トライアンフから2017年に発売された「ボバースタイル」のボンネビル。
特徴はシングルシートを採用し、シート高を大幅に引き下げたロースタイルにある。
ベースは水冷2気筒エンジンを搭載した「ボンネビルT120」で、2つの走行モードを搭載し味わいのある走りを実現。
また新設計フレームとスイングアーム、専用設計のサスペンションなどを組み合わせ、走りはもちろん安定性・コントロール性も備えている。
「無駄なものを排した究極のミニマリスト的スタイリング。飽きることの無いシンプルなデザインが魅力。」
2017年のグッドデザイン賞を受賞した際に送られた言葉が示す通り、飽きのこないシンプルなデザインのボバースタイルながら、最新のモータリゼーションに応える形で随所に優れた性能のパーツを配したボンネビルボバー。発売と同時に大きな反響を呼び、瞬く間にトライアンフ屈指の人気モデルへとのし上がったのは記憶に新しいところ。クラシックな質感と無骨さを表現するため、各パーツ素材を鉄・アルミ・真鍮と使い分けることにより、高い質感に仕上げている点もファンの心を掴んだ注目ポイントだと言えるでしょう。これはボンネビルボバー全モデルに言える魅力であり、中古バイク市場でも特に人気の高い外車のひとつとして広く認知されております。また、2019年には全世界限定750台の販売となったファクトリーカスタムモデルの「ボバーTFC」、2022年には職人の手によるゴールドペイントが美しい「ゴールドラインエディション」も登場しており、今後もトライアンフの中核を成すモデルとして展開されることが期待されます。
2018年に派生モデルとして黒一色でまとめられた「ボンネビルボバー・ブラック」が登場、2020年にはファクトリーカスタムモデルの「ボンネビル ボバー TFC」が登場している。
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解説記事更新日：2022年04月20日

2017年登場モデルの特徴は以下の通り。
・水冷2気筒エンジンを搭載した「ボンネビルT120」をベースに、新型フレームとスイングアーム、専用設計のサスペンションを装備
・ボンネビルを極限までそぎ落とし、独自形状のタンク、シングルシート、幅広のリアホイール、ワイドフラットバーなどを採用
・カラーは「ジェットブラック」、「コンペティション グリーン/フローズン シルバー」、「モレーロ レッド」、「アイアンストーン」の4色ラインナップ

解説記事更新日：2021年10月04日

2018年モデル・ボンネビルホバーは2017年モデルから大きな仕様変更は無いが、新色としてKorosi Red / Frozen Silveが追加されており、同じタイミングで車体を黒で統一した特別仕様のボンネビルホバーブラックも登場している。
リジッドフレームからエキパイまで、全てか黒で統一された車体は力強さがより強調されており、前後16インチホイールによるロースタイルは迫力十分。その一方、前後ブレンボ製ディスクブレーキに加えABSを標準採用し、制動力をしっかりと担保。その上でフロントフォークにはSHOWA製の47mm径カートリッジフォークを採用するなど、ストリートからワインディングまで幅広くこなせる運動性能の高さが光るモデルに仕上げられております。
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解説記事更新日：2022年04月20日

2017年から登場したボンネビルボバーは、2019年モデルでもスペック、カラーモデル共に大きな変更点は無く同じ仕様となっている。
なお、2019年に2020年モデル・ボンネビルボバーをベースに豪華パーツでカスタムした特別モデル「ボンネビルボバーTFC」（ボンネビルボバーより最高出力10PS、最大トルク4N・m向上している）を全世界で（750台限定。国内販売価格は税込238.9万円）発表しており、実質こちらの方が新型モデルとしての印象が強い。
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解説記事更新日：2022年04月20日

