近年の国内バイクシーンにおいて、ひと際賑わいを見せているカテゴリが「ネオクラシック」スタイルのマシン群だろう。その中でもカワサキがカフェレーサースタイルで投入したマシンが2018年3月に発売された「Z900RS CAFÉ」だ。
往年の名車「Z1」をモチーフにして同時展開された「Z900RS」のフロントにビキニカウルを装着し、ハンドルポジションを低く構えて専用シートを採用することでイメージチェンジを図った車両となる。
車体は新設計の軽量トレリスフレームに948ccのDOHC4バルブ水冷4ストローク並列4気筒エンジンをマウント。最高出力は、8,500回転で111馬力を発揮する。
トランスミッションは6速リターン式で、バックトルクリミッターを採用したアシスト&スリッパークラッチを装備することで左手レバー操作は軽快だ。ストップ&ゴーが多い街乗りユースや女性ライダーにも優しい設計となっている。また、カワサキのオリジナルトラクションコントロールKTRCを採用することで様々な走行シチュエーションで安定した走行性能を実現。
足回りは、フロントにインナーチューブ41mm径の倒立フォークを装備して17インチホイールをセット。ブレーキは300mmのデュアルディスクでラジアルマウントキャリパーをセット。フロントフェンダーはアルミだキャスト製サポート仕様の3ピース構造。
リアは、ホリゾンタルバックリンクサスペンションで快適な乗り心地とスポーツ性能を両立している。ホイールサイズはフロントと同様の17インチでブレーキは250mmシングルディスクを組合せる。
ライバルモデルとしては、下位排気量クラスとなるがカフェレーサースタイルのスズキ「SV650X」が比較対象になるだろう。コンパクトサイズのヘッドライトカウルにソロシート風のタックロールデザインシートが特徴的なVツインマシンだ。197kgの車体に搭載する水冷Vツイン645ccユニットは、8,500回転で76.1馬力を発揮。本モデルは20kg重い217kgとなる。V型エンジンのフィーリングが好みであったり取り回し性を重視したいのであれば「SV650X」も候補の一台となり得るだろう。
なお、デビュー以降の「Z900RS CAFÉ」は、毎年カラーチェンジを実施しながら継続ラインアップされている。

発売以来、ベースモデルのZ900RSより3～5万円高い価格が設定されているZ900RSカフェ。
コロナ禍で新車供給が止まった2021年以降、上値こそ流通が多く人気の高いZ900RSに軍配が上がっているが平均買取相場はZ900RS Cafeの方が高いのはオーナー様にとって朗報であろう。
買替や売る際の買取査定は、Z900RS CAFÉの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年03月18日

Z1を現代的に再現したヘリテイジモデルとして、瞬く間に圧倒的な人気を獲得してみせたZ900RS。そのZ900RSをベースとし、往年のZ1-Rをイメージしたビキニカウル装着車としてラインナップに加わることとなったのが、2018年3月デビューとなった本機・Z900RS カフェです。

シャーシやパワーユニットはZ900RSと共通でありつつも、小型ビキニカウルとローハンドルで旧き佳き時代のカフェレーサースタイルに味付けし、トラクションコントロールなどの電子制御デバイス等は最新のZ900RSの装備を踏襲することで現代的な安全基準を担保。シート高は20mm高い820mmとなり、より高い位置からの倒し込みを可能とした変更が施されました。初年度である2018年モデルのカラーリングには「ローソンレプリカ」の愛称で知られる名車・Z1000Rを彷彿とさせるヴィンテージライムグリーン、Z1-Rオマージュのパールストームグレーの2色が設定され、オールドファンの興味を惹くエッセンス満点の派生モデルに仕上げられているのがポイント。

最高出力は111PSとZ900RSと同一ですが、高重心を活かしたクイックなウェイトコントロール、ビキニカウルによる風の抵抗を抑えたスタイルはよりアグレッシヴな乗り方を可能としており、ワインディングの楽しさはベースモデル以上というのが大きな差異だと言えるでしょう。レトロスタイルのカフェレーサーながら、走りの実力そのものは現行スポーツモデルそのものと、水冷4気筒エンジンならではのハイスペックを見事に活かしたヘリテイジモデルとして高評価を得たことに納得の仕上がりであることは間違いありません。新車販売価格は税込み135万円と、Z900RSよりもハイプライス化しましたが、それを補って余りある見事な作り込みがなされたモデルだと言えます。

