【ヴェルシス650】は、2007年に「ヴェルシス」として発売され、2015年に「ヴェルシス650」に改名したモデルです。コンセプトは「ALL ROADS, ONE BIKE」で、様々なシチュエーションを一台のバイクで走破できる＝アドベンチャーモデルと言っていいでしょう。
輸出モデルで、2014年までは上位車種のヴェルシス1000と同様の丸みを帯びたスタイルですが、2015年にフルモデルチェンジを受けてシャープな外装となりました。
2014年までと2015年以降の主な違いは、前者が丸目ライト、後者が左右の異形ライトです。それを格納したカウルとシュラウド、ラジエター等が一体となり、シート下にはヴェルシスのアイコンとも言うべきモノサスが目立つように格納されています。ショートマフラー、ガルアーム型スイングアームも特徴です。
カラーリングはイヤーモデルによって異なり、イエロー、レッド、ライムグリーン、エボニー、ホワイト等、バリエーションが豊富です。
650cc2気筒はミドルクラスの排気量ですが、実は日本国内の道路事情に最も合っているのは600～900ccクラスであり、つい大排気量車に目が行きがちですが、オールラウンドに使えるヴェルシス650は、優れたバイクだとも言えるのです。ライバルはスズキのVストローム650です。
ただし国内で走るには逆輸入車しかありませんので、台数は少なめです。
ヴェルシス650のご売却をお考えなら買取査定はその価値に精通しているパッションに！

解説記事更新日：2021年07月26日

2007年に海外仕様モデルとして登場したヴェルシス650はNINJA650/ER-6ｎ・ｆに搭載されている水冷2気筒並列2気筒エンジンを搭載したデュアルパーパスモデルである。

ヴェルシス650の開発コンセプトはストリートサーフィン。サーフィンで自由に波に乗るようにロードを楽しめるバイクとされていた。そのコンセプトを実現するため実に汎用性が高くロングツーリングから通勤までどのようなニーズにも対応できる扱いやすいオールラウンダーである。
そのコンセプトはエンジンスペックにも表れており同じエンジンを搭載するNINJA650/ER-6n・ｆが最高出力72ps/最大トルク6.5kgf・mを発生するが一方のヴェルシス650は最高出力64ps/最大トルク6.2kgf・ｍを発生させておりスペックダウンするも、それは低中速域のピックアップを良くする為で、その結果としてNINJA650/ER-6ｆ以上に扱いやすい特性を生み出しその特性はロングツーリングで非常に重宝されている。

車体に関してはNINJA650/ER-6n・fと共通している部分が多く、特徴的なオフセットレイダウンサスペンションを搭載したフレームも健在で乗り心地の良さに貢献している。一方でヴェルシス650専用でフルアジャスタブル倒立式フロントフォーク、減衰調整機能付きリアサスペンション、アルミスイングアームを採用しており限界性能とバイクの許容量を向上させておりどのようなシチュエーションでもバイクが対応できるためライダーを楽しませ満足させてくれるバイクになっており、ストリートサーフィンというコンセプトを具現化している。
そしてシートポジションにも違いがあり、着座位置を前後にずらしてもポジションが自然になるように広い自由度を持たせたシートになっておりライダーに合ったポジションを自由に取ることができるだけでなくツーリング時の疲労軽減にも貢献している。

海外のライダーの評価もリーズナブルだが多用途に使えるこのヴェルシス６５０というバイクを支持しており、とくにロングツーリングを主に楽しむライダーからの支持が高いのはやはりストリートサーフィンというコンセプトを実現するにあたり徹底して扱いやすさに特化させた結果といえる。

海外仕様の為中古車の流通量が少ないので買取のデータも少ないが年式が古いがまだ価格は期待できる。走行距離が伸びている場合は低い査定になりやすい傾向があるが多くのパッションではそのようなバイクでも高額で買取してきた実績があるので一度パッションへ相談を！

解説記事更新日：2024年01月26日

2010年、ヴェルシス650が初めてモデルチェンジを受けて2代目に進化した。

主な変更点としては全体のデザインの変更によってこれまでの丸っぽいデザインからシャープなイメージのデザインに変更され、テールランプもLED化されて洗練された。カウルの形状変更に合わせてウインドスクリーンの使い勝手も向上しており、ハイ・スタンダード・チルトに調整可能になり、この変更によってシチュエーションに応じてスクリーンの高さを最適に調整できるのでカウル形状の変更と相成ってウインドプロテクションが大きく向上して、ロングツーリングでの疲労感の軽減等より多用途にライダーのニーズに応えることが出来る改良となっている。

この変更は前モデルは車体の基本性能を含めてヨーロッパでの評価が非常に高かった半面、アメリカではそのデザインが若いライダーに受け入れられずに苦戦を強いられたことが大きな要因になっており、若いライダーにも受け入れられるための変更で、カワサキがこのモデルを欧州だけではなくアメリカを含む多くの地域で受けいれられるモデルに仕立てようとする意図が見て取れる。

エンジンスペック等の基本性能は2007年モデルと変更はなく、これまで通りスペック以上に力強く扱いやすい特性は引き継がれ、今回はデザイン変更がメインとなっておりアメリカの幅広いライダーに受け入れられる事を念頭に置いたモデルチェンジと言える。


こちらは前モデルよりも台数が多いが絶対数は少ないですが買取価格は比較的高い傾向にあるので、売却を検討されている方は実績豊富なスタッフが多いパッションで一度ご相談ください！

解説記事更新日：2024年01月29日

今回のモデルチェンジでは大きくデザインが変更されこのモデルからはこれまで縦2眼だったがZX-6Rをイメージしているような横2眼へと変更され大きく印象が変わった。また、タンク容量が2ℓ増量されさらに航続距離が長くなっておりロングツーリングでの使い勝手が向上し、最高出力も69ps/8500rpm、最大トルクも6.5kgf・ｍ/7000rpmと向上している。

車体には大きな変更がないがリアサスはリモート式を新たに採用しておりリアサスの調整が簡単に行うことが出来るようになったが、基本構造は初代から大きな変更がされていない。それはデュアルパーパスとしての基本をしっかり押さえているモデルであり、コストパフォーマンスに優れた扱いやすいバイクとして海外で多くの支持を得ているからでありその初代からの扱いやすさに磨きをかける改良をモデルチェンジごとに行っている。

今回のモデルチェンジで大きなニュースになったのはオプションで選べる装備の拡充である。サイドパニアケース、トップケース、フォグランプ、ハンドガード、12VDCコンセント、ギアシフトインジケーターと実に様々なオプションが用意されており、サイドパニアケース、ハンドガードを装備した派生モデルのVERSYS650 LTというモデルも登場している。
特筆すべきはケース類でトップ、サイドと合わせると103ℓもの収納が確保でき、一瞬で取り外しも可能でありこれにより泊りがけでのツーリングやキャンプツーリング等大荷物でも難なくこなせる。またフォグランプの設定もされており夜間の走行時でも司会に困ることなくどのようなシチュエーションでもこなせるオールラウンダーとしての性能を向上させることが可能になった。

2015年以降の変遷は

・2020年　モデルチェンジ（新車価格＄8.299）
デザインはヴェルシス1000に近い、NINJAシリーズの流れを汲んだデザインに変更され、NINJA650同様に標準装備でトラクションコントロール、TFT液晶メーターが新たに採用されて高級感が向上した。

・2024年　モデルチェンジ（新車価格　海外仕様＄10.099　国内仕様1.10.0万円）
今回からサイドパニアケース、ハンドガードを装備したLTのみの展開になりツアラーとしての性格が強くなった。国内仕様が前年の2023年から再度ラインナップされ、こちらはLTではない標準仕様で、ETC2.0が搭載されて販売が始まった。

国内仕様は2023年からの為まだ台数は少なく、海外仕様も少なく中々中古車のデータが少ないが走行距離、車両の状態次第ではあるが買取価格にも期待が持てる。売却の際には実績豊富で高価買取が期待できるパッションでまずはご相談を！

解説記事更新日：2024年01月29日

欧州を中心とする海外専用アドベンチャーモデルとして、2007年よりリリースが開始されたカワサキ・Versys 650(ヴェルシス650)。2021年のEICMA(ミラノショー)にてついに日本市場への正式導入が告知されたものの、新型コロナウイルス流行に伴う諸事情にて販売を延期。それから1年半余りの沈黙を経て、ついに2023年11月より販売開始となったファン待望の一台です。

欧州の免許制度事情により、当初は650cc専用モデルとして製造販売されていたものの、優れた運動性と非常に高い汎用性に加え、必要十分なパワーと居住性を兼ね備えたオールラウンドツアラーとしての評価が高かったことにより、後にはリッタークラスの上位モデルを輩出するまでに至った現役屈指の実力派アドベンチャー。前述の通り、モデルとしては2007年より続いていたものの、日本市場へは長らくの間解禁されず、LE650H型へ世代交代したことを機とする待望の正式解禁となりました。

Ninja650系統と多くのコンポーネントを共有する構成で、搭載されるパワーユニットも649ccの水冷4ストロークDOHC並列2気筒。ただし出力特性の見直しが図られているのがポイントで、最高出力67PS/8,500rpm、最大トルク61Nm/7,000rpmとピーク値こそ抑えられてはいるものの、様々な走行シーンに対応すべく高回転型となりました。キャラクター性としては中速域での自由自在な加速と粘り強さを見せるトルク感で本領を発揮するタイプで、ストップ&ゴーの多い日本の道路事情を鑑みると兄貴分のヴェルシス1000以上に守備範囲の広いマシンだと言えます。ジャンル的にはアドベンチャーですが、前後17インチホイールに装着されているオンロードタイヤが示す通りのオンロードモデルで、少し前で言うところの「スーパーモタード」とツアラー要素を兼ね備えたアドベンチャーツアラーというのがしっくりときます。

車体構成は先代までのLE650E型と同一サイズをキープしており、全長2,165×全幅840×全高1,360mmという寸法。4段階の調節機構を備えたフロントスクリーンで全高は変動するものの、総じて扱いやすく均整の取れたボディサイズであることは確かです。従来モデルよりもガソリンタンク容量が1リットル減の20リットルとなっているのが惜しいところですが、2022年の海外仕様車にて大幅なアップデートが図られた装備の充実度は万全の状態で継承。代表的な装備は以下の通りとなります。

・4.3インチのTFT液晶ディスプレイ
・スマートフォン連携システム「カワサキ・コネクト」接続機能
・2モード選択式トラクションコントロール「KTRC」

ニンジャ650系統では標準装備化したアシストスリッパークラッチこそ非採用ですが、日本仕様車にはそれを補うかのようにETC2.0車載器が標準装備。日本初上陸となった2024年モデルのカラーリングはメタリックフラットスパークブラック×キャンディライムグリーンの1色のみながら、鈍く重厚感のあるライムグリーンを用いたルックスはオーナーの所有感を十二分に満足させるもので、トップケースやパニアケースといったツアラーアクセサリーも多彩に設定されており、カスタマイズのしやすさも大いに見所だと言えるでしょう。昨今の円安や製造コストの増加に伴い、新車販売価格は税込み110万円と安くない価格設定となってしまいましたが、41mm径の倒立式フロントフォークにプリロード調整機構が付与されていることを鑑みると妥当な価格帯だと言えます。

世界的にも激戦区のミドルクラスアドベンチャーですが、日本市場解禁を果たした本機・ヴェルシス650にとってのライバル格は複数ありますが、代表格はおおよそ以下の通り。

スズキ・Vストローム650…全長2,275mm・排気量・最高出力645cc/69PS・新車販売価格95万7000円(※Vストローム650XT ABSは100万1,000円)
ヤマハ・テネレ700…全長2,370mm・排気量688cc・最高出力73PS・新車販売価格139万7000円
ホンダ・XL750トランザルプ…全長2,325mm・排気量754cc・最高出力91PS・新車販売価格126万5000円
KTM・790アドベンチャー…全長--mm・排気量799cc・最高出力95PS・新車販売価格139万円(※全長はNA・公称ホイールベース1528mm)

錚々たる顔ぶれが揃った一方、Vストローム650を除いたその他ライバルの新車販売価格は120万円を夕に超えていることから、650ccクラスの中では本機ヴェルシス650の価格設定は十分競争力のあるものだけに、今後の快進撃にも大いに期待したいところ。

現時点での中古バイク市場ではLE650H型に対する評価はまだ定まっていませんが、2022年までの従来モデルの取引台数の多さと平均取引価格の安定度を踏まえると高年式の優位性、日本市場への正式導入化で手厚いサポートが受けられる『カワサキケアモデル』指定となった点はプラス材料となるだけに、安定した高値がつく相場が当面の間続くものと予測されます。ちなみに、2024年初夏時点では業者間オークションにて実動車1台の出品記録があり、走行距離は800km台と浅かった一方、屋外保管でやや変色が見られるシートで評価を落とした個体が76万8000円にて落札。このデータを踏まえると、屋内保管でコンディション良好、低走行のフルノーマルといったアピール材料がある車両は高値に期待できると考えていいでしょう。

