1930年代から1940年代にかけて流行したダートレースにおけるカスタムを源流とし、近年にわかに注目を集めることとなったボバースタイル。そのトレンドを海外展開されていたミッドナイトスター(XVS950)をベースに取り入れ、2014年モデルよりリリースされたのが本機を含むBOLT(ボルト)シリーズです。
本機・ボルト Rスペックは、無駄を削ぎ落とし鉄の質感を高めたスタイリングとリジッドフレームというスパルタンさに対し、リザーバータンク付リアサスを始めとする足回りの強化を施した上位モデルという位置付け。その他、日本仕様車専用装備として前後切削タイプのホイールにタンデム可能なバックスキン調黒表皮シートを採用。ボバーカスタムによるワイルドな見た目と、現代的な装備による上質な乗り心地を見事に両立させ、多くのファンの心を掴むことに成功しました。941ccエンジンは最新の2022年モデルでも54PSと控えめで扱いやすく、パッと見ではクセがありそうな見た目に反したヤマハらしい素直なハンドリングと相まって意外なほどフレンドリー。同時デビューの標準モデルである無印ボルトは生産終了してしまったものの、派生モデル的な本機のみが継続販売された事情が頷ける完成度の高さだと言えるでしょう。2017年のマイナーチェンジでは、従前モデルよりも1リットル増加したタンク容量に加え、ABSを標準化するなど着実なアップデートを重ねてきており、2020年にはヘッドライトにポジションランプを追加するなど年次改良にも余念なし。今後のヤマハアメリカンを支えるラインナップとして確固たる地位を築き上げただけのことはあり、今後もロングセールスに期待のかかるヤマハの主力モデルだと言えるでしょう。
現在の中古バイク市場においては、ボルト Rスペック全年式を対象にした直近12ヶ月内における取引記録は、実動車86台に不動車3台の計89台。大型二輪免許を要するモデルであることを踏まえると、非常に活発な取引状況であることがお分かり頂けるかと思います。玉数が潤沢にあること、買い手側がそれなりに選べる状況であること、加えて2022年モデルまで継続販売されている現行モデルであるため、車両状態に関しては割とシビアに見られる傾向にあり、直近12ヶ月内における最高取引価格は87万2000円と良好な数値が確認されている一方、低年式の2015年モデルにおいては23万円という最低取引価格も確認されており、二極化が進んでいるのが現状です。これには前述の「玉数が豊富にある」ということが大きく関係してきますが、裏を返せば状態次第ではどの年式でも高額買取が期待できるということであり、丁寧に愛車を労わってこられた現オーナー様にとっては悲観する材料ではございません。傾向的にはノーマルが強く、凝ったカスタムはかなり評価が下がるケースが多々あるため、高額買取を狙うには高額買取を狙うには買取実績が確かで相場観に明るい買取業者への相談が重要だと言えるでしょう。
買替や売る際の買取査定は、ボルト Rスペック全年式の中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年04月13日

海外専用モデルとして展開されていたミッドナイトスター(XVS950)をベースに、扱いやすさと華美を極限まで廃したボバースタイルを融合させ、2013年11月にデビューしたヤマハ・BOLT(ボルト)。本機・ボルト Rスペックは同時発売された上位モデルで、ゴールドに彩られたリザーバータンク付リアサスに日本仕様専用の前後切削ホイール、バックスキン調の黒表皮シートを採用。振動が強めになりやすいリジッドフレームでありながら、コントロール性を高める装備でボバーならではのワイルドさとバイクそのものを操る楽しさを両立することに成功しました。カテゴリ的にはクルーザー(アメリカン)ですが、センターに配置されたステップや最高出力52PS/5,500rpmという扱いやすいパワーは街乗りなどのショートライド向きで、意外にクセのない素直なハンドリングと相まって軽快な走りを身上としているのがポイント。同時発売されたABS仕様車は約5万円の価格アップですが、コントロール性と安全性にかけては間違いなくお買い得と言える仕様で、2014年の国内アメリカン界隈に大きな反響を巻き起こしました。
この2014年モデルでは、ブラックメタリックXとマットグレーメタリック3の2色が設定されましたが、ABS仕様はブラックメタリックXのみの展開。
現在の中古バイク市場においては、国内ボバーブームの火付け役となったネームバリューにより、売れ筋モデルのひとつとして多くの販売業者に認知されており、2014年の最初期モデルも含め取引状況はなかなかの盛況。業者間オークションにおける直近12ヶ月内での取引台数は実動車が12台、不動車1台の計13台が記録されております。そのデータを紐解いてみると、最高取引価格となったのは総合評価5点のフルノーマル車で、66万7000円の価格で取引成立に。これは生産から約8年が経過したモデルとしてはかなり良好な数字であり、平均取引価格も49万7923円と50万円に迫る状態。その一方、手の込んだカスタム車両は評価が厳しくなる傾向にあり、最低取引価格となった27万6000円の車両は純正パーツ欠品の多さと5万km超えの走行距離が大きなネックとなり、入札を手控える業者が目立ちました。車両状態次第では十分な期待値があるものの、そうでない場合はシビアに判定されるケースが多々あるため、高額買取を狙うには買取実績が確かで相場観に明るい買取業者への相談が重要だと言えるでしょう。
買替や売る際の買取査定は、ボルト Rスペック全年式の中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年04月13日

