量産バイク史上において最大排気量のパワーユニットを搭載して2004年にトライアンフから展開されたのが、「Rocket Ⅲ」だった。モデル名でも表現されている様に怒号のスタートダッシュを放つ2,500回転200Nm仕様の2,294cc水冷トリプルを積んだメガクルーザーである。その「Rocket Ⅲ」はデビュー以降にいくつかのバリエーションモデルを追加していったのだが、その第2弾として2008年に登場したのが本機「Rocket Ⅲ ツーリング」となる。マシンの基本構造はベーシックモデルと似通っているが、ツーリング時の快適性を重視するため以下の専用ディテールを採用していた。

・ホイールベース延長
・エンジン仕様変更
・リヤタイヤスリム化
・単眼ヘッドライト採用
・フロント大型スクリーン装着
・タンクオンメーター
・専用ステップボード
・ハードパニアケース
・バックレストなど

フレームはチューブラスチール製のツインスパインタイプを採用。そこに搭載するパワーユニットは、ボア・ストロークが101.6mm×94.3mmのDOHC水冷並列3気筒エンジン。カナダ仕様の最高出力は5,400回転108馬力というスペック。最大トルクは2,000回転で209Nmを発生する凶暴なパワーを持ち合わせていた。ちなみにベーシックモデルの「Rocket Ⅲ」は、142馬力・200Nmというスペックだった。トランスミッションは5速ギヤボックス構造で、シャフトドライブを介してエンジンの動力をリヤタイヤへ伝達する。

足回りは、フロントにカヤバ製の43mm径テレスコピックフォークを装備。そこに16インチアルミキャストホイールと150mmタイヤを履く。ブレーキは320mmダブルディスクとニッシン製の4ピストンキャリパーという構造。リヤはスチール製のダブルスイングアームにクロームスプリング仕様のプリロード5段階調整式ツインショックをセット。ホイールサイズはフロントと同じ16インチでタイヤ幅は180mmだった。ちなみに既存モデルの「Rocket Ⅲ」や「Rocket Ⅲ クラシック」は、240mmの迫力ファットタイヤを装着していた。ブレーキサイズは同じで、316mmディスクとブレンボ製2ピストンキャリパーを採用する。

ライバルモデルとしては、ホンダの大排気量ツーリングクルーザー「ゴールドウィング」と比較できるだろう。2016年式を参考にするとエンジンは1,832ccの水平対向6気筒ユニットで、5,500回転109馬力というスペック。最大トルクは4,000回転で161Nmを発生した。ボクサーエンジンならではの滑らかな吹け上がりと静粛性、豪華なシートと多彩な収納スペースといった装備が特徴。スペック面では「Rocket Ⅲ ツーリング」が、断然格上の存在だが、実用性や快適性では「ゴールドウィング」だろう。

なおデビュー以降の「Rocket Ⅲ ツーリング」は、カラーチェンジを受けながら2017年モデルまで設定されて生産終了に至った。

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解説記事更新日：2024年08月21日

大排気量の水冷トリプルで世界のバイクシーンを圧巻するトライアンフ「ロケット Ⅲ」だが、第2弾のバリエーションモデルを2008年に展開。それが本機「ロケット Ⅲ ツーリング」だった。日本国内仕様は以下のカラーリングが導入された。

・「エクリプスブルー×アズールブルー」
・「ジェットブラック×サンセットレッド」
・「ジェットブラック×ニューイングランドホワイト」
・「ジェットブラック」

モノトーンタイプはブラックの1カラーのみで、他の3タイプはツートーン仕様でクラシカルな印象に仕上がっている。価格は250万9,500円(税込)となっていた。
パワーユニットのサイズはシリーズ共通となっているので、2,294ccのDOHC4バルブ水冷ビッグトリプルとなる。ただ、出力特性は専用セッティングが施されていて、最高出力は5,400回転108馬力仕様で、既存モデルよりパワーダウンとなる。一方、最大トルクに関しては、2,025回転209Nmまで高められた。トランスミッションは5速仕様でシャフトドライブ駆動。超低回転領域で強烈なピークトルクに到達するので、重厚なツーリング装備とクラシカルなスタイルとはかけ離れた、文字通り「ロケット」の様な加速を放つマシンだ。

