GSX250Eはスズキが最初に製造した4スト250ccです。
GSX250E以前のスズキの250ccを振り返ると、1956年の【コレダ250TT】から始まり、71年の【GT250】、78年の【RG250】と、70年代のスズキは2ストエンジンをメインに製造していました。
時代の要請に合わせ、初の4ストエンジンを搭載したのが76年【GS750】で、GSXは、「X」が表す4バルブDOHCヘッドを搭載しています。
GSX250Eの特徴は、
・GSの流線型から一転、直線を基調としたデザイン
・空冷4ストDOHC4バルブエンジン
・スズキ独自の高効率燃焼システムTSCCシリンダーヘッド
（シリンダー内で吸気を2つの渦流にして燃焼効率を高めるメカ）
・セミダブルクレードルフレーム（400とは別物）
・フロントディスクはレーサーRGB500譲りの穴あきタイプ
・最大出力は29馬力/10,000回転
・前後キャストホイール
実車は、兄貴分の【GSX400E】に非常によく似たスタイリングで、250ccとしては重厚な雰囲気です。メカノイズや排気音も重厚です。
ただしデザインは好みの分かれるところで、赤いボディカラーは「ザリ」こと「ザリガニ」、黒は「ゴキ」こと「ゴキブリ」というあだ名もついていました。
82年にマイナーチェンジ、スタイリングを一新してKATANAイメージに変身しました。同時に、フロントANDF（アンチノーズダイブフォーク）、スパイラル状穴あきフロントディスク、角型バックミラーを装着しています。
スタイリングは大幅に刷新され、初期型のイメージは全くありません。このスタイリング変更も良し悪しで、よく言えばスズキの人気車KATANAイメージに生まれ変わったと言えます。悪く言えば没個性化であって、唯一無二のGSXらしいスタイリングではなくなったということです。
今では、GSX250Eの人気は非常に高いです。以前から旧車として広く認知され、カスタム（と言うより改造）をして楽しむオーナーも多くいます。エビテール3段シートといったカスタムも好まれますが、買取に際しては纏まりのあるライトカスタムがベター、そしてノーマルがベストです。
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解説記事更新日：2022年04月14日

「先進メカのクォーター・マシン」として1980年に新登場したGSX250Eの初期モデル。
エンジンには空冷4ストロークDOHC2気筒を採用、最高出力は29PS/10,000rpm、最大トルクは2.2kg-m/8,000rpmを発揮した。
フレームは専用設計になっており、ミドルクラスにGSX400Eという大排気量モデルが存在していながらもフレームの共有は受けず250ccモデルように新設計することでコストを度外視した軽量化が図られていた。
カラーバリエーションにはスターダストシルバーメタリック、キャンディーインペリアルマルーンの2色を設定。
新車販売価格は32万円だった。
70年代の実用車然としたスズキのミドルクラスのイメージを一変させるべく登場した本車、当時戦闘機スタイルと呼ばれたスポーティなフォルムで人気を博しており、旧車としての価値も高まっている一台だ。
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解説記事更新日：2021年11月08日

マイナーモデルチェンジを受けて発売された1981年モデルのGSX250E。
新たにアンチダイブノーズフォーク機構を採用。
カラーバリエーションにはパールブラック、マーブルピュアーレッド、マーブルカナディアンブルーの3色を設定。
新車販売価格は33万円だった。
前年の初期モデル発売時には戦闘機スタイルとして話題となった本車だったが、いつのまにやら誰が呼び出したのか、タンクの丸みとシートの形状、そして尻尾のようなテールカウルの形状から「ザリ(ザリガニ)」という愛称が付いている。
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解説記事更新日：2021年11月08日