現在の中古バイク市場においては、コロナバブルがピークを迎えた2021年には200万円超えという異常なまでの高騰ぶりを見せましたが、そのコロナバブルが完全に弾けた2022年以降は2019年以前と同等の水準にまで相場が戻り、落ち着きを見せるように。それでも依然として引く手あまたの人気モデルであることに変わりはなく、2024年初時点から詳細な取引記録が確認できる範囲では実動車14件のデータがあり、その平均取引価格は約104万円。さすがにデビューイヤーから6年を迎えたこともあり、走行距離が4万kmを超える車両が80万3000円で取引されたことで平均値を下げましたが、年式を考慮するとその人気ぶりに陰りがないことがご理解いただけるかと思います。傾向としてはフルノーマルに近く、走行距離が浅い個体ほど高値がつきやすく、非純正色へのオールペンや純正パーツの欠品はかなり大きなマイナス判定がつきやすいため、現有オーナー様は特に留意しておく必要があります。その一方、走行距離3,000km未満や屋内保管されサビキズが少ない車両は思わぬ高値がつくケースもしばしばあり、車両状態に自信のあるオーナー様にとっては高額買取に期待が持てると言えるでしょう。

現行のオーバー750ccモデルとしては屈指の人気を誇るZ900RSカフェ 2018年モデルで高額買取を狙うには業者選びが非常に重要で、空冷Zの歴史から現行モデルまでにかけての造詣の深さと細やかな違いが分かる知識、最新の相場事情に照らし合わせた買取価格が明示できる誠実さ、再販売による利益が出せる販売力など、様々な要素を満たした買取業者に任せるのが最善です。弊社バイクパッションはそれら基準を全て満たしており、中古バイク買取業界トップの顧客満足度の高さにより、買取査定をお申し込み頂いたオーナー様からお褒めの言葉を頂戴しております。また、車両状態によっては単一店舗としては日本最多の販売台数実績を誇る直営店舗を持つ強みを活かし、再販売を前提とした「販売仕入れ価格」を適用した上で相場を大きく上回る超高額買取にも期待できます。

カワサキ・Z900RS カフェ 2018年モデルの買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定はカワサキ全モデルの価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年03月18日

デビューから1年が経過したZ900RSカフェ、2019年モデルは諸元は据え置きとしつつも、カラーリングを変更してのお色直しで販売を継続することに。

前年の2018年モデルからヴィンテージライムグリーンを続投としつつ、パールストームグレーと入れ替えの形でグリーンをアクセントに用いたメタリックグラファイトグレー、グレーをアクセントにしたストームクラウドブルーの2色を追加しての3色設定となりました。このうち、継続となったヴィンテージライムグリーンは同年の秋にリリースが順延となったものの、大人の雰囲気を漂わせる新規2色はアルミダイキャスト製エンジンカバーとの調和性が高かったことで大多数のユーザーに歓迎され、総じて好意的に受け入れられることとなりました。

すでにデビューイヤーから好評を博していた基本諸元に変更はなく、ハイパワーと扱いやすさを兼ね備えた水冷4気筒エンジンの見事さ、ビジュアル性の高さは多くのライダーを惹き付け、姉妹車であるZ900RSと合わせこの年は4,152台という販売台数を記録。251cc以上の小型二輪クラスでは前年の2018年に引き続き、2年連続での首位達成という快挙を成し遂げることに成功しました。ちなみに2019年の小型二輪クラス全国販売台数は6万6,456台とされており、全体の6%超えを占める比率は近年稀に見る記録となりました(二輪車新聞による集計値)。

