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【2002年式】サンダーバード”900

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サンダーバード”900【1995~2004年】毎週更新の買取査定相場

サンダーバード”900【1995~2004年】 買取査定に役立つ車両解説

【車両解説】サンダーバード”900【1995~2004年】
サンダーバード”900【1995~2004年】
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サンダーバード”900【1995~2004年】
サンダーバード”900【1995~2004年】

サンダーバード900は、1995年にトライアンフの現代ヒンクリー工場から送り出されたレトロ・ロードスターである。1983年に一度潰えた英国トライアンフをジョン・ブロアが1990年に再興させて以来、ヒンクリー時代のトライアンフは「モジュラーコンセプト」と呼ばれる共通部品戦略を軸に、デイトナやトロフィー、スピード・トリプルなどの新世代スポーツモデルを展開してきた。しかし、このサンダーバード900の登場は、その戦略からの意図的な逸脱を意味していた。
「サンダーバード」という名は、1949年に650ccパラレルツインで登場した伝説的モデルに由来する。マーロン・ブランドが1953年の映画『乱暴者(The Wild One)』で駆った、あのバイクの系譜である。ヒンクリー・トライアンフはこの名を復活させるにあたり、単なる既存シャシーの流用ではなく、ブランドの黄金時代である1950〜60年代のビジュアル言語を現代の機械に移植するという、より野心的な方向性を選んだ。
興味深いのは、このバイクが「空冷パラレルツインのクラシックに見えて、実は水冷並列3気筒である」という視覚的トリックを仕込んでいる点である。エンジンは左右対称にフィンをあしらい、一見すると古典的な空冷バーチカルツインのような姿をしている。しかし車体前方にはしっかりとラジエーターが配され、シリンダー内部には3気筒が並ぶ。クラシックな外観と現代的な信頼性を両立させるこの「仕立て」こそ、サンダーバード900というバイクの本質である。

サンダーバード900の心臓は、水冷4ストロークDOHC12バルブ885cc並列3気筒エンジンである。ボア76mm×ストローク65mm、圧縮比10.0:1、120度クランクによる等間隔爆発を採用し、カウンターバランサーを必要としない本質的にスムーズな回転特性を持つ。これはデイトナやスピード・トリプルと基本骨格を共有する「Tシリーズ」エンジンだが、サンダーバードでは明確に低中速寄りの味付けに再チューンされている。
最高出力は70PS/8,000rpm、最大トルクは72Nm/4,800rpmを発生する。デイトナが同じ885cc排気量から100PS以上を絞り出すのに対し、サンダーバードは約6割の出力に抑えられている代わりに、街中から中速域までのトルク感と扱いやすさを手にした。吸気系は当初3基の36mmミクニ・フラットスライド・キャブレターが採用され、後年ケイヒンCV型へと変更される。トランスミッションは初期型が5速、後期型では6速化されている。
シャシーはスチール製スパインフレーム(中央ビーム式)で、フロントに43mmテレスコピック・フォーク、リアにはプリロード調整式のモノショック(リンクレス・リアサスペンションとしての位置付け、実質的にはツインショック風の外観を持つが内部構造はモノショック)を備える。ブレーキはフロント320mmシングルディスク+2ピストンキャリパー、リア285mmディスク+2ピストンキャリパーという、クルーザー寄りの穏やかな構成である。ホイールは36本スポークの18インチ前輪と40本スポークの16インチ後輪というクラシックな組み合わせで、タイヤサイズはフロント110/80-18、リア150/80-16となっている。
1996年にスイングアームが楕円断面型にアップグレードされ、1997年にはラジエーター・エンドカバーとグリルの標準クロームメッキ化、エンジンケースのクロームメッキ化が施された。1998年には「キング&クイーン・シート」がオプションで追加されるなど、熟成は毎年少しずつ積み重ねられていった。

サンダーバード900は、単独のモデルとしてではなく、同じプラットフォームから派生した複数のバリエーションを持つ「ファミリー」として展開された点が特徴的である。
兄弟車として最も華やかな存在が「サンダーバード・スポーツ」(1998年登場)である。出力を82PS/8,500rpmまで引き上げ、6速ミッション、フロント・ダブルディスク、フルアジャスタブル・サスペンション、そして右側2本出しのリバースコーン・サイレンサーを備える。スタイリングは1970年代のトライアンフX-75ハリケーンを意識したもので、カラーリングはレーシングイエロー/ジェット・ブラックと、トルネードレッド/ジェット・ブラックが設定された。
「レジェンドTT」(2000年登場)は、サンダーバードを簡素化した廉価版として位置付けられ、クロームパーツを減らして実質70PSのトリプル・ロードスターを手頃な価格で提供した。「アドベンチャー900」はハンドルバーを高く設定し、シングルシートとメガホン型サイレンサーを与えたアーバン/ツアラー寄りの派生モデルである。
同時代のライバルとしては、ハーレーダビッドソン・スポーツスター883(空冷883ccVツイン、約50PS)、ヤマハ・ビラーゴ750/1100、ホンダ・シャドウ1100などが挙げられる。サンダーバードはこれらアメリカン/Vツイン系クルーザーに対し、約20PS高い出力、50ポンド以上軽い車重、そしてワインディングでの圧倒的に優れたハンドリングという武器を持っていた。クルーザー然とした佇まいながら、実質は「3気筒のレトロ・ロードスター」という独自のキャラクターであった。

1995年の発売以降、サンダーバード900は派手なフルモデルチェンジを経験することなく、細部の熟成を積み重ねていった。
1995年に初代モデル発売。3基のミクニ36mmキャブレター、5速ミッション、シングル・フロントディスクという仕様である。初期ミクニ・キャブレターにはニードルとジェットの早期摩耗という問題があり、ファクトリー・リコールで是正された。
1996年にスイングアームが丸型から楕円断面型へと変更され、剛性が向上した。1997年にはラジエーター・エンドカバーとグリルのクロームメッキが標準装備となり、エンジンケースもクロームメッキ仕上げとなった。この「クロームレベルの上昇」はヒンクリー・トライアンフがサンダーバードを「モジュラー戦略の一員」ではなく「独自の存在感を持つ商品」として再定義していく過程を象徴している。
1998年には「キング&クイーン」シートがオプションとして追加され、同年後半にはサンダーバード・スポーツが登場。これを機にキャブレターがケイヒン36mm CV型へと変更され、6速ミッションが導入された。これ以降のサンダーバード(150mph表示スピードメーターとケイヒン・キャブレターを備える個体)は6速ミッションとクロームエンジンケースを持つ「後期型」として識別される。
2000年にレジェンドTTとアドベンチャーが追加され、サンダーバード・ファミリーは最盛期を迎える。標準サンダーバード900は英国市場で一時カタログから外れた時期(1999年前後)があるが、2000年以降は6速ミッションと更新仕様で販売が継続された。
2003年に標準サンダーバード900の生産が終了。サンダーバード・スポーツは2004年まで継続された。サンダーバードの名は2009年にパラレルツインのクルーザーへと引き継がれるが、ヒンクリー・トリプル搭載のサンダーバードはこの2004年で一旦幕を閉じる。

2020年代後半の現在、ヒンクリー初期のサンダーバード900は「モダンクラシックの原点」として再評価が進んでいる。初期型キャブレター世代は既に30年近い年月を経ており、電気系統やセルモーターのスプラグクラッチ(オーバーランニング・クラッチ)周りの経年トラブルが指摘されることがあるため、購入時には試走と整備履歴の確認が不可欠である。
特に価値が上昇しているのは「サンダーバード・スポーツ」である。生産期間が短く、82PS出力とダブルディスク、フルアジャスタブル・サスペンションを備えたこのモデルは、ヒンクリー・トライアンフが手掛けた数少ない「本気のスポーツ系レトロ」として評価が定着している。
標準サンダーバード900は、状態の良い個体でも欧州市場で「手の届くモダンクラシック」として人気が続いている。クロームと磨き出しのアルミが多用された造形は、空冷パラレルツイン風の外観とあいまって経年しても古びず、むしろ年月とともに味わいを深めていく類の美しさを持っている。後期型(ケイヒン・キャブ/6速/クロームエンジンケース)のほうが機械的完成度は高く、実用車として選ぶならこちらが推奨される。

サンダーバード900を一言で表すなら、「3気筒のレトロ・ロードスター」という、サブジャンルの祖であり唯一無二の解答である。登場当時、Vツイン全盛のクルーザー市場で、あえて並列3気筒をクラシックな外装で包んで送り出すというトライアンフの選択は、商業的にも文化的にも大胆な賭けであった。
しかしこの賭けは成功した。サンダーバード900は、ヒンクリー・トライアンフにとって米国市場への本格再上陸の先兵となり、同時にこのメーカーが「スポーツバイクの会社」だけではなく「ブランドと物語を売る会社」へと進化する最初の一歩となった。後年のボンネビル復活(2000年)、スクランブラー、スラクストン900といったモダンクラシック戦略は全て、このサンダーバード900が切り拓いた地平の上に成立している。
乗り手にとっての意味を問うならば、サンダーバード900は「早くない」「重い」「ブレーキが穏やか」といった欠点をすべて承知で選ばれるバイクである。その代わりに、3気筒のタービンめいたフィーリング、クロームとスポークの美しさ、そして走り去るたびに振り返られる視線を手に入れられる。30年近い歳月を経た現在、このバイクはもはや「中古のトライアンフ」ではなく「物語のある英国車」として所有される域に達している。
デイトナ譲りのエンジンを低中速型にチューンし、クラシックな衣装を纏わせたこの3気筒は、スポーツ性能の物差しでは測れない価値を提供する。カフェレーサーでもクルーザーでもない、トライアンフ独自の解である「レトロ・トリプル・ロードスター」― サンダーバード900はそのジャンルの始祖として、長く記憶されるべき一台である。

解説記事更新日:2026年04月23日

【スペック・仕様】
車名/型式/年式 Triumph Thunderbird 900 / TC339型、TC398型、TC374型、395DJ型 / 1995〜2003年モデル
発売年月 1995〜2003年
車両サイズ(mm)・重量(kg) (長さ)2,250 (幅)860 (高さ)1,105 (重さ/乾燥重量)220kg
シート高・最低地上高(mm) (シート高)776mm(後期型750mm)
エンジン機構・最高出力・燃費 水冷4ストロークDOHC12バルブ並列3気筒・70PS(8,000rpm)
エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 セルフスターター・キャブレター・15リットル
新車販売価格 新車価格 1,290,000円(税込) 1995年
ジャンル 水冷3気筒 ネイキッド ネオクラシック
【ライバル・兄弟車】最新買取相場

実働車|過去10間の買取相場の推移】 【2002年式】サンダーバード”900

最高額
平均落札額
最低額
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No Data

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移

2026年4月時点から 10 間遡った数字

【平均買取相場の変動】

対前年比
-
%

【2025年間 vs 2026年】

対3年前比
-
%

【2023年間 vs 2026年】

対10年前比
-
%

【2016年間 vs 2026年】

年間平均
取引台数
1

過去10年間の取引台数÷10

※データ更新:2026年04月24日

【状態別の買取相場】 【2002年式】サンダーバード”900

最高額
平均落札額
最低額
【評価点】
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【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2026年4月時点から 2 間遡った数字

【状態別買取額の目安】

8
新車
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
7
超極上
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
6
極上
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
5
良好
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
4
軽い難
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
3
難有
最高
平均
最低
取引
28.2万円
28.2万円
28.2万円
1台
2
劣悪
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
1
事故
不動
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台

※データ更新:2026年04月24日

【走行距離別の買取相場】 【2002年式】サンダーバード”900

最高額
平均落札額
最低額
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【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2026年4月時点から 2 間遡った数字

【走行距離別買取額の目安】

2〜3万km 最高 28.2万円 1台
平均 28.2万円
最低 28.2万円

※データ更新:2026年04月24日

【カラー別の買取相場】 【2002年式】サンダーバード”900

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【万円】

業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)

2026年4月時点から 2 間遡った数字

【カラー別 平均買取額の目安】

/ 28.2 万円 1台

※データ更新:2026年04月24日

実働車の取引価格帯】 【2002年式】サンダーバード”900

単位【万円】
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業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)

2026年4月時点から 2 間遡った数字

【取引価格帯と構成比】

最高
28 ~ 29
万円
%
100
構成比
最多
28 ~ 29
万円
%
100
構成比
最低
28 ~ 29
万円
%
100
構成比

※データ更新:2026年04月24日

自動査定の金額】は査定現場での実際の買取額です。
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。

【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。

サンダーバード”900【1995~2004年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年04月24日)

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カウンター 
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落札額 評価点 車台番号 走行距離 カラー
1 サンダーバード”900【1995~2004年】 58.8万円 4.5点 TC339JG3 11,125km
2 サンダーバード”900【1995~2004年】 38.4万円 4.0点 TC339JMT 5,380km
3 サンダーバード”900【1995~2004年】 37.6万円 4.3点 TC398RM3 5,072km
4 サンダーバード”900【1995~2004年】 35.6万円 4.0点 TC398RM3 25,932km
5 サンダーバード”900【1995~2004年】 33.4万円 4.3点 TC398RM4 22,577km
6 サンダーバード”900【1995~2004年】 28.3万円 3.7点 TC339JG2 20,112km
7 サンダーバード”900【1995~2004年】 26.3万円 3.3点 TC339JMS 15,227km
8 サンダーバード”900【1995~2004年】 25.3万円 4.0点 TC339JMS 29,065km
9 サンダーバード”900【1995~2004年】 25.1万円 3.7点 TC339JMS 43,938km
10 サンダーバード”900【1995~2004年】 23.9万円 3.8点 TC339JMS 29,199km
11 サンダーバード”900【1995~2004年】 23.3万円 3.5点 TC339JMT 20,072km
12 サンダーバード”900【1995~2004年】 21.9万円 3.7点 TC339JMS 39,111km
No Data

【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)

【走行距離】単位はkm

上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています

買取実例

事故車 不動車
  • サンダーバードスポーツ

    買取査定価格

    50,000円
    走行 6,500km
    放置期間長く劣化激しい
    2013年2月 買取
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    身分証明書のイメージ

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戻る 04月28日〜05月04日 進む
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