カラーチェンジを受けて発売された 2015年モデルのBOLT950 Rスペック。
カラーバリエーションにはマットグレーメタリック3、ブラックメタリックXの2色を設定。
新車販売価格は94.5万円だった。
BOLTシリーズの共通コンセプトは「シンプルでありピュアでありクリーンであること」チョッパースタイルにも共通するスリムな燃料タンクからローシートへの流れや、2010年代のモデルとして環境問題の中、抑えられつつも美しいエキゾーストサウンドとパルス。排気量に対して52PSとやや控えめながらパワーバンドは3,000-5,500rpmと低回転から力強い走りが楽しめる一台だ。
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解説記事更新日：2021年10月18日

カラーチェンジを受けて発売された2016年モデルのBOLT950 Rスペック。
カラーバリエーションにはビビッドレッドカクテル1とイエローイッシュグレーメタリック5の2色を設定。
新車販売価格は99.5万円だった。
ボバースタイルで洗練されながら飾り気のない外観からカスタムベースとしての人気も高く、モトラッドバーチャードのホイールやYSSのリアショックアブソーバー、Two Bothers racingのエキゾーストマフラーなど、メーカー社外品は付加価値での査定対象に。
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解説記事更新日：2021年10月17日

ボバースタイルのクルーザーマシンとして2013年12月に登場した「ボルト Rスペック」は、2017年5月に初のマイナーチェンジを実施して型式がVN09J型へ変更された。
前年モデルからの変更ポイントは、平成28年の排ガス規制に対応するための仕様変更が加えられた。環境規制への対応を実施しながらも最高出力は従来モデルの52馬力から54馬力へパワーアップ。燃費性能(60km/h走行時)は、リッターあたり30.0kmから30.7kmへと向上している。
外観デザイン面での変更ポイントとしては、燃料タンクがフランジレスタイプとなったことで容量は12リットルから13リットルへ大容量化された。
また本モデルからABS非搭載モデルは廃止され「ボルト Rスペック ABS」に一本化されている。
2017年モデルのカラーラインアップは、タンク下部の前後に走るライン長のグラフィックが配された「ダルレッドカクテルB」と立体感を演出するループラインを描いた「ライトグレーメタリックB」の2カラー展開。
翌年の2018年モデルは、カラーチェンジのみが実施された。鮮やかさか際立つ「ビビッドパープリッシュブルーカクテル5」と前年モデルよりも明るめの「ブルーイッシュグレーソリッド4」の2パターンが設定された。どちらのカラーにも「BOLT R-SPEC」の文字と排気量950ccを意味する「58 CU.IN.」のロゴが配される。
価格は1,006,560円(税込)だった。

買替や売る際の買取査定は、2017~18年式 ボルト Rスペックの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2021年10月21日

モノトーンの車体に映えるゴールドカラーのリザーバータンク付きリヤサスペンションに切削デザインのキャストホイール、そしてバックスキン調シートとスタンダードモデルよりワンランク上の高級感を漂わせる「ボルト Rスペック」の2019年モデルは、カラーチェンジのみとなったが2013年12月の登場以来初となる1カラー展開になった。
カラーリングはタンクの下部に細めのレッドラインが配された「マットシルバー1」を採用。マットシルバーがボディカラーに設定されたのは2015年モデル以来のことで4年ぶりとなる。車両価格は、1,006,560円(税込)で据え置きとなった。
翌年の2020年にはマイナーチェンジを実施。メカニカルな部分に変更は加えられず前年モデルを踏襲する形になったが、外観デザイン面でヘッドライト内にポジションランプが内蔵された。この変更によりレンズ内のバルブレイアウトも変わっているので正面から眺めた際の印象が変化している。
カラーラインアップは、「ダークパープリッシュブルーメタリックU」のみで2019年モデルからの1カラー設定が継続された。タンク下部に配されたシルバーのラインは前年モデルと同様のグラフィックで色変更のみ。価格は、1,025,200円(税込)と値上がりしているが、これは消費税が2019年10月より10%に引き上げられているためであり税別車両本体価格は、923,000円で据え置かれている。
なお、2020年モデルをもってスタンダードタイプの「ボルト」はカタログ落ちとなった。

