DR600S/R Dakar【1985~89年】毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ豆知識
- 過去5年間の買取相場の推移
- 状態別の取引額
- 走行距離別の取引額
- カラー別の取引額
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
DR600S/R Dakar【1985~89年】 に関するこのページの内容
DR600S/R Dakar【1985~89年】 買取査定に役立つ豆知識

スズキ初のアドベンチャーバイクDR650Sは、デュアルパーパスDRシリーズのビッグシングルDR500の後継機として1985年に海外で発売された。
DRを冠した最初の機種DR370はビッグシングルのオフローダーとして1979年に登場したが、翌1980年には396cc化を果たしたDR400Sが登場、更に1981年には4バルブ589cc化されたDR500Sへと進化。そしてDR4代目ビッグシングルとなったDR600Sは先代から以下の進化を遂げている。
●パワートレイン
・ボアストロークを拡張(94×85mm)し589cc化
・低圧縮比化(8.9:1⇒8.5:1)
・ピークパワー向上(42Nm⇒49.5Nm / 36馬力⇒44馬力)
・キャブ変更(35φ⇒38φミクニ)
●フレーム/ディメンション
・シングルクレドール⇒セミダブルクレドール
・乾燥重量128kg⇒141kg
・シート高アップ(870mm⇒925mm)
●外装
・タンク容量増大(9L⇒21L)
●足回り
・Showa製36mm⇒カバヤ製39mm正立フォーク
・ストローク量変更(F230⇒226mm / R220⇒236mm)
・リアツインショック⇒カバヤ製モノショック
・Fブレーキディスク化
・リア18インチ⇒17インチ
排気量の拡張によって最大出力22%アップを果たしているが、最大のハイライトは21Lのビッグタンクを搭載し無給油での航続距離を伸ばすアドベンチャー仕様となったことであろう。リアキャリアも装着され積載を念頭に入れている点もアドベンチャーバイクの特徴だ、
SUZUKIがDR600Sでアドベンチャーバイクを投入した背景には、1980年のR80G/Sによってアドベンチャーバイク市場が俄かに活況を呈したことがある。第1~2回のパリダカールラリーはビッグオフローダーXT500の改造レーサーが連覇を成し遂げたが、第3回(1981年)大会は38Lタンクとボクサー搭載機のR80G/Sレーサーが制している。R80G/Sは、既存の公道モデルとしてラインナップに存在しなかった長距離航続走行可能な大排気量デュアルパーパスとして、ビッグタンクをアイコンにアドベンチャーバイクの草分けとなった。
1984年にはYAMAHAがXT500からの進化系統で初めてビッグタンクを搭載したデュアルパーパス機XT600テネレを発売。翌85年にはHONDAがビッグシングルXLの後継バリエーションとしてビッグタンク搭載のXR600Rファラオを発売。SUZUKIもこの流れの中でDR600Sを投入している。尚1987年にはKawasakiがXLR600の後継バリエーションとしてビッグタンク搭載のKLR650を発売している。
R80G/SがBMW1号機R32(1923年)から続くボクサー(対抗2気筒)を起源にしているのに対し、国産勢はビッグシングルのオフローダーをルーツにしている点でアプローチが異なる。パリダカールラリーは2005年から「2気筒エンジンの排気量は450ccまで」のレギュレーションを適応したが、それまでの優勝機は単気筒マシンが9回、2気筒マシンが17回を記録している。多気筒が有利なロードモデル、単気筒が有利なオフロードモデル、多気筒が有利とは限らないラリーモデルとなるのだろう。ライバル機のスペックを比較すると
・R80GS(1987年):798cc 空冷 OHV 2バルブ、76nm/60馬力、23.8Lタンク、装備重量210kg
・XT600ZLテネレ(1983年):595cc 空油冷 OHC 4バルブ、51Nm/46馬力、30Lタンク、乾燥重量146kg
・XL600Rファラオ(1985年):591cc 空冷 OHC 4バルブ、47Nm/72馬力、28Lタンク、乾燥重量156kg
・KLR650(1987年):651cc 水冷 DOHC 4バルブ、52nm/48馬力、23Lタンク、乾燥重量153kg
・DR600S(1985年):589cc 空冷 OHC 4バルブ、49.5Nm/44馬力、21Lタンク、乾燥重量141kg
以上のように比較すると明らかであるが多気筒の出力が高くシングルが軽い。中でも本機DR600Sの軽さは突出している。このことは前年のGSX-Rでも実証されている通りこの年代のSUZUKIは軽量化で先行していた。
登場1985年モデル以降はグラフィック変更でイヤーモデルを重ねてきた本機であるが、1987年モデルでは上位バリエーションとなるDR600Rダカールを投入している。DR6000Rダカールはベース機DR600Sと以下の点が違っていた。
・シートゼッケンカウルに嵌められたDAKARのデカールや外装グラフィック
・フロント280mmディスク(Sは240mm)
・大型アンダーカバー
・大型ヘッドライトカバー
1990年にはビッグシングルアドベンチャーの後継機DR650Sが登場したことで、世代交代を果たすように1989年モデルを最後にラインナップから姿を消した。
尚、1988年にはパリダカ参戦機ともなったファクトリーマシンDR-Zetaのレプリカ機DR750Sが登場。翌々1990年にはその後継機DR800Sもビッグシングルの長兄として登場した。
海外専用機として発売された本機は日本国内では取引されること自体が珍しい希少車となっていいる。SUZUKI初のアドベンチャーバイクというネームバリューはあるが、元祖アドベンチャー機R80G/Sのようなプレミアムを形成するのは至っていない。しかしながら今日のアドベンチャーバイクブームを考えると今後買取相場が上がってくる可能性も充分にああるだろう。DR600SとDR600R DAKARのご売却や買替をお考えなら、買取査定はその中古価値に精通しているバイクパッションに!