また、車体のサイズ設計も専用仕様となっていて、ホイールベースは既存モデル比で13mmロングとなる。さらに「ロケット Ⅲ」のアイデンティティとも言える極太リヤタイヤはスリム化されて180mm幅へ変更された。ロー&ロングのスタイルとクラシカルな装いでアメリカンなオーラーを放ちつつ、トライアンフらしいディテールも残す独特な存在感のメガクルーザーだ。

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解説記事更新日：2024年08月21日

本機を含めバリエーションモデルが追加されていく形でラインアップの充実化が進むメガクルーザー「ロケット Ⅲ」だが、2009年式はスタンダードモデル、「クラシック」、本機「ツーリング」のトータル3機で継続。その中で最もベーシックな無印グレードは今期の2009年式が最終となって6年というモデルライフに終焉を告げることになった。なおデビュー2年目となる本機「ロケット Ⅲ ツーリング」は、カラーチェンジを実施。北米向けは以下のカラーリングで展開された。

・継続「エクリプスブルー×アズールブルー」　17,299ドル
・継続「ジェットブラック×サンセットレッド」　17,299ドル
・継続「ジェットブラック」　16,999ドル

前年はトータル4カラーバリエーションで登場したが、2年目の2009年式はツートーンカラーが1タイプ廃止となっていた。

メカニカルに関しては、変更ポイントは無いので主要諸元は前年同様となる。
スチール鋼管製フレームに搭載する心臓部は、2,294ccの巨大な水冷トリプルユニットとなる。最高出力は5,400回転で108馬力を発生する。最大トルクは2,025回転209Nmという強烈なスペックを誇る。フロントフェイスは、既存モデルの2眼ヘッドライト仕様ではなくシンプルな1灯式を採用していた。大型スクリーンとも相まってクラシカルなアメリカンクルーザースタイルに仕上がっている。さらにメーターは22.3L容量のボリューミーなガソリンタンクにオンされる。

足回りは、フロントが43mm径のカヤバ製テレスコピックフォークを装備。上部のインナーチューブにはクロームタイプのフォークカバーをセットすることで煌びやかイメージに仕上げられている。リヤのツインショックもスプリングはクローム仕様。そしてホイールは25本スポークの前後同径16インチアルミキャストホイールとトリプルディスクブレーキという構造だった。

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解説記事更新日：2024年08月21日

2010年のメガクルーザー「ロケット Ⅲ」シリーズは、2004年から展開されてきたベーシックモデルの無印グレードと2006年に追加されたバリエーションモデル第1弾「クラシック」がラインアップから外れた。そして、新たなマシンとして「ロードスター」が登場。専用サスペンション設定や足元にミッドコントロールを採用するスポーティなモデルだった。その結果、2010年の「Rocket Ⅲ」は、トータル2機種構成となる。その中で、充実のツーリング装備と重厚なスタイルが特徴の本機「Rocket Ⅲ ツーリグ」は、以下のアップデートを受けていた。

・ABSモデルタイプ別設定
・カラーチェンジ

2010年式では、新たにABS装着グレードがタイプ別設定されたことで安全性が大きく向上。その他のメカニカルは従来通りで主要諸元は変わらない。エンジンには大排気量2,294cc水冷トリプルを搭載。最高出力は5,400回転108馬力と控えめながらも最大トルクは2,025回転209Nmというモンスターマシン。ちなみに今季デビューの「Rocket Ⅲ ロードスター」も同サイズエンジンだが、最高出力が5,750回転148馬力で、最大トルクは2,750回転221Nmという強力な仕様にセッティングされていた。

なおABSモデルの追加で安全性が向上した本機は、北米モデルが以下のカラーリングと価格で販売された。

・継続「ジェットブラック」　16,999ドル
・継続「エクリプスブルー×アズールブルー」　16,999ドル
・新色「ジェットブラック×ニューイングランドホワイト」　16,999ドル

