VFR800Xは2014年に国内販売が開始され、2017年にフルモデルチェンジを受けました。
スタイリングは、世界的トレンドである「アドベンチャー（冒険）」タイプで、空気を切り裂くイメージの「くちばし」、長いサスペンションストローク、パニア・トップケース搭載前提のフレームやスタイリングなどが特徴です。
ホンダはこれを「クロスオーバーコンセプト」と名付けていますが、路線としては全く同じと言っていいでしょう。
カラーリングは、《パールグレアホワイト》《キャンディーアルカディアンレッド》《マットバリスティックブラックメタリック》の3色です。
VFR800Xのライバルとして考えられるのは、BMWの【F800GS】とスズキの【Vストローム650】です。なかでもF800GSは排気量も同じ800ccで、GSは2気筒で軽いのが大きなメリットです。しかしホイールベースはVFRより約10センチ長く、全長も長く、やや大型ではあります。一方のVストロームはV型2気筒の650ccで、こちらもスリムです。
これらと比較したときのVFR最大の長所は、V4エンジンによるスムーズさに尽きます。
VF750FやVF1000R、RVF750などの名車の系統を汲むV4エンジンはスムーズかつパワフルで、ライダーを「どこまでも行ける」という気にさせてくれます。
なお海外向けには2011年から「Cross Runner」という車名で販売されています。国内向けモデルでは2019年から標準搭載のETC車載機がETC2.0にバージョンアップされています。
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解説記事更新日：2021年05月17日

ホンダから2014年12月に発売されたVFR800X。
2013年の東京モーターショーで発表され、好評だったRC49型 VFRをベースに後継モデルとして登場したクロスオーバーモデルだ。
同年4月には同じRC49型 VFRをベースにスポーツツアラーモデルとして派生した兄弟車のVFR800Fも発売されている。
エンジンには水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ・V型4気筒を搭載、VFRの特徴的なHYPER VTECを受け継ぎ、力強いフィーリングを生んだ。排気システムには一本出しマフラーを採用。
ライディングポジションをライダーの好みや体格に合わせて調節可能で、さらにシート高も835mmから815mmまで調節することができた。ライダーが後輪の駆動力を選択、変更できる「Hondaセレクタブル トルク コントロール」も搭載している。
最大の特徴はやはりその外観で、ロードスポーツ、ツアラー、オフロードの異なるコンセプトを融合させたクロスオーバースタイルとコンパクなボディーを持ち合わせたエッジの効いたデザインに、ヘッドライト下部にはフロントスポイラーを採用していた。
カラーバリエーションにはキャンディーアルカディアンレッドと、パールグレアホワイトの2色を設定した。
新車販売価格は128万円だった。
ライバル車としては、ヤマハ MT-09TRACERが挙げられる。排気量が約50cc多く、最高出力は110PS、燃料タンクは本車に比べ2L少ない18Lだったが、車両重量は約30kg軽い210kg、新車販売価格も104.7万円と本車より20万円以上安かった。
中古車市場では状態が良好なものであれば平均して50万円ほどでの高価買取も期待できる。乗り換えの予定があるなら今後値崩れが起きる前に早めの売却をしていい車種と言えるだろう。
海外貿易業者との取引があるの当社なら、過走行車でも更なる高価買取が可能！距離は走っているけど大事に乗っている一台であれば是非パッションまで！

解説記事更新日：2020年12月16日

2017年の国内向けVFR800Xはモデルチェンジを受けました。
・平成28年排出ガス規制に適合させるため、マフラーの内部構造変更、異形ショートタイプに変更
・左カウル部分に電源用アクセサリーソケットを標準装備
・手動で5段階の調整可能な可変タイプのスクリーンを新採用
・ETC車載器とグリップヒーターは継続装備
兄弟車種としてVFR1200Xもありますが、ホンダの水冷V4の歴史は1980年代に遡ります。驚くべきハイパフォーマンスを発揮したVF750F、VR1000R、RVFなど。並列4気筒より複雑にはなりますが、スリムなV4エンジンは新たな可能性を示したのです。そうしたV4の系譜が21世紀の技術をまとって登場した1車種がVFR800Xなのです。
21世紀のバイクトレンドは、ホンダのコピーによれば「クロスオーバーコンセプト」、バイク界共通の言葉で言えば「アドベンチャータイプ」です。空気を切り裂くような「くちばし」のあるカウルデザイン、高めの車高と長いストロークのサス、パニアとトップケースをつけてサマになるスタイリングなど、いわばオールラウンダーな【旅バイク】として使われるケースが多くなっています。
VFR800Xは、ホンダのアドベンチャータイプの1車種として、V4エンジンのスムーズさと共に、ツーリングの高い快適性を誇っています。2017年モデルになってさらに魅力が高まったと言えます。
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解説記事更新日：2021年10月05日