買替や売る際の買取査定は、2019~20年式の中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2021年10月21日

空冷Vツインを搭載する国産クルーザー「ボルト」シリーズは、2021年モデルでカラーチェンジを実施。前年まではスタンダードグレードの「ボルト」と豪華グレードの本モデル「ボルトRスペック」の2タイプ構成だったが、2021年式は通常タイプがカタログ落ちとなって、「Rスペック」のみとなっている。
カラーバリエーションは従来の1カラー設定から2パターンへバリエーションを強化。「グレーイッシュブルーメタリック4」と「ブラックメタリックX」が用意された。価格は104.5万円(税込)で、1万9,800円の値上げが実施された。
メカニカルな部分の変更は無く、マシンの心臓部には941ccの空冷60度Vツインエンジンをリジットマウントでフレームに搭載。最高出力は5,500回転54馬力というスペック。最大トルクは3,000回転で80Nmに達する。低回転式で太いトルクを発揮するので街中移動といった日常シーンでの軽快な走りが特徴的だ。
スタイリングはマシンの大部分をブラックアウトしたダークで都会的なイメージを強調。足元はホイールスポークを切削加工仕上げにすることで立体的で優れた質感を演出する。サイズはフロント19インチ・リア16インチのキャストホイールという組み合わせ。リアのツインショックはゴールド仕様の別体タンクを装備するスポーティな構造でマシンのアクセントカラーともなっている。
純正ボバースタイルで軽快な移動を可能にする希少な空冷Vツインクルーザーだ。

買替や売る際の買取査定は、2021年式 ボルト Rスペックの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2023年04月21日

BOLT R-SPECは同年（2014年）に登場したBOLTの上位モデルで、切削アルミホイールやゴールドリザーバー付きリアサスなどの豪華装備を搭載しており、カラーリング面でも無印BOLTはブルーイッシュホワイトであるのに対し、BOLT R-SPECはマッドグレーメタリックを採用している。
2015年モデルからはABSが搭載され、BOLT R-SPECをベースにグリーンタンクを採用したYSP誕生30周年記念モデルが登場した。
2016年にはカラーリングを一新し、イエローイッシュグレーメタリックとビビッドレッドカクテルの二色を採用している。なお、2014年から2016年モデルの間で大きな仕様変更は無く、続く2017年モデルで初となる型式変更が実施されることになる。
売る際の買取査定はVN04J型ボルトRスペックの価値に精通しているパッションに！

解説記事更新日：2021年04月16日

2013年末に登場した「ボルト」シリーズの上位グレードとなる「ボルト Rスペック」は、今回のモデルチェンジによって型式がVN09J型となった。なお、従来モデルでタイプ設定されていたカフェレーサースタイルの「Cスペック」は、カタログ落ちとなったので、通常タイプの本モデルの2タイプ構成となる。
「Rスペック」としての装備は、バックスキン調のシートや切削デザインホイールといったデザイン面での高級感から、リザーバータンクが付いたリアサスペンションという足回りの装備にまで及ぶ。また、シリーズ共通の変更箇所として燃料タンクの仕上げがフランジレスタイプとなった。この変更で溶接処理が目立ちにくくなり、見た目のデザインが向上したことに加え、タンク容量を従来の12Lから13Lへと大容量化することに成功している。
また平成28年の排ガス規制に対応することも今回のモデルチェンジの主な目的となっていた。パワートレインは空冷4サイクルV型4バルブ2気筒のN609E型エンジンをリジットマウントで搭載。最高出力は、5,500回転54馬力というスペックだ。環境規制に対応しながらも従来モデルに採用されていたエンジンN605E型の52馬力よりも出力の向上を実現している。
従来モデルではABS搭載タイプと非搭載タイプの2グレード構成であったが、本モデルより標準装備とされ1グレード展開となる。カラーリングは「ダルレッドカクテルB」と「ライトグレーメタリックB」の2パターン設定。
車両価格は、先代モデルのVN04J型のABSモデルが922,000円(税別)だったのに対し、本モデルでは932,000円(税別)と10,000円(税別)の値上がりとなった。
2020年にはカラーチェンジと仕様変更伴うマイナーチェンジを実施している。

売る際の買取査定は、VN09J型 ボルトRスペックの価値に精通しているパッションに！

解説記事更新日：2021年08月31日