前述の好セールスにはバイクとしての基本性能と完成度の高さが良い影響を及ぼしたものと推測され、300mm径のフロントダブルディスクブレーキなどによる確かな制動力、マルチファンクション液晶パネルによるメーター類の視認性のよさなど、多くの長所に負う部分も大きかったと言えるでしょう。Z900RSよりも走る気にさせる前傾度の強いライディングポジションですが、近代モーターサイクルらしく人体工学に基づいた設計により、ライダーに掛かる重力等の負担を全身に分散する構成とすることで乗りやすく仕上げられており、見た目以上に快適な乗り味であったことも一因だと考えられます。

現在の中古バイク市場においては、前年の2018年モデルと同様、2020年から2021年半ばにかけて起きたコロナバブル期に見られた高騰ぶりも元通りになり、2019年以前と同程度の落ち着きを見せるようになりました。2024年初時点での業者間オークションでは、実動車20件の取引記録で平均取引価格は約104万円。走行距離が2万kmを超える車両が増加したことで平均値は下がったものの、依然として高い人気を保持していることに変わりはなく、エンジンコンディションや外観状態によっては100万円以上の高値で取引されるケースも珍しくありません。傾向としては前年の2018年モデルと同様、傾向としてはフルノーマルに近く、走行距離が浅い個体ほど高値がつきやすく、非純正色へのオールペンや純正パーツの欠品はかなり大きなマイナス判定がつきやすいため、現有オーナー様は特に留意しておく必要があります。その一方、走行距離3,000km未満や屋内保管されサビキズが少ない車両は思わぬ高値がつくケースもしばしばあり、車両状態に自信のあるオーナー様にとっては高額買取に期待が持てると言えるでしょう。

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カワサキ・Z900RS カフェ 2019年モデルの買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定はカワサキ全モデルの価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年03月18日

カラーリング変更でのお色直しを行いつつも、販売価格は据え置きとしたことで好調なセールスを記録したZ900RSカフェ。2019年8月1日より販売開始となった2020年モデルでは従来のヴィンテージライムグリーンをアレンジしたニューカラーを導入しての販売継続となりました。

諸元上の変更点はなく実質的にはキャリーオーバーであったものの、ヴィンテージライムグリーンは従来のホワイトラインより上部をエボニー(黒)で大胆にアレンジしたヴィンテージライムグリーン&エボニーに、前年のストームクラウドブルーと置き換わる形で導入された新色のファントムブルーにはホワイトのラインがあしらわれたもの。特に後者はZ1-Rに用いられた「メタリックスターダストシルバー」に近しい色味となっており、本機の持つレトロテイストを際立たせるニューカラーとして注目を集めました。

ちなみに前2年と同様、この2020年も小型二輪クラスでは最多となる4,160台という販売台数を記録し、3年連続での首位に輝くという快挙を成し遂げることに成功。本機Z900RSカフェ 2020年モデルが販売を開始した2019年と言えば、『"コカ・コーラ"鈴鹿8時間耐久レース 第42回大会』でジョナサン・レイを擁するカワサキが劇的な優勝を果たした年でしたが、それに華を添える好セールスであったと言えるでしょう。

残念ながら2020年モデルでは新車販売価格が1万800円引き上げられて136万800円と価格改定されたものの、前述の通りその人気はいささかも衰えておらず、完成度の高さを国内外に示す結果となりました。

現在の中古バイク市場においては、前2年モデルと同じくコロナバブル期に新車供給体制の変化により車両価格が高騰したものの、現在は比較的落ち着いた状態に戻りましたが、2023年には某有名ビルダーの手が入ったコンプリートマシンが業者間オークションに出品されたことで最高値を更新。まだまだ高値がつく人気モデルであることを顕著に示す出来事となりました。190万2000円という異例の高値がついた当該車両は例外中の例外として、それを除いた2024年初時点における業者間オークションでの平均取引価格は101万円台となっており、走行距離が5万kmに迫る車両を含めた平均値としては非常に高い平均取引価格だと言えるでしょう。また、事故による大破車両を含む不動車も3件取引されており、エンジン以外の再利用が絶望的な当該車両は42万円で落札され、3件による平均取引価格は69万円を記録し、パーツ単位でも高値がつくモデルであることを証明しました。傾向としましては前2年モデルと同じくノーマルの低走行車・コンディション良好な車両ほど高値がつきやすく、走行距離1万km未満の車両であれば100万円以上の価格帯で取引されるケースが目立ちますが、これはファントムブルーの車両に限った場合で、従来のカラーリングをアレンジしたヴィンテージライムグリーンの場合はやや入札が伸びにくく、ややシビアに見られやすくなっております。もちろん、中古バイクという性質上、取引時期や車両コンディションによる差異はあるものの、ファントムブルーの車両は走行距離2万km超えでも100万円以上の落札価格となった記録があるだけに、カラーリングによって評価額に差が生じるケースも多少ある、と考えるのが妥当かと思われます。とは言え、人気モデルの一角であることは紛れもない事実であり、車両状態に自信のあるオーナー様にとっては安定した高値に期待できるモデルだと言えるでしょう。