マイナーモデルチェンジを受けて発売された1982年モデルのGSX250E KATANA。
燃料タンクやサイドカバー等の形状を同社のGS650Gをモチーフに変更を受けてペットネームに「KATANA」が追加された。
カラーバリエーションにはキャンディージプシーレッド、ブライトシルバーメタリックの2色を設定。
新車販売価格は35.9万円だった。
ペットネームに「KATANA」が付き、正式に車名が変わった本車だが、同時にファンからの愛称にも変更があり、これまでザリガニの「ザリ」と呼ばれていたのが、この1982年モデルを境目にゴキ◯リの「ゴキ」に変わっている。なんとも印象が良いとは言えない愛称ではあるが、当時GSX250Eのユーザーを表す「ゴキ乗り」は悪口でもなんでもなく、ごく普通のバイク用語として使われていた。また、GSX250Eとしては初マイナーチェンジを受けた後期にあたるため、「後期＝ゴキ」という認識をしていたユーザーも少なくなかったようだ。
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解説記事更新日：2021年11月08日

仕様変更はなく発売された1983年モデルのGSX250E。
同年にはビキニカウルを装着したバリエーションモデルのGSX250Sが登場したこともありGSX250Eの仕様変更はなく、カラーバリエーションも前年から引き続きキャンディージプシーレッド、ブライトシルバーメタリックの2色を設定。
新車販売価格は35.5万円だった。
ライバル車にはホンダのCBX250RSが挙げられる。1993年モデルの最高出力は30PS/9,500rpm、乾燥重量は129kgとなっており、2台のパワーウェイトレシオを比較するとCBX250RSは403kg/PS(29PS/乾157kg)、対するGSX250Eは5.41kg/PSとなっており、加速性能では約30kgも軽量であったCBX250RSに軍配が上がった。
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解説記事更新日：2021年11月08日

カラーチェンジを受けて発売された1986年モデルのGSX250E。
カラーバリエーションにはホワイト×レッド、ホワイト×ブルーの2色を設定。
新車販売価格は36.9万円だった。
バリエーションモデルのGSX250Sも含めてGSX250Eはゴツさ、軽さ、そして安さからヤング層にウケた。「ザリ」や「ゴキ」という個性的な愛称も、極めてヤング層に人気が高かったことを考えれば納得しやすいだろう。ノスタルジーから「ペケジェイ(XJ)」や「バブ(ホーク)」「FT(250FT)」と並んで、アップハンドル・ショート菅・段付きシートといったカスタム比率が高いのだが、派手なペイントや個性過ぎる改造が無ければ定番カスタムでも上値が狙える点も追記しておこう。
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解説記事更新日：2021年11月08日

GSX250Eは1980年に発売されました。スズキ初の4スト250ccで、それ以前は66年の【T250】、71年の【GT250】となります。76年に発売された【GS750】がスズキ初の4スト2バルブエンジンで、GSXの「X」は4バルブを意味します。
GSX250Eのエンジンは、空冷DOHC並列2気筒4バルブ、29馬力を発生しました。シリンダー内で吸気を2つの渦流として燃焼効率を高める《TSCC》を採用しています。
250は400の「お下がり」が多かった当時、フレームは250cc用専用設計、フロントブレークディスクは穴あきタイプとして雨天時の制動能力を高めています。
実車は、意外に重厚なメカノイズと排気音で、250ccより上の車格に感じられます。
ただしエッジの効いたデザインは好みの分かれるところで、タンク、サイドカバー、テールカウルなどいずれも直線基調のデザインです。赤いボディカラーは「ザリ」（ザリガニから由来）、黒いのは「ゴキ」（ゴキブリから由来）という不名誉なニックネームもついています。にもかかわらず？人気があったのも事実で、ライバルの【CB250RS】、カワサキ【Z250FT】、ヤマハ【GX250】がいずれもSOHC2気筒または単気筒だったのに対し、DOHCは大きなアドバンテージがあったと言えます。
「スズキもいよいよ4スト250に本腰を入れ始めた」そんな1台がGSX250Eです。
そして3年後の1983年、【RG250ガンマ】が発売され、空前のレプリカブームが始まるのです。
GS25X型GSX250Eの売却をお考えなら、買取査定は旧車の価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2021年11月29日