世代交代を果たし、いよいよ日本市場への正式導入が開始されたヴェルシス第2世代であるヴェルシス650 LE650H型で高額売却を狙うには業者選びが重要で、現在のミドルクラスアドベンチャーに関する最新の相場事情、車両状態を見極める確かな目利き、海外メーカーなどの競合モデルも含めたライバル車全般への明るさなど様々な要素を満たした買取業者に任せるのが最善です。弊社バイクパッションはそれら基準を全て満たしており、中古バイク買取業界トップの顧客満足度の高さにより、買取査定をお申し込み頂いたオーナー様からお褒めの言葉を頂戴しております。また、車両状態によっては単一店舗としては日本最多の販売台数実績を誇る直営店舗を持つ強みを活かし、再販売を前提とした「販売仕入れ価格」を適用した上で相場を大きく上回る超高額買取にも期待できます。

カワサキ・ヴェルシス650 LE650H型の買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定は海外専用モデルを含むカワサキ全モデルの価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年06月29日

Versys650は海外専用のアドベンチャーモデルで、北米および欧州向けとして2007年に発売されています。
ボディデザインは丸みを帯びた独特なものですが、エンジンは【Ninja650】と共通の水冷4ストDOHC並列2気筒、気筒あたり4バルブ。最大出力は64馬力/8,000回転、最大トルクは6.2kgf/6,800回転と、数値はNinja650よりややダウンしていますが中低速トルクに振り分けられています。
足回りは、フロントがフルアジャスタブル倒立式フォーク、リアは右にオフセットされたレイダウンモノサス+ガルアーム型スイングアームで構成されます。ミッションは6速です。
Versys650で特筆すべき点は、650ccクラスとしては余裕の19リットルタンク、フロントダブルディスク、自由度の高いシート、幅広のハンドルバーなどです。長距離走行の快適さはミドルクラスでは上位に位置するでしょう。

2010年にマイナーチェンジ、
・シャープさを強調したボディデザインに変更
・スクリーンは3段階に調節可
・テールランプをLED化
このマイナーチェンジは、「性能はよくてもデザインで若いライダーに人気がない」という北米からの要求に答えたもので、この変更からは【Z1000】などストリートファイター系にも通じるデザインモチーフが感じられます。
2015年にもマイナーチェンジ、
・最高出力は69馬力/8500rpmへ、最大トルクも6.5kgf/7000回転へ向上
・縦2眼だったヘッドライトをシャープな横2眼へ変更
・エンジンとハンドルをラバーマウント
・サスセッティング変更
・タンク容量を21リットルへ増量
2016年からも毎年のようにマイナーチェンジを受け、アドベンチャーモデルとしてのポテンシャルを上げています。
2017年にはサイドケースを標準装備とした【Versys 650 LT】もラインナップ、さらにトップケース、フォグランプ、ナックルガード、12VのDCコンセント、ギアシフトインジケーターなどオプションも発表されています。欧州でのバイクの使い方～週末のタンデムロングツーリングにはうってつけの装備と言えます。650ccの軽量コンパクトな車体、パワーに不足はない、タンクは大容量21リットルとくれば、必要な装備は全てそろったようなものです。
2020年もマイナーチェンジ、【Versys 1000】に近いボディデザインとなりました（写真）。またトラクションコントロール、TFT液晶メーターを新たに採用しています。
2024年、サイドパニアケース、ナックルンドガードを装備したLTのみの販売となりました。アドベンチャー色を弱め、ツアラー寄りに成熟した形です。
日本国内ではあまり注目されない600ccクラスですが、このように国や地域が変わると人気も用途も違ってくるのは興味深いところです。このバランスのよさを考えれば、もっと人気が出てもいいクラスです。
ライバルは、ホンダ【NC750X】、ヤマハ【Tracer 700】、スズキ【V-Strom 650】などです。
Versys650の海外仕様車の中古車台数は少ないですが、走行距離が短ければ高額査定も期待できます。お乗り換えや査定をご希望の方は、是非ともバイクパッションへ！

解説記事更新日：2024年07月22日