デビュー3年目となったZ900RSカフェ 2020年モデルで高額買取を狙うには業者選びが非常に重要で、空冷Zの歴史から現行モデルまでにかけての造詣の深さと細やかな違いが分かる知識、最新の相場事情に照らし合わせた買取価格が明示できる誠実さ、再販売による利益が出せる販売力など、様々な要素を満たした買取業者に任せるのが最善です。弊社バイクパッションはそれら基準を全て満たしており、中古バイク買取業界トップの顧客満足度の高さにより、買取査定をお申し込み頂いたオーナー様からお褒めの言葉を頂戴しております。また、車両状態によっては単一店舗としては日本最多の販売台数実績を誇る直営店舗を持つ強みを活かし、再販売を前提とした「販売仕入れ価格」を適用した上で相場を大きく上回る超高額買取にも期待できます。

カワサキ・Z900RS カフェ 2020年モデルの買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定はカワサキ全モデルの価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年03月18日

2021年式のZ900RSカフェはカラーリングが変更され、《エボニー》一色となっています。
エボニーとは黒檀のことで、やや茶色の混じった黒です。Z900RSカフェの色は黒をベースに、スプレーで吹いたような濃い茶色のグラデーションが施され、渋い、大人のセンスを感じさせるものとなっています。このカラーリングはZ900RSにはありません。
またZ900RSとの違いは、ビキニカウル、黒塗装のローハンドル、段付きシート（20ミリ高い）などで、レトロカフェレーサースタイルとなっています。黒と茶色のカウル・タンク・テールカウルに加え、黒いフロントフォークケース、フレーム、エンジン、ホイール等から、全体の雰囲気はほぼ黒一色です。
900ccとはカワサキが過去に名車を送り出してきた排気量で、Z1とGPZ900RNinjaがそれに当たります。もちろんZ900RS、Z900RSカフェにもそれは当てはまるでしょう。111馬力という出力は扱いきれないほどの大パワーでもなく、車重217kgもこのクラスでは軽いほうです。
よく見れば、ABS、インジェクション、トラクションコントロール、スリッパークラッチなどのハイテクメカも搭載しており、太いトルクを生かした街乗りからカウルの恩恵を感じられる高速道路まで、オールマイティに使える1台となっています。
2021年式Z900RSカフェの売却をお考えでしたら、買取査定はその価値に精通してるバイクパッションに。

解説記事更新日：2024年03月18日

ネオクラシックカテゴリで絶大な人気を誇る「Z900RS」にビキニカウルと装着し、ハンドルはローポジション化。段付きシートを装着してカフェレーサースタイルに仕上げられた「Z900RS カフェ」の2022年モデルはカラーチェンジを実施した。
2021年モデルではグラデーションが効いたブラウンベースのカラーリングを採用していたが、今回はイメージチェンジを図ってシルバーの直線的なストライプを効かせた「メタリックディアブロブラック」を採用。シートはブラウンのツートンカラー仕様となった。価格は129万円(税込)で前年モデルから3万円の値上げが実施されている。ちなみに本モデルは、北米向けにも展開されているが同じカラーリングが設定された。
諸元は従来モデルから変更は無く、111馬力を発揮する水冷4ストローク並列4気筒エンジンを搭載。迫力ある太いエキゾーストサウンドを味わえる。スタイリングはクラシカルなデザインだが、倒立フォークにホリゾンタルバックリンク式サスといった最新の頼りになる足回りに安全装備のABSも標準で搭載。快適なライディングをサポートするアシストスリッパークラッチや国内モデル専用装備としてETC2.0車載機も備わっている。

買替や売る際の買取査定は、2022年式 Z900RSカフェの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年03月18日

ネオクラシックネイキッドの「Z900RS」をベースにローハンドルや段付きシート、フロントフェアリングを装着してカフェレーサースタイルに仕上げた「Z900RS CAFÉ」。2022年9月に発売された2023年モデルでは以下の仕様変更を受けている。

・令和2年排ガス規制適合
・カラーチェンジ
・カワサキケアモデル設定
・価格変更

2018年のデビュー以来、最初のマイナーチェンジとなり型式は従来のZR900C型からZR900K型へ変更。主な仕様変更の目的は時を追うごとに厳しさを増している排ガス規制に適合することだった。
エンジンスペックに変更は無く、8,500回転で111馬力を発揮する948ccの水冷直列4気筒ユニットは令和2年の排ガス規制に適合した。最大トルクは6,500回転98Nmで前年同様。環境性能を高めながらも出力特性は維持することに成功。燃費性能も従来モデル同様でWMTCモード値はリッターあたり18.8kmとなる。
ライバルモデルとしては、スズキの「KATANA」が比較対象になるだろう。215kgの車体に搭載する998ccの水冷4気筒エンジンは11,000回転150馬力という高出力仕様。最大トルクも9,250回転105Nmと太い。ノスタルジックな造形を採用する高回転型ハイパワーマシンとなる。
なお2023年式の「Z900RS CAFÉ」は、「メタリックディアブロブラック」の1カラーで継続だが、ゴールドストライプを配したニュータイプのグラフィックを採用。シートカラーもブラックに変更されて統一感のあるイメージに仕上がっている。
カワサキケアモデルに設定されたこともあり価格は従来比で4.4万円高となる146.3万円(税込)で展開された。

売る際の買取査定は、2023年式 Z900RS CAFEの価値に精通しているパッションに！

解説記事更新日：2023年03月16日

2018年3月にデビューした初年度モデルから数えて6年の歳月が経った2023年モデルにて、Zファン待望のタイガーカラー導入を果たしたZ900RS CAFE(Z900RS カフェ)。年が明けた2024年モデルは諸元・カラーリングともに据え置きのキャリーオーバーでの販売継続となりました。

同じヘリテイジ路線における最大のライバルであるスズキ・KATANAも2024年モデルは完全なキャリーオーバーとなり、人気のブルーメタリックが継続販売となったことを鑑みると極めて妥当な判断といったところ。ただしプライスタグは前年の2023年モデルに続けてのアップとなり、カワサキケアモデルに設定された2023年の新車販売価格146万3000円から一気に5万5000円アップの151万8000円になったのは非常に残念なところ。とは言え、昨今の物価高騰ぶりや円安進行を踏まえると十分納得のいく範疇で済んだのはカワサキ開発陣営の心意気だと言えるでしょう。

ZR900K型となって2年目を迎え、社外カスタムパーツが大幅に増加したこともあって多彩なカスタム車両を目にする機会も増加しましたが、その中でも特筆に値するのは「Doremi Collection(ドレミ コレクション)」からリリースされているコンプリート外装キットの数々。ローソンレプリカことZ1000Rスタイルのフルキットを始め、GPZ900RスタイルのフルキットにA6のブラック&ゴールド、A8のレッドが加わっての全6タイプが設定され、今日ではかなりメジャーなカスタムパーツとして認知されるまでになりました。また、PMC内のブランド「ARCHI」からは独自路線の各種カーボンキットパーツも設定され、これまでのZ1-Rスタイルとは一味違う雰囲気を醸し出す魅力的なパーツが展開され、これまで以上に豊富なカスタムバリエーションが楽しめるようになったことは現有オーナー様にとって好ましい状況になったと考えられます。

