2025年現在、1,000万円を超えるメーカー希望小売価格で発売された公道を走れるオートバイが幾つも存在している。
そんな超高額のバイクについて発売価格の高い順に買取査定相場を交えながらランキング形式でトップ7をご紹介したい。
対象機種は一定数以上が発売された公道モデルを対象としワンオフのモデルは除外した。 尚、ランキングは名の通っている二輪メーカーから発売された機種を対象としており、小売価格の高さがオペレーションコストに直結する零細メーカーや二輪を専業としないメーカーの機種、 更に公道を走れないレーサーについては番外編として後述する体裁を取っている。
▼車両データ
1947年に発売したModelAでオートバイ市場に参戦したHONDA。1号機の発売から12年後 1959年に世界最高峰のレースWGPで初参戦を果たしたのは125ccクラスのRC142。初優勝は1961年のRC143。 そして1966年には50~500ccの全5クラスを制覇。60年代半ばのWGPで無類の強さを発揮し世界にHONDAの名を轟かせた。
最高機密のファクトリーマシンRCシリーズは2002年に名称変更されたMotoGPでも色褪せることなく2002年シーズンからメーカータイトルを3連覇。2011年シーズンからは更に4連覇を達成。 その2013~14年シーズンを戦ったのがRC213Vであり、RC213V-Sはそのレプリカ機になる。
門外不出のトップシークレットの塊であるRCファクトリーレーサーの公道向けレプリカRC213V-Sは、2016年モデルとして約200台が欧州・米国・豪州・日本向けに発売された。 日本向けのメーカー希望小売価格は2,190万円。北米向けMSRPは184,000ドルであった。
最高馬力は238馬力超から159馬力(チューンキット装着で215馬力超)にデチューンされている他、乾燥重量も諸々の保安部品やセルモーターなどが装備された影響もあってGPレーサー比で12kgヘビーとなっているのだが。 装着された保安部品・セルスターター・触媒・ハンドルの切れ角・タイヤ・Fブレーキディスク・タンク容量・ブレーキパッド・ニュウマチックバルブ・トランスミッション方式を除けば、ファクトリーレーサーと同一の車体構成となっている。
大幅にマイルド化された公道モデルではなく、ファクトリーレーサーを可能な限り保持した公道モデルである点がRC213V-Sの真骨頂である。
リセールバリューいわゆる買取相場であるが、残念ながら国内市場での取引は記録されていない。しかし北米では2022年11月に未使用車が250,100ドルで落札された記録がある。
日本国内では1,500万円超で落札された NR750や DUCATI 750SS が最も高額で売れる機種として取引されているが (参考記事中古バイクの最高値を更新中|750ccレプリカとホモロゲバイク TOP5) コレクター市場がワールドワイドであるRC213V-Sの未使用車が国内の業者間オークションに出品された場合には、1ドル150円換算(2025年3月時点)として海外勢の入札がヒートアップし3,500万円付近の落札額も想定される。
伴って買取査定額も(円の価値によるのだが)1ドル=150円の環境下であれば3,000万円は下らないであろう。
▼車両データ
2006年の FLHXストリートグライド によって幕を開けたバガー市場。その人気は ハーレーから各メーカーに飛び火し、更には Moto Americaの一大人気レースへ急成長したKing Of The Baggersに至る。
そのKing Of The BaggersにハーレーのレーシングブランドScreamin Eagleが投入しているファクトリーマシンがロードグライドレーサーであり、CVOロードグライドRRはその公道向けレプリカに位置づけられる。 生産台数は131台で、北米向けに110,000ドルで売り出された。
搭載エンジンはハーレー市販モデルとしては最大となるScreamn Eagle製 131 ci(2147cc)。バイク専用エンジンとしては Rocket 3R/GTの2,458ccに次ぐ大容量。 最大トルク204Nmも Rocket 3 Storm R/ GTの225Nmに次ぐ水準で驚異的な瞬発力であることは想像に難くない。
131台にはシリアルナンバーが振られているが、シャーシもファクトリーレーサーのをベースに、で強度・重量ともに+10%の恩恵が得られるアルミ削り出しによる専用スイングアームを装備。 足回りは、H-Dファクトリーレーシングチームとオーリンズの共同で開発された43mm径倒立式フロントフォーク、並びにレース仕様ロードグライドと同じリバウンド/コンプレッション調整機構付きのリアショックアブソーバーを採用。 更にブレンボ製320mm径のT-DriveeフロントディスクローターとGP4-RX CNCキャリパーとの組み合わせ、正にファクトリーマシンレプリカに相応しい構成となっている。
本機の買取相場であるが、発売間もないことから未だデータはない。
▼車両データ
イタリア語で「軽い」を意味を意味する「レッジェーラ」は、2014年に1199 スーパーレッジェーラ、2017年に1299 スーパーレッジェーラが発売されておりスーパーレッジェーラV4は3代目に位置する。
DUCATIスーパーバイクにおいて超軽量マシンとして限定500台で発売されているのがLeggeraシリーズである。
DUCATIスーパーバイクは無印ベースグレードと、足回りで差別化を図った上位Sグレード、ホモロゲのSPやRグレードで構成されるのが通例だ。 最強スペックを誇るWSBK向けホモロゲーション機はレギュレーションによって メーカー希望小売価格の上限設定が課されていることからある程度の妥協をせざるを得ない。妥協を排したレッジェーラシリーズはスパーバイクシリーズの最高峰にも位置づけられる。
カーボン製ホイールやスイングアームなどによって軽量化された乾燥重量は159kgで最高出力は224馬力(レーシングエキゾースト装着で234馬力)。パワーウェイトレシオ0.71kg/ps(0.68kg/ps)は公道モデルとしては圧倒的な史上1位の数字であった。
近年のスーパースポーツを象徴するウィングレットについても パニガーレV4R比でダウンフォースがより強い形状が採用されているなど正に最高峰スーパーバイクの相応しい軽量マシンであった。
買取相場であるが、国内の業者間オークションにおいて走行距離15kmの未使用に近い個体が962万円で落札されている。
北米では10~12万ドルで未使用車や中古車が流通していることから、円安環境下では海外勢の買いによって相場の上昇が期待できる。未使用に近いコンディションであれば円安環境下では1,200万円超えの査定額も難しくないであろう。
▼車両データ
各二輪メーカーからエンジン供給を受けて宝石と呼ばれるオートバイを市販している bimota。
エンジン供給元のメーカー名のアルファベット+Bの機種名がセオリーながら、例外となっているのがTesiシリーズ。初期のプロトタイプでは ホンダや ヤマハのエンジンが採用され、市販モデルでは DUCATIのエンジン供給を受けて シリーズ化されていたが、2019年に カワサキ傘下となって以降はカワサキ製エンジンを搭載するに至っている。
テージH2はカワサキ主導で開発製造されたモデルで、心臓部は Ninja H2のスーパーチャージドエンジンを搭載し、電子制御機構はNinja H2に準じる先端の構成となっている。 しかしながら、削りだしアルミ製フロントスイングアーム・エンジン後方の上下にレイアウトされた前後のサスペンション・ハブセンターステアリングシステムを備えるTESIシャーシなど 車体の骨格はbimota独自機構となっており、Ninja H2からアレンジされたカーボン製外装が組み合わされている。
そのため2020年モデルのNinja H2が北米向けに29,000ドル(当時のレートで約310万円)で展開されていたが、テージH1のそれはクラフトマンシップの製造工程もあり2倍以上となる866万円が設定された。
至高・宝石という冠言葉を持つビモータ製バイクは、年々買取相場が上昇傾向だ。ワールドワイドにコレクターが存在することから円安下で強い外貨を持った海外勢の入札で近年特に相場が急伸している。
北米では2024年モデルが69,500ドル(約1,000万円)で売り出されており、円安が更に強まれば未使用車であればメーカー希望小売価格以上の査定額も視野に入るだろう。
▼車両データ
第1位のRC213V-Sと同様にMotoGPファクトリーマシンの公道向けレプリカであるDesmosedici RR。その発売時期はRC213V-Sよりも古く元祖 MotoGPレプリカである。
開発ベースはMoto GP初勝利をDucatiにもたらした2003年のファクトリーマシンDesmosedici GP 03。この公道向けレプリカモデルは2004年に販売計画が発表され、DUCATIがMotoGPで初のシーズン制覇を果たした2007年の10月に生産を開始。 2008年から納品が開始されたが当初は日産1台のペースであり1,500台が納品されるまでには1年超の期間を要したクラフトマンメイドのマシンである。
WGP500時代には NS400R(NS500)、 500Γ(RGV500)、 RZV500R(YZR500) といったマイルド化された公道向けレプリカ機が国内メーカーからリリースされたが、それは1980年代の事。それ以降2002年にMotoGPとなってからもファクトリーマシンのレプリカ機は長らく存在しなかった。
門外不出の塊であるから当然なのだが、2007年にレギュレーションが800cc化されたことを受け、機密開示のリスクが軽減されたとの判断でリリースされたという逸話が示すように、妥協なき公道レプリカモデルであることは 200馬力(海外仕様)の最高出力に現れている。
それは当時のDUCATIスーパーバイクであった 1098シリーズのホモロ-ションゲ Rが180馬力であったことと比較すれば分かる。
オルタネーターやセルスターターに保安部品を装着した重量増やデチューンによる出力減はあるものの、オーリンズ FG353Pフロントフォーク、4バルブL型4気筒など基本的な構成はGPマシン仕様そのものであり Moto GP初優勝マシンのレプリカ機としてDUCATIの歴史を彩る名車である。
買取相場は、上述の機種に比べて生産台数が多いこともあって一段低い相場となっている。
国内の業者間オークションでは2023年に走行距離2千km台の良好車が356万円で落札されている。北米ではコンディションの応じて3~5万ドルで取引されている。
未使用に近い個体であれば円安下では500万円超の査定額も難しくないだろう。
▼車両データ
米国ユタ州にクラフトマンシップの工房を構えるCombat Motorsが2025年モデルで投入した新型ヘルキャットは165,000ドル(150円換算で2,475万円)。
124 ci (2032cc)のVツインを心臓部に据え、ハーレーのベビーブリザードを彷彿とさせるエアクリのツイン出しが目を惹くクルーザー機。カーボン製ホイールにリアはファットタイヤを履き、 フロントは往年のハーレースプリンガーフォークを連想させる2本支柱のフォークを組み合わせる。マシン詳細はベールに包まれているもののSG製作された車両イメージからは独創的な機種であることが伝わってくる。
▼車両データ
米国ロサンゼルスに生産拠点を構えるARCH Motorcycle Company。
フォワードコントロールのパフォーマンスクルーザーとして心臓部に6速機構のS&S製 124 ci(2032cc)の空冷 Vツインを設置。骨格は燃料電池を備えた鋼管フレームが採用され、 足回りはフロント19インチ・リア18インチのカーボン製ホイールにリアは240mmワイドのワイドタイヤを装着し、削りだしアルミ製スイングアームと前後にOhlins製ショックを組み合わせる。
外装のグラフィックやライディングポジションに関わるシート形状やハンド&フットコントロールの位置は人間工学に基づいたオーダーメイド仕様となる。
2020年モデルのメーカー希望小売価格は85,000USD(当時約900万円相当)が設定されていた。
更に番外編としてレーサーや電動モデルを3機ピックアップしてみよう。
アストンマーチン ブランド初のバイクとして英国二輪メーカーの老舗ブラフシューペリアが製造したAston Martin AMB 001は100台限定のレーサーであり2020年モデルとして108,000ユーロ(当時約1,300万円相当)で販売された。 独創的な流線型のスタイリングに、997ccのVツインターボエンジンが心臓部に据えられ最大180馬力を出力。車体の骨格や外装は、カーボン・チタン・アルミで構成されており乾燥重量は180kgとなっていた。
電動バイクでは英国のArc Vectorが2022年モデルとして発売したVectorが90,000ポンド(当時約1,200万円相当)で発売されている。
カーボンファイバーを多用した受注生産の軽量マシンは最大115馬力の仕様となっていた。
上段で2位に位置したCVOロードグライドRRはKing of the Baggers参戦機のレプリカであるが、 インディアン社からはKing of the Baggers向けのレーサーモデルChallenger RR Racerが2023年に29台限定で発売されている。 そのお値段は93,000ドル(当時約1,300万円相当)であった。
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