VFR/RVFシリーズ 買取査定相場 | 上限買取額の高い順

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VFR/RVFシリーズの歴史と進化

世界初の水冷V4機構を受け継ぐ初代VFRはレーサーRVFの血統

公道向け市販モデルとしてVFRがデビューしたのは1986年4月の事。VFR400R・VFR400Z・VFR750Fの3モデルがリリースされた。
400ccと750ccでのデビューはVFRがレースを見据えたシリーズであることを物語っていた。なぜなら当時、公道向け市販車ベースで競われるプロダクションレースの花形マシンは4stは400と750ccであったためだ。
その背景は1984年に遡る。
世界では、TTF1(市販車ベース最高峰の選手権)並びにFIM世界耐久選手権が84年にレギュレーションを変更し4ストは750ccまでとした。 国内では、鈴鹿4耐の盛り上がりを受けて日本選手権に2ストは250cc/4ストは400ccまでのTT-F3クラスが創設された。
そう、TTF1とTTF3で既に活躍していたレーサーマシンが公道向けVFRのベースとなっていたのである。
具体的には、
59馬力 VFR400R/Z(NC21型)は、85~86年シーズンのTT-F3を連覇した74.5馬力仕様RVF400(NW0)のレプリカである。 プロダクションレースTTF3参戦機RVF400(NW0)のベースモデルは、VFR400R/Z(NC21型)の先代機に当たる53馬力VF400F(NC13型)である。
つまり、スポーツタイプVFシリーズの始祖である1982年の VF400Fが、1985年のTT-F3専用機RVF400(NW0)へ展開され、1986年にフィードバックを受けたレプリカ機VFR400Rが登場した経緯になる。 (余談だが、TT-F3はプロダクションレースであったが87年までは改造範囲が緩くYAMAHAとHONDAは専用レーサー機で参戦していた)

750ccも同様に、
1982年の72馬力 VF750F(RC15型)が、 84年シーズンFIM世界耐久を制したRS750から、85年シーズンを制した130馬力 レーサーRVF750(NW1)へと展開され、1986年にフィードバックを受けたVFR750Rが登場。
共通しているのは、スポーツタイプとして世界初の水冷V4エンジン搭載機VF400F/750F(82年4月1日発売の VF750マグナ/ セイバーが市販量産バイク初の水冷V4エンジン搭載機に当たる)が、 プロダクションレース参戦用のワークスマシンに派生し、そのフィードバックを受けた公道向け市販モデルがVFRシリーズである点。
尚、初代V4搭載機の一角 VF400Fは1984年の鈴鹿4耐を制している。 NSR/ SE/ SPやNC30 OW01OW02といったプレミアムなレーサーレプリカの陰で知名度こそ高くないが、1982年当時、50馬力に届かない空冷4発ブームが続いていた時代、水冷V4で50馬力超を叩き出していた実力が栄光のVFRシリーズの原点である。
因みに北米ではVF750F V45インターセプターの名称で発売され、シートカウルにV45 INTERCEPTORのデカールが添付されている。VFRシリーズのペットネームでもあるインターセプターは北米向けVF750Fが由来である。

初代VFRシリーズのライバルは、1984年のTT-F3向け水冷4発の59馬力マシン FZ400RGSX-R400。1985年の FZ750GSX-R750となる。

第1.5世代|金字塔 RC30型VFR750R

買取相場が1千万円を軽く超え、最も高く売れるバイクに君臨しているのがNR750であるが。HONDA全機種の中でNR750に次いで高く売れる機種がRC30型VFR750Rである。 登場は1987年8月31日。
第1世代VFRシリーズのターゲットがTTF1とTTF3であったのに対し、RC30型VFR750Rのメインターゲットは1988年に初開催されることとなったWSBK(世界スーパーバイク選手権)。 TTF1に変わりプロダクションレースの世界最高峰となったレースである。