現在の中古バイク市場においては、前述2メーカー製外装キットを装着した2023年モデルが業者間オークションへ出品されるケースも見られるようになり、市場を活性化させる一因に。最新の2024年モデルに関しては、2024年初時点では業者間オークションでも出品記録がないものの、前年モデルまでと同水準以上の高価格帯での取引が確実視されております。参考として2023年モデルの取引記録を見てみますと、2023年3月に業者間オークション初登場となった車両が152万2000円で落札となり、新車販売価格よりも高値がつく結果となりました。当該車両は走行距離わずか222kmという正規ディーラー店での試乗車上がりでしたが、走行距離3,000km超えの車両が最終落札価格143万4000円で次点につけており、2024年モデルも同水準での取引となることが予想されます。傾向としては外観状態良好な低走行車に入札が集中しやすく、特に走行距離3,000km未満か否かで車両評価額に差が生じるケースが目立ちます。購入したものの、なかなか乗る機会に恵まれていない…といった事情でお悩みのオーナー様にとってはかなりの追い風となる公算が高く、中古バイク市場での流通数が絶対的に少ない今は高値で売却できる絶好の好機だと言ってもよいでしょう。

大型クラスでは文句なしの人気ヘリテイジ、Z900RS カフェ 2024年モデルで高額買取を狙うには業者選びが非常に重要で、空冷Zの歴史から現行モデルまでにかけての造詣の深さと細やかな違いが分かる知識、最新の相場事情に照らし合わせた買取価格が明示できる誠実さ、再販売による利益が出せる販売力など、様々な要素を満たした買取業者に任せるのが最善です。弊社バイクパッションはそれら基準を全て満たしており、中古バイク買取業界トップの顧客満足度の高さにより、買取査定をお申し込み頂いたオーナー様からお褒めの言葉を頂戴しております。また、車両状態によっては単一店舗としては日本最多の販売台数実績を誇る直営店舗を持つ強みを活かし、再販売を前提とした「販売仕入れ価格」を適用した上で相場を大きく上回る超高額買取にも期待できます。

カワサキ・Z900RS カフェ 2024年モデルの買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定はカワサキ全モデルの価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年03月18日

フロントカウルに低めのハンドルバー、シングル風のタックロールシートで往年のカフェレーサースタイルに仕上げたカワサキのネオレトロ「Z900RS カフェ」は、2025年式でカラーチェンジが行われた。全体的なテイストはダークなイメージを踏襲しつつ、グラデーションタイプのツートーンカラーを採用することでイメージチェンジとなる。日本向けは2024年9月に次の仕様で発売された。

・新色「エボニー×キャンディライムグリーン」　151.8万円(税込)

カワサキのメーカーイメージカラーとなるライムグリーンとブラックの組み合わせはコントラストが効いて個性的なオーラを放つ。前後ブラックのホイールにもグリーンのリムテープが配される。このグラデーションタイプのカラーリングは2021年モデル依頼の4年ぶりだった。また、タンクのメーカーエンブレムはすべて大文字のレトロ仕様へ変更されている。ちなみにベースモデルでネイキッドスタイルの「Z900RS」も2025年モデルでは、ライムグリーンの火の玉カラーが設定されていた。なお、価格に関しては2024年モデルから据え置きとなった。

メカニカルの変更はないので主要諸元は前年通りだ。
スチールパイプのダイヤモンド型フレームに搭載するパワーユニットは、ブラックアウトされた948㏄のDOHC4バルブ水冷直列4気筒エンジン。最高出力は8,500回転111馬力、最大トルクが6,500回転98Nmというスペック。

エンジン性能や足回りスペックは「Z900RS」と同じだが、本機のシート高は820㎜で20㎜高く、ハンドルポジションは低いのでライポジは前傾気味となる。スタイルの好みはもちろんだが、足つきやコントロール性、長距離移動時の快適性も兄弟モデルとは言え異なるので、実機に跨って確認してみるとよいだろう。

買替や売る際の買取査定は、2025年式 Z900RSカフェの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2025年04月23日

国産ネオレトロの代表的マシン「Z900 RS」が2017年10月に東京モーターショーでお披露目された1ヶ月後、ヨーロッパのミラノショーでバリエーションモデルが発表された。それが本モデル「Z900RS CAFÉ」だ。国内向けZR900C型は2018年3月に発売された。
型式がベースモデルの「Z900RS」と同じということで車体は共通となる。
ダイヤモンド型フレームに948㏄のDOHC4バルブ水冷並列4気筒エンジンを搭載。ボア・ストロークは73.4mm×56mmのショートストロークユニットで最高出力は8,500回転で111馬力を発揮する。最大トルクは6,500回転98Nmという仕様。重量は217kgでベースモデルより3kg重い。
「Z900RS」と異なるのは、モデル名からもイメージできるようにカフェレーサーをイメージしたスタイルを採用していることだ。フロントにはレトロ感あふれる形状のビキニカウルをセット。そしてハンドルはローポジションタイプを装着。シートは段付きタイプとなる。
ライバルモデルとしては格下排気量となるが、スズキから時を同じくして発売された「SV650X」が比較対象になるだろう。こちらも既に販売されていたネイキッド「SV650」をベースにカフェレーサースタイルに仕上げたバリエーションモデルというポジション。
エンジンはDOHC4バルブの水冷90度Vツイン645ccユニットで、8,500回転76馬力というスペック。最大トルクは8,100回転64Nm。重量は198kgとなる。フロントサスペンションは正立フォークとなる。スペック争いでは本モデルが圧倒的に有利。ただ、価格が78万1,920円(税込)で、本モデルの135万(税込)より50万円以上も安いリーズナブル価格は魅力だろう。
なおデビューモデルとなったZR900C型の「ZR900RS CAFÉ」は、カラーチェンジを繰り返しながら2023年モデルでZR900K型へ世代交代するまで販売された。

売る際の買取査定は、ZR900C型 Z900RS CAFÉ の価値に精通しているパッションに！

解説記事更新日：2023年03月31日

カフェレーサースタイルのネオレトロスポーツとして2018年に発売された「Z900RS CAFÉ」は、2022年9月に最初の型式変更を伴うマイナーチェンジを実施。従来のZR900C型からZR900K型へと進化した。今回の仕様変更の内容は以下の通りとなる。

・令和2年排ガス規制適合
・カワサキケアモデル指定
・カラーチェンジ

主なアップデートの目的は時を追うごとに厳しさを増す環境規制に対応することだった。この2023年モデルで令和2年の排ガス規制に適合。環境性能を高めながらもスペックは従来モデルから変わっていない。
オーソドックスなネイキッドスタイルを可能にするダイヤモンド型フレームに搭載する948ccの水冷並列4気筒エンジンは8,500回転で111馬力を発揮。最大トルクは6,500回転で98Nmに達する。今回の型式変更で出力ダウンは免れているが、燃費性能はWMTCモード値がリッター18.8kmとなりZR900C型の20kmから僅かにダウンした。
足回りはフロントに41mmの倒立フォークを装備してABSは標準装備。
ノスタルジックなスタイルの中にもヘッドライトやテールランプにLEDを採用することで現代の街中シーンでも映えるマシンに仕上げられている。
ライバルモデルとしては、フロントカウルは装着していないがモトグッツィの「V7 ストーン」が比較対象になるだろう。218kgの車体に搭載するのは空冷OHV90度Vツイン853ccエンジン。最高出力は6,800回転65馬力で、最大トルクは5,000回転73Nmという控えめなスペック。足回りもフロントが正立フォークでリアはツインショック仕様。スタイルだけでなく構造もレトロな仕様が好みならイタリア仕上げの「V7 ストリート」もアリだろう。
なお「Z900RS CAFÉ」は、ZR900K型へアップデートされたタイミングでカワサキケアモデルに指定された。新車1ヶ月点検や最初の車検の3年目まではオイル交換や定期点検が無償で受けられるというサポートの対象になった。