カラーバリエーション数は3タイプで変更ないが、ツートーンカラーのブラック×レッドが廃止となって、初年度の2008年式に設定されていたブラック×ホワイトへ入れ替わっていた。ABSモデルは、いずれのカラーも17,299USドルという設定だった。

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解説記事更新日：2024年08月23日

1,700mmオーバーのロングホイールベースにフットボード付きシーソーペダル、そしてクッション性に優れた大型シートで快適クルージング仕様に仕上げたトライアンフのメガクルーザーが、「Rocket Ⅲ ツーリング」だ。2011年の「ロケット Ⅲ」シリーズは、前年に追加設定されたロードスポーツタイプの「ロードスター」と合わせて2マシン構成でラインアップ継続となった。
本機「ツーリング」の2011年式は、前年にタイプ別設定されたABSがスタンダード装備として採用する。北米仕様は以下のバリエーションと価格で販売された。

・継続「ジェットブラック」　16,999ドル
・継続「エクリプスブルー×アズールブルー」　17,299ドル
・新色「ジェットブラック×ニューイングランドホワイト」　17,299ドル

USA仕様のカラーリングは前年同様の3タイプだったが、カナダ仕様は「ジェットブラック」と「ジェットブラック×クリスタルホワイト」という2タイプにカラーチェンジを受けていた。
メカニカル面に関しては目立った変更ポイントは無く、前年通りの仕様となる。
スチール鋼管製のフレームにマウントされるブラックアウトされた心臓部は、2,294ccの巨大な水冷並列3気筒ユニット。エキゾーストパイプは車体右側にレイアウトされる縦置きエンジン。最高出力は5,400回転108馬力というスペック。最大トルクは2,025ccで209Nmを発生する。重厚なスタイルでマシンン重量は395kgという超ヘビー級ではあるが、低回転域の強烈なトルクで文字通り「ロケット」の様な加速をする。

足元は前後16インチのアルミキャストホイールを履き、トリプルディスクブレーキとABSで安全面でも抜かりはない。

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解説記事更新日：2024年08月23日

トライアンフの「ロケット Ⅲ」と言えば、フロントの2眼独立ヘッドライトが個性的な特徴となっていたが、そこをシンプルな単眼タイプに変更して大型フロントスクリーンをセットすることでクラシカルなツーリングクルーザースタイルに仕上げたのが本機「Rocket Ⅲ ツーリング」だ。2012年の「ロケット Ⅲ」シリーズは、2010年デビューの「ロードスター」と合わせて2機種で継続ラインアップとなる。
ABSも標準装備化されて安全性が高められた本機はカラーチェンジを受けて以下のバリエーションが用意されていた。

・
・継続「ジェットブラック」　18,699ドル
・継続「ジェットブラック×ホワイト」　19,199ドル

カラーバリエーションは前年の3タイプから2色へ縮小。価格はUSモデルが、シングルーカラーは1,700ドルアップ。ツートーンカラーは1,900ドルの値上がりだった。

カラーリング変更の他にアップデートな無く、主要諸元は前年から変わっていない。
強烈な存在感を放つ縦置きレイアウトの2,300㏄DOHC水冷並列3気筒ユニットは、スチール製フレームにマウントされる。最高出力は5,400回転108馬力というスペック。最大トルクは、僅か2,025回転で209Nmという凄まじい数値に到達する。
怒号の加速性能を秘めた395kgの超ヘビー級マシンをコントロールする足回りは、フロントが43mmのカヤバ製テレスコピックフォークで、リヤはプリロード5段階調整式のカヤバ製ツインショックという構造。スプリングはクローム仕上げでクラシカルかつ煌びやかな印象を放っている。そこにフロント17インチ・リヤ16インチのアルミ製キャストホイールをセットするが、リヤは240mmのファットタイヤではく180mmのスリムタイプが採用されていた。

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解説記事更新日：2024年08月30日

ハードタイプのサドルバッグや厚みのある大型シート、フットボード仕様の足元コントロールなどで快適な長距離移動を可能にするトライアンフのクルーザーが「Rocket Ⅲ ツーリング」となる。並行ラインアップされる「ロケット Ⅲ ツーリング」は、ミッドコントロールや専用サスペンションセッティングでスポーティなハンドリングに仕上げられていて、本機とは異なるマシン特性となっていた。
なお2013年式の「ロケット Ⅲ ツーリング」は、カラーチェンジを受けて続投となる。海外モデルは以下のカラーリングと価格でラインアップされていた。