RC30型VFR750RのベースはRVF750(NW1C)そしてNW1Cのベースは1986年 VFR750F(RC24型)であることから『市販車⇒レーサーへ改造⇒市販車にフィードバック』と第1世代と同じ構図ではあるのだが、RC30型が決定的に異なる点がある。
それはレース仕様そのままの公道向けモデル(ホモロゲーション機)である点だ。
なにが違うのか?TTF1やFIM世界耐久の参戦機はメーカーやプライベーターが市販車を改造したレース専用機(ほぼワークスマシン)が主流であった。対してWSBKは改造範囲が狭く、ほぼほぼ公道向け市販機のままで闘うレギュレーションであった。
そのためレーサーをデチューンしたレーサーレプリカとは異なり、レースで勝つためのホモロゲーション機(レース参戦要件に含まれる最低販売台数をクリアした公道向け市販機)が誕生したのである。
特にレースシーンが熱かった当時のWSBK向けホモロゲーション機はメーカーの威信をかけて開発された超ハイスペックの限定機が多く、 海外のコレクターも存在することからワールドワイドで、プレミアム化が進んでいる (詳しくは1千万円超えのバイクが続出|高く売れる750ccレプリカとホモロゲ 5機種

RC2024年現在、未使用に近い状態であれば買取査定額で1,000万円が視野に入って来るRC30型だが、WSBKにおいて開催初年から1990年シーズンまで見事3連覇を達成している。
その余波で発売された1989年のNC30型VFR400Rは、RC30型 VFR750のレプリカとして誕生しており、1988年モデル以前のNC24/21型と比べて買取相場が断然高くなっている。このNC30型の最終1992年モデルが初代VFRシリーズの最終機だ。

第2世代|ホモロゲーションRVF750(RC45)/ RVF400(NC35)

第2世代の進化に入る前に、第1と第1.5世代の歩みを纏めてみよう。
第1世代レーサーレプリカ RVFシリーズは『公道向けVF400F/750F(NC13/RC15) ⇒ 選手権用ワークスマシン RVF400/750(NW0/NW1系) ⇒ レプリカVFR400R/750F(NC21/RC24)』の歩み。
第1.5世代ホモロゲーション RVFは『TTF1とFIM耐久向けワークスマシン RVF400750(NW1C)⇒ WSBK参戦用のホモロゲーション VFR750R(RC30)』へと展開された。

レギュレーション(改造範囲)の違いによって、WSBK向けホモロゲマシン(RC30)が誕生した格好だが、TTF1世界選手権はWSBKにお株を奪われるカタチで1990年シーズンを以って終了。
1988年モデル以降のNW1系RVF75はRC30ベースで進化を続けていくが、TTF1の終了もあってプロダクションレース向けワークスマシンの開発形態に変化が訪れる。 その契機に誕生したのが1994年モデルのRVF750(RC45)である。位置づけとしてはVFR750R(RC30)の後継機に当たるが、HRC製キットを組み込んでワークスマシン(RVF750/NWA系)化されていた点が異なる。 そのためRVFを第2世代とさせて頂いた。

そのRC45は1997年シーズンでWSBKのメーカータイトルを手中にしている。
初代ホモロゲRC30が148万円で5,000台弱(国内向け1,000台)売り出されたのに対し、RC45は200万円で500台限が売り出された。
希少性ではRC45に分があるが、初代の威光は大きく買取相場の上値はRC30に軍配が上がるが、ボリュームゾーンの買取額は良い勝負となっている。 RC30同様、海外市場での人気も高くHONDAのレプリカ機としては3番目に高く売れる機種になっている。

公道向け市販機としてRVFを冠したもう1つの機種。RVF400(NC35)についても言及したい。
こちらはRC30からフィードバックを受けたVFR400Rの最終NC30型の後継機に位置する。1994年当時既に400ccが主戦場とする世界選手権は無く、こちらはレプリカ機としての最終形の位置づけになる。
買取相場としては、RC30の威光を受けたNC30型と同水準となっている。

第3世代|ツアラー化そしてアドベンチャー機

1992年のNC30型 VFR400Rを最後にカタログ落ちとなっていたVFR。
5年(RVFからは3年)の空白を経て1998年にVFR800がリリースされる。ベースはホモロゲーション機RC45型RVF750であることから初代V4のDNAを受け継いでいるが、性格はスポーツツアラーである。 そのことは選手権レースとは関連しない排気量からも読み取れる。
ツアラーVFRは2010年には1200ccへ進化。2014年には800と1200ccのバリエーションとしてアドベンチャーモデルをリリースしているが、2021年モデルを以って再びカタログ落ちとなっている。

以上がVFRシリーズの簡単な歴史だが、ほぼ同時期に4スト スポーツモデルとしてリリースされたCBRシリーズとの歩みの違いについても思いを馳せずにいられない。
TT-F3開催に関連してリリースされた機種の1つがCBRだ。
1984年に登場した初代は空冷4発のCBR400Fシリーズ。VFRがV型であるのに対しCBRは直列であった。
VFRがリリースされた86年には水冷化を果たしたCBR400Rがリリースされ鈴鹿4耐などでは同門対決のライバル関係にあったのだが。
VFRが僅か6年でレプリカ路線から退き、第2世代でツアラー化を果たしたのに対して、 CBRシリーズはFirebladeを皮切りに海外モデルで大型化を重ね、WSSやWSBKの現行スーパースポーツの旗艦モデルとして君臨している他、多様な排気量が世界各国で展開されている。
その岐路は何であったのか?想いは尽きない。
VFR/RVFシリーズの機種一覧|車両解説と買取相場
機種 年式 馬力
装備重量
新車価格 概要
買取相場
VFR400R 1986-92 59ps
182kg
65.9万円 ホンダV4レーサーレプリカの元祖。VF400Fの後継機でTTF3用RVF400(NW0)のレプリカ
RC30型 VFR750のレプリカであるNC30型の1989年モデルはプレミアム化
VFR400Z 1986-87 59ps
178g
62.9万円 NC21型VFR400Rのバリエーションのネイキッド機
NC21型とNC24型VFR400Rと同水準の買取相場。
VFR750F 1986-90 77ps
221kg
84.9万円 VF750Fの後継機にして、130馬力 レーサーRVF750(NW1)からの準レプリカ
後継RC30の買取相場と比べてしまうと寂しいが、後期RC36型の相場が若干高い
VFR400K 1986- VFR400Zの教習車仕様
使い倒された個体が多く、査定額は使用感に依存する
VFR750K 1986 83.9万円 VFR400Fをネイキッド化した教習車仕様
タマ数少なく、使用感が査定額に直結
VFR750R 1987 77ps
201kg
148万円 初代ホモロゲ機としてWSBK開催初年から90年シーズンまで3連覇の偉業
未使用車は1000万円超えの買取額も狙えるプレミアムマシン
RVF750(RC45) 1994 77ps
211kg
200万円 500台限定でリリースされたホモロゲーションでRC30の後継機
HONDAレプリカ機で3番目に高く売れる機種。平均査定額はRC30に迫る
RVF400(NC35) 1994 53ps
183kg
278万円 RC30のフィードバックを受けたNC30型VFR400Rの後継機
4st400ccレプリカとしてはNC30f型同様に破格の査定額が付く機種
VFR800 1998-2009 80ps
223kg
98万円 第2世代VFRとして出たスポーツツアラー
ロングでラーだけに国内仕様の高年式モデル特に最終年の買取相場が高い
VFR1200F/DCT 2010-13 111ps
268kg
150万円 V4を受け継ぐ大型スポーツツアラー。DCT搭載グレードもあり
リセールバリューは良く、国内仕様の最終型のDCT機が更に高い
VFR1200X/Crosstourer 106ps
288kg
175万円 アドベンチャータイプのDCT搭載モデル
ツアラー1200Fより買取相場は高い。海外Crosstourerの高年式は更に査定額が出やすい
VFR800F 2014-19 105ps
242kg
125万円 VFR800から軽量高出力化を果たした後継機
リセールバリューが高いマシンで、最終2019年モデルは特に査定額が伸びやすい
VFR800X 2014-21 105ps
244kg
128万円 800Fのバリエーションとなるアドベンチャー機
海外仕様よりも国内仕様が高く、モデルチェンジを受けた2017年モデル以降の買取相場が高い

新車価格は国内登場年モデルのベースグレード・ベースカラーの税抜価格を採用(千円単位は四捨五入)
スペックは国内登場年の数字を採用
海外専用機は登場年の数字

買取実例

実働車
事故車 不動車
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