得したのである。当時の日本車勢は凄まじいエンジンパワーを誇っていたものの、初年度の時点ではまだそのパワーにシャシー剛性が追いついておらず(※翌年以降は日本車がタイトルを総なめにしていく)、そのわずかな隙を突いたBMWの「車体バランスの勝利」であった。 これは、1939年に初代ピュアスポーツ「R51」がマン島TTレースで優勝して以来、実に37年ぶりとなる世界的メジャータイトルの奪還劇であった。「退屈なツアラー」と揶揄されていたBMWが、再び「サーキットで勝てるピュアスポーツ」としての絶対的な威信を取り戻した、歴史的瞬間であった。
■ 足回り進化の変遷 ~サイドカー用シャーシとの決別とテレスコピックへの回帰~
R90Sが強大なパワーを持つ日本車勢を「コーナリング」でねじ伏せ、R51以来となるピュアスポーツとしての栄冠を勝ち取れた背景には、BMWの「足回り(シャーシ)の数奇な変遷」が深く関わっている。 初代ピュアスポーツである戦前の「R51(1938年)」は、量産型オートバイとして世界初のテレスコピック・フロントフォークとプランジャー式サスペンションを採用した、生粋の軽量スポーツ機であった。しかし戦後復興期に入ると、ファミリーカーの代替需要(サイドカー需要)が爆発。これに応えるため、BMWは1955年にサイドカーの強烈な横Gに耐えうる「アールズフォーク」と「超高剛性の重厚なフレーム」を全車に採用する。これは高い実用性と引き換えにした、ピュアスポーツの軽快さとの決別であった。 しかし時代は流れ、四輪の大衆車が普及したことでサイドカー需要は収束する。ミュンヘンからベルリンへと生産を移管した先代「/5シリーズ(1969年)」のタイミングで、BMWはついにサイドカー用の重厚な足回りを捨て去り、再び近代的な「テレスコピック・フォーク」へと原点回帰を果たす。この時、長年のサイドカーマウント仕様で培われた「フレーム剛性を極限まで高めるノウハウ」が、新たな軽量ダブルクレードルフレームの設計に惜しみなく注ぎ込まれたのである。 つまりR90Sの脅威的なコーナリング性能は、「アールズフォークの呪縛からの解放(足回りの軽量化)」と「サイドカー時代に培った強靭なフレーム剛性」という、BMWの歴史のすべてが結実したメカニズムの賜物だったのである。
■ ラインナップでのポジショニング
R90Sは、1973年に発表された「/6(スラッシュ・シックス)シリーズ」の頂点に君臨する絶対的フラッグシップである。 排気量をシリーズ最大となる898ccまで拡大し、最高出力67PS、最高速度200km/hをマーク。この数値を歴代フラッグシップと比較すると、その進化の凄まじさが際立つ。アールズフォーク時代の究極形であった先々代「R69S」が42PS・175km/h、モジュラー化による近代化を果たした先代「R75/5」が50PS・175km/hであったのに対し、R90Sは一気に「+17PSのパワーアップと、200km/hの壁の突破」という次元の違う飛躍を遂げているのである。 さらに特筆すべきは、量産モーターサイクルとして世界で初めて「ビキニカウル(コックピットフェアリング)」をメーカー標準装備としたことである。「カフェレーサー」という文化やスタイリング自体は1960年代の英国で若者たちが独自に生み出したものであったが、R90Sはこのビキニカウルやダックテール形状のシートカウルを純正採用することで、「メーカーが市販状態で販売するファクトリー・カフェレーサー(あるいはスポーツツアラー)」のパイオニアとなり、その後の世界のモーターサイクル・デザインに多大な影響を与えたのである。
■ 期中のアップデートと後継機へのバトンタッチ
1973年のデビューから1976年の生産終了まで、R90Sは短期間のうちにマイナーアップデートを繰り返した(キックペダルの廃止や、クランクケースの強化など)。 そして1976年のAMAスーパーバイク制覇という最高の置き土産を残し、R90Sはその栄光のバトンを次世代の「/7シリーズ」へと渡す。R90Sが切り拓いた「スポーツフェアリング」という革新的な概念は、風洞実験を経てさらに進化し、のちのフルカウル・ツアラーの金字塔「R100RS(1976年〜)」の誕生へと直結していく。BMW製スポーツツアラーの現代的な基礎は、まさにこのR90Sによって完成されたのである。
■ 機種特性で特筆すべき点
R90Sを特別な存在にしている要素は数多いが、最もアイコニックなのは以下の2点である。
過激なキャブレター(Dell'Orto製): 通常のBMWモデルが滑らかさを重視したBing製負圧式キャブを採用していたのに対し、R90Sはイタリアの「デロルト(Dell'Orto)製 38mm強制開閉キャブレター(加速ポンプ付き)」を専用装備していた。これにより、右手の動きにダイレクトに反応する、レスポンス至上主義の過激なエンジン特性を獲得した。
伝説の「ぼかし塗装(スモークペイント)」: ハンス・ムートが考案した、熟練職人の手吹きによるグラデーション塗装。二つとして同じ模様が存在しないこのペイントは、R90Sの芸術的な美しさを象徴している。
MY73(初期型)のオリジナルカラー:デビュー当時である1973年モデル(MY74)のカラーリングは、「シルバー・スモーク(Silberrauch)」単一のみの展開であった。メタリックシルバーをベースに、カウルやタンクのエッジ部分に手吹きでブラックのぼかし(スモーク)を入れ、最後に職人が手書きでゴールドのピンストライプを引くという、非常に手間の掛かる深みのある塗装であった。
デイトナ・オレンジの追加(1975年〜):初期型のシルバー・スモークの成功を受け、1975年モデルからは、のちにデイトナでの勝利を見越して名付けられた鮮烈な「デイトナ・オレンジ(Daytona Orange)」が追加された(こちらはレッドのピンストライプ)。現在ではこのオレンジがR90Sの代名詞のように語られることが多いが、真の「初代(MY73)オリジナル」はストイックなシルバー・スモークなのである。
■ 現在のヴィンテージ市場での圧倒的価値
R90Sは、BMW史上最もアイコニックで、コレクターズアイテムとしての価値が極めて高いモデルの一つである。
海外オークションでの取引相場 欧米の巨大オークション(BonhamsやBring a Trailer等)において、状態の良いオリジナル車両は軒並み高騰を続けている。コンクールコンディションの個体であれば 20,000〜30,000以上(日本円換算で300万円〜450万円超) という破格のプレミア価格でハンマーが落とされることも珍しくない。
査定のポイントは、とくに「デイトナ・オレンジ」のオリジナルペイント(リペイントではない当時の手吹き塗装)が残っている車両は、世界中で青天井の価格となる。また、カウル内にビルトインされたアナログ時計と電圧計、デロルト製キャブレターなど、R90S専用のオリジナルパーツが欠品なく残っているかが、査定において最も重要な鍵となる。
気になる国内での実際の取引相場については、本稿下段に過去10年間の取引額推移データが掲載されているので、ぜひ併せてご確認いただきたい。
| 車名/型式/年式 | BMW R90S / 1973年 |
|---|---|
| 発売年月 | 1973年 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | 2,180 × 740 × 1,210 mm 車両重量 約215kg |
| シート高・最低地上高(mm) | シート高 820 mm ・ 最低地上高 165 mm |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 898cc 空冷4ストロークOHV2バルブ水平対向2気筒・67PS/7,000rpm |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル式(初期型はキック併用)・デロルト製PHM38強制開閉キャブレター・24L |
| 新車販売価格 | 約120万円(国内正規輸入代理店 バルコム 販売価格) |
| ジャンル | BMW /2 /3 /5 /6 /7シリーズ | BMWのビンテージバイク(旧車) | カフェレーサー | プレミアム旧車 絶版車 |
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 R90S
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年9月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年09月11日
【状態別の買取相場】 R90S
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年9月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
131.3万円
117.6万円
2台
平均
最低
取引
77.4万円
72.4万円
2台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
95.2万円
95.2万円
1台
※データ更新:2026年09月11日
【走行距離別の買取相場】 R90S
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年9月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
| 2〜3万km | 最高 | 145.0万円 | 2台 |
| 平均 | 131.3万円 | ||
| 最低 | 117.6万円 | ||
| 3〜5万km | 最高 | 72.4万円 | 1台 |
| 平均 | 72.4万円 | ||
| 最低 | 72.4万円 | ||
| 5万km〜 | 最高 | 82.4万円 | 1台 |
| 平均 | 82.4万円 | ||
| 最低 | 82.4万円 | ||
※データ更新:2026年09月11日
【カラー別の買取相場】 R90S
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業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年9月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ / ■ | 77.4 万円 | 2台 | |||
| ■ | 145.0 万円 | 1台 | |||
| ■ / ■ | 117.6 万円 | 1台 | |||
※データ更新:2026年09月11日
【実働車の取引価格帯】 R90S
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年9月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年09月11日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
BMW R90S 【1973~76年式】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年09月11日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | BMW R90S 【1973~76年式】 | 145.2万円 | 3.8点 | 837 | 21,609km | ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | BMW R90S 【1973~76年式】 | 117.8万円 | 3.2点 | 1525 | 22,739km | ■ / ■ |
| 3 | BMW R90S 【1973~76年式】 | 82.6万円 | 3.2点 | 576 | 63,737km | ■ / ■ |
| 4 | BMW R90S 【1973~76年式】 | 72.6万円 | 3.2点 | 142 | 40,021km | ■ / ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています





