FZ-1フェザーは2006年に欧米向けに発売された1000ccのハーフカウル装着モデルです。日本では2008年モデルから販売されました。
98ccの水冷4スト直列4気筒DOHC5バルブエンジンはYZF-R1のものを低速寄りにチューニングしたもので、逆輸入された2006年モデルは15馬力あります。2008年からの国内モデルは、圧縮比やクランクの慣性マスを増加させて94馬力に落とされています。ネイキッドのFZ1とは、カウルの有無、リアシートの形状、グラブバー装備の有無などが違います。
FZ750から続くヤマハ伝統の5バルブエンジンと、モトGPマシンYZR-M1で採用されたフロントサスの左右独立減衰力発生方式が大きな特徴です。左フォークが圧側、右フォークが伸び側専用となるため、フォークオイルの流れがスムーズでフォークの動きも滑らかになります。
カラーリングは、イヤーモデルによって、《ディープレッドメタリックK》《ダークグレーメタリックG》《ブルーイッシュホワイトカクテル1》《ブラックメタリックX》があります。また2008年からエンジンがブラック塗装され、より精悍になっています。
走りですが、150馬力ベースの頑丈なフレームと高い重心、ショートホイールベースで、他のカウルつきネイキッドよりヒラヒラとよく曲がります。リアシートにはツーリングバッグが積載できますので、1泊ツーリングなら楽々行けます。カウルがあるために高速も楽です。FZ1 FAZERは、XJR1300より軽くてスポーティーなのがいい、FJR1300より気軽に乗りたいがカウルも欲しい、R1まで尖ったのは不要というライダーにはうってつけではないでしょうか。
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解説記事更新日：2021年05月03日

海外仕様のFZ-1フェザーは、ネイキッド仕様の【FZ1-N】（海外仕様）にハーフカウルを装着したモデルで、2006年に欧米・南アフリカ・オセアニア向けに販売されました。日本国内での販売は2008年からです。
特徴は、
・最大出力は146.8馬力/11,000回転　※国内仕様は94馬力/9,000回転
・最大トルクは106Nm/8,000回転　※80Nm/7,500回転
・エンジンレイアウトは水冷4スト直列4気筒DOHC998cc
・ボア×ストロークは77.0mm×53.6mmのショートストローク
・YZF-R1のエンジンを低速寄りにチューニング
・YZF-R1に対してマス40 %増のクランクを搭載
・気筒あたり5バルブ
・排気デバイスEXUPを採用、フラットトルクを実現
・フロント倒立サスは左右独立減衰力方式（左フォークが圧側、右フォークが伸び側専用）
・フロントブレーキはΦ320mmディスク+4ピストンキャリパー、
・サイドカムチェーン（アクセル側）
・ミッションは6速、後輪駆動はチェーン
・パッセンジャーステップはサブフレームと共に取り外し可能
・ツーピースシート
・ネイキッド【FZ1】との違いは、カウルの有無・リアシート形状・グラブバー有無など
リッタークラスながら、乾燥225kgの軽量さ、高剛性のフレームと硬目の足回りで、FZ1は北米や欧州のライダーから高い評価を得ています。
米国「Motorcycle NEWS」誌では、
「特筆すべきFZ1フェザーの特徴・メリットは、R1と同じエンジンを搭載していることだ。それだけでヤマハファンの心をつかんでいる」
と評しています。
ボディデザインは、【FZS1000 Fazer】のものを一新、FZS1000では後付けにも見えたカウルデザイン、およびタンク、テールカウルに至るまで、曲線と直線を巧みに組み合わせたデザインを採用しています。
海外仕様の見分け方としては、
・北米モデルは灯火類レギュレーションでフロントフォークとリアカウルにリフレクターを装備、ポジションランプなし、前部ウインカーがポジションランプを兼用
・スピードメーターは北米がマイル（mph）表示、その他地域モデルはkm/h表示
ライバルは、カワサキ【Z1000】、スズキ【GSX-S1000】があげられます。いずれもストリートファイター系のスタイリングで、筋肉質の野獣のようなシルエットは迫力があります。
同じヤマハではメガツアラーの【FJR1300A】もありますが、より軽いボディで、走りにも軽快さを求めたいというライダーにとって、FZ1フェザーは最良のパートナーと言えます。
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解説記事更新日：2024年07月10日

【YZF-R1のエンジンを使ってカウルをつけたツーリングモデル】　FZ-1フェザーを分かりやすく言うと、そんな感じでしょうか。
FZ1 FAZER（フェザー）は、2008年から国内販売されました。元は2006年から欧米向けに販売されていたモデルです。ただしエンジンは欧米仕様の150馬力ではなく、中低速の扱いやすさを重視して94馬力になっています。しかしこれは国内の道路事情や用途に合わせたものであって、R1のような尖りすぎたバイク（172馬力！）では、よほどハイレベルのライディングスキルがない限り、公道で本来の性能を出すことは不可能でしょう。むしろ94馬力のフェザーのほうが「Fun to Ride」＝走る楽しさを感じられます。あまりにもパワーがあると、アクセル操作に非常に気を使うために疲れてしまうものです。
FZ1 フェザーのエンジンはR1と同じ5バルブそのままで、ハーフカウルを装備、デジタルメーターやマス集中化のためのショートマフラーなどを装備しています。カラーリングは、《ディープレッドメタリックK》《ダークグレーメタリックG》です。
FZ1 フェザーは、欧米基準のリッターマシンを国内で販売したモデルで、タンデムグリップバー、FZ1より広めのリアシートなど、高速を使ったタンデム走行も可能な仕上がりとなっています。ライバルのZ1000やGSX-S1000Fより安い価格も魅力です。
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解説記事更新日：2021年05月10日

2008年以降のFZ1フェザーは、エンジンを含め大幅に変更されており、「後期型」とも呼ばれます。実施的なフルモデルチェンジと言ってもいいでしょう。【YZF-R1】のエンジン変更に併せたチェンジです。しかしスタイリングはほとんど変更されていません。
主な輸出先は、欧米・南アフリカ・オセアニアです。
米国での車名は【FZ1】、欧州では【FZ1-S Fazer】です。
変更点は、
・エンジンを変更
・2007年型までのボア×ストロークは74mm×58mm
・2008年以降のボア×ストロークは77mm×53.6mm
・圧縮比は11.：14から11.5：1へ向上
・最大出力は150馬力/11,000回転、最大トルクは106Nm/8,000回転で、R1のエンジンを低中速寄りにチューニング
・旧型はキャブレター、2008年以降はインジェクションを採用
・フロントディスクはΦ298mmからΦ320mmへ拡大
・フレーム材質をスチールからアルミへ変更
・キャスター角を26.0度から25.0度へ変更、スポーツ走行寄りにセッティング
・ホイールベースを10mm延長
・前後サスセッティング変更
・乾燥重量を9kg減
・ABSをオプション設定
左右独立減衰方式は引き継がれました。「スロットルレスポンスが悪い」という評価に対し、ECUマッピングを2010、2011、2012年に変更しています。
市場では、やはりR1のエンジンを使ったことによるはいパフォーマンスを評価する声が高いです。米MotorCyclist誌では、
「ツアラーでありながら、世界最高のネイキッドスポーツバイクの1つ」、「並外れて快適でエキサイティングなライディング体験を提供するスポーツバイク」と評価されています。
英国のバイクサイト「BikeSocial」では、「FZ1 は正真正銘のオールラウンダーであり、現在入手可能なバイクの中でも最高のバイクの 1 つです」と評価しています。
海外仕様の見分け方にはいくつかポイントがあり、
・北米モデルはフロントフォークとリアカウルにリフレクターあり、フロントウインカーがポジションランプを兼用
・スピードメーターは北米がマイル（mph）表示、その他モデルはkm/h表示
ライバルとして、カワサキ【Z1000】、スズキ【GSX-S1000】があげられます。この後FZ1フェザーは【MT-10】へ引き継がれていきます。
YZF-R1のエンジンを搭載したハイパフォーマンスツアラーが好みのライダーにとって、FZ1は最良のチョイスの一つです。
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解説記事更新日：2024年07月12日

FZ-1フェザーは、ネイキッドモデルFZ1にカウルをつけたモデルです。スタイリングは、低く構えた野獣を思わせるストリートファイター系で、94馬力で車両重量は225kgとリッタークラスにしては軽量です。なおライバルのZ1000は228kg、GSX-S1000Fは214kgですから、フェザーの重量はその中間となります。最大出力は2車に負けていますが、これらはハイオク仕様なので、FZ1はランニングコストが低いのがメリットです。
2010年モデルでは《ブルーイッシュホワイトカクテル1》が追加され、《ブラックメタリックX》《ディープレッドメタリックK》の3色となりました。
また、エンジンおよびマフラー後端の塗色がシルバーからブラックに変更されています。
ヨーロッパで鍛えられた足回りと、国内事情に合わせたパワー特性、タンデムライドを意識したリアシートとタンデムグリップなど、FZ1はヤマハらしい堅実な作りとスタイリッシュさが特徴のリッターバイクです。
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解説記事更新日：2021年05月10日

FZ1フェザーは、ネイキッドのFZ1をベースに装備を増やしてツーリング機能を高めたモデルです。その装備とは、
・セミカウルと二眼ヘッドライト
・専用タンデムシート＆グラブバー
・センタースタンド
です。
2012年モデルのカラーリングは《ブルーイッシュホワイトカクテル1》と《ブラックメタリックX》で、カウルのグラフィックが一部変更されています。
吸気システムはインジェクションを採用していますが、そのシステムにはサブスロットルバルブが併用されており、メインスロットルバルブに加え、ECU経由のモーターで吸入空気の流速を最適に制御することで回転全域での優れた出力特性を達成しています。車体の構成はタンクやエンジン、カウルを車体中央にまとめてマスの集中化を図る一方、ロングスイングアームでホイールベースを適正化させています。
FZ1フェザーオーナーの声を聞いてみると、サスは硬めであるという声が多いです。これは元はヨーロッパ等でアルティメットスポーツとして使われたためでしょう。また細かいところでは、メーターの輝度が調整できるのが嬉しいという声が多いです。FZ1フェザーは、ストイックなばかりではなく、ユーザーフレンドリーな面も持ち合わせているのです。
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解説記事更新日：2021年05月10日

2014年型のFZ1フェザーは、ホイールとフロントフォークがゴールド塗装されています。2006年から欧米で販売、2008年から日本国内でも販売されてFZ1フェザー、FZ1共にモデルとしてはこの型が最終型となります。
硬めの足回りでワインディングを駆け抜けるFZ1フェザー～XJR1300やFJR1300とはまた違ったアプローチは、2017年からのよりストリートファイター色を強めた【MT-10】にその場を譲ることになりました。
FZ1フェザーは、欧州のエクストリームスポーツで鍛えた足回りとストリートファイター系のスタイリング、YZF-R1譲りのエンジンを国内仕様にモデファイしたモデルで、ヤマハが作ったリッタークラスのファイター系スポーツを世に知らしめたモデルでもありました。さらにハーフカウルは高速ツーリングにも役立ちますし、タンデムライディングを意識した作りは国内使用でもありがたい装備となっています。
売却をお考えでしたら買取査定は14年モデル FZ1 FAZERの価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2021年05月10日