2017年から登場しているボンネビルボバーだが、2020年式ボンネビルボバーに関しても同じ仕様とカラーリングで販売されている。
ボンネビルボバーはスタンダードモデル、ボンネビルボバーブラックが実質上位モデル、ボンネビルボバーTFCはプレミアムモデルという位置づけになるだろう。
ボンネビルホバーシリーズはハーレーのソフテイルシリーズと似ている点があり、大きなポイントはリジットフレームスタイルを採用していることだろう。
リジットフレーム風のシステムを最初に採用したのはハーレーのソフテイルモデルだが、ボンネビルホバーも最新技術とレトロなスタイルを融合させた全く新しい分野を確立している。
両者はスタイルとシステムに類似点があるものの、全く違う特性のエンジンと思想によってボンネビルボバーにしかない味が確立されている。
2020年モデルでは、Triunph Factory CustomとしてThruxton、RocketⅢに続く第3弾メーカーカスタムモデル・TFCボバーが税込238.9万円でリリースされている。
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解説記事更新日：2022年04月20日

発売開始から4年目を迎えたボンネビルボバーは、2021年モデルでマイナーチェンジを敢行。
フロントタイヤを16インチ化し、よりクイックなハンドリングを目指した仕様になりました。さらに従来モデルでは連続巡航の面で難のあった9.1リットルのタンク容量を12リットルにまで拡大。同時にヘッドライトとウインカーをLED化したことにより、歴史あるボンネビルシリーズの一員でありつつも、近代モーターサイクルに求められる安全性を高めているのが開発陣の意欲を伺わせてくれます。また、1PSと控えめな範囲ではあるものの、エンジン出力も向上。これはユーロ5適合化の一環として行われたもので出力発生回転数・最大トルクは据え置きですが、エンジンに無理をさせないトライアンフらしい堅実な底上げだと言えるでしょう。2017年のグッドデザイン賞を受賞したスタイリングは健在で、ボンネビルシリーズのブリティッシュな雰囲気とロー＆ロングフォルムの融合による近代的なボバースタイルはメカ好きならば堪らない魅力満載。装備重量では9kgとなってしまったものの、フロント16インチ化による操縦性のよさがそれをカバー。今回採用されたショーワ製Φ47mmフロントフォークも程よい硬さとコシの強さが頼もしく、街乗り時の扱いやすさしっかりと担保されているのは評価に値するポイントのひとつです。
現在の中古バイク市場においては、2022年のシーズン直前にディーラー試乗車上がりの車両が業者間オークションにて出品され、148万4000円にて成約に。総合評価6点の車両としてはやや割安な印象を受けますが、走行距離6000km台に達していることを踏まえるとまずまず妥当な価格帯だと言えます。近代トライアンフは年式と走行距離を元に基本評価額が決まりやすく、ボンネビルシリーズの場合は特にフルノーマルが好まれる傾向にあります。それだけにこのケースのフルノーマルで総合評価6点という車両の取引データは売却時の目安として信頼性が高く、オーナー様ご所有の現車状態に当てはめればおおよその買取価格の見当がつきやすいと言えるでしょう。高額買取を狙うのであれば、純正ミラーなど忘れてしまいやすい純正パーツも査定時にしっかりセットで見てもらうことが大切で、うっかり忘れてしまうと予想以上のマイナス判定となってしまうケースもしばしば。現行モデルであるがゆえ、経年ごとに車両評価が下落してしまうモデルですが、売却前のパーツチェックといった下準備も怠らないよう注意したいところです。
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解説記事更新日：2022年04月08日