・継続「ブラック」　16,999USドル
・新色「ブラック×レッド」　17,299USドル

ベーシックカラーとなるブラックは継続で、ツートーン仕様が従来のブラック×ホワイトが廃止となって、ブラック×レッドが加わった。価格に関してはUSモデルが前年から据え置かれた。

マシンの心臓部はブラックアウトされた2,300㏄のDOHC4バルブ水冷トリプルユニットを縦置きレイアウトでフレームにマウントする。エキゾーストパイプはクローム仕上げで煌びやかな印象だ。最高出力は、5,400回転で108馬力を発生する。最大トルクは2,025回転209Nmというスペック。駆動系統はシャフトドライブで5速ギヤボックスを組み合わせる。
エンジン排気量と強烈なトルクという面では唯一無二とも言えるスペックを誇る本機だが、スタイリング面で語るとハーレーダビッドソンの「ロードキング」と似通った部分がある。シート高は740mmで両モデルとも同じサイズで足つきが良い。リヤタイヤサイズも180mm幅の16インチで同サイズ。ただ、ホイールベースは本機が1,708mmで2013年式「FLHR103 ロードキング」より83mmロングな設計となっていた。

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解説記事更新日：2024年08月30日

ロングホイールベースと大排気量ユニットの組合せで長距離移動時の優れた快適性と走行安定性を実現する「Rocket Ⅲ ツーリング」は、クラシカルなスタイルとは裏腹に暴力的なスタートダッシュを放つモンスターマシンだ。2014年モデルはカラーチェンジが行われた。用意されたカラーバリエーションは以下の通り。

・新色「ファントムブラック」　
・新色「クランベリーレッド×ファントムブラック」

単色のブラックには外装パーツの各部のゴールドのピンストライプが配されて高級感あふれるオーラを放つ。ツートーンタイプは従来のブラックベースに変わってマシンの大部分がレッドにベースへ変更。そこにブラックを組み合わせることで、華やかな印象へイメージチェンジが行われていた。価格に関してはUSモデルのブラックが16,999ドルだった。

補助ランプ付きの3連ヘッドライトやクローム仕様大径カバー付きフロントフォーク、大型スクリーンといったディテールがクラシカルで重厚なマシンイメージを創り上げる。
スチール鋼管製のフレームに搭載するパワーユニットは、2,300㏄の水冷ビッグトリプルだ。大型ラジエターを接続して縦型レイアウトされる心臓部は、5,400回転108馬力というスペック。最大トルクは2,025回転で209Nmに到達する。手元でアクセルを軽く開ければあっという間にピークトルクを発生する文字通り「ロケット」の様な仕様。

見た目は古風な部分もあるが、ABSやイモビライザーといった最新電子装備も標準で採用されていた。

買替や売る際の買取査定は、2014年式 Rocket Ⅲツーリングの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年08月30日

2015年のトライアンフ「ロケット」シリーズには、特別な限定マシンが設定された。「ロケット Ⅲ」のデビュー10周年を迎える節目の年ということで、世界限定500台生産の「ロケット X」が登場。日本市場へは21台のみという希少なマシンだった。ベースはスポーティなマシン設計の「Rocket Ⅲ ロードスター」で、ソロシートやメーターバイザーをセットしてマシンの各部をブラックアウトすることで特別感を演出していた。この限定仕様が展開されることで2015年の「ロケット」は、トータル3機種でラインナップ。本機「Rocket Ⅲ ツーリング」に関しては、特筆すべきアップデートは無く従来通りの仕様でキャリーオーバーとなった。カラーバリエーションは以下の通り。