売る際の買取査定は、ZR900K型 Z900RS CAFEの価値に精通しているパッションに！

解説記事更新日：2023年03月31日

2018年にZ900RSの派生モデルとしてラインナップに加わることとなったZ900RSカフェは、海外からも多くの熱い視線を集めた注目度の高いモデルですが、日本国内仕様車との違いについては意外にも知られておらず、少々マニアックな存在となっております。

わかりやすい違いの第一に挙げられるのはスピードメーターで、km表示のみの日本仕様とは対照的に白字で外側に配置されたマイル表示メーターを採用しており、従来のkm表示はその内側に淡いブルーで記されたタイプとなっております。次いで挙げておきたいのはウインカー形状で、日本仕様車のものが長方形のスタンダードなスクエアタイプであるのに対し、海外仕様車は長めの三角形に近い幅広タイプのものを採用。同じカワサキ車の中ではストリートファイター・Z900のものが酷似しており、ハイパフォーマンスさで共通しているZ900のイメージを醸し出すための差異だと考えられます。ただし、インドネシア仕様車など一部出向国では日本仕様車と同じ形状のものを採用している場合もあるため、スピードメーターほどの顕著な違いではないのが実情。

若干マニアックなポイントとしては、出向地によっても異なるもののリフレクター(反射材)の有無も違いのひとつで、日本仕様車は全年式でフロントフォークにリフレクターがない一方、アメリカ仕様車などには正円形のリフレクターがフロントフォークボトムに付与されており、リアにもウインカーステー後部に赤の正円形リフレクターが付与。これは大型バイク全般に対し、安全性担保のために反射材装着が義務付けられているアメリカなど海外特有の事情によるものですが、往年の900SuperFour(Z1)オマージュの正円形タイプのリフレクターが付与されているのは面白く、なかなかに興味深いポイントだと言えるでしょう。こうした保安に関する装備品の類は、わが日本では2023年9月22日に『後続車に衝突の危険を知らせる機能として、これまで四輪自動車に導入されている「後面衝突警告表示灯」について、我が国も参加する国連WP29での議論を経て、新たに二輪自動車等においても備付けを可能とする国連基準の改正が成立したところ、当該基準を国内の保安基準に導入するための所要の法令等の整備を行います』と国土交通省が正式なアナウンスしたことにより、「後面衝突警告表示灯等の国連基準」を満たす各種装備品が2024年以降のイヤーモデルへの実装化が行われていくものと予想されます。

車体サイズやパワーユニット等はほぼ同一ですが、排ガス規制や騒音規制などが特に厳しいことで知られるアメリカ・カルフォルニア州などの一部出向地仕様車は最高出力97.4PS/8,600rpm、最大トルク87.45Nｍ/6,800rpmにまでスペックが抑えられており、その他の豪州仕様車は最高出力109PSなど昨今の大型バイクとしては珍しく出向地によるスペック差あり。2023年モデルあたりからはかなりの範囲で最高出力111PSに統一化されたものの、中古車として購入する際は要注意。その他としてはカラーリングも基本は同じながらも、アクセントカラーやホイールリム部などに微妙な差異が設けられており、出向地による微妙な違いを探してみるのもオーナー様にとっては一興だと言えるでしょう。

現在の中古バイク市場においては、日本仕様車ほどの流通台数はないものの、2020年初に起こったコロナショックによって新車供給体制に多大な影響が出たことを機に少数ながらも中古車が業者間オークションなどに出品されるケースが見られることとなりました。玉数が絶対的に少ないこと、年間あたりで1台あるかないかといった状況であるため一概には言い切れない部分が大きいものの、2023年半ばに業者間オークションへ出品されたヴィンテージライムグリーン&エボニーの2020年モデルが111万円台で落札された記録があり、日本仕様車と同水準での価格帯で取引されていることが伺えます。(最新モデルが気になるけど、日本仕様車との違いを指摘されて減額されるのは嫌だなぁ…)といったことなどでお悩み中のオーナー様にとっては大いに参考になるデータであり、気兼ねなく買取査定を受けてみる価値十分なソースだと考えていただいて差し支えございません。

日本仕様車とは異なるマニアックポイントを持つZ900RS カフェの海外仕様車で

解説記事更新日：2024年03月18日