バリエーション豊富で様々なスタイルのマシンをラインアップするドゥカティの独立ブランド「スクランブラー」シリーズだが、2021年式では都会的で精悍なイメージのニューモデルを追加。それが本モデル「スクランブラー ナイトシフト」だった。
日本国内向けは同年3月に134.9万円(税込)で発売された。

マシンの車体構造は既存モデル群と同様となっていて、スチールパイプ製のトレリスフレームにボア・ストロークが88mm×66mmの空冷OHC2バルブヘッド803㏄の「デスモデュエ」ユニットをマウントする。最高出力は8,250回転73馬力というスペック。最大トルクは5,750回転で66.2Nmを発生する。環境性能は欧州のユーロ5に適合する最新仕様だ。エキゾーストパイプはステンレス製とすることで、ドゥカティらしい鼓動感あふれるトルクフルなフィーリングと独特のサウンドを堪能できる設計。

足回りは、フロントにカヤバ製でインナーチューブが41mm径の倒立フォークをセットしてアルミ製ワイヤースポーク仕様の18インチホイールを履く。ブレーキは330mmディスクにブレンボ製のラジアルマウント4ピストンキャリパーを装備する。リヤはスイングアームにカヤバのプリロード調整式モノショックを接続して17インチホイールと245mmのディスクブレーキを組みわせる。タイヤはピレリの「MT 60 RS」が採用された。安全面ではボッシュのコーナリングABSが標準装備となっていた。

スタイリング面では、上位排気量マシンの「スクランブラー 1100 スポーツ プロ」から受け継ぐ、幅広タイプのハンドルバーを採用して、エンドにはリアビューミラーを設置。アーバンシーンに馴染むカフェレーサースタイルを演出する。またガラスレンズヘッドライトやLEDウィンカーといったディテールがナイトシーンで洗練されたオーラを放つ。
なお2021年の「スクランブラー」シリーズに適用された「ドゥカティ・マルチメディア・システム(DMS)」も、もちろん採用したうえでのデビューとなっていた。

ライバルモデルとしては、スズキがグローバル展開するカフェレーサースタイルロードスポーツ「SV650X」が比較対象になるだろう。トラス構造フレームに搭載するエンジンは、高性能の水冷DOHC4バルブ645ccのL型ツインユニットで、8,500回転72馬力というスペック。最大トルクは6,800回転で63Nmを発生する。ただ、重量は199kgで本モデルより10kgも重い。さらにフロントフォークは正立式となっていた。スペック面では「スクランブラー ナイトシフト」が格上だった。

なおデビュー以降の本モデルは、カラーチェンジや液晶メーターのカラー化などのアップデートを受けながらラインアップを継続している。


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解説記事更新日：2024年05月13日

2021年の800㏄クラス「スクランブラー」シリーズは、トータル4マシンでラインアップとなった。その中でニューモデルの1台としてデビューしたのが、本機「スクランブラー ナイトシフト」だった。日本国内向けのカラーリングと価格は以下の通りで、同年3月に導入された。

・「アビエーターグレー」　134.9万円(税込)

モデルネームのから容易にイメージできる通り、ナイトシーン映えするスタイルを採用する全く新しい「スクランブラー」だ。エンジンやエキゾーストサイレンサー、ホイールリムやスイングアームといったマシンの主要部分はブラックアウトされて精悍なオーラを放つ。シートもダークテイストならカラーを採用しつつ、カフェレーサースタイルのフラットタイプを装備することでライダーとパッセンジャー共に快適なライディングを可能にしている。
さらにサイドカバー部分は、フラットトラックレーサーを彷彿とさせるサイドゼッケンプレートを装着。アーバンシーンに馴染みやすいデザインを採用しつつも「スクランブラー」スタイルが各部に取り込まれている。

なおシャシーやエンジンはスチール製トレリスフレームにユーロ5適合の73馬力803㏄空冷Lツインで、既存モデルと共通だ。

足元は、フロント18インチ・リヤ17インチのワイヤースポークホイールとすることでアスファルトロードのみならず未舗装路でも優れた走破性を発揮する設計だ。
また2021年モデルの「スクランブラー」シリーズに適用された、カラー液晶メーターパネルやドゥカティオリジナルのインフォテイメントシステムDMS(ドゥカティ・マルチメディア・システム)といった最新の電子装備も採用されてデビューした。

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解説記事更新日：2024年05月13日

2022年の「スクランブラー」シリーズには、800ccクラスにニューマシンが登場。前後17インチのワイヤースポークホイールにオンロードハイグリップタイヤを装着する「スクランブラー アーバンモタード」だった。
サイズこそ異なるが、同じくフロント18インチ・リヤ17インチのワイヤースポークホイールを履いてアーバンナイトシーンに映えるスタイルを採用する本機「ナイトシフト」は、目立った仕様変更を受けることなくラインアップ続投となる。用意されたカラーリングと価格は以下の通り。

・継続「アビエーターグレー」　9,995USドル

カラーリングは、デビューモデルとなった前年から変わっておらず、マシンの主要部分をブラックアウトしてダークに仕上げ、ボディパネルはグレーで精悍なイメージを演出する。価格に関しては、北米仕様が前年比で1,000ドルの値下がりとなっていた。

メカニカル面も従来通りで主要諸元に変更は無い。
空冷2バルブSOHCヘッドの803㏄L型ツイン「デスモデュエ」は、8,250回転で73馬力を発生する。最大トルクは5,750回転66.2Nmというスペック。
足回りは、前後カヤバ製のサスペンションキットを採用していて、フロントは41mm倒立フォークで、リヤがプリロード調整式モノショックという構造。

なおストリート映えするスタイルで登場したニューマシン「アーバン モタード」もシャシーとエンジンは共用しているのでスペックは変わらないが、シート高は805mmで本機より7mm高く、ハンドル位置はアップライトでリラックスしたライディングポジションとなっていた。

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解説記事更新日：2024年05月14日

ブランド設定から9年目を迎えた「スクランブラー」シリーズの800ccクラスは、2023年式でモデルチェンジを実施。マシン全体の約70%が設計をリニューアルするという大幅なアップデートが行われた。2021年から展開される比較的新しい本機「スクランブラー ナイトシフト」にも適用されている。従来モデルからの主な変更ポイントは以下の通り。

・フレーム変更
・エンジン仕様変更
・電子制御スロットル採用
・ライディングモード採用
・LEDヘッドライト&DRL採用
・エキゾーストレイアウト変更
・カラー液晶メーター採用
・ホイールデザイン変更
・シート形状変更

シャシーのトレリスフレームは、フロントセクションとリヤセクションを分離することで走行フィーリングは、よりスポーティな味付けに変化。エンジンは8,250回転73馬力・7,000回転65.2Nmというスペックだが、スロットル制御にライド・バイ・ワイヤが新たに採用されたことで、従来よりも手元操作に対してリニアなレスポンスを実現している。さらにメンテナンス性も向上。また電子制御化によって「ロード」と「ウェット」の2タイプ走行モード選択機能とトラクションコントロールも実装された。
また駆動系統には、クイックシフトもオプション扱いとはなるが選択可能となった。なおクイックシフターに関しては、スポーティグレードの「フルスロットル」は標準装備化されていた。

その他、ヘッドライトのLED化とデイタイムランディングライトの採用やメーターパネルがLCDから液晶カラータイプへアップグレードさせるなど実用性と質感が向上している。

各部の刷新でニューモデルとなった2023年式の国内仕様「スクランブラー ナイトシフト」は、カラーリングも変更された「ネビュラブルー」の1カラー設定。価格は147.5万円(税込)となった。

買替や売る際の買取査定は、2023年 スクランブラー ナイトシフトの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年05月15日

2023年にニューコンセプトの「Next Gen Freedom」を掲げ、次世代へと移行した「スクランブラー」シリーズ。その中でも精悍でエレガントなオーラを放っているのが、本モデル「スクランブラー ナイトシフト」だろう。
ショートなフロントフェンダーとフェンダーレス仕様のリヤ周り、ブラウンのステッチ入りタックロール調といったディテールがカフェレーサースタイルを演出する。さらにハンドルバーエンドミラーやブラック仕上げのワイヤースポークホイールといった設計もカスタムムードの高さを表している。2024年式で設定されたカラーリングと価格は以下の通り。

・「ネビュラブルー」　149.9万円(税込)

ボディカラーやタンクエンブレムデザインなど外観上の変更は無く2023年式と同じ。価格に関しては前年比で2.4万円の値上げが行われた。ちなみにスポーティな印象が強調される「スクランブラー フルスロットル」も同じ価格で、カラーバリエーションが豊富な「スクランブラー アイコン」は、20万円リーズナブルな129.9万円(税込)で展開されていた。
なおメカニカル部分もアップデートは実施されておらず、主要諸元は前年通り。
スチール製のトレリスフレームに搭載するエンジンは、空冷2バルブL型ツインの803ccユニット。最高出力は8,250回転で73馬力を発生する。最大トルクは7,000回転65.2Nmという仕様。
スタイルはカフェレーサータイプながらもメーターパネルは4.3インチのTFTカラーパネルという最新装備を採用する。さらにオプション設定されている「ドゥカティ・マルチメディア・システム(DMS)」を実装して機能を拡張することも可能だ。

買替や売る際の買取査定は、2024年式 スクランブラー ナイトシフトの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年03月28日