レーサーレプリカブームの胎動期から最盛期に掛けて開催されていたレース。それがTT-F3である。
TT-3Fに参戦していたマシンは公道向け市販車をベースとした2ストの250ccと4ストの400ccである。
当時のレプリカと言えば鈴鹿4耐で400ccを打ち負かしセールスでも大成功を収めた2スト250ccを連想する方も多いだろうが、TT-F3で覇権を争ったのは4ストの400ccである。
特に1988年シーズンまでは、公道向けベース機の面影が殆どないレース専用のファクトリーマシンの独壇場となっていた。
当時、鈴鹿4耐で活躍した2スト250ccや、WSBK向けに投入された限定機には破格のプレミアム価値(高い買取相場)を持つ機種が多いのだが、残念ながらTT-F3で活躍した機種に超の付くお宝マシンは存在しない。
レギュレーションの変更に伴う人気凋落で91年シーズンを最後に全日本ロードレース選手権からは姿を消すのだが、そのTT-F3に焦点を当て歴代のチャンピオン機から見るレースの変遷に迫っていきたい。 併せて紹介する各機種の買取査定相場についても言及する。
レース概要|TT-F3 | |||||
---|---|---|---|---|---|
開催期間 | 1984~91年シーズン。年間ラウンド 5~10戦 | ||||
参戦機種 | 4ストロークは400ccまで、2ストロークは250cc以下で公道走行可能な市販車をベースとしているマシン | ||||
参戦資格 | 国際A級/B級混走で、A級は赤いゼッケンのワークスマシン、B級は緑ゼッケン | ||||
改造範囲 | 公道走行可能な市販車ベースであったが改造範囲が緩かった88年シーズンまでは(事実上の)ファクトリーマシンの独壇場であった |
歴史|TT-F3 | |||||
---|---|---|---|---|---|
1984 | 鈴鹿4耐の人気沸騰を受け同様のレギュレーションで全日本ロードレース選手権に組み込まれる | ||||
1989 | 改造制限が課され、事実上のワークスマシンが閉め出される | ||||
1991 | 人気低迷を受けて全日本選手権から外れる |
TT-F3クラスが創設された背景
限定解除(合格率1%)の免許制度によって、実質的な最大排気量が400ccであった70年代末期にバイクブームを引き起こしたのが直列4気筒の400ccであった。
限定解除前後1974/76年に発売された空冷4発 CB400FOURは爆発的ヒットには至らなかったが、 79年にリリースされたZ400FXが大ヒットを記録。
CBX400Fといった現在のプレミアム機を生み出す背景となった。
時を同じくしてレーサーレプリカブームの胎動も起こっていた。1980年にリリースされたGP250レーサーレプリカのRZ250である。
400ccキラーの異名で市場に一石を投じたのである。更に1983年には最高峰WGPレプリカとして国内で初めでフルカウルを纏ったRG250Γが登場し、 ユーザーの購買がレプリカに遷移していく。
ブームを決定づけたのが1980年に初開催された鈴鹿4耐である。
国際A級/B級ライセンスに満たないアマチュアライダーでも参戦可能であり、4ストは400cc・2ストは250ccまでの混戦が受けて支持を集めることに成功。
Z400GP、CBX400F、VF400F/Rといった馴染みのある機種が優勝を飾る中で、アマチュアライダーが跨る格下排気量の2スト250ccも奮闘。
弱者が強者を喰う姿もあり、鈴鹿4耐はお祭りレースに成長。
レーサーレプリカブームの中、僅か8シーズンで幕を閉じた理由
このムーブメントに迎合するように、鈴鹿4タ耐レギュレーションに準じた年間レースとして、1984年にT全日本ロードレース選手権にT-F3クラスが組み込まれることに。
当然成功を収めるかに思われたが、参戦資格は国際B級以上のライセンス以上であり、改造範囲の条件も当初は緩かったことが仇となり、結果として参加者と視聴者の支持が集まらず全日本TT-F3は1991年シーズンを以って短い歴史に幕を下ろすことに。
支持が集まらなかった具体的な理由としては、推論も含むが莫大な費用を掛けてTT-F3専用レーサーを開発したが、弱者が強者を喰うシーンが少なく大衆に響かなかったことから、開発&参戦コストをセールスで回収できず、トーンダウン していったことが大きいと思われる。400ccクラスは最高峰WGPでも開催が無くTT-F3専用を余儀なくされたことも開発コストの重しとなり、安価で格上排気量に勝てる可能性を秘めた2スト250ccに消費者が流れたことも見逃せない。
状況打開のため89年シーズンからはワークスマシンが参戦出来なくなったのだが、遅きに失したのではないだろうか。
年間タイトル機と最高馬力 | |||||
---|---|---|---|---|---|
チャンピオン機 | タイプ | 馬力 | |||
1984 | FZR400 | レーサー | 65ps以上 | ||
1985 | RVF400 (NW0) |
74.5ps | |||
1986 | |||||
1987 | |||||
1988 | YZF400 (OW96) |
75ps | |||
1989 | GSX-R400R | 公道向け 市販車 |
59ps | ||
1990 | ZXR400R | ||||
1991 | FZR400RR |
初開催から1988年までの5年間は、TT-F3専用に開発されたメーカーのワークスマシンが優勝を果たしている。
初年度84年シーズンはFZR400が、85~87年シーズンはNW0の開発コードを持つRVF400が3連覇し、88年シーズンはOW96の開発コードが与えられたYZF400がタイトルを獲得している。
聞き慣れた名前もあるが、公道向け市販モデル1WG型FZR400が出るのは1986年であり、NC35型RVF400が出るのは1994年であり、いずれも機構の一部を踏襲するなど公道向け市販機ベース機の名目は遂げているが純然たるワークスマシンである。
因みにFZR400のベース機はXJ400Z、RVFのそれはVF400Fが該当する。
レギュレーションの変更を受けワークスマシンが閉め出された1989年シーズン以降は、身近な公道向け市販モデルが年間優勝を果たしている。
トップエンドの公道向け市販モデル 4st 400cc|TT-F3時代 | |||||
---|---|---|---|---|---|
ホンダ | ヤマハ | カワサキ | スズキ | ||
1984 | CBR400F | FZ400R | GSX-R400 | GPz400F | |
1985 | GPZ400R | ||||
1986 | CBR400R VFR400R |
FZR400 | |||
1987 | FZR400R | ||||
1988 | CBR400RR VFR400R/NC30 |
GSX-R400 SP | ZX-4 | ||
1989 | GSX-R400R | ZXR400R | |||
1990 | FZR400RR SP | ||||
1991 |
トップエンドの公道向け市販モデル 2スト 250cc|TT-F3時代 | |||||
---|---|---|---|---|---|
ホンダ | ヤマハ | カワサキ | スズキ | ||
1984 | NS250R | RZ250RR | RG250Γ | KR250 | |
1985 | TZR250 | KR250S | |||
1986 | NSR250R | ||||
1987 | |||||
1988 | NSR250R SP | RGV250ΓSP | KR-1 | ||
1989 | ZXR250 | ||||
1990 | TZR250SP | ||||
1991 | TZR250R SP |
初期空冷4発が高く売れる4st 400cc|TT-F3時代
83年の4耐を制したZ400GP、84年を制したCBX400Fなどネイキッド空冷4発世代から次世代となるマシン群が展開されたのが1984年の事である。NSR・TZR・ガンマが高く売れる2st 250cc|TT-F3時代
中古プレミアムがパッとしない4st 400ccレプリカに対し、2st 250ccレプリカの買取相場は右肩上がりだ。
【リピーターやご紹介のお客様が非常に多い】
のは、お客様の立場に立った誠実な査定と相場以上での高額査定が評価されてのことだと自負しております。
事実、パッションのバイク買取査定はお客様満足度95%超!
弊社パッションは最高の接客と特別な買取価格で常にお客様満足度No1を追求しています。
【当社の査定員はみんな査定資格とマナー講習を修了】
お客様が気持ちよく満足してオートバイを売るできる事がとても大切だと考えています。
買取提示価格がお客様のご希望金額に届かない等、御満足頂けない 場合は買取不成立となりますが、その場合もパッションの査定はモチロン無料です!
査定は全て、最初から最後まで無料。安心してお気軽に最高の無料査定をお試しして頂けます。
ご希望の日時に車両の保管場所にお伺いして査定させて頂きます。
ご到着~査定~お支払い~お手続き~車両の引上げまでトータルの所要時間は平均して約20分です
査定金額にご納得いただけた場合は、現金で満額をお支払いいたします。
買取証明書を発行して、クーリングオフや廃車手続きなどについてご案内させて頂きます
査定金額にご満足いただけない場合は買取不成立となります。
その場合も査定は完全無料です。無駄に交渉を重ねることは一切なく、速やかに辞去させて頂きます
買取後に車両を引き上げさせて頂きます。廃車手続きは弊社で無償代行致します。
廃車証のコピーは10日~2週間程でお客様のお手元に届きます
【即日対応!資格を持った査定士がお伺いいたします】
全国の支店からご希望日時に出張査定にお伺いしています。弊社の査定員は全員。査定士の資格を取得し、マナー講習を修了しております。
リピーターやご紹介のお客様が非常に多いのには理由がございます。
最高の査定額と最上のご対応でお客様のご期待にお応えいたします。
▼下記のいずれか1つ
・125cc以下:標識交付証明書
・126cc以上250cc以下:軽自動車届出済証
・251cc以上:自動車検査証
※登録書類が無くても、ご登録名義と住所が分かれば買取に支障はございません
査定にお立会い頂くご本人様の身分証をご提示ください。コピーなどは必要ございません。
(オートバイの名義人と売却される方が同一である必要はございません)
買取成立となった場合、お客様のサインを頂戴しております。