2019年モデルのVFR800Xは、電装関係のマイナーチェンジを受けています。
・ETC車載機がETC2.0にバージョンアップ
・電源ソケット、グリップヒーターも継続装備
スタイリングは、世界的に流行の「アドベンチャー（冒険）」タイプで、いわばフロントカウルの「くちばし」が21世紀のトレンドです。
バイクのトレンドは、過去にも幾つか種類がありました。例えば1960年代後半から70年代なら、Z1やCB750FOURに代表される《並列4気筒などのマルチシリンダー》であり、80年代なら《フルカウル、レプリカ》、90年代ならHAYABUSAやZZR1100などに代表される《メガクルーザー》となるのでしょう。
2011年に欧米向けモデルとして誕生したVFR800Xは、長いサスペンションストローク、パニア・トップケース搭載前提のフレームやスタイリングなどが特徴です。
ホンダはこれを「クロスオーバーコンセプト」と名付けていますが、路線としてはアドベンチャータイプと全く同じです。
カラーリングは、《キャンディーアルカディアンレッド》のみの設定です。
VFR800Xの強力なライバルは、排気量も同じ800ccであるBMWの【F800GS】です。GSのホイールベースはVFRより約10センチ長く、全長も長く、やや大型ではあります。しかし2気筒のメリットを生かしてVFRより軽くなっています。ただしGSはフロント21インチである点を考慮すると、かなりオフ寄りだとも言えます。そのぶんVFRは日本国内にアレンジされているとも言えるのです。
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解説記事更新日：2021年05月17日

VFR800Xは2014年に発売されました。
兄弟車種として、VFR1200X、NC750Xがあります。いずれも、ホンダのクロスオーバーコンセプトのもと作られており、市街地走行から長距離ツーリングまでを快適に走れるよう装備が充実しています。
・ヘッドライト下部にフロントスポイラー（くちばし）を採用
・ヘッドライト、ウインカー、ストップランプ等にLEDを採用
・アップライトで幅広いハンドル等による開放的なポジション
・ライダーの好みや体格に合わせて、シート高を2段階に調節可能
・ETC車載器とグリップヒーター、メインスタンドを標準装備
・後輪駆動力のレベルを選択できる「Hondaセレクタブルトルクコントロール」搭載
・ウインカーオートキャンセラーを搭載
・シフトペダル操作のみでシフトアップができるクイックシフターをオプション設定
などが特徴です。
カラーリングは、《パールグレアホワイト》《キャンディーアルカディアンレッド》の2色です。
さてVFR1200XのベースとなったのはVFR800Fです。800Fはフルカウルで前傾姿勢ですから、大型初心者や街乗りが多いライダーには敷居が高かったのは事実で、800Xはそのエンジンやフレームを上手に使い、クロスオーバーモデルに仕上げています。
スタイリングはNC750Xにも似ていますが、NCより高級感がほしい、あるいは4気筒がほしいというライダーにはVFR800Xはうってつけでしょう。
リアシートも広く、さらにはパニアケース・サイドケースも販売されており、これらによって増えた積載力でロングツーリングも楽々というわけです。
21世紀のトレンドはアドベンチャーバイクですが、VFR800XはそこにV4のスムーズさを取り入れたスムーズさがウリです。
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解説記事更新日：2021年10月05日

日本国内では2014年に発売されたVFR800Xですが、意外なことに、海外仕様はそれより3年も早い2011年に発売されています。輸出先は欧州がメインで、海外仕様の車名は【VFR800X Crossrunner】です。クロスランナーとは「デュアルパーパス」にも近い意味で、市街地走行から長距離ツーリングまでを快適に走れる装備を備え、「アドベンチャー」もほぼ同義です。
エンジンは先代のオンロードモデル【VFR800F】と同じで、水冷4スト90度V型4気筒DOHC、782cc。最大出力は100.6馬力/10,000回転、最大トルクは72.8Nm/9,500回転です。なお国内仕様はそれぞれ105馬力/10,250回転、75Nm/8,500回転と、あまり変わりません。可変バルブメカV-TecもVR800Fから引き継いでいますが、マフラーは一般的な位置に4-1スタイルでレイアウトされています。
スタイリングは、同じタイプの【VFR1200X】、【NC750X】にも似て、ヘッドライト下部にフロントスポイラー（くちばし）を採用、ワイルドな外観としています。
ライディングポジションは上半身が直立し、オンロードモデルより幅広のハンドルとスリムなボディで操作性を高めています。ストロークの長い前後サスは、オン・オフ双方で高い路面追従性を発揮します。シートは835mmまたは815mmに調節できます。
2015年にマイナーチェンジ、【EDタイプ】を追加しています。これはエンジンスペック等はそのままで、フロントカウルからエンジンまで回り込むシュラウドを廃止し、カウルからテールまでデザインを変更。軽快なイメージとしたタイプです。
カラーリングは、《キャンディアルカディアンレッド》《マットガンパウダーブラック》《メタリックパールグレアホワイト》の3色です。

VFR800クロスランナーの主な使い方は、週末のタンデムツーリングです。そのため写真のようなメーカーオプションが豊富に用意されています。フォグランプ、ラジエターガード、29Lサイドケース、31Lまたは45Lトップケース、それぞれのソフトインナー、エンジンアンダーガード、センタースタンドなどは旅の快適さを高めてくれます。クイックシフターもオプションであります。
他の装備としては、グリップヒーター、ABS、フルLEDライト、ホンダセレクタブルトルクコントロールHSTC（後輪のトルク制御メカ）があげられます。ミドルクラスというベストバランスの排気量に加え、まさに至れり尽くせりの装備です。海外モデルとしては完成度の高さから、10年以上のロングセラーとなりました。
振動も少なくパワフルでフラットトルクなV4エンジンとともに、VFR800Xは良きパートナーとして快適なツーリングを約束してくれるでしょう。
ライバルは、ヤマハ【MT-09トレーサー】、トライアンフ【タイガー800XRx】、ドカティ【ハイパーストラーダ821】などがあげられます。
2011年から21年式海外仕様VFR800Xの売却をお考えの方は、バイクの価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年06月11日