・継続「ファントムブラック」
・継続「クランベリーレッド×ブラック」

価格に関しては北米モデルが17,499USドルで、前年から500ドルの値上がりとなっていた。

エンジンはシリーズ共通の2,300cc水冷並列3気筒ユニットとなる。本機の最高出力は5,400回転108馬力仕様で日本国内に導入されていた。最大トルクは2,025回転で209Nmを発生する。ちなみに2灯式ヘッドライトと2眼メーターでストリートスポーツテイストに仕上げた「Rocket Ⅲ ロードスター」は、同サイズエンジンだがセッティングが異なっていて、5,750回転148馬力・2,750回転221Nmというハイパワー仕様。そして限定生産で用意された「Rocket X」も同じくで、148馬力・221Nmというスペックだった。
快適性を重視するなら「ツーリング」だが、スペック最優先であれば「ロードスター」や「X」だろう。

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解説記事更新日：2024年08月30日

ロングホイールベースのフレームに2,300㏄の大排気量水冷トリプルを搭載して240mmのファットタイヤをリアに組み合わせて衝撃的がデビューを飾った「Rocket Ⅲ」は、10年に渡ってシリーズ展開を続けてきたロングセラーモデルへと成長してきた。前年にはデビュー10周年を記念して世界限定500台の「Rocket X」も設定された。2016年式は本機「ツーリング」と「ロードスター」の2機種構成で継続。アップデートポイントは無く、従来の仕様でキャリーオーバー。用意されたカラーバリエーションは以下の通りだった。

・継続「ファントムブラック」
・継続「クランベリーレッド×ブラック」

ボディグラフィックやエンブレムデザインを含むカラーリングも前年から変更は無い。価格は北米仕様が1ドルアップ17,500USドルで販売された。

メカニカルの主要コンポーネントはデビュー以降、目立ったアップデートは受けていない。2,300㏄という強烈な存在感を放つエンジンは、その巨大なサイズ故にスチールフレームに縦型マウントされる。スペックは最高出力が5,400回転で108馬力を発生する。最大トルクは2,025回転209Nmという仕様。
足回りはフロント17インチにリヤは16インチのアルミキャストホイールを履いて、制動系統はトリプルディスクブレーキにABSを組合せる。ブレーキキャリパーは、フロントがニッシン製の4ピストンタイプで、リアはブレンボ製2ピストンを採用することで400kg近い車体をコントロール。ハイパワーメガクルーザーだが安心して乗るための安全装備の面でも抜かりはない設計だった。

買替や売る際の買取査定は、2016年式 Rocket Ⅲツーリングの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年08月30日

2004年に市販車モデルとしては最大排気量モデルとして衝撃的なデビューを果たしたトライアンフの「Rocket Ⅲ」は、コンセプトの異なるモデルを追加しながらラインアップの拡充を図ってきたが、その中で第2弾のバリエーションモデルとして2008年に展開されたのが本機「Rocket Ⅲ ツーリング」だった。そのデビューから10年目を迎える2017年式が最終仕様となる。

マシン設計やエンジンの仕様に変更は無く、主要諸元は前年と同じでキャリーオーバー。カラーリングも「ファントムブラック」と「クランベリーレッド×ファントムブラック」の2バリエーションで続投。単色のブラックにはタンクやフェンダー、ハードサドルバッグにゴールドのピンストライプを配することで上品かつ紳士的なイメージに仕上げられている。対照的にツートーンタイプは、マシンの大部分を深みのあるレッドに染めつつ、フェンダーやタンクセンター、サドルバッグ下部にブラックラインを配してクラシカルなイメージを強めている。価格は北米仕様が17,500USドルで据え置き価格となっていた。

エンジンはブラックアウトされた2,300ccの水冷DOHC並列3気筒ユニット。フルパワーのカナダ仕様は、最高出力が5,750回転148馬力で最大トルクは2,750回転221Nmというスペックだった。一方、北米向けは6,000回転106馬力・2,500回転203Nmで出力が抑えられていた。ちなみにヨーロッパ本国では2017年モデルの展開はなかった。

なお本機「Rocket Ⅲ ツーリング」が2017年式をもって生産終了に至ることで、「ロケット Ⅲ」は「ロードスター」の1モデルのみとなった。

買替や売る際の買取査定は、2017年式 Rocket Ⅲツーリングの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年08月30日