前2021年でのアップデート実施により、2022年モデルは諸元変更なしでの継続販売となったボンネビルボバーでしたが、2021年10月にアナウンスされた「Bonneville Gold Line Edition」の1車種として特別限定カラーリングの実施が決定。カーニバルレッド×サファイアブラックのツートーンカラーをベースとし、熟練職人の手によるゴールドラインが施され、ガソリンタンクやマッドガードに入る「Triumph」、「Gold Line」もエレガントさを感じるもので、上質さが際立った逸品だと言えるでしょう。コレクターモデルとしての意味合いが強いものの、限定生産ではなく受注生産となっており、2022年4月現時点でも公式webサイトからの申し込みが可能となっております。
現在の中古バイク市場においては、現段階ではまだ2022年モデル自体の流通はなく、日本国内最大の中古バイク取引台数を誇る業者間オークションでも出品記録なし。通好みのメーカーであるトライアンフ、かつボンネビルシリーズであることを踏まえると流通はまだ当面先のことになると推測されております。流通自体がない状態だけに、今ならば初物として高値がつくことは大いに期待できるため、事情あって手放さざるをえなくなった現オーナー様は早め早めの決断が即結果につながると考えてよいでしょう。前年モデルまでの取引データや過去の傾向から分析すると、初出品時の取引価格は160万円付近となることが予測されますが、これはあくまでも標準モデルの場合で、ゴールドラインエディションはそれ以上の価格となる見込みです。現時点での取引データが存在しないため、高額買取を狙うにはトライアンフ車に関する確かな専門知識と買取実績を持つ業者に任せることが非常に重要で、できればその他外車に関する相場観を持ち合わせているところであれば最良の結果が期待できるでしょう。
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解説記事更新日：2022年04月08日

2021年のマイナーチェンジで前後のホイールサイズが16インチへ揃えられた本機「ボンネビル ボバー」は、ハードテールルックのリアセクションと相まって、ストック状態でもカスタムボバーの様な存在感を放つ。2023年モデルでは、メカニカルの変更は無いものの新色が追加されてカラーバリエーションが変わった。展開されたカラーリングは以下の通り。

・新色「レッドホッパー」　14,095USドル
・継続「ジェットブラック」　13,795USドル
・継続「マットストームグレー×マットアイアンストーン」　14,295USドル

2021年モデルで設定された深みのある「コルドヴァンレッド」は廃止となって、新たにビビッドな「レッドホッパー」が加わった。いずれもメーカーロゴがタンクサイドに配されるシンプルなグラフィックは継続で、ヴィンテージテイストを感じさせる。

エンジンは、270度クランクの1,200cc水冷SOHC4バルブバーチカルツインユニットを搭載。ブラックアウトされたマシンの心臓部は、6,100回転で78馬力を発生する。最大トルクは、4,000回転106Nmというスペック。
エンジン回転数や速度、ギヤポジションは、アナログスピードメーターとデジタル液晶のコンビパネルで確認可能。走行モード選択機能は、「ロード」と「レイン」の2タイプから設定できる。

燃料タンクは2021年のマイナーチェンジで3L拡大されて12L容量となったので、少ない給油回数で快適な長距離移動も可能。古き良き時代を感じさせながらも利便性に優れた最新「ボバー」である。

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解説記事更新日：2024年06月27日

トライアンフのモダンクラシックシリーズで、ヴィンテージテイストとカスタム感あふれるスタイリングが独特の存在感を放つ「ボンネビル ボバー」。2024年式は、前年に引き続きカラーチェンジが行われたとことに加えて、限定モデルも設定された。
展開されたカラーリングと価格は以下の通り。

・継続「ジェットブラック」　189.9万円(税込)
・継続「レッドホッパー」　192万5,500円(税込)
・新色「ジェットブラック×アッシュグレー」　193万8,600円(税込)
・限定「ファントムパープル×シルバーパープル」　196.7万円(税込)

通常カラーのバリエーション数は3タイプだが、特別塗装の「ステルス エディション」が設定されたことで、2024年の「ボンネビル ボバー」は4カラーから選択可能となっている。

垂直レイアウトシリンダーが特徴的なトライアンフ伝統バーチカルツインエンジンは、1,200ccの水冷OHC4バルブ構造。最高出力は6,100回転78馬力で、最大トルクが4,000回転106Nmというスペック。駆動系統は、トルクアシスト付きクラッチと6速ギヤボックスで軽快な操作感だ。ドライブチェーンは、マシン右サイドにレイアウトされているのも本機の特徴的なディテールだろう。

フロントサスペンションは、47mmの大径ショーワ製テレスコピックフォークとなる。リヤに関しては、サドルシート下部にモノショックをセットしてリジットスタイルを創り上げる。クラシカルな造形だが、ABSやトラクションコントロールといった安全装備が採用されているので安心して乗れる最新ボバーモデルだ。

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解説記事更新日：2024年06月27日