車名/型式/年式 | DR600S / SN41A型 / 1985年モデル |
---|---|
発売年月 | 1985年 |
車両サイズ(mm)・重量(kg) | (長さ)2,215mm (幅)875mm (高さ)1,235mm (乾燥重量)141kg |
シート高・最低地上高(mm) | (シート高)925mm (最低地上高)270mm |
エンジン機構・最高出力・燃費 | 589cc空冷 単気筒 4スト 4バルブ・ 最高 49.5Nm 44馬力 ・最高時速164km・燃費20.8/L |
エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | キック・キャブ・21L |
ジャンル | アドベンチャー |

【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 DR600S/R Dakar【1985~89年】



買取業者の転売先である業者間オークション市場の平均取引価格の推移
査定現場での買取価格は上記取引金額から業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を差し引いた金額となります
※51~125ccの場合、上記転売金額から2万円程度差し引いた金額が正味の買取額となります
2025年5月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】



【2024年間 vs 2025年】



【2022年間 vs 2025年】
取引台数

過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2025年05月16日

【状態別の取引額】 DR600S/R Dakar【1985~89年】



買取業者の転売先である業者間オークション市場の平均取引価格
2025年5月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台

平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台

平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台

平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台

平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台

平均
最低
取引
20.8万円
6.8万円
3台

平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台

不動
平均
最低
取引
3.7万円
3.7万円
1台

※データ更新:2025年05月16日

【走行距離別の取引額】 DR600S/R Dakar【1985~89年】



買取業者の転売先である業者間オークション市場の取引価格
2025年5月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
1〜2万km | 最高 | 40.1万円 | 2台 |
平均 | 23.5万円 | ||
最低 | 6.8万円 | ||
![]() |
|||
3〜5万km | 最高 | 15.6万円 | 1台 |
平均 | 15.6万円 | ||
最低 | 15.6万円 | ||
![]() |
※データ更新:2025年05月16日

【カラー別の取引額】 DR600S/R Dakar【1985~89年】
- ■ ■
- ■ ■




買取業者の転売先である業者間オークション市場の平均取引価格
2025年5月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
■ / ■ | 23.5 万円 | 2台 | ![]() |
||
■ / ■ | 15.6 万円 | 1台 | ![]() |
※データ更新:2025年05月16日

【実働車の取引価格帯】 DR600S/R Dakar【1985~89年】



買取業者の転売先である業者間オークション市場の取引価格帯
2025年5月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】






※データ更新:2025年05月16日

買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。

DR600S/R Dakar【1985~89年】 上位20台の取引額 (データ更新:2025年05月16日)



落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
1 | DR600S/R Dakar【1985~89年】 | 40.3万円 | 3.3点 | SN41A-127 | 11,124km | ■ / ■ |
---|---|---|---|---|---|---|
2 | DR600S/R Dakar【1985~89年】 | 15.8万円 | 3.5点 | SN41A-135 | 30,999km | ■ / ■ |
3 | DR600S/R Dakar【1985~89年】 | 7.0万円 | 3.0点 | SN41A0J2 | 17,610km | ■ / ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています
