FZ400Rは1984年から87年にかけて製造発売されました。まるでTT-F3レーシングマシン【FZR400】と同等の衝撃的なスタイリングは、実に衝撃的でした。そのFZR400と共同開発という触れ込みで登場したFZR400は、瞬く間に当時のライダーの心をつかみました。
キャッチコピーは「全身フォーミュラⅢ感覚」です。
エンジンはXJ400Zの水冷DOHC16バルブ並列4気筒を改良、バルブの大径化、カムプロフィール変更、フリクションロスの低減、ハイコンプ化などによって12,000回転で59馬力にまでパワーアップしています。
さらにはスチール製ながらも直線的なダブルクレードルフレーム、角形アルミスイングアーム、セミエアフォーク、ニューリンク式モノクロスサス、フロント16インチ+リア18インチホイール、丸目2灯ヘッドライトのハーフカウル、シングルシート風リアカウルなど、全身がレプリカの雰囲気、もうこれ以上はないという装備！
そしてボディは白ベースに紺と赤のストロボカラー、すっぱりと切り取られたようなタンク上面は直線的で、空力を意識した結果できたリアカウルと共に、FZ400Rらしいスタイリングが完成しました。エキパイとマフラーは艶消しブラックで、ノーマルでF3マシンのような音を奏でました。
86年にマイナーチェンジ、エアロミラー採用、アルミ製ハンドル採用、ホイールをホワイトに塗装、サイレンサー仕様変更で音量ダウンなどの変更が行われました。
87年にはフルカウル仕様となり、カラーリングは《ニューヤマハブラック》と《ホワイトに赤のストロボライン》となっています。
86年に【FZR400】が発売されましたが、FZ400Rはクイックなハンドリングで人気があったため併発されています。
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解説記事更新日：2021年09月25日

1984年にヤマハから新発売されたFZ400Rの初期モデル。
ワークスレーサーであるFZR400のレプリカモデルとして登場した本車、エンジンにはXJ400Zのエンジンをベースにバルブを大径化、カムシャフト、ピストンの変更やハイコンプ化が施された水冷4ストローク4気筒DOHC4バルブを搭載、最高出力は59PS／12,000rpm、最大トルクは3.7㎏-m/10,000rpmを発揮した。
フレームには角形断面のダブルクレードル型を採用、タンデム走行を可能としながらシングルシート風になっているリアカウルやアルミ鍛造製のセパレートハンドル、4in1のマフラーなどレーサーレプリカど真ん中と呼べる外観やエキゾーストサウンドが人気を博したモデルである。
カラーバリエーションにはシルキーホワイトを設定。
新車販売価格は59.8万円だった。
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解説記事更新日：2021年11月20日

カラーチェンジを受けて発売された1995年モデルのFZ400R。
ボディカラーにはニューヤマハブラックを設定。
新車販売価格は先代から据え置きの59.8万円だった。
同年には派生系としてカウルを取り払ったネイキッドモデルのFZ400Nも登場している。
ライバル車にはスズキのGSX-R400が挙げられる。共にレーサーレプリカブームの火付け役として貢献し、また国内の400ccとしては初採用のアルミ製フレームとなったMR-ALBOXを搭載。1985年モデルの最高出力は59PS／11,000rpm、乾燥重量は165kgで、2台のパワーウェイトレシオは奇しくも同数値の2.79kg/PS。パワーバンドではGSX-R400が9,000-11,000rpmなのに対してFZ400Rは10,000rpm-12,000rpmで僅かに高回転型となっていた。
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解説記事更新日：2021年11月20日

マイナーモデルチェンジを受けて発売された1996年モデルのFZ400R。
新たにハンドル幅を650mm→675mmに拡大、また、エアプレーン型タンクキャップやアルミステップ、新形状のミラーの採用、サイレンサーの変更など各部の小改良を受けた。
カラーバリエーションにはシルキーホワイト×レッド、シルキーホワイト×ブルーの2色を設定。
新たに採用された新形状のミラーは同ヤマハのTZR250とデザインを共有したもの。TZR250はワークスマシンであるYZR500を創り上げたメンバーが加わって開発され、FZ400Rと共にレーサーレプリカブームを加熱させた人気モデルだ。
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解説記事更新日：2021年11月20日

マイナーモデルチェンジを受けて発売された1987年モデルのFZ400R。
新たにアンダーカウルを搭載してフルカウルモデルとなり、従来はオプションだったシングルシートカバーを標準搭載。
カラーバリエーションにはシルキーホワイト、ニューヤマハブラックの2色を設定。
リアシートの撤廃以外に軽量化の詳細は公開されていないものの、アンダーカウルを搭載したにも関わらず何故か乾燥重量は据え置きの166kgとなっていた。
FZ400Rはこの1987年モデルを最終型として生産を終了。以降は前年の1986年に登場したワークスモデルと同名、正真正銘のレプリカモデルであり兄弟車のFZR400が継続して販売された。
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解説記事更新